※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
長谷川(CV:前野智昭)
白川のボディーガードで、誠実で礼儀正しい。
イチゴのことを「お嬢さん」と呼ぶ。
白川が注文しても、一切注文せず黙ったまま立っているだけの長谷川が何故か気になるイチゴ。
どうやら長谷川が彼女を観察していた視線を感じていたみたい。
初対面の相手の観察は当たり前。
その長谷川が、常にソーイングセットを持ち歩いてるとは(笑)。
イチゴの取れかかった袖のボタンもあっという間に付け直すのは助かるけど、膝をついた姿勢がまるで彼女に跪いてるみたいで、ギャップに萌えます(笑)。
それに手先が器用で、裁縫だげでなく料理も上手、数ヵ国語を話し腕っぷしも強いなんて、めちゃくちゃ頼もしい。
ところが白川がイチゴの素性を聞き出そうとして失敗した後、長谷川が小声で彼女に「社長になにか聞かれても決して答えてはいけない。何も話さないのがあなたの為」と囁く。
どうしてなのか理由は言わないけど、彼女が了承すると、いつもの無表情がホッとしたのか一瞬笑顔になるのがキュンとしました(笑)。
でも長谷川の発言の理由は気になりますね…。
そんな時にカガリが怪我をして戻ってきて、寝坊したイチゴ。
カガリの件と寝坊の件はセットで話さないようツキミから注意を受けるも、マツリと白川から早速探りが。
でも「そういうメニューはありません」と躱すイチゴが頼もしい。
それでも今度は白川がイチゴ個人のことを聞いてくる。
結構しつこく、力になりたいだの友達になりたいだのと言う彼の真意がつかめない。
今度はうまく躱すことが出来なくて、寝不足もあって頭もうまく回らないイチゴが混乱し倒れると、白川の命令もあって長谷川が横抱きにして彼女の部屋に運ぶ姿は、まさに頼れる男でした。
クラマの診断では、睡眠不足とストレス障害。
それを聞いて白川のせいだと謝る長谷川が誠実で紳士的。
白川も紳士的だけど、長谷川の方が実直ですね。
それにイチゴも、長谷川の優しさやお姫さま抱っこに心を許し始めたようだけど、やっぱりあの「何も話さない」発言は気になるみたい。
そんなイチゴの買い物の護衛は長谷川。
守るプロだから、護衛にはぴったり。
未だに施設や外が怖くて不安なイチゴを安心させるように気遣い、車で外出なんてさすが大人の男性は頼りになる。
長谷川がイチゴをランチに連れて来てくれたのは、神社の敷地。
人もいないし緑も多いし、外に不安を感じるイチゴを気を遣ってくれたのがわかります。
ここでのランチはまるでピクニックみたいで、最初は和気あいあいだったのですが…。
イチゴが長谷川にあの発言のことを聞くと、白川が彼女の価値を知りたがって利用しようとしていると。
「知っていても話すな、知らなくても知ろうとするな」という長谷川の言葉は、彼女の記憶の中の人物と同じで、何か関係があるのか気になるところ。
長谷川が、大人の都合で振り回されているイチゴに同情したくなるのも分かる。
自分の立場など関係なく、他人に一生懸命思いやれる長谷川だから、イチゴもそんな彼が好きになりますよね。
でも、この状況からイチゴを救い出すことが不可能ではないと言い切る長谷川は、なぜ彼女にそこまでしてくれるのか?
それは、彼が過去に救えなかった少女と同じになって欲しくないから。
白川を裏切ることも覚悟の上。
裏社会での裏切りは、殺されてもおかしくないのに…。
長谷川に「死んでほしくない」とイチゴが告げると、彼は「私は、死にません」と。
長谷川は、自衛隊や傭兵生活でかなり壮絶な戦いを経験していたんですね…。
政府の都合で行方不明にされ行き場をなくした彼は、死に場所を探して傭兵になったものの、いつも彼だけが生き残ってしまい、いつしか「死神」と呼ばれるように。
それが「私は死なない」の理由とは…。
白川がその噂を聞きつけて彼を雇ったのもうなずけます。
ただ、死なない自分を終わらせるために今も自分の死に場所を探しているという長谷川が、何だか哀れでした…。
またイチゴも、自分が施設で実験台にされ彼女一人が生き残り、生きることも死ぬことも諦めてしまったと長谷川に話すと、彼が泣いてるイチゴを抱きしめて気遣ってくれて…。
彼の溢れる優しさに包まれたイチゴが、心から安心できて救われました。
イチゴの話を聞いた長谷川が、助けが必要な時は必ず救い出してくれると言ってくれたのもとても心強い。
この話は「二人だけの秘密」になり、長谷川が持っていた人魚姫の絵本も借りることになったイチゴが、彼の優しさに惹かれるのも不思議じゃないですよね。
それにしても、白川が二人の買い物の事を聞いてくるのがしつこい。
しかも「デート」ってからかってるし(笑)。
ただその後白川にデートに誘われたイチゴが、きちんと断ったのは偉い。
長谷川も少し驚いてたけど、さすがフォローがうまいな。
それに長谷川に英語を教えてもらえることになったし。
でもいざ教える時に二人とも立ちっぱなしって。
これにはノインがグッジョブでした(笑)。
漸く座ってイチゴに英語を教える長谷川は、相変わらず優しいし、イチゴも笑顔を見せて温かい雰囲気。
なのに人魚姫のあらすじを一言で「自分が死ぬか相手を殺すか」って…。
まぁそうなんですけど、言い方が。
けれど、イチゴには人魚姫のような結末にはなって欲しくないと言う長谷川は、相変わらず優しいですね。
また長谷川と白川が店に来なくて暗い顔をしていたイチゴが、二人が来店した途端に顔つきが変わって正直だなぁ(笑)。
でも長谷川は怪我をしていて…。
彼は敵の銃弾を数発喰らっていながら、いつもと変わらないのはさすが。
長谷川の傷はボディアーマーのおかげで痣程度で良かったけど、身体中に古傷もたくさんあって、どうしても「死に場所を探している」という言葉がイチゴを不安にさせるのが辛い…。
「死に場所」ではなく「生きる場所」を見つけて欲しいというイチゴの願いが伝わるといいのですが…。
そして特別営業でのカガリからの暗殺依頼に、イチゴも長谷川のパートナーとして参加。
長谷川が、危険だと結構ごねたんですけど、どうしても彼女に参加してもらわなければならない理由があるとツキミに言われては仕方ない。
ただその理由は詮索無用とバッサリでしたが、作戦決行当日に長谷川が推測した決論には、納得せざるを得ない明確な理由があり、さすが長谷川だなと感心しました。
イチゴは「ある組織」での価値の高い実験体であり、取引材料に使われると。
その価値には期限があり、だからこそこのタイミングで月影が切り札を切ってきたと。
なるほど、裏でそういうからくりがあったのか…。
ところが「ある組織」がFMRCと手を組んで、しかもアモンが裏切った為、急遽セーフハウスに向かう長谷川ですが、そこに着いたら彼の態度が急変。
何と、彼が本当のリバー・オーグの社長でイチゴの価値を利用しようと考えている裏社会の一人であり、白川を使ってイチゴの信頼を得るよう仕組んでいたと。
ただもう長谷川を信じていたイチゴがショックを受けているのが気の毒過ぎて、見ていられなかった。
FMRCにはイチゴの価値は通用しないと、彼女を置いて長谷川は行ってしまったけど、入れ替わりにイズナに連れられて怪我した白川が。
今度は白川から長谷川の態度の真相が語られます。
長谷川は、わざと嫌な態度を取ってイチゴを遠ざけ、彼女を救おうとしたのですね…。
そこにイチゴを心配してこっそり戻ってきた長谷川が白川を見つけて会話するものの、イチゴに嘘をついたことに対しては無言。
ここで白川が長谷川をクビにし、命に代えてもイチゴを救えという命令には白川の優しさが感じられました。
本当は、この人も紳士的で優しいんですね。
でも死んでしまうなんて…。
ですが状況は思っていたよりも深刻で、FMRCによって今回の計画の参加者は皆手配書が回されているという。
長谷川はまた自分だけが生き残った事を悔いていて一人になったことを悲しんで…。
でもそれはイチゴも同じで。
彼女も実験で生き残った一人だから。
そして何より、イチゴが長谷川を好きだからそばにいてほしい。
ツキミの依頼でもイチゴを連れていけないと頑なに断る長谷川に、イチゴが死んでもいいから一緒にいたいと抱きついたのは、彼女にとっては余程のことでしょう。
でも彼に麻酔薬を打たれてしまい…。
長谷川はこの事態の責任を取らなくてはいけないし危険が伴うから、イチゴを遠ざける決断が切なくて辛かった。。
ハッピーエンド
それから数週間後、知らない月影の人たちに守られながら、長谷川のことだけを考えているイチゴが不憫…。
そこにいきなり銃撃戦の音がしてFMRCに攻撃されたところに、ツキミから依頼を受けた長谷川がギリギリ間に合って良かった。
彼に抱きついたイチゴは嬉しかったでしょうね。
長谷川の言葉に全てうなずくイチゴが、もう愛しくて仕方ない。
長谷川がイチゴとずっと一緒と言ってくれたのは嬉しいけど、それから逃亡と戦闘の日々が始まるとは…。
いつかのように、今度は海でランチを食べながらの長谷川の告白。
人殺しの彼が、生きる希望を持たせてくれたイチゴを好きだから。
「好きに…なってしまいました」と照れる長谷川が誠実で素敵でした。
長谷川の腕に抱かれながら、人魚姫の絵本を読んでもらうイチゴと、それを眺める彼がとても穏やかで幸せそう。
でも1ヶ月後、まさかの白川からのTELにはびっくり!
生きてたんかい!
クラマに救われたらしいけど良かった〜。
おまけに「ある組織」のボスが死にリーダーが代わって、FMRCとの関係が元に戻ったらしく、逃亡生活も終わりで二人は自由だと。
イチゴは狙われる理由がなくなったらしく、長谷川はクビになっていたし。
それにしても、カップルになった二人をからかう白川の「長谷川のくせに」がツボでした(笑)。
それに長谷川のイチゴの代弁も、不愉快だからやめろと(笑)。
白川にこんな一面もあったんですね。
イチゴに何かあったら、白川が月影に依頼して長谷川を殺すそうだから、ここは長谷川に頑張ってもらわないと。
お互いがずっと一緒にいたいという希望が叶って、二人が幸せそうでした。
バッドエンド
数週間後、知らない月影の人たちに守られながら、長谷川のことだけを考えているイチゴ。
責任を取らないといけないと言った長谷川。
その責任とは敵を皆殺しにすることで、いつ終わるかもわからない。
ただ一人待ち続けるイチゴが、哀れでもあり可哀想でもありました…。
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