※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
ノイン(CV:花江夏樹)
紙ナプキンや洋服なども手配する武器商人。
服のセンスは良い。
年齢不詳の成人男性。
喫茶店で仕事をしているノインが気になるイチゴに、何かと文句を言いながらも構ってくれる彼。
本当は客に余計な詮索は駄目なのだけど、ノインはイチゴが何を言いたかったのか聞き出すんですよね。
そして自分の事も話してくれる。
どうやらノインの偽物が現れたようで、スキンヘッドの50代のおっさんらしい(笑)。
商売を横取りされるのも癪だから、しばらく泳がせてアモンに借金の方に働かせようとは、さすがノイン(笑)。
また、ノインは煮詰まると「何でもいいから持ってきて」がよくある。
イチゴが応対すると、ノインが褒めてくれて良かった。
でもイチゴに好みを把握されて下手にいびれないのが残念と、わざと憎まれ口を叩いて拗ねたりわがまま言ったり、子供ものようなところもあるんですよね。
そしてノインの偽物の件でイチゴに愚痴るのですが、それよりも彼がスキンヘッドのおっさんだと信じられてる方がムカつくみたい(笑)。
そんなノインが息抜したいと言うので、イチゴが散歩を勧めても一人じゃ嫌だと言う。
イチゴは自分も一緒にって言いたいけど、ここから出られないことが残念と思うのが可哀そう。
それにノインは、イチゴは愚痴を聞くには適任と評価してくれてロイヤルミルクティーを奢ってくれる。
わがままで意地悪なようでも時々優しさや親しみも感じて、本当の彼が気になるのも仕方ないですね。
そんな時にカガリが大怪我して戻ってきて、怪我を見慣れてるイチゴが治療を手伝うのが頼もしい。
ただ、同じ目にあったらノインが弱そう(笑)と心配するイチゴが可愛かった。
でも、イチゴがせっかくクラマの所でノインに会えて嬉しかったのに、彼女がカガリの怪我を見ても冷静だった事にノインは心当たりがあるみたいでいきなり不機嫌に。
落ち込むイチゴが可哀相…。
それに白川の会社と偽物ノインがトラブルを起こして、それを心配してノインを見てしまうイチゴに彼が切れてしまって、益々イチゴが可哀相…。
ツキミがフォローすると、今度は視界に入れたくないとか不愉快とか、これは酷い。
イチゴは今までノインと話して楽しいと思ってたのに、嫌われてるとはショックでしょう…。
でもツキミに内緒でノインがおにぎりを作ってイチゴにくれて、おいしいと感じてしまう。
まぁノインはお茶漬けを食べたかっただけで、勝手に厨房を使って後でツキミに怒られるんですけどね。
それでノインに「共犯」にされてしまっても、視界に入れたくない程嫌われてるイチゴは悩みますよね。
そして熱を出したイチゴに真っ先に気付いたのはノイン。
どうやらストレスらしいけど、原因はどう考えてもノインでしょう。
ツキミやイズナも同じ考えで、無理やりイチゴの見舞いに来させられたノインも思うところはあるようで、一つだけ彼女にプレゼントしてくれると。
イチゴがお願いしたのは、ノインとの散歩。
息抜の話の時に行けなかったし、彼と話すと楽しいからと言うイチゴが健気。
すると翌日ノインがイチゴの服を用意して、二人で来たのは公園。
ベンチに座る二人は見た目の年齢が近いせいか、普通の学生のカップルみたい。
それにしてもノインがタイミングよくイチゴが起きたときに来るから、もしや監視カメラ?なんて心配したけど、まさかドアの外であのノインが彼女が起きるのを待ってたとは。
暇だから待ってたと、不貞腐れたように照れてるノインが可愛かった(笑)。
でもイチゴにしてみれば、嫌いなはずの自分を待たせたことが申し訳ないと謝ると、ノインは彼女の施設のことや実験のことを知っていて。
施設から出られても助かったと思わないイチゴは、叶わなかったときが怖いから希望を遠ざけてしまう。
イチゴを見ると、ノインが過去に仕事で関わった壊れて絶望してしまった女を思い出して苦しくなるなんて、彼も辛い思いを味わってたんですね…。
イチゴ個人が嫌いわれてるわけじゃなくて良かったし、もう近寄らないと言う彼女が本当に健気すぎる。
そんなイチゴにノインも反省し近寄っても良いと謝ってくれたし、彼女のことをもっと知りたくなったなんて、随分優しくなって嬉しい。
それにイチゴもノインとたくさん話せて楽しかったし熱も下がって良かった。
ご飯食べたりクレーンゲームしたり、もうデートですね。
外出から帰って、ツキミと約束した時間に遅れて文句を言われた時、アモンの足音がして出方を見ると話すツキミとノインが意味深でしたが…。
その後のイチゴとノインは、まるで付き合いたてのカップルようで初々しくて微笑ましかった。
また、イチゴの部屋が留置所みたいだからとノインが本を買ってくれるし、そもそも準備を怠ったツキミに文句を言うし、本当にもう彼氏のよう。
ところがイチゴはアモンから、施設がノインを狙ってると不穏な話を聞かされて…。
施設は不老不死の研究施設で、イチゴは死なない、死を遠ざける体質。
一方でノインも施設が望む体質を持っているけど、こちらは不老の方で、実際ノインは50代後半らしいとは。
そしてノインを救う方法は、イチゴが施設に戻ること。
だから自分の意志でアモンと外出したいとツキミに言えと。
アモンは施設側の人間だったようですね。
さっきまでの幸せカップルの話から、いきなりどん底に突き落とされたような展開に、アモンを呪いました。
せっかくノインがマツリに相談までして本を選んで、DVDも一緒に見ようとイチゴと約束までしたのに。
ノインが好きだと自覚し本当は一緒にいたいのに、それができなくても彼に生きていて欲しいから。
覚悟を決めたイチゴが切なくて辛い…。
ただどうやってアモンと外出するか悩んでいると、ツキミから特別営業の話がありイチゴも参加。
それはカガリからの「ある組織」の「監視人」の暗殺依頼で、これを利用してイチゴはアモンの狙撃のサポートにつくことができたけど、本当にこれで良かったのか…。
それに決行が天候のせいで明日になったと聞かされて、ノインとの時間があまり無い事に気付いたイチゴが可哀想で…。
ノインの気遣いで二人でロイヤルミルクティーを飲みながら過ごす時間は、いつの間にか今の月影が正しく機能していない話になり、裏社会は無法地帯だと。
こうなった理由は「組織」のトップの女がおかしくなったからで、ノインはそれか許せず、あるべき姿に戻したいと思っているよう。
だったら、ノインが変えてくれるなら大丈夫。
それを想ってノインに会える日を待っていられると決意を固めるイチゴが、健気だけど強くて泣きそう。
ノインはイチゴの希望。
それほど想われてる彼は幸せ者です。
作戦決行当日、アモンと合流し、実はノインが月影のトップだと知らされて驚くイチゴ。
そういえば、ノインは月影は正しく機能していないと話してましたもんね。
それが許せないとも。
アモンの最終確認に、ノインが生きててくれれば十分と答えるイチゴが本当に健気で、どうにかしてやりたかった。
と、いきなりの銃声でアモンが撃たれて。
そこにはノインとツキミがいて、てきぱきツキミに支持するノインは、やっぱりボスらしい風格。
イチゴを助けたくて守りたいから、アモンを殺したことを後悔していないというノインは、「君が好きだよ」と静かにイチゴに告げます
それにイチゴの様子がおかしかったから、スマホに細工をして、彼女が脅されていたことを事前に把握していたとはさすがノイン。
イチゴが施設に戻ることを知って、ノインもまた覚悟を決めたんですね…。
彼女を守るために人を殺す彼を愛せるのか?
ノインの問いに、彼の手を取と取って答えるイチゴに泣けました。
また、イチゴのせいでノインにアモンを撃たせたから、イチゴも共犯だと言う彼女が愛おしい。
でも、ノインはアモンが気付くように撃ったから、死んでなかったんですけどね。
クラマも絶対死なせないといってるから、安心かな。
治療費30億ですけど(笑)。
ノインのセーフハウスは、月影のビルの最上階だったんですね。
そこにイチゴを連れ出した張本人のヨダカが現れて。
そこでノインが全てを話してくれたのですが、結構深刻な内容。
「ある組織」のトップは「あの方」と呼ばれる女性で、24年前に始めたのが「ゼロ計画」。
それは「あの方」を不老不死にするための研究で、イチゴはそこで生まれた成果物。
ただ「あの方」はゼロ計画に集中して、組織も月影も本来の役目を見失ったと。
だから世代交代するためにイチゴを救出し囮にしたけど上手く行かず、アモンを利用してヨダカを窮地に追い込み「あの方」を殺させたって、ノインも結構強引ですね。
ところがヨダカは、イチゴに一緒に来れば彼の庇護下で表の社会で生きられると声をかけますが、ノインが彼女に告白したと聞いて「は?」には笑いました。
「いつの間にそんなことになったんだ」と不審がるヨダカに、イチゴが「月影に来てすぐの頃からノインに会いたくなった」と言われて、赤くなるノインが可愛い(笑)。
ハッピーエンド
それでもヨダカが失声症を理由に渋るのは、イチゴの兄にあたる人間だったから。
つまり、イチゴを月影で保護する依頼をしたのはヨダカでしたか…。
でもイチゴは、表でも裏でもノインと一緒にいたい。
精一杯の思いを声に出してヨダカに伝えたイチゴには、涙腺が緩みました。
ノインはちゃんとイチゴを信じて、こうなることを予想していたんですね。
ただ、ヨダカの「悔しい」は気持ちはわかるかな。
兄と名乗って30分もしないうちに他の男に取られたら、そりゃ悔しいよね(笑)。
ノインもイチゴのきれいな声を聞けて嬉しそう。
でもノインが実は20代というのには、アモンに騙されました(笑)。
ノインが「好きだよ」とイチゴに言い、イチゴがそれに答えて自分の声で「好きです」と伝えられて本当に嬉しいし、あのノインが「可愛い」と言ってキスするのも、何だか微笑ましかったです。
その後、月影で今まで通りウェイトレスをするイチゴが喋れて元気そうだし、ノインもヨダカと裏社会を変える打ち合わせで忙しそう。
アモンも治って良かった。
これからは月影で馬車馬のように働かされるんですね(笑)。
それに皆がノインの事をイチゴに聞きいたり伝言したり、逆に彼の我儘をイチゴが謝るのが微笑ましい。
休憩では、ノインがイチゴに甘えて膝枕させて持ちよさそう。
彼がイチゴに我儘を言って甘えてるのに、優しくダメな事はダメって言うイチゴの方が年上みたい。
二人がお互いを生きる意味だと大切に想っていて、とても幸せそうでした。
バッドエンド
ヨダカが兄と告げられて、今はここから離れようと言われるイチゴ。
でもノインと一緒にいると幸せだし、声もきっと出るようになると伝えても、ヨダカは納得しない様子。
すると突然ノインが、月影を抜けてイチゴと表に行くと言ったのにはびっくり(笑)。
月影は表の社会に抜ける事ができるんだそうな。
仕事はツキミに引き継いで表の社会に行くのは、彼にとって月影よりイチゴが大切だから。
とはいえ、随分思い切った事を…。
月影を抜けるには掟があり、名前も財産も人殺しの道具も捨て、二度と裏社会の人間とは会わない。
簡単なようでも、ノインにとって失うものが多すぎる。
反対するヨダカとイチゴが似ていて、さすが兄妹だなと、こんな時だけど微笑ましかったです。
仲間だけでなく何もかも失う代わりにイチゴを得ると言うノインが潔く、イチゴと生きていきたいと願う彼が真摯で格好良かった。
これではイチゴがうなずかないはずがないですよね。
ただヨダカが気の毒だけど、イチゴが笑っていることが彼の希望だという言葉に泣かされました。
表の世界では、お互いイチゴとノインという名前を捨て、新しい名前で呼び合う二人が新鮮。
二人で部屋を借りて一緒に生活をしてるなんて、新婚みたい。
そのおかげでイチゴがたどたどしくても喋れるようになって本当に良かった。
それにちゃんと学校にも行ってるようだし。
ノインは餞別みたいなものを月影から受け取って、仲介業者をしているよう。
アモンとすれ違っても言葉を交わせないのが寂しかったけど、普通の生活を手に入れた二人が幸せそうで、このまま仲睦まじく生きて欲しいです。
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©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki