※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
クラマ(CV:野島健児)
ぼったくりの闇医者(笑)。
腕は一流なのに変わり者で引きこもり。
イチゴが出前に行くとミニチュアを作っているクラマ。
作品のイメージでオーダー取るようで、やっぱり変わってます。
イチゴが出前に行く度に感じる部屋の印象が違うことに興味を持ったのか、毎回印象を尋ねるクラマ。
そこからイチゴが何故捕らわれて実験されていたのか推測し、イチゴはやたら運が良く生命力も強く死なない、実験の成功例と導き出します。
なるほど、だからイチゴはその価値のために月影に連れてこられたんですね…。
彼女が嫌な感じがすると言っていたのも、殺菌灯が壊れていたからとは、危機察知能力が優れている証拠。
でもここまで推測するクラマもすごいと思うけど、不死の法則性を知りたいから、未払いの診察料を盾に取ってイチゴを調べさせて欲しいとは図々しいような。
ただ望む人間に不死を与えられるなら、イチゴは自由になれると言われても、彼女には考えるほうが辛いから了承したほうが楽なんですよね…。
そしてカガリの件をきっかけに、イチゴは表向きクラマの助手のバイトもすることに。
でも実は助手じゃなくて実験体なんですけどね。
早速クラマのところに行くと、まず採血とカードの実験。
クラマが彼女の体調を最優先に考慮してくれるのは、優しさなのか効率なのかまだよくわからないけれど、イチゴにはどうでもいいみたいなのが寂しいかな…。
施設の実験でそういう普通の感覚が麻痺してると思うと切ないですね。
次のAEDを使った実験でも、結果は前回と同じ普通。
実験が終わった頃にツキミが紅茶とマドレーヌを持ってきてくれて、3人でのお茶会は何だかとても和やか。
クラマの明日のオーダーのクグロフとカフェオレに燃えるツキミと、スイーツよりもミニチュアが気になるイチゴが対照的で面白かったな。
そして店での接客に気を遣うのに疲れるイチゴが、クラマに急患が入った為、先に喫茶店へ行くことに。
月影の皆がイチゴに優しいから、この生活が施設の実験の可能性もあるのに、もう大丈夫と安心したくなると考える彼女が悲しい。
それに何も思わなくていられるから、クラマとずっと実験だけしたいと考えるイチゴが不憫。
自分は実験体だから、人形のように何も考えないようにしようだなんて、可哀相過ぎて辛い…。
次の実験では、今までと違って致死量の毒を使用。
勿論クラマは飲ませなかったし謝ったけど、この実験で推測できたのは、かなりの驚愕の結果。
イチゴはどうやら、他人の行動まで含めて死の可能性を潰していくらしい。
だから彼女の不死の真価は、本気で殺す気で試さないと発揮されないとは物騒な。
そこにマツリがきて、イチゴが人形に戻った原因がクラマの内緒の実験だと見抜いたのはさすが鼻が利きますね。
そしてイチゴに「自由になりたくない?」と尋ねるマツリ。
どうやらマツリはイチゴがとある施設で一人だけ生き残った実験体だと知っているよう。
だから月影を敵に回してもイチゴを助けたいと思ってくれていて有り難いけど、なぜそこまで?。
結局、イチゴはマツリの質問に答えられず思考放棄。
そこでマツリがクラマに一週間の猶予を与え、その上でイチゴの意志を確認したいと。
その間に、クラマはイチゴが意思疎通できるようにしなければならないとは、マツリもやる時はやりますね。
でもクラマにしてみれば、今のイチゴの状態から意思疎通出来るようにするのは困難な様子。
空いた時間は、座ってぼーっとしてるくらいですから。
すると厨房では、イチゴの事でマツリがツキミに詰め寄っていて。
イチゴに対する感情移入が過ぎるような…。
ツキミも悪気はなかったんですけどね。
次にクラマの部屋に行くと、ファンシーな物に溢れた部屋に様変わりしていて(笑)。
彼なりにイチゴの事を考えて準備していてくれたのが嬉しいけど、イチゴも驚きますよね。
それに女性ならスイーツを大量消費出来ると思っているクラマの認識ってツキミ並(笑)。
これには、足の突き指が痛くてやって来たマツリも呆れて、テキパキ指示するのが本当に頼もしい。
それにマツリの勧めもあって、イチゴはクラマと外出することになるのですが、ツキミもクラマも制服でいいと思ってるところが似た者同士で笑える。
こういう時に頼りになるのはさすがノインですね。
イチゴも屋内より外がいいと意思表示出来てクラマもホッとしたよう。
でも話題のないクラマとの会話は、月影の位置についてだけ。
後はイチゴが懐かしそうに女子高生を眺めたくらい。
あっという間に終わった外出についてマツリに至極最もな意見を言われて、「その手もあったか」という顔をするクラマが何だか可愛くなってきた(笑)。
そして夢の中の海でクラマに起こされるイチゴ。
クラマの声は波のように静かで穏やかで、好きだと思えるのは安心するからかな。
その後イチゴの治療を試みたいというクラマの依頼で、当面店よりクラマを優先することに。
クラマはイチゴの精神状態を良くする方法が思いつかなくて悩んでいるようですが、イチゴがここにいてもいいかを問うと、少し照れたように「いて欲しい」と返事をする彼が何だか可愛い。
イチゴの勧めでミニチュアを作るクラマとそれを眺める彼女の雰囲気が、あの夢のように静かで穏やかで落ち着きます。
クラマが席を外すとマツリがやって来て、イチゴを気遣う。
何故気にかけるのかイチゴが聞くと、マツリが昔親しかった誰かが、施設での実験を指示したからと。
なるほどそれじゃ気になるし、責任みたいなものも感じるでしょうね。
その誰かは気になりますが…。
クラマのミニチュア作りをイチゴも気に入ったのか、ずっとここにいてもいいか聞くと「もちろん」とクラマ。
それを少し嬉しいと感じるイチゴが、感情が素直に出てこちらも嬉しい。
それにミニチュアを作りながら、クラマとイチゴとの会話がとぎれないのが好ましい。
クラマが静かなのが好きだと言うと、イチゴも同じ答え。
彼女にちゃんと好きなものがあって安心したクラマが嬉しそう。
また一人が好きだと言うクラマが、イチゴについては邪魔じゃないと言ってくれたり、彼女の微妙な表情の変化にも気付いてくれたり。
イチゴとの会話がそうさせたんですね。
でもイチゴが看護師なら一緒にやっていけるかもしれないと言うクラマにも変化が起きているようで、今後が楽しみ。
おまけに、イチゴが空いてる時間にぼーっとしてるの覚えていて、昔買ったというドールハウスを彼女にあげるクラマが優しいな。
喜ぶイチゴも普通の女の子のようで可愛いかった。
更にクラマは、イチゴの夢の話に関連する、昔作ったという灯台と海のミニチュアや他の物も見せてくれる。
その中の学校のミニチュアで涙を流したイチゴに狼狽え、滅菌済みのガーゼを渡すのがクラマらしい(笑)。
そしてタッチヒーリングと言って手を握るのも彼の不器用な優しさ。
嫌がられなくて良かったと安心する彼に、イチゴが唇を動かして「いやじゃない」と精一杯伝え、二人で読唇術を試していこうとするのに希望が見えました。
また、マツリにキスのタッチヒーリングを勧められて、クラマとじゃ恥ずかしくて無理と慌てるイチゴが可愛くて。
そんなイチゴを見て、マツリが嬉しいのもわかります。
それに引きこもりのクラマがわざわざコーヒーを飲みに店に来るなんて。
特別営業の為もあるけど、読唇術で会話する二人が微笑ましかった。
イチゴも漸く、彼と一緒にいると嬉しいと気付いたみたいだし。
特別営業では、カガリが失敗した案件の後始末で「ある組織」の「監視人」の暗殺。
イチゴはクラマと一緒に留守番。
ずっと彼といられるのが嬉しいと思えることが嬉しいと思い、その日が待ち遠しいと考える彼女が健気。
ハッピーエンド
決行日はマツリとの約束の日。
クラマにできるのは、イチゴがマツリか月影を選ぶのを見ているだけ。
イチゴはクラマとずっと一緒にいたいのに…。
読唇術でどちらも選べないと言うイチゴが、それでもクラマが好きだと伝えると、照れながらも「ありが、とう」と言う彼が戸惑っているのが可愛かった。
部屋中にミニチュア並べたり、普段行かない月影に行ったりしたのは、彼女を喜ばせるためだったんですね。
クラマもイチゴとずっと一緒にいたいし、声を治したい。
でもだからといってイチゴを攫うと決めるなんて驚いた。
それにマツリもこうなることを予測して、治療費と一緒に地図と車のキーを彼に渡していたなんて、本当に頼りになる。
こうして二人の逃避行が始まるかと思ったらツキミに発見され、裏切り者として殺される事になるはず…。
だったのですが、クラマも優秀な殺し屋で大人しく黙ってないのが格好良かった。
イチゴの医者として、彼女を治すために離れたくないとクラマが話すと、そこにノインがやって来て。
クラマの医者としての覚悟を確認したノインは、行きたいところに行けと軽く言う。
それにイチゴも囮としての意味はないらしい。
それにしてもノインが月影のボスだったとは。
でも二人を行かせるなんて、本当に心が広いボスですね。
そうしてノインの手配で国外へ出るイチゴとクラマ。
衝動的な行動でバカなことをしたと思っていても、イチゴとこれからも一緒にいられることに不安もあるけど嬉しそうなクラマ。
イチゴもこれからのことが怖くて不安だけど、クラマと一緒だから嬉しいし、だから大丈夫と思えるようになって良かった。
地中海で、クラマはイチゴを治療。
でもイチゴの声が取り戻せず謝るクラマ。
声が治ったら彼がノイン達の所に帰るかもしれないのが怖くて治らないと言うイチゴが愛おしい。
そんなイチゴに好きだと告げるクラマが、彼女に自分の名を呼んで欲しいから、置いていくはすがないと優しくて。
おまけに照れながら「愛してる」と言うクラマが男前。
イチゴに唇で「クラマ」と呼ばせるところから治療なんて、やるなぁ。
最後、キスシーンのあとのドールハウスに、犬の医者と看護師のウサギがいたのが、ものすごく素敵でした。
バッドエンド
決行日はマツリとの約束の日。
クラマにできるのは、イチゴがマツリか月影を選ぶのを見ているだけ。
どちらも選べないと謝るイチゴは、ただ怖くて何も考えられないと。
その恐怖心に気付けなかったクラマも、医者として失格だったと謝って…。
そこにマツリがきて、イチゴと話すように促したクラマが「イチゴ…いつか…」と言いかけたのが心に残ります…。
そしてマツリの発言は、予想の遥か上を行くものでした…。
イチゴは、半分くらいマツリの遺伝子を元に作られたコピーとは…。
マツリの特異体質は、イチゴよりも強烈で老化が遅いしなかなか死なないらしい。
数十年前ペアを組んでた女がマツリの遺伝子を調べ、同じ体質の人間を生み出そうとした成果物がイチゴ…。
だからこそ、イチゴには幸せになってもらいたいと言うマツリの気持ちがよくわかる。
マツリは死なないから、ずっと見守ってくれるし。
マツリの誘いにうなずいたイチゴは、裏も表もない幸せな場所で二人で生きていくんでょうね。
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