まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

忍び、恋うつつ for Nintendo Switch 感想

 

とにかく明るいストーリーのゲームがやりたくて、色々調べた結果選んだのが「忍び、恋うつつ for Nintendo Switch」。

 

でも実際にプレイしてみると、明るいだけではなくシリアスな部分もありました。

今回は【花吹雪恋絵巻】の感想になります。

 

 

※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

攻略キャラクター感想

猿飛 咲助(CV:寺島拓篤

真っ直ぐて単純で熱血タイプ。

基本的に真面目で努力家なのですが、多少おバカなところがワンコみたいで可愛いかったですね(笑)。

 

だからメロメロの術にかかっている時は、おバカな部分とギャップがあってそれなりに楽しめました。

 

歌舞伎の宗家の跡取りで才能もありながら父親とぶつかっていたけど、かえでの後押しもあって和解できたのは良かったです。

素直じゃないのは父親譲りか(笑)。

 

また霧姫の謎が解かれていく部分は、おおよそ予想は出来ました。

 

それに努力家の二人が一緒に修行しながら、気持ちも近付いて行くのは自然だったように思います。

 

そのあたりから咲助のかえでへの態度も段々「好き」モードに変わってきたのは良かったけど、彼は照れてメロメロの術のせいにするし、かえでは自分に自信がなさ過ぎで、すれ違うのが焦れったかったですね。

 

このすれ違いが意外に長いんですよ。

いい加減、咲助が素直になるか、かえでももう少し自信持とうよと何度思ったか(笑)。

 

試験中に徳川残党と戦うというのも、一応クライマックスではあるのですが、呆気なかったような気が…。

何だか駆け足で戦闘が進んだように見えましたし、ボスが余りに強くなかったような…。

 

それでも咲助とかえでの気持が通じて、霧姫の言い伝えのように術が解消されたのは良かったな。

咲助も漸く素直になったし。

 

それに咲助が勇士隊と歌舞伎の二足のわらじを履くのも彼らしくて良かったなと思いました。

 

求婚で「取り消しとか許さねーから」に、かえでへの思いの丈が詰まっていますよね。

 

由利 鎌清(CV:小野友樹

真面目で努力家。

頭が切れる優秀な生徒会長。

 

女性に免疫がないのにメロメロの術にかかった時のセリフは妖しく艶っぽくて、正気に戻った時の照れ具合が真っ赤で可愛かったな(笑)。

 

それにかえでに勉強を教えてくれる様子は素っ気ないけど、お菓子を用意してくれる優しさもあるんですよね。

 

合宿中からどうやらかえでを意識したようですが、和歌を詠んだり穴山の助言どおりに想いを伝えようとしたり、不器用ながらに一生懸命なのが誠実だなぁと。

 

まぁかえでには伝わってないですが(笑)。

 

そんなかえでもせっかく鎌清に惹かれ始めたのに自己否定が強すぎて、彼の気持ちが届かないのが気の毒でしたね。

とにかく焦れったい。

 

鎌清と女子生徒の件をかえでが誤解して彼が好きだと自分の気持ちを自覚したのは良かったけど、鎌清とすれ違うのが辛かった。

 

だから誤解が解けて彼から告白してくれて本当にホッとしました。

彼の兄に対する劣等感も彼女によって解かれたし。

 

でもまさか鎌清の兄が勇士隊だとは…。

これは予想外でした。

 

それにかえでも試験に合格して、鎌清の告白にきちんと返事が出来て微笑ましかったです。

でも穴山達が周りにいるとは少し鎌清が気の毒だけど、めでたいからいいのかな(笑)。

 

かえでの部屋で勉強することになった鎌清の照れまくりが可愛かったのに、最後は意外と大胆な行動で、やるなって感じでした(笑)。

 

霧隠 蔵人(CV:櫻井孝宏

成績優秀で天才でイケメン。

おまけに冷静沈着で口数が少なくぶっきらぼうで女子に人気。

 

でも蔵人がいじめられたかえでをさり気なく気遣って、教科書をくれたり一緒に訓練してくれたりするのが嬉しかったな。

それだけでも有り難い。

 

そんな蔵人は貧乏で、部屋もそうですが着物の袖がボロボロなのも泣かせます。

弟と二人暮らしで弟を大事にしているものポイントが高い。

 

でもこの弟、ちょっと素直過ぎると言うかもう少し用心深くなった方が良いような…。

蔵人の弟にしてはちょっと…と思いました。

 

また徳川に復讐を誓う蔵人の生い立ちは、かえでに少し似ていますね…。

二人とも結構過酷な過去を背負っているのに、前向きなのがすごい。

 

普段はぶっきらぼうな蔵人が、かえでを意識しだした夏休みから、授業で失敗したり、メロメロの術にかかった連中に嫉妬したりするのが、たまらなくツボでした。

 

特にかえでを訓練で組み伏せるシーンは、もう普段の彼ではなく、メロメロの術にかかっているかのよう。

素面で本気なのがわかるから、ジタバタしました(笑)。

 

ただかえでの自己評価の低さは相変わらずですが、蔵人も自分の気持ちを中々言わないし、二人の仲が進展しないのがもどかしかった…。

 

でも、かえでがメロメロの術をかけそうになった時、蔵人がまさか彼女の唇に抜血の術をかけるとは、色気が溢れてたまらなかったですね。

 

漸く二人の想いが通じて、蔵人の告白と同時に求婚とはやってくれます。

とにかく男前は何をやらせても様になる。

口数が少ない蔵人が、あれだけ饒舌に告白するとは。

 

蔵人の家で過ごすかえで達が本当の家族のようで和みましたが、寝ている彼女に口付けする彼に全部持ってかれました(笑)。

 

穴山 大介(CV:鈴木達央

医療と忍術を組み合わせて様々な病を治す医院の御曹司なだけあって、治療は得意。

 

女性にはとにかく軽くて、かえでに対しても「子猫ちゃん」呼ばわり。

でもメロメロの術にかかると、普段の彼とは真逆の真面目で誠実な反応をし「忘れて欲しい」なんて言う。

 

これが素の大介で、それを悟られないようにわざと悪ぶるのは、素の自分を知られるのが怖いから。

 

まぁ大介の父親を見ると、そうなるのも納得かなと。

金が全てで、結婚と離婚を繰り返し、しかも結婚する女性は父親の金目当てですからね。

 

そんな大介がかえでのひたむきさに惹かれて好きになると、今度は真面目で真摯で優しい彼に変わって、このギャップに萌えました。

このギャップはずるいでしょ。

 

人知れずかえでをいじめていた女子生徒に報復していたり、大介の別荘に彼女を匿って勉強や修行の面倒を見たり、至れり尽くせりなんて贅沢すぎ。

 

しかも「姫」を癒す穴山の血筋ときたもんだ。

ここまでくれば出来すぎな気もするけど、もうあの色気を見てしまうと仕方ないとしか言えないです。

 

そう、とにかく大介の色気と艶っぽさが堪らないんですよね。

女性に軽いという初期設定のせいもあるけど、それを返上してもその色気は健在。

 

おまけに金持ち。

かえでへの求婚も将来設計がしっかりしていて玉の輿だし羨ましい(笑)。

 

大介の為にかえでが作った玉子焼きを、二人であ~んしあうのが何とも微笑ましくて、その後の口付けはきっと甘かったでしょうね。

もちろん、甘い玉子焼きだったらですが(笑)。

 

我来也(CV:下野紘

とにかく何を話しているのかわからない(笑)。

でも強がった態度とは裏腹に、たまに素の性格が出てしまうところは素直で可愛いく、とても楓より年上に見えないです。

 

メロメロの術にかかると中二病の話し方が普通になって、年相応になるのが萌えポイントかも。

 

我来也の書物室でかえでとの勉強や鍛錬も、二人が初めての友達同士で初々しく、そこから段々距離が縮まるのが自然で微笑ましかった。

 

だから我来也がかえでを本気で好きになっても、隠し事があって本心が言えないのが辛かったですね。

 

その隠しごとのせいで居なくなった我来也の残した、かえでへの想いを綴った手紙には泣けました。

 

でも我来也が徳川残党だどは察していても、豊臣に滅ぼされた伊達一族の子孫だとは思わなかった。

そうか、それで眼帯か。

 

おまけに呪いをかけた人形を壊して大きくなった我来也が、イケメン!

眼帯を外したらもっとイケメンで萌えました(笑)。

 

しかもバラの花束でかえでに告白って、もうどこの王子様よ(笑)。

あの幼かった我来也も可愛かったけど、大人の色気をまとった大きい彼も素敵。

 

これからは毎年二人でお祭りに行って、幸せを満喫してほしいです。

 

真田 幸影(CV:鳥海浩輔

物腰が柔らかくいつも穏やかな、かえでの担任教師で試験組の相棒。

いじめ対策で特別授業してくれるなど、優しくて親切で頼りになる大人の魅力が満載です。

 

それに最初からかえでに対して特別扱いて、蔵人達には殺気をみなぎらせるなど独占欲も強くそこも魅力(笑)。

 

そして無自覚に蔵人達に嫉妬し、かえでに対して過保護過ぎる幸影が、大人げなくて可愛い。

 

だから本気でかえでに恋を自覚した時は、教師と生徒、真田と姫の壁に阻まれて焦れったかったし切なかったですね…。

 

そんな幸影は勇士隊の組頭で、先生の時とは違い威厳があって頼もしい。

しかも、敵に襲われた幼い頃のかえでを守ったのも彼だったんですね。

だからかえでに対して最初から特別な感情があったのも納得。

 

それに副理事長戦で助けに来た幸影が「姫を守る」と言った時の姿が、めちゃくちゃ男前で格好良かった!

 

副理事長がかえでの両親の仇と言うのも、最初から最後まで悪役だったなぁ。

そして幸影が理事長だったのか。

そんな気はしてたけどやっぱりね(笑)。

 

許されない想いと言う楔を断ち切り、漸くかえでに想いを告げた幸影の、大人の色気と優しさと余裕をかなぐり捨てた甘い言葉にメロメロになりました(笑)。

 

3年後、幸影の本気がどれだけのものか見てみたかったです(笑)。

 

総評・まとめ

システム周り

オトメイト仕様で安定感がありました。

クイックセーブやロード、既読スキップなどは快適。

ただ、欲を言えばチャプタージャンプが欲しかったな。

 

スチルも綺麗でしたし、音楽も作風に合っていたと思います。

 

糖度

メロメロの術や鍛錬中はとにかく甘いです(笑)。

 

それ以外にも、割と官能的に見えるスチルがあったりしますし、終盤ではもちろん両想いになっているので甘い方に入るのではないかなと思います。

一応SERO Cですしね。

 

攻略順

私は 咲助→鎌清→蔵人→大介→我来也→幸影の順でプレイしましたが、徐々に攻略キャラクターの謎が解かれていく順番で、これで良かったなと思います。

 

ただ、前半の3人はお好みの順番でも問題ないと思いました。

 

まとめ

メロメロの術という言葉から、明るくて笑えるストーリーを思い浮かべていたのですが、実際は結構シリアスな展開もあって、そちらは予想外でした。

 

特にかえでの生い立ちはかなり過酷なのですが、真面目で責任感が強く前向き。

頭も切れるし努力家で好感が持てました。

ただ、自己評価が低すぎて、悪く言えば卑屈に見えてしまいましたね…。


どうしてそこまで自分を卑下するのかと、何度思った事か。

だから攻略キャラクターとのすれ違いがもどかしく、多少イラっとしたことも。

それ以外は本当に良い子なんですけどね。

 

またメロメロの術ですが、私にはあまり刺さらなかったです(笑)。

恐らくここがこのゲームの推しポイントなのでしょうけど、メロメロの術にかかっている最中のセリフがなんだか言わされてる感の方が強くて。

実際言わされてるのですが(笑)。

 

あと鍛錬も優しすぎて少し物足りなかった気がしました。

それにストーリーが中断されたような気がしましたし。。

 

どちらもプレイヤーへのサービス機能のような感じでしょうか。

 

これはあくまでも私の主観ですので、好きな声優さんの甘いボイスを堪能したい方にはおすすめです。

 

一応個別ルートに入っても共通部分があり、そこは既読スキップで飛ばしましたが、全体的にサクッと終わる印象。

そういう意味では気軽にプレイできると思います。

 

だからと言って、ストーリーがつまらなかったという意味ではなく、それぞれのルートに見合った特徴や意外性があったりして楽しませていただきました。

 

大ハーレムENDは、ストーリーは本編よりもあっさり気味でしたが、大団円という感じで楽しかったです。

 

ただ全体的に、重厚でシリアスな展開や、骨太のストーリーが好きな方にはあまり向かないとは思います。

 

逆に攻略キャラクターの声優さんのファンや、気軽にプレイをしたい方にはおすすめできるかな。

 

switch版にはファンディスクも入っていてボリュームもありますので、気になった方はプレイしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

©2018 IDEA FACTORY ©2020 IDEA FACTORY