※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
尊(CV:豊永利行)
©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki
やさぐれた雰囲気は、とても神様とは思えない(笑)。
結衣の事は雑草呼ばわりだし、兄の月人や尊敬するハデスとは雲泥の差。
でも意外に真面目な面もあります。
体育祭ではロキの「乱暴者」という挑発に反応し、怒り神化した尊。
本当にロキはろくなことしないですね…。
その後トトに、尊が卒業出来ない落ちこぼれだから面倒を見ろと言わた結衣。
尊を「ぺけ」って呼ぶのはトト様だから許されるはず(笑)。
でも尊は人間や周囲の人々に心を許してないだけで、本当は真面目な気がするんですよ。
卒業の為にもまず部活に所属してもらいたい結衣ですが、ロキの件のせいか中々距離が近付かない。
でもどんなに尊に無視されても冷たくされても、話しかける結衣の根性は相当なもの。
尊に「しぶとい雑草」と言われて「認めてもらえる雑草になる」と返すんだから、肝が据わってます。
それにどこにも居場所が無いと言う尊には、人を拒む深い理由があるはず。
なら居場所を作ればいいと、素振りをしている尊に剣道部を勧め、それだけではなく自分と勝負し勝ったら入部させるなんて、居合をやっていた彼女だからこそ出来る方法でしょう。
だけど、勝負はそんなに甘くない。
尊がハンデをくれたとはいえ、やはり彼は凄く強い。
でも尊と一緒に学びたい、もっと知りたいという気持ちが通じたのか、ほんの少し竹刀が彼の顔を掠めることで何とか勝利した結衣ですが、実は尊が色々と気を遣っていてくれたよう。
彼の律儀で真面目な性格だからこそですね。
そんな尊に翌朝から剣を教えてもらう事になった結衣は、雑草ではなくちゃんと名字を呼んでもらって一歩前進。
剣道部にも入ってもらえたし。
また朝練中、尊は結衣の天叢雲剣が気になったよう。
ヤマタノオロチから出た剣で、スサノオが退治したのは有名な話ですが、だから尊は気になるのかな?
とはいえ今ここにいるのは、倒す前の時代のぺけだと教えてくれたトト様でした。
そして練習中、結衣の顔の汚れを「かわいい顔が台無しだ」などと言って拭いてくれたり、頭を優しく撫でてくれたりする尊にびっくり。
おまけに尊といる時は彼が守ってくれるし、困った時は助けてくれるなんて言う。
いきなりの嬉しい変化に思わず「どうした!?」と思いつつもニヤリ(笑)。
弱音を吐いたことが無い結衣が、彼の優しさに惹かれるのも無理はないですね。
二人はほぼ一日中一緒なので、自然と距離も縮まり授業にも出てくれるようになって更に前進。
ですがゼウスの実験で、人形の生徒に結衣に対して恋愛感情を持たせたら、その生徒が彼女に猛烈なアタックをしてくる。
怒った尊は結衣を助けようとして、つい人形を壊してしまって…。
不可抗力とは言え、彼の短期な性格のせいで「乱暴者」とレッテルが貼られているのは気の毒。。
反省し後悔する尊に、自信を持つような言葉をかける結衣が心強い。
こういう時は自分を理解してくれる人がいると、救われますから。
それにロキの時の様に我を忘れて神化していないし、今回は結衣を助けてくれたし。
彼の口から卒業まで付き合ってくれという言葉まで出てくるようになったのだから、明らかに変わって来ていますよね。
また尊への結衣の気持ちも変化して、まるで恋のよう。
だからつい、もっと一緒にいられるように合宿を提案したのは乙女心と下心(笑)。
でもそんな下心に気付かず、修行にしか興味のない尊が乗り気で良かった(笑)。
そうして夏休みと合宿の開始。
合宿には尊に誘われた月人も同行する事に。
監視のはずのトト様は欠席(笑)。
合宿ではかなりハードで本格的な練習で、尊はともかく結衣も凄い体力だなと感心しました。
ただ同行の月人の書いている小説が、結衣と尊をモデルにした恋愛青春ストーリーというのが興味津々(笑)。
それを勝手に読んだ尊の反応から、内容がものすごく気になりましたね。
また布団が一組しかなく、尊が「何もしねえよ」なんて結構気軽に言うのが新鮮で意外。
そういう男女の関係については疎いのかなと、何となく思っていたので。
結局、敷布団と掛け布団を分けて別々に寝たのですが、実際は寝ぼけて結衣を後ろから抱きしめて「ずっと一緒にいてくれ」と寝言まで。
本音では結衣に心を許しているんでしょうね。
また尊と一緒に朝日を見た帰り、結衣がバランスを崩したのを救う為、とっさに神化した尊はさすが頼りになったのに、彼女に怪我させるって力加減できないの?
ゼウスに呼び出された尊を庇う結衣ですが、尊には厳しい罰が。
謹慎と剣道部も廃部なんてやりすぎな気がするけど、尊の暴走はそれだけ深刻。
去っていく尊がまた遠ざかってしまうようで、遣り切れなかったです…。
そこで結衣は、彼が学園に戻れる方法を探そうとするのですが、肝心の尊がその気にならないと意味が無いんですよね…。
月人から尊が海に行っていると聞き結衣が駆けつけると、貝殻に「行き場がなくてここに流れ着いたのは俺と同じ」なんて話しかける彼が不憫でしょうがない…。
二人で貝殻を探し、結衣が綺麗な貝殻を尊に渡す際に手が触れ合った姿は、お互い照れていて微笑ましかったです。
でも、尊が学園や部活に戻りたくても出来ないと頑なに拒む理由は、高天ヶ原で過去にあった過失が原因だとは。
わざとじゃなくても、変わろうと努力しても、認められず蔑まされるのはどんなに辛かったろう…。
何かあるとは思っていましたが「乱暴者」という言葉に過敏に反応する理由が理解できました。
そのせいで、相手も自分も信じられなくなった彼を助けたい。
ここで尊の考えを改めさせるで恋愛ルート、別の手段を考えるで宿命ルートへ。
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結衣は尊の考えを改めさせるべきと判断し、言葉を尽くして彼を説得しますが、そう簡単にいくはずもなく…。
すると何とトト様に協力させるとは、本当に度胸がありますね。
トト様も監視を怠った負い目があるから、ゼウスの説得に協力してくれます。
やるな、くたなぎ!(笑)。
そしてゼウスが尊に与えた試練に合格すれば学園に戻れる事に。
まぁゼウスの事だからそう簡単な試練ではないでしょうけど、それでも尊に戻ってきて欲しい結衣には千載一遇のチャンス。
合宿で行った山の頂上に人間として日没までに辿り着けたら、停学処分の解消と剣道部の活動も許してくれると。
でも登っても登っても先が見えない苛立ちに、とうとう二人は売り言葉に買い言葉。
ところが先に登った結衣が転んで捻挫したところに、尊が追いついておぶってくれたのは有り難いし、やっぱり根は優しくて頼りになる。
そうして何とか頂上に着いたけれど時間切れ。
後悔して自分を責める尊が、ゼウスに土下座してまでお願いした姿には、今までの自分を反省し変わろうとする決意が込められていて、胸が熱くなりました。
そんな尊を実は信じていたゼウスも、彼のその言葉を待っていたなんて泣かせてくれますね。
それに尊が結衣にお礼を言うと、彼の枷が外れて卒業資格が得られたのも本当に良かった!
嬉しくて思わず抱きついた結衣に、「こういうのは、おれからするもんだろ」と返して肩を抱く尊が男らしくて格好良い。
でも次の日の尊は結衣の捻挫を心配しすぎて、何だか可愛かったです。
また小説の為に、淡々と二人の恋の結末を聞く月人には大笑い。
人に言いふらすのは趣味じゃないと言う尊もキッパリしていて頼もしい。
尊が皆に囲まれて久しぶりに賑やかな教室を見られて、胸が温まりました。
そして屋上に結衣を呼び出した尊。
今まで失って困るものが無かったから、卒業して彼女と別れる悲しさや切なさを初めて知って余計に辛いんでしょうね…。
だから彼女をがむしゃらに抱きしめる尊が何度も好きだと言うのが切なくて堪らなかった…。
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卒業迄あと少し。
屋上で、卒業してもお互い剣道を続けると約束したのは、剣道をしていれば繋がっていると信じられるから。
泣いてしまった結衣の頭を優しく無でる尊は優しくて、出会った頃の彼が嘘のよう(笑)。
そうして迎えた卒業式。
最後は笑顔でと約束したのにまた泣いてしまう結衣。
でも最後に好きだと言ってくれた尊に、同じく好きだと彼女が伝えられて良かった。
結衣が元の世界に戻ると箱庭での記憶は無くなっていて。
夕暮れ時に出会った男性に懐かしさを覚え目を離せない結衣ですが、目が合うと以前彼と出会っていると確信します。
結衣への溢れる想いを告白をし彼女を抱きしめる尊と、記憶がなくても何か大切なものを感じている結衣の新しく始まる恋が楽しみです。
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部活最後の日の屋上。
これで終わりだと思うとさみしいと言う尊。
さすがに最後はしんみりしますね。。
でも結衣が彼の世界へ行ける事を伝えるとものすごく喜んでくれて、こちらも嬉しくなりました。
そして結衣もやっと尊が好きと伝えられて良かった。
卒業式後、結衣と尊は日本神話の神が住まう世界へ。
二人でこの世界を旅して怪物退治をし、高天ヶ原の役に立とうとしているのは、過去の事があったからでしょうね…。
そんな時に結衣の頬に傷が出来、薬を切らしたらしい尊が「消毒」と言ってキスしているのが微笑ましく、また照れるのも初々しい。
尊の「好きだ愛してる」が何度も聞きたいなんて、結衣も随分贅沢だけど、それに応える尊はもっと甘いですね。
宿命ルート
結衣がいくら説得しても尊の気持ちは変わらないだろうから、別の手段を考えることに。
尊の気持ちが変わるように祈るしかない結衣が、本当に祈るとは思いませんでしたが、さすが神社の娘、巫女としての作法は心得てますもんね。
ところが天叢雲剣を掲げ、神へ祈りを捧げる儀式は神聖なはずなのに、天叢雲剣がヤマタノオロチへ変化し結衣へ襲いかかる。
間一髪で神化した尊に助けられましたが、ヤマタノオロチは学園に向かっていて、二人は急いで知らせに戻ります。
ゼウスの雷でも倒せない相手に箱庭も制御不能に陥り、助かる方法はヤマタノオロチを倒すのみ。
そこで白羽の矢が立ったのは、ぺけと草薙と愚鈍(笑)。
日本神話の神々が人間の祈りを無視したせいで呪いとなったから、攻撃が通用するのは日本神話の神々だけらしいとの理由ですが…。
トト様情報では、ヤマタノオロチの首を全部切るか、天叢雲剣のある尻尾を切ればいいらしい。
となれば、尻尾が一番楽と言う事で決まりですね。
決戦前、尊からの話に真剣に耳を傾けると、抱きしめられ感謝を伝えられた結衣。
最後かも知れないからと伝えられたその言葉は、真実しかなく胸を打ちました。
そしてヤマタノオロチ退治へ。
3人の連携ですら厳しい戦いで、このままでは状況が動かないまま…。
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結衣も戦う!とタケル達に加勢。
彼女がヤマタノオロチの攻撃を受けた後のさらなる攻撃は尊が庇い、想いと絆の強さを感じました。
尊と結衣が別々の方向へ動いて気を散らせる間に月人が尻尾を傷付け、止めは尊が。
残った天叢雲剣を尊に渡した結衣。
もうこんな事が起きないように高天ヶ原で全てを話すと言う尊がとても頼もしかった。
ゼウスを始め皆に祝福されて、その功績を認められた尊の成長が嬉しかったです。
でも結衣の想いがそっとしまわれたのは可哀想だし残念ですね…。
宿命END2
攻撃役は尊に任せて結衣は待機のまま。
ヤマタノオロチの状態を知らせるのが役割だからなのだけど、何とももどかしい。
すると月人が囮になると言い出して…。
ヤマタノオロチの光線を受けたら確実に死ぬだろうに、尊には結衣がいるからと、自分を犠牲にする月人の覚悟に胸が締め付けられました…。
すべが終わってゼウスに報告した後、尊の頬を伝う一筋の涙が、全てを物語っていました…。
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