神々の悪戯 Unite Edition(神々の悪戯)月人 攻略 感想
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
月人(CV:上村祐翔)
©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki
物静かで無表情、抑揚のない話し方で何にも興味を示さないけど、協調性はあり指示されたことを忠実に実行。
またどこでも寝られる。
そんな月人をトト様は愚鈍呼ばわりなんて酷い。
でも何の抵抗もなく了承する月人もどうなんだろう?
そしてトト様に風紀委員としての仕事を押し付けらて、早朝5時に登校するとは真面目というか融通が利かないというか。
淡々と登校してくる生徒の風紀をチェックする月人がまるでAIのようでした。
授業が終わるとまたトト様から結衣と月人が呼び出しを受け、月人が卒業出来ない問題児だと告げられます。
理由は貴様で考えろとは、さすがトト様乱暴ですね。
しかも本人の目の前で、結衣に月人を卒業に導けと命令。
月人は、枷が外れないのは困ると言うだけで興味なさそうだし。
とにかく月人は義務が優先。
関係ないものは、バッサリ切り捨てるか寝るかという極端ぶりで情が無い。
そして呟いた「神のままでいたかった」という一言。
どうやらこれが卒業出来ない理由のよう。
だから人間を知る前に、人間として生きる最低限の事から始めないと。
何たって食事も興味がないんだから。
そこで人間に興味を持ってもらう為にも、生徒会の行事はお月見に決定。
結衣とススキを一緒に探した時「月は俺の命」と語った月人の表情が暗くて、何を抱えているのか知りたくなりました。
お月見はクラスの皆とトト様も参加して、大盛況。
でもアポロンが割ってしまった皿を、血を流しながら集める月人は不気味…。
それは人間を否定しているのではなく、自分に関心や価値を持てないから。
極度の無関心には心が無い。
だから命令が生きる理由だったなんて、想像していたよりも重い…。
そんな雰囲気を明るくブチ壊してくれたのはロキの作った真の恋人にならないと外れない(しかも100メートル以上離れられない)とんでもない指輪。
この指輪のせいで結衣と月人がお互いファーストキスする羽目になるとは驚きの展開なのに、実行した月人は何も感じず、結衣がひたすら可哀想でした…。
こうして自分の意志とは無関係に付き合う事になった二人が、これからどうなるのか不安でもあり、楽しみでもあり。
念のために、結衣が月人の部屋の近くに引っ越したのは仕方ないですね。
それにまずはお互いを知らないと、卒業への道は遠いし。
恋人でもないのに恋人とそれらしく振舞うのは、結衣が大変そう。
待ち合わせや食事に、手を恋人繋ぎもぎこちない。
おまけに周りがとやかく言ってくるし、尊は不満たらたらだし、結衣が気の毒。。
そんな時にロキに渡された、クラス全員の知恵と希望に溢れたノート「恋人マニュアル」(笑)。
食事の仕方に「口移し」まで載ってるし。
いきなりそれを選択した結衣もすごいけど、何だか少しやり方がずれてて思わず笑ってしまいました。
とにかくマニュアルに沿って、忠実に真面目に実行する二人が微笑ましい。
膝枕はスチルもあって本来は色っぽいはずなのに、月人の分析が的外れでおかしかったです。
次の季節のイベントは夏祭り。
月人が漸く興味を持ち、結衣の家族との過ごし方について珍しく食いついてきたり、生徒の要望でステージを作るのに燃えたり。
少しずつ生きる事への意味を見出したみたいで、感慨深いですね。
それに協力する結衣とも心の距離が縮まってきて、準備が終わった時に月人が言いかけた言葉が「す」で終わるなんてじれったいけど彼らしいかな。
夏祭り当日、手を繋ぐのも当たり前になった二人が祭りを見て回る姿は本当の恋人同士のようだし、月人も自分の仕事に満足そう。
彼が射的が得意なのは意外でした。
そして風邪で保健室に行った月人に土下座をさせ、薬を投げるトト様は相変わらず。
お粥を食べさせた結衣に、初めて見せた笑顔でお礼を言う月人。
お互いがお互いに理解出来ない感情に戸惑いながら喜んでいるのに、ほっこりしました。
でもゼウスが何やら企んでいるのが不穏…。
そして季節は瞬く間に冬になり雪が舞う中、寒がる結衣の方を抱き寄せる月人が自然に振舞うのは頼りがいがあって男らしい。
でも最近始めたという読書の内容は、家族の物ばかり。
祭りの時もいやに食いついてきたし、一体何がそんなに気になるのか。
尊にはいつも厳しくそっけない月人に、尊はくじずけず懸命に対応している関係性に鍵がありそう。
そんな中、彼らの兄である陽が保護者として月人に面会に。
月人も尊も陽と折り合いが悪いようで、久しぶりの再会だろうに全く喜んでいないのが不思議。
どうやら親の愛情を知らずに育った為に3人の性格に歪みがでたらしく、尊は荒れていたそう。
そんな時に手を差し伸べてくれたのが月人だそうで、だから尊は彼に懐いているんですね。
でも陽は月人を邪険にあつかっていると尊。
一体二人の間に何があったのか気になります。
月人がまだ教室にもどっていなくて、心配する尊と結衣。
ここで、教室で待つを選ぶと恋愛ルート、様子を見に行くを選ぶと宿命ルートに。
恋愛ルート
結衣が教室で待つと言うと怒る尊。
そこにやってきたトト様に尊が「ぺけ」と言われて意味を聞くと、「役に立たぬこと」と本当に容赦ない(笑)。
でも授業が終わっても戻らない月人が心配で、結局結衣と尊は学園長室に。
そこではどうやら陽が月人の卒業見込みについて責めているようで、ひたすら謝る月人が悄然として見ていられなかった…。
陽は尊に兄弟じゃないと怒鳴られ悲しそうだし、これも見ていて辛い。
それでも生徒会行く月人はさすが義務に忠実だけど、やはり元気が無い。
陽に卒業見込みについて咎められ、家族について興味を持つ月人を馬鹿だと怒り、これじゃ月人だって胸が痛くて辛いはず。
家族について勉強することは間違っていないのに、月人の家族に愛はないと悲しげな姿を見た結衣が提案したのは、家族になる事。
心から喜ぶ月人に、アポロンとバルドルも家族の一員になると言うと、それだけで満足だと幸せそう。
そして最後の生徒会の行事は、お正月に。
準備をアポロン達がする間、結衣と月人はデートで愛情の勉強中、恋人同士が結婚して夫婦になると知った月人が結衣に結婚を申し込むのもいきなりだし、愛の証明にキスをするのも彼らしい。
でも今回のキスで、結衣の満ち足りた感情と恥ずかしさは前回とは違いますよね。
お互いが照れて赤くなっているのも可愛い。
それに月人の卒業の為、恋愛マニュアルに書いてあることを色々と試すのは、こちらもドキドキします(笑)。
雪原デートの一日は、二人のくすぐったいやりとりに終始ニヤけてしまいました。
ここで結衣も漸く仮の恋人から、本当に彼が好きだと認識。
でも想いが強ければ卒業の別れは相当辛いはず…。
ところが月人は、正月の前日から一人で行動したり結衣に素っ気なかったりと態度がおかしい。
これには彼を好きだと認識した結衣も不安になりますよね…。
お正月は生徒会以外のメンバー勢揃いで年越しをしてとても和やか。
アポロンのどこで覚えたのか、アケオメ コトヨロには思わず吹き出しました。
皆が寝静まり、月人に誘われて海へやってきた結衣は、手も繋いでくれなくなった彼に寂しさ感じて余計に寒い。
でもそれは初日の出を見る為なんて、嬉しいけど早すぎ(笑)。
おまけに唐突に指輪を取り出しプロポーズ。
今まで態度がおかしかったのはこれでしたか。
マニュアルを参考にした言葉ではなく、月人自身の言葉でプロポーズを催促した結衣の気持ちは良くわかる。
だからこそシンプルでも想いがこもっている彼の言葉が嬉しい。
結衣に指輪をはめる月人は、前は簡単に出来たキスも照れてできなくなるくらい。
これが本来の純朴な彼の姿なんでしょう。
ロキの指輪も外れて、これで真の家族。
それに枷も外れて無事に卒業出来てめでたい。
卒業式前日の二人の会話は静かで、でもお互いを想い合う優しくて温かな愛に溢れていました。
卒業で別れるからこそ、抱きしめ合い全てを記憶する二人が愛おしく悲しい…。
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卒業式後に少しだけ時間をもらい、月人が結衣を見守ってると言い、最後まで彼女を見送るのが切なかった…。
結衣が自分の世界へ戻ると、箱庭での記憶は無くなっていて…。
でも左手の薬指に指輪や月は懐かしい。
結衣が月人を忘れても構わないと、夜之食国から彼女を迎えに来た月人。
いつかまた会うと約束したから。
永遠の愛を誓う彼の「ただいま」と結衣の「おかえりなさい」にはただ泣けました。
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結衣がトト様の提案を受け入れて、月人と同じ世界へ行くと彼に告げるととても喜んでくれ、二人は本当の家族に。
日本神話の世界で仲睦まじく過ごす二人が幸せそう。
手を繋ぐのに照れる月人が可愛いと思ったら、欲が出たらしく「俺のものになれ」と彼女の唇の端にキス。
彼らしくなくて驚いたけど、やはりマニュアルでしたか(笑)。
ただ彼も男だから、最後は本能のままに結衣に触れたいと。
深いキスの後まで、彼にしては情熱的で目が離せませんでした(笑)。
宿命ルート
月人の様子が気になり、様子を見に行く結衣達。
すると学園長室の中から荒々しい話し声が。
あの月人と陽からは想像できない荒々しさから、踏み込んではいけない事情があるのは容易に想像ができます。
でもここで引き返さずに留まると、家族に関心を持つ月人とそれを疎んじるような陽の話し声が。
なるほど、陽は今まで月人が兄弟のことを冷酷に無視し続けた事を根に持っているみたいですね。
月人を兄弟ではないと言い切る陽の言葉に、どれだけの苛立ちが込められているのか。
尊に月人と関わるなと言いながら、尊に反抗された陽の悲し気な顔も切ない。
それにしても本当に月人と、陽・尊が兄弟でないとは驚きました。
陽たち誕生直後に能力を認められ別の場所より連れらたそう。
月人が無関心なのは、そのせいでもありますよね…。
それにお守りを回収する為に手を差し伸べたなんて、言わなくても良いことを尊に話すところが月人らしいのですが、こればかりは尊に同情します。。
尊がショックで神化し暴走したのも仕方ない。
月人は全くの他人として、尊は兄として接していたすれ違いの結果がこれでは遣り切れないですね…。
尊を探す結衣と月人が、トト様からクラスの協力を得るように命令されるのは有り難いのですが、トト様が尊を「ぺけ」って呼ぶのは(笑)。
でも尊を傷つけたと後悔する月人が積極的に尊を探そうとし、そのせいで漸く人間らしい感情が現れたのは、辛いけど良かったのかも。
ここで月人の御守りが落ち、当然尊を傷つけた事を思い出す訳で…。
宿命END1
御守りの話をする結衣に、ウサギにうさまろと名前を付けたのは尊だったと話す月人。
尊にとってうさまろは特別だったんですね。
自分の行動を後悔して涙を流した月人が神化し、尊を見つけ、兄弟の絆の深さや尊の存在の大きさを実感してくれて本当に良かった。
それに陽も色々と悩んでいたんですね…。
新たに絆を作った兄弟3人の仲睦まじい様子に思わず笑みがこぼれました。
月人の枷も外れて、晴れて卒業式が迎えられて嬉しい限り。
尊が作った貝殻のペンダントが眩しく輝いているように思える。
そして結衣と月人が失って初めて気付いた初恋は、きっとお互いにとって美しい思い出になるんでしょうね。
宿命END2
結衣が話を逸らして、一旦学園へ戻る二人。
学園の皆も尊を見つけられず、その日は月人と結衣も休む事に。
次の日の朝、陽が見つけた尊に声をかける月人が、テンションが高くて積極的で別人のよう。
心を入れ替えて陽と尊の良い点を取り入れた月人でしたが、不自然(笑)。
でもこれで兄弟がまとまり枷も外れ、おまけにロキの指輪も壊れてめでたしめでたしでした。
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