ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
メリッサ(CV:関智一)
結衣のことを「くたなぎ」と呼び、江戸っ子みたいな口調の頼りになる泥人形の同居人。
結衣が不登校の神様のことで悩んでいると、励ましてアドバイスをくれたり気遣ってくれたり、心強いし頼りになります。
それに小さい体で一生懸命、結衣の為にホットミルクを入れてくれる姿は可愛いすぎ(笑)。
でも本当は人間になりたくて夜な夜なゼウスに直談判していたメリッサが、結衣と星に願った途端に人間になったのには驚きました。
ただ彼の喜びようを見ると願いが叶って本当に良かった!
それに逞しい男性のメリッサとの接し方に悩んで帰りが遅くなった結衣を、シーツを巻いただけの姿で必死に探しに来てくれたのは本当に優しくて有り難いですね。
「思ったことは良いことも悪いことも教えてくれ。そのために存在する」なんて懐が深くて頼もしい。
ゼウスが服をくれたのも有難い(笑)。
そして出来ることが増えたから、いろいろ結衣の手伝いをしたがるメリッサが可愛すぎ。
草原を散歩中、転んだメリッサに手を差し出す結衣が、引き上げようとして彼の上に倒れ込んでしまってから、何だか彼の声のトーンが変わったような…。
オヤジからイケメンへの進化の予感?(笑)。
いつも結衣が何を悩んでいるのか理解して、一番欲しい言葉をくれるメリッサ。
人間になって色んな感情を理解できるようになり、「例えば・・お前さんに・・」と言いかけて口を閉ざしてしまったのには、思わず「止めないで!」となりました(笑)。
メリッサの気持ちを、聞きたいと伝えると恋愛ルートへ。
聞かないでおくと宿命ルートへ。
恋愛ルート
メリッサから、男として結衣が気になってると言われて戸惑う彼女ですが、彼の気遣いの笑顔に救われたかな。
蛍を見るデート中、キスの雰囲気で結衣がくしゃみをしたのは残念(笑)。
でも笑ってくれるメリッサが眩しかった。
結衣もトトに怒られるくらい彼の事を考えているのが、もう初恋のようで初々しい。
またメリッサの「風呂上がりに牛乳を飲むと美味い」という実験をするポーズが、いかにもありがちで可笑しかったですね。
ただ、その後にふらついた彼を心配した結衣が、自分のベッドで寝かそうと押し問答の末添い寝し、メリッサの「さすがの俺も理性が危うい」は冗談でも微笑ましかったな。
それに雪まつりで結衣を抱きしめ「好きだ」と告げるメリッサに、結衣も彼の気持ちに応えると彼が「結衣」と名前を呼ぶのが、男らしくて格好良かった。
そして雪の中のキスシーンはとてもロマンチック。
なのにメリッサが「ずっとこのままは出来ない」と言うと倒れてしまい、目を覚まさない…。
結衣がゼウスの元へ行くと、以前からその兆候があったと。
メリッサは、結衣が心配しないように気を遣っていたんですね…。
しかも結衣の為に人間になったことで彼の体に負荷がかかり、このままでは元の泥人形に戻るなんて残酷…。
目を覚ましたメリッサを前に、泣き崩れる結衣が哀れで…。
それに彼の度重なる外出も、ゼウスを説得する為だったんですね。
それでも結衣を助けるという使命を全うしたいというメリッサに男気を感じます。
卒業までの思い出作りの為に泊りがけで訪れた海では、二人が本当の恋人同士で過ごしていて微笑ましい反面、メリッサの告げる別れを一蹴し寄り添い離れない結衣が切なくも力強かったです。
ただ日に日に衰弱していくメリッサが痛々しく、結衣がゼウスに相談に行くと、このままでは泥人形にもどれるかも怪しいと。
彼を救うには、刺激の原因である結衣自身が箱庭を去るか、残るか。
恋愛END1
自身の存在が悪影響ならと、せっかくメリッサへの別れのあいさつの時間をゼウスがくれたのに箱庭を去る決意をした結衣。
溢れる思い出に零れる涙。
そんな結衣を汗をびっしょりかくほど探したメリッサが愛しくてたまらなかった。
「生まれ変わることが出来たら」という彼の言葉は途中で途切れてしまったけれど、
元の世界に戻った結衣が、見るようになった夢の最後はそのメリッサの言葉。
そして現れたメリッサの残した言葉の続きを聞いて、思わず嬉し涙が零れました。
記憶を失った結衣と二人で夢の続きを紡いで行こうなんて、メリッサも随分ロマンチストになりましたね。
恋愛END2
メリッサと最後まで一緒にいたいから、卒業後もこの世界に残ると決めた結衣。
例え現代へ戻れなくても。
息を切らし汗をたらして探しに来たメリッサの説得に、結衣も譲らないのが逞しい。
そしてお互いを想い合う気持ちが奇跡を起こし、メリッサが完全な人間になったのは純粋に嬉しかった。
箱庭が亡くなった後、二人を神としてギリシャ神話の世界へ迎え入れるなんてゼウスも粋な卒業祝いをくれますね。
神話の世界で神となった二人はとてもお似合い。
衣装も素敵でした。
メリッサが男前で色っぽくて、膝から崩れ落ちそうなくらいイケメン(笑)。
苦難を乗り越えた二人だからこそ、これからの永い時間を幸せに暮らして欲しいです。
宿命ルート
誕生日を祝ってもらい喜ぶメリッサに、結衣の「生まれてきてくれてありがとう」は心に沁みました。
また冬の授業の下見で来た草原で、雪穴に落ちた結衣を必死で助けたメリッサ。
寒いのが苦手なのに彼女を抱きしめたまま温めたのは、本当に人間の青年らしい逞しさや頼もしさを感じたのに、本人は結衣をこんな目に合わせた自分を責めているのが辛かった。
結衣にとって誰よりも頼られる男でいたい、人間の体ならそれが出来ると言うのがメリッサの自信であり生きる意味なのでしょうけど、何事にも夢中で一生懸命になる彼がまるで何か生き急いでいるような…。
結衣の為じゃなく、彼自身の為に生きて欲しいとも思うんですけどね。
するとメリッサが、結衣の補佐として授業に参加することに。
ここまで神々の卒業が危ういとは、頑張ってる結衣が気の毒…。
でもメリッサがいてくれるのは心強いし、彼もクラスの皆から仲間として受け入れられて嬉しそうで良かった。
夏の風物詩の授業の為、結衣はメリッサと蛍捜索に行くのですが、そこで見つけた蛍に二人とも感動して手を繋ぐのが微笑ましかったです。
ただ、蛍が限られた短い一生をひたすら生きてる事にメリッサが共感しているような気がするのが寂しい。
それに実際の蛍鑑賞会で、メリッサが皆を嬉しそうに見守り「最高の思い出」と言った傍から咳き込むなんて嫌な予感…。
と思っていたら案の定、メリッサの命があとわずかだと、ゼウスから衝撃発言!
あとは流れに身を任せるしかないと…。
これには結衣もショックでしょう。
皆の卒業なんて吹き飛びましたよ。
でも結衣の泣き顔を見たくないから黙っていたなんてメリッサらしい。
泣き崩れる結衣を抱き寄せる彼は、彼女を気遣い優しくて切ない…。
結衣の為に、彼らしく最後まで運命に負けずに歩いて行きたい、というセリフに胸が締め付けられました…。
また祝賀会を抜け出した彼の手は震えていて、支えるつもりだった結衣に支えられながら、例え存在が消えても彼女の思い出の中では生きていたいなんて切な過ぎる。
忘れませんという結衣の言葉が、彼を勇気づけるのがせめてもの救いかな。
でも翌朝ゼウスの部屋で息も絶え絶えのメリッサを救うには、結衣の命が必要と言われ…。
必死に止めるメリッサが痛々しい。
宿命END1
自分の命を捧げるつもりの結衣の為に、最後の力を振り絞って生きろと言ってくれるメリッサを見て、自分の世界へ戻ると決めた結衣。
「愛しい女に最期を看取られる方が良い」と、初めて結衣と名前を呼ぶメリッサが男前で格好良かったけどやりきれなかったです(泣)。
崩れ落ちたメリッサを抱き締め泣き叫ぶ結衣を光が包み、お互いを思う気持ちが奇跡を呼んで彼に再び魂が宿ったのは歓喜でした。
最後のお別れで、メリッサが結衣を抱き締め、ちゃんと「くさなぎ」と呼んだのは男らしさが増した気がする。
結衣と同じ世界に行けるというメリッサが、また彼女と巡り会えるといいな。
宿命END2
メリッサを救えば結の存在は最初からなかったことになるとゼウスに聞かされ、必死に止めるメリッサを見て、自分の命を捧げる決心をした結衣。
メリッサを救いたい結衣の強い想いは止められない。
でも結衣を救いたいというメリッサの強い想いが、彼女の想いを超えたから。
淡い光の中で微笑む彼は、最後まで結衣を気遣い、儚く消えていく姿に号泣しました…。
彼の残した赤いボタンを持って元の世界に戻った結衣。
でも記憶は残ったままで、これでいつまでも一緒ですね。
アヌビス(CV:梶裕貴)
とにかくアヌビスの純粋さに癒やされます。
共通ルートでは、卒業するために、トトが用意した資料に付箋を貼って手伝ってくれたり、ヒエログリフの表を作ってくれたり。
結衣にミイラのミィをくれアヌビスの気遣いも嬉しい。
例え不細工でも(笑)。
でも彼の出生はかなり悲惨で、仕事柄人間不審になるのも仕方ないですね…。
だから結衣と同じ空気をまとった人だけ信じると言うのも理解できます。
結衣と夕焼けを見て、帰るときに彼女を抱きしめたアヌビスは、やんちゃな少年のイメージが急に大人びて、やっぱりドキドキしますね。
かと思えば、急な夏休みにトト様を無理やり連れ出し川に引きずり込んで遊んだり。
これができるのはアヌビスだけだろうな(笑)。
ここで、アヌビスと遊ぶを選ぶとアヌビスルートへ。
草原で白い花をくれたアヌビスが、結衣のほうがきれいと言ってくれて、邪気が無い分照れますね。
それにアヌビスは神の仕事で辛い目に沢山あっているはずだから、卒業まで楽しい思い出を作ってあげたいという結衣の気遣いが嬉しい。
それにしても、メリッサとミィが案外上手くやっているのが何だか不思議(笑)。
次の日も夏休みで、誰にも教えたくなかった花畑に結衣を連れてきてくれたアヌビスは、自分の気持の変化の原因がまだわかってないみたい。
それに、アヌビスがトトに嫉妬して、もっと課題を頑張るなんて言うのが可愛くて仕方なかった(笑)。
ゼウスの気まぐれで季節が初夏になったのをきっかけに、アヌビスの誕生日を祝う事になったのですが、喜ぶ反面、今まで生まれたことを喜んてもらったことがないという彼が可哀相でしたね…。
誕生日の夜、森の中で「怖くない」とアヌビスに肩を抱き寄せられたり、抱きしめられたり、じゃれ合ううちに押し倒されたり(笑)。
でも男性を感じさせる体制と表情に、「キミに出会って初めて、生まれてきてよかったって思えた」と言われたら、結衣も感無量ですね。
だけど別れの時は近づいていて、お互いがそれを理解していても口に出さないのが切ない…。
猫の霊に結衣がまとわりつかれて、日に日に消耗してとうとう倒れてしまった時、神化したアヌビスが、猫の霊を冥界に送って救ってくれたのはさすが。
ただ神化しても結衣にお礼を言われてはしゃぐアヌビスは、やっぱり可愛かった(笑)。
そんなアヌビスを意識して、どうしても別れの予感に感傷的になる結衣が、アヌビスと少しでも一緒にいる時間を増やしたいと思うのは当然。
手を繋ぐのが自然になって、お互いがお互いの笑顔が見たくて、元気を貰って。
別れを意識してつい流れた結衣の涙を唇ですくい取り、恋として「好きだよ」と告げるアヌビスが、トトに教わった方法で結衣の気持ちを確かめたのが、可愛らしくて微笑ましかったです。
アヌビスEND
箱庭での最後の夜。
寝付けなくて中庭にいた結衣を探して、お姫様抱っこで彼女のベッドに運ぶアヌビスはもう少年というより青年でしたね。
そして彼女に覆いかぶさりキスをして温めてくれた彼が優し過ぎて泣ける。
最後に、彼女が悲しむの見たくないから先に行くねと結衣の唇にキスをして去って行くアヌビスが、哀しそうで切なかった。
また眠くてキスもわからず言いたいことも言えなかった結衣が気の毒でしたね…。
そうして、先に行くねという言葉通りにアヌビスが冥界へ帰ってしまい、泣き崩れる彼女が可哀想でした…。
エピローグ
元の世界に戻ってきた結衣には、何故が箱庭の記憶が残っていて。
アヌビスにさようならを言いたかったと呟く結衣に、突然ごめんと聞こえて振り向くと、そこには現代の服を着たアヌビスが。
結衣が泣くのも無理はないですよね。
これからはずっと一緒だと言うアヌビスが、立派な青年になっていて頼もしかったです。
二人なら、これから何があっても乗り越えて幸せでしょうね。
トト(CV:森川智之)
優しいアヌビスとは対照的に始めから厳しいトト様。
エジプト神話の課題を調べるのに、手伝うつもりはないとバッサリ切り捨て、でも資料はどっさり。
とにかく結衣を見下すような発言が多いトトに、彼女も負けせずに言い返すのがすごい。
すると急に柔らかな微笑みで「言うじゃないか」と態度が変わったのにまず驚き。
更に笑みが深くなるというギャップは卑怯でしょ(笑)。
結衣がドキドキしたのもすごく良くわかります。
それに屋上で結衣が日焼けしないように、トトの体で日陰を作ってくれたのはいいけど、体が密着していて。
「これも思い出にするのか」と、意地悪く耳元で囁くのは絶対確信犯に違いない。
ここでトトと図書室へ行くを選ぶとトトルートへ。
アヌビスを気にかけるトトのさり気ない優しさに胸が温まると思ったら、いきなり結衣を柵に押し付け顎クイし「愛を教えてほしいか?」なんて聞かれたら、教えて下さい!と言いたくなる(笑)。
それに「答えは貴様の内にある」と、まるで謎掛けのような事を言われても。
気づいた時が楽しみだと言うトトは、相変わらず意地が悪い。
そんなトトに挑発されて、徹夜までして意地でレポートをまとめた結衣が、せっかく彼に認められ労うように頭をポンとされたのに、倒れて叱られるとは皮肉…。
でも彼の厳しい言葉の裏にある優しさと心配が伝わって嬉しかったな。
それなのに課題に目処がついたら、もうトトの役目は終わりだ言われたら、結衣だって納得出来ない。
そこで愛について教えてくれると言ったことを持ち出すと、トトが押し倒してきて…。
「私の愛が欲しいのではないか?」と聞かれても、結衣は個人的な「愛」じゃなく言葉としての「愛」だと思っていたから違うと答えるのがもどかしすぎ。
結局、結衣が自分の気持ちを自覚するまで「愛」の授業はお預けに…。
でもトトの誕生日をお祝いした結衣の、「トト様の事で頭がいっぱいです」には、さすがのトトも面食らったよう(笑)。
プレゼントも受け取ってもらえて良かった。
卒業が決まってトトに寂しい気持ちを伝える結衣に、「愛について教え忘れていたことがある。知りたければ覚悟を決めて明日図書室に来い」って、つい期待(笑)。
そうして図書室に行くと、トト様は「教え忘れた事」を結衣に教えてくれますが、いきなりの強引なキスに心も体もついていけなかった彼女が混乱するのも無理はないよね…。
トトは「気のない男と2人きりになるな」と忠告し苦しそうな表情で去っていってしまい、本当にじれったい。
結衣も今までの事を色々思い返し漸くトトへの本当の愛を自覚して、別れることになっても彼に「愛している」と伝えると、彼も「どれだけ俺を待たせれば気が済む」と柔らかな微笑みが尊かった。
でも気持ちが通じ合って嬉しいのに、気付くのが遅すぎたと泣く結衣を、神化したトトが抱きしめてやっと「愛している」と告げてくれて、待った甲斐がありました。
トトEND
卒業式が明日に決まり、図書室に戻って結衣の話を聞くのに一晩時間をくれるというトト。
「お前に拒否権はない」というトトに結衣がキスをすると、驚いたトトがキスが下手だと文句を言いながら「キスはこうするんだ」と教えてくれて、朝まで時間があるからキス以外のことも教えてくれるなんてさすが教師(笑)。
そうして、トトの愛を受け入れることを望んだ結衣は、彼の全てを知る事に…。
エピローグ
卒業式のあと、一番最後に元の世界へ結衣を帰すことにしたトトは職権乱用では?(笑)。
長いキスの後、元の世界へ戻り、箱庭での記憶がないのに胸に残る切なさで泣いてしまった結衣が可哀想でした。
結衣が恋の痛みに悩んでいると、現代の服装のトトが現れて「忘れたとは言わせないぞ。私の名を呼べ」とは、相変わらずのトト様で嬉しかった。
トトの名を思い出して呼ぶ結衣に「トト様と呼べ」には笑ってしまいましたが、彼の教えるべき愛はまだまだあるそうで、これから彼と生きていく結衣には覚悟が必要ですね。
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©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki