※ネタバレ要素がありますので、クリアされてからご覧になることをおすすめします。
射落ミズキ(緒方恵美)
男性か女性かいまいち性別がハッキリしていませんが、おそらく男性?
全員の中で一番年上で社会人らしく常識もあり博識。
でもしょっちゅう皆をわざとからかったりするような言動も。
ヒヨリの為にトモセがお風呂をご褒美にリクエストした際、違和感なくヒヨリと一緒に入ろうとしたり、ソファで双巳とヒヨリを挟んだり、廃寺と一緒に抱きついたり。
性別不明という状況を存分に利用して、射落って本気か冗談か判別が難しいんですよね。
かと思えば、ヒヨリの罰ゲームで真っ先にプロデューサー候補から外してくれたり、声についてもバングルで操作された可能性を指摘してくれたり。
切れ者には違いないんですよ。
結局、凝部の情報でドラマを再演すればヒヨリの声が戻ると分かるんですが、それよりも過去のキャストで元の世界に戻った人間が、またキャストをやっているらしいという話に、割と食いつき気味の射落が意外でした。
ヒヨリも気になり図書館に行くと射落がバックナンバーを調べ中。
前回のキャスト情報はロックされているものの、帰還はしているよう。
それ以前のキャストはデッドエンドというのが残酷。しかも名簿まであるし。
ただ、もし前回罰ゲームを受けてそのまま帰還していたら?
失った機能を戻すために又キャストとして参加する?
性別を失ったら?
それに射落はヒヨリに「僕はプロデューサーではないよ」と。
また「どうしてきみと出会ったのがこの世界だったのか」と意味深なセリフも。
本当に言葉だけで翻弄してくれます。
一方で、廃寺の気遣いで声を取り戻したヒヨリ。
無事に声が戻って良かったけど、ルートによって取り戻し方が違うのが興味深いです。
射落が獲端を茶化したり、廃寺のフォローをしたり、ヒヨリをからかったり。
頭の回転が速い射落のおかげで、賑やかな調理班。
ところが珍しくバックナンバーについて真面目な話をする射落。
結構不審な点が多いんですよね。
前回の配信だけエラーで見ることができないし、常にキャストは10人なのに前回だけ9人とか。
それにタイミングよく廃寺から突然出てきたスポンサーというワード。
それはキャストの中にいて、獲端も認識済み。
もしかして、エンドロールに見られたくない名前が載ってるから、エラーにした?
ますます謎が深まります。
また、ダーツをする射落のいつもより低いトーンの声や、近くで教えてくれる姿にドキドキするヒヨリ。
カクテルを作る姿も様になってるし、話も軽快だし、本当に色気があって格好良い。
そんな射落に安心して寝てしまうヒヨリですが。。
翌日一緒に公園に行った際、アイス屋が射落を見て、ずっと昔に似てる人を見たことがあるような発言をし、そのせいか心なしいつもと違う頼りない射落を、必死で励ますヒヨリが健気で可愛いかった。
でもそんなヒヨリに、隙だらけと言いつつ「食べちゃうから」には悶絶しました。
もう男でも女でもどっちでもいいです(笑)。
そして調理班で行った学校での肝試しでは、ヒヨリと一緒の射落が、彼女のトラウマの異世界配信の話を聞きます。
手を握り優しくも温かい射落の言葉には包容力もあって、本当に惹かれる。。
ですが、その犯人を断罪すると言い切った射落はまるで別人のように厳しくて、その冷たい眼差しには確固たる決意が。
射落に一体何が?
そして個別ルートに。
ひょんな事からヒヨリは彼の助手になる事に。
いつも思うのですが、射落がヒヨリを誘うやり方がとてもスマート。
相手を気遣い労る気持に満ちていながら、茶目っ気もある。
大人の包容力と余裕も魅力なんですよね。
そんな射落の助手の仕事は、彼の手が足りない所を補う調べ物なのですが、彼は以前訓練したから情報を整理したり資料を読むのが早いのに、ヒヨリって必要?
それに一体どこで何のために訓練を?
相変わらず謎めいていますね。
でも助手として何とか役に立ちたいというヒヨリの乙女心も理解できる。
射落が気になっていた過去のドラマを観ていたら、エンドロールの箇所で急に彼がお腹が空いたというので夜食を作ってあげたり。
でもこれって射落がエンドロールをヒヨリに見せたくなかったのでしょうね。。
ただ夜食を食べて眠いと訴えているヒヨリを無理やり仕事に付き合わせたのは、わざととしか思えない。
お姫様抱っこに額にキスだなんて、何という反則技。
それでも射落が男性でも女性でも、恥ずかしくて眠れなくなったヒヨリが少しだけ気の毒でした。。
そして久々のヒヨリと射落の配信ドラマ。
かなり艶っぽい首筋へのキスの演技には、思わず悲鳴をあげそうでしたが(笑)、でもアドリブの中身は、直前に話したヘンゼルとグレーテルをモチーフにしたと思われるもので。。
百を救うために一を切り捨てる覚悟を説き、全てを切り捨てられないヒヨリにその証を見せろと迫る射落。
本当に演技だったのか?
射落は、ここでヒヨリに自分の本心と覚悟を見せたのでしょうか。。
そんな彼が休憩の時に初めて兄の話をしてくれます。
昔は仲が良かったのに今はケンカ中とカラッと告げるけど、そんな簡単な話じゃないような気がしました。。
またこの休憩中に、ヒヨリが射落に花冠を作って頭にかぶせるシーンがあるのですが、とても微笑ましくて和みました。
ですがヒヨリは、射落に対して自分の気持ちに悩んでいるようで。。
射落は一体ヒヨリをどうしたいんだろう?
彼女の気持ちが分からない彼ではないだろうに。
ただ、射落には一を切り捨てでもやらなければならないことがある。
利用できるものは利用する。
ここに遊びに来た訳じゃないんだから。
ヒヨリか偶然聞いてしまった射落と誰かの会話。
利用って何を?
自分からこちらに来たということ?どうやって?何のために?
それに会話相手の方が、彼の本当の助手のようだし。。
射落は何を企んでいるのか?
そんな時に茅ケ裂から、図書館のバックナンバーのキャストとスポンサーの中に、射落ヒサトという名を見たと聞かされます。
こんなことを聞いたら余計にいろいろ勘繰ってしまう。。
気になる人に何かを隠されるって悲しいし辛い。。
ヒヨリは思考停止して思わず風呂でのぼせる始末だし。
皆に心配されて様子を見に来させられた射落は、また上手く性別をはぐらかすし。
でも皆でワイワイ射落の性別について騒ぐのは見ていて楽しいですね。
ただ茅ケ裂の言葉が気になったヒヨリが、例のドラマを調べるとやはり本当の事。
でもそれは射落本人ではなく兄と認識しますが、今まで聞いたりした情報や、アイス屋からの情報で裏も取れてしまった。。
そんな時に射落と会ったら動揺するのは仕方ないけど、いつも計ったようにタイミングが良いのは不思議。
おまけに、ヒヨリが彼を避けてると察しているのも流石射落。
獲端に橋渡し役を頼むのは、彼なりの気遣いなのでしょうね。
わざわざヒヨリとの会話の為に、カクテルを作ってくれる射落はやっぱり素敵。
射落も気にしていて、嫌なことをしたか、それとも何もしないから?なんてヒヨリの顎に手を添えて冗談にしたり。
でもヒヨリは、本気ならそれでもいいと考えてしまう。
果たして射落は、複雑な乙女心を手玉に取って遊んでいるのか、それとも利用しているのか。
ヒヨリの質問の内容だって感づいていたみたいだし、質問されても動じないところが射落らしいですが。
そしてある人の手がかりを捜しに来たと告白してくれた射落は「記憶が残されている」とまたしても謎の言葉を。。
それに異世界配信側に敵対していることも、先方にばれていると言うし。
ただ、何かあった時には協力者がヒヨリを助けてくれるって、そんな言葉は不吉だから言わないで欲しい。。
射落の、どんな犠牲を払ってでも異世界配信を止めたいという切実な覚悟も伝わりました。。
そんな彼だからこそ、騙されたとしても信じて付いていきたい。
冗談で言われたけど、食べられてもいい。
それはヒヨリにとって射落が特別だから。
そう言うヒヨリの告白を途中で止めた射落が、本当に優しくて色っぽくて素敵でした。
私は「彼」呼ばわりしてますが、男でも女でもいいという、ヒヨリの意見に賛成です(笑)。
そんな射落がやらなければいけないことに、また助手として頑張るというヒヨリが頼もしくて応援したくなりましたし、彼女の頬にキスする射落もスマートで格好良かった。
一つ一つの仕草が洗練されてるんだなぁ。
こんな時にまたヒヨリと射落のドラマが始まったのですが、まさか射落がヒヨリを刺して殺す役!
刺す際、一瞬辛そうに見えたのものの、あとはためらいもなくニ度も刺して、、。
おまけにドラマが終わってヒヨリが目を覚まさなくても訪ねてこないなんて、何かあると思っていたら、ありましたね。
異世界配信を潰す情報局の介入が。
そこで明かされたのは、射落が情報管理局の局員とういこと。
薄々そうではないかと思っていましたが、まさか課長とは!
異世界配信側に対して、強硬手段で停止措置を取る状況管理局。
そして今まで不思議だった、瞬間移動やドラマでの傷の再生などの謎も明かされました。
まさにマトリックスの世界ですね。。
それにディレクターに異世界配信の猶予を設けるための条件を提示し交渉する射落が、いつもと違って厳しくも凛々しかった。
ただしその条件は、過去のキャストの生体データの要求と、強制遮断を行使した場合、今のキャストの生死は不明という過酷なもの。
まさに以前射落が言っていた、百をとるために一を捨てる方法ですね。。
回答期限は一晩。
そうして戻ってから、射落は今度はフェイクなしで今までのことをヒヨリに話してくれます。
睡眠薬の事やお兄さんの事も。
特にお兄さんには、そんな事情があったとは。。
射落の「一を捨てる」には、お兄さんを説得できなった後悔の意味もあるんですね。。
全てを知っても、射落の傍を離れなかったヒヨリの言葉には理解と労りしかなく、「私は射落さんの気持ちを受け入れたい」という言葉に、ヒヨリの全ての想いが詰まっていて泣けました。。
射落は、皆の為に真っ先に自分を犠牲にし続けていたんですね。。
ヒヨリの言葉に涙を流して抱きしめる射落の、短いキスとドラマでの謝罪の言葉。
その後の長くて優しいキス。
二人の溝が埋まってホッとしたシーンでした。
ところが異世界配信側の回答は、双方の命をかけたゲームというもの。
おまけに情報局副局長まで懐柔されていたら、もう選択の余地は無い。
それにしてもやり方が汚い。
射落の変わり果てたお兄さんを出してきて、ヒヨリと天秤にかけるなんて。
おまけにここで百か一かを選ばせる。
お兄さんには、ヒヨリ以外の全キャストとデッドエンドになった大勢の人達がセットなんて卑怯としか言えない。
射落の覚悟を知っているヒヨリが可哀想で見ていられなかった。。
ヒヨリの、告白したことに対する精一杯の謝罪の言葉も、迷っていると両方なくすという言葉も、ただ辛すぎて。。
だからこそ、ヒヨリの行動も射落の行動も責められない。。
結果二人きりになった世界。
でも諦めない。
全てを背負って生きる覚悟を新たにした射落と、彼を救ったヒヨリ。
デットエンドになった人達の復旧をしながら進んでいく二人が頼もしくもあり、逞しくもあり。
そう遠くない未来に希望が見えました。
また性別に関しては「向こうに帰ったらベッドの中で教えてあげる」には、完全にやられました(笑)。
最後のキスシーンもロマンチックで素敵でした。
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