※ネタバレ要素がありますので、クリアされてからご覧になることをおすすめします。
双巳リョウイチ(CV:関智一)
美術の専門学校生で23歳の大人。
年上の頼りになるお兄さん的存在。
ヒヨリが公園に行くとそこには双巳がいて、宿舎で話そうと爽やかな笑顔で誘ってくれます。
ポイントが欲しいヒヨリに、参考になればとバングルから過去の配信が見られることを教えてくる双巳ですが、距離が近い!(笑)。
おまけにヒヨリの手を握ってバングルの操作を止めたり。
配慮が足りなかったと謝る姿も大人の男性らしい余裕があるし、飛び入り参加などにも気づいてアドバイスをくれるなど本当に頼りになります。
ですが、双巳と射落の恋愛ドラマ後に「慣れておいた方がいい」と腰に手を回して、同じく戻ってきた射落とヒヨリを挟んでからかったり。
これもきっと大人の余裕ですね(笑)。
それにヒヨリが罰ゲームを受けた時も、ヒヨリをフォローするよう皆に助言をしてくれたり、メンテナンスの話合いの時も皆を仕切ってくれたり。
いつも全体に目を配っているような頼もしさを感じます。
それに異世界人のせいで落ち込んだヒヨリを励まそうと、掃除を済ませて甘い物やお茶まで用意してくれる気遣いが嬉しいですね。
そういった雰囲気をぶち壊すのが得意な凝部から、過去のキャストで帰れた人がもう一度キャストになっているかもしれないとの情報。
腹の探り合いは好きじゃないという双巳ですが。。
また再演すれば罰ゲームで失った機能が戻るとしても、ヒヨリはやりたくない。
そういった気持ちにも配慮をしてくれる双巳ってやっぱり頼りになる。
それに双巳がヒヨリのドラマに対する気持ちを丁寧に解きほぐすのが凄く上手い。
再演はやりたくないけど、帰りたい。
では何を優先するか。
ここまでくれば、ヒヨリも考えざるを得ないですよね。
そんなヒヨリを、目を細めた優しい表情で見守る双巳自身は、元の世界への執着はあまり無さそうなのが気になりました。
そして自分が落ちることでドラマの再演をするつもりのヒヨリでしたが、それを知っていた凝部が廃寺を突き落とし、彼に仕返ししてみせろなんて捨て台詞。
ヒヨリの声は戻ったけど、本当に凝部の考えていることがわからない。
ただ一つわかったのは、凝部が廃寺を疑っている事。
そんな凝部を嗜めるのは、やはり双巳なんですよね。
掃除班の、元の世界へ早く帰る話では、ヒヨリ以外は乗り気じゃないところに、ある意味協調性を感じました(笑)。
でも双巳の理由は気になります。
そこへ陀宰にスポンサーの情報をもらたされ、裏切り者は二人に判明。
でもこんな時でも、前向きな双巳の言葉には説得力もあるし頼もしい。
その後掃除を始めても、掃除班とは名ばかり。
結局凝部とトモセの言い争いの仲裁に入るのは双巳だし、やはり大人の貫禄です。
そんな双巳が用があると出かけ、ヒヨリは珍しく人が少ない公園に行くと丁度双巳が居て。
二人でお互いに褒め殺ししながらの会話が、優しくて微笑ましい。
ヒヨリの側は居心地が良いと言う彼は、お兄さんで満足なのかな?
と、直後双巳と明瀬のドラマなのですが、双巳のアドリブが怖かった…。
明瀬の隠し事を暴こうとするような双巳は、さっきの彼とは別人の様。
そして二つの月を眺めながら美しいと言う双巳の言葉は、すべてが意味深で。
手に入らなければ価値はない。
ヒヨリがたまに彼を怖いと思う気持ちがわかるような気がします…。
そうして個別ルートですが、いきなりの警告音!
明瀬がルールを無視し指定区域外を出たので、ポイントマイナスとディレクターから忠告。
双巳ルートは不穏な幕開けとなりました。
戻った明瀬は何処かよそよそしいし、それにまた指定区域外に居て何かをして焦っているし、合流した射落の命令も聞く耳持たないし。
そうして現れたディレクターにより、警告無視で明瀬のポイントが0に。。
もう本当に心臓に悪い…。
今ままで見たこともないくらい投げやりにキレる明瀬が痛ましかった。。
それにトモセの話す、底が知れないという双巳の演技についてもなにやら不穏…。
確かに素人のはずなのに余裕がある様に見えるし、慣れているようにも見える。
着信音をオフにして、バングルのメッセージを無視しながら掃除の話をし、終わるとそのまま出かける双巳は益々怪しいし。
それに茅ケ裂が教えてくれた、明瀬の伝えたかった情報がヒヨリにとって重要とは気にかかります。
でもそこに、ちょうどタイミングよく双巳が現れたのは偶然?
ただレモネードを用意し、悩むヒヨリを抱き締め自分の心臓の音を聞かせて落ち着かせるなんてやはり大人の魅力。
しかも明瀬をサポートすると明言し、ポイントを貯めて帰還することを視野に入れても良いと言い出すなんて。
帰還に関しては消極的だったのに、双巳はヒヨリが一番つらい時にいつもそばに居てくれるし、こんな心強いことはない。
でもまさか、こんなにあっさり明瀬がデッドエンドになるなんて。。。
原因は例の双巳とのドラマでの、明瀬を追い込むような双巳のアドリブ。
双巳は協力するって言ってたのに。。
皆に責められてもそれほど堪えた様子もなく、射落に裏切り者かどうか問われても「まさか」の一言で斬り捨てる。
これがあの優しくて頼りがいのある双巳?
今までの彼が演技だったのか、それとも本当に裏切り者なのか。
射落の気持ちを考えると、とても遣り切れなかったです。。
それに、ヒヨリが茅ヶ裂から送られた明瀬のメッセージを見ている途中で都合よく現れ、メッセージを勝手に見る双巳は、あろうことがスポンサーを庇うような発言まで。
もう、別人の様な彼に以前の面影は無く…。
それでもヒヨリは双巳を一人にしたくないし、あの優しさも忘れたくないんですね。。
そんなヒヨリが、射落に聞いた明瀬を元に戻せるかもしれない方法を双巳にも話して協力させるなんて言ったら、射落もそりゃ怒りますよ。
射落のドラマはアダルトなアドリブでこれはこれで格好良かったですけど。
でもここで射落のスチルが埋まって良かった。
双巳と一緒に居たいと告げたヒヨリが、彼にに指輪の作成を依頼します。
双巳と射落達の間にいたヒヨリは、もう双巳寄りで後戻り出来ない位置に…。
それでも明瀬の為に協力してくれると言われ指輪も作ってくれるなら、有頂天にもなりますよ。
彼が好きだから。
それに双巳のヒヨリ呼ばわりは格好良かった。
ただ「お前になら全部話してもいいよ」って一体何を…。
そして手を繋いで街でデートする人は本当に恋人同士のようで。
ですが双巳の、ヒヨリの願いは彼といれば満たされるから、すべてを俺に預けてくれればいいと、まるで呪文の様。
その呪文で彼女の思考が止まりそうな時に、今度は双巳とハムレットをオマージュしたドラマが開始。
いくらポイントの為とはいえ、ヒヨリに刺されてあんな笑顔ができるなんて…。
そして今度は、すべて俺に捧げろと。
双巳の話は、異世界側にヒヨリを取り込もうとしているのが明らか。
俺と一緒に生きようと言ったその口で、自分がプロデューサーだと語った姿に、本当の狂気を感じました。
そして双巳の本心は、彼を信じたヒヨリには余りにも残酷過ぎて。
彼女を利用って…。
ヒヨリは彼を好きなのに、彼は違うんですね…。
傷心のヒヨリを迎え、彼女のバングルからチップを取り出した射落の意味深なセリフ。
そしてそのチップが盗聴器だなんて、流石射落。
あのドラマの時に仕込んだのか。
射落が皆の前で、盗聴器から双巳とヒヨリの会話を披露。
これじゃ双巳がプロデューサーだと公言しているようなもの。
それでもふてぶてしい双巳が冷静すぎて却って不自然なんですけど。。
そうして倉庫に隔離される事になった双巳。
双巳が好きだから以外にも、何かが引っかかるヒヨリが理論的に導き出したのは、彼がプロデューサーではないという結論。
それなら全ての辻褄が合うものの、ヒヨリはどうしても彼の優しさが全て嘘だとは思いたくないんですよね…。
というより、嘘でも一緒にいてあげたいなんて、もう彼がプロデューサーでもそうじゃなくても関係ない。
そのくらい、ヒヨリが哀れで見ていられなかった…。
だからヒヨリが双巳に会えて嬉しかったのは本当で。
好きだという気持ちも、本当のことを知りたい気待ちも嘘はないから。
双巳がくれた指輪と彼の射落への嫉妬だけでも、双巳の気持ちがわかるのに。
それでも何故そこまで、双巳がプロデューサーを信頼するのかという疑問が。
彼の切り捨てられたという過去のせい?
だとしても彼が本心を話しているとは何故か思えない…。
また明瀬の外見だけでも射落のポイントのご褒美で復活して良かったのだけど、このままプロデューサー指名なんてしたら、間違いで全員がデットエンドまっしぐら。
焦るヒヨリには、双巳がプロデューサーではないという証拠が必要なのですが。。
ヒヨリは双巳を好きだから諦めたくない。そして理解したい。
この想いは本物だから。
双巳とのキスは余りにも優しくて、何度もキスする彼。
本当はもっと乱暴にするつもりだったのに出来なかったと言う彼は、ヒヨリが好きすぎて、全部手に入れて自分と同じにしたかったんですね。。
いつからヒヨリが好きだったのか、今となってはもうわからない。
その言葉は、今までのどの言葉よりも穏やかに彼女の心に注がれるのに、双巳は自分はプロデューサーのもので、そのプロデューサーを神と崇める。
双巳がそうなった理由は、失望と孤独を救ってくれたあるスポンサーがきっかけらしいのですが、もうプロデューサーを「神」と言う時点で宗教のよう。。
なるほど、狂信者とは言い得て妙。
ヒヨリを切り捨てでも神の御心のままに行動する双巳に、どんなに嘘を吐かれても好きと答える彼女が痛々しかったです。。
そしてヒヨリは双巳とプロデューサーに立ち向かうことを決意。
スクリーンだけの空間に明瀬以外の全員を呼び出し、射落と同じように双巳との会話を録音して皆に聞かせたのは見事。
そして双巳を変えるため、諦めない為に、キャスト対決を選んだヒヨリ。
双巳が死んでも良いと考えるプロデューサーより、ヒヨリの方がずっと彼を好きだから。
今はまだ「あの人」に届かなくてもいいから、話を聞いて欲しい。
そして何度も伝えた「好きです!大好きなんです!」と言う言葉。
それでも双巳にとってヒヨリは二番目なんですね。。
ヒヨリの言葉は異世界人の心もつかんだようで、キャスト対決はヒヨリの勝利。
そして願いは当然明瀬の復活(一部だけど)。
そうして明瀬も徐々に復活しつつある日常。
双巳は相変わらず倉庫で隔離生活。
でもヒヨリと過ごす時間はゆったりと流れ、とても穏やか。
意味がわかっているのかいないのか、何をされても良いと言うヒヨリに呆れる双巳ですが、キスをしながら左手の薬指に指輪を嵌めるなんて、流石スマートですね。
「月が綺麗だな」に隠された言葉の意味。
それは双巳自身をも変えたようで。
何度もキスを交わす二人が仲睦まじく、ヒヨリによる彼の変化が楽しみです。
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