※ネタバレ要素がありますので、クリアされてからご覧になることをおすすめします。
陀宰メイ(CV:古川慎)
いつも素っ気なくてあまり余計なことは話さない。
結構鋭い観察眼を持っていて、ツッコミも的確。
でも、人を気遣う優しさもある。
初めての罰ゲームで声が出せなくなったヒヨリをさり気なく気遣ってくれた陀宰が、「まるで陥れられた状況」と発言し、一瞬、廃寺に鋭い視線を向けたのには、何か疑わしいのか、あるいは何かを知っているのか。
またメンテナンス中に外に出たという陀宰。
報告も的確で正確、情報班に相応しいのですが、凝部にメイちゃんと呼ばれて嫌がる姿がギャップがあって面白かったです。
ただその生物が異世界人だと判明し、ヒヨリの気分が悪くなった時、真っ先に気付いて声をかけ背中をさすってくれたのは陀宰。
食事についてもバウンサーに聞いてくれたり、その気遣いと優しさが嬉しかった。
明瀬の脱出計画の話にも、まずはヒヨリの声を取り戻すことを優先してくれたし。
ですがヒヨリがお礼のメッセージを送ると、「そういう訳じゃないから――」と。
この時点では意味不明ですね。。
また驚いたのは陀宰の猫好き(笑)。
私も猫好きなので、これは嬉しかったです♪
そう言えば、以前動物の話をした時に、猫に反応していたのはこれでしたか。
そして陀宰の机の天板に貼られていたメモには、スポンサーへの警告が書かれていて…。
さらなる裏切り者の存在に落ち込むヒヨリに陀宰がかけた「帰してやる」宣言が意味深で、どんな想いが込められているのか気になりました。
また、罰ゲームの取消方がわかると、突然の出来事に咄嗟に対応し協力する陀宰が凄いし、ヒヨリの声も戻って良かった。
ただ陀宰から聞いた、あのメモが無くなったのは嫌な予感が。。
休憩中、プロデューサーも一緒に皆で帰還を目標にすると言ったヒヨリに、同意した陀宰の今まで見たこともない穏やかな笑顔がとても素敵でした。
そして情報班で異世界人の話。
どうやら異世界配信を見てより人間らしく成長させるのが目的と推測する陀宰。
理由は謎ですが。。
それにしても陀宰は切れる。仮説の立て方も筋が通っているし、無駄がない。
でもヒヨリに誉められると何故か無言。
この無言は照れなのか違うのか、相変わらず掴みにくいですね。。
そうかと思うと、今度は射落とのドラマ中にからかわれたらしく、恋愛物のドラマに悩む年相応の高校生らしさが見られて楽しかった。
恋愛ドラマに慣れるべく、ヒヨリと手を繋ぐ練習をするのですが、お互い照れて結局失敗。
手を繋ぐだけでも照れるなんて二人共初心すぎるでしょう(笑)。
でも慣れている陀宰も嫌な気が…。
それに二人で学校に調査に行った際、猫の話でヒヨリに可愛いとからかわれた陀宰が、思わず口走った本音に照れて無理して話を変えたのはやっぱり可愛い(笑)。
また情報局が異世界配信を排除出来ない理由に、スポンサーが情報局の内部にいる可能性を指摘。
相変わらず頭が切れますね。
でも不安になるヒヨリを心配して、自分が疑われても俺はお前を信じると言ってくれた陀宰はやっぱり優しい。
ですが学校の調査はしたいようなのに、何故か断る真意は一体…。
ところが事態は一転し、無くなったメモの件で陀宰が明瀬に糾弾される羽目に。
ドラマの内容がどんどん過激になったせいで、全員を信じると発言していた明瀬がこんなことをするなんて…。
それに一切弁明しない陀宰は男らしいんですけど、ここでそれを発揮しなくても。。
おまけにヒヨリ以外は疑心暗鬼で言い争い、疑われた陀宰と凝部、廃寺が出て行くことになるし。
本当に見ていられなかった。。
追い出された三人は相変わらずでしたが、陀宰との会話でヒヨリが無意識に発した言葉は、失った記憶がもたらしたもの。
ヒヨリの消されたらしい記憶を思い出して欲しいと必死な陀宰に対して、軽く便乗する凝部。
廃寺は優しく、思い出さなくても良いと随分大人びた事を言うし。
宿舎でもギスギスしてるし、これじゃ誰を信じていいのやら。。
ヒヨリだってもう信じる事を放棄したのに。
それでも陀宰の言葉は優しくて。
俺にとってはお前が真実だから。
俺はお前を信じてるから。
過去の二人に何があったのか謎ですが、こんな時だからこそ、その言葉が救いになりました。
ヒヨリもまた人を信じる事が出来るようになったし。
人を信じ続ける事の難しさ、疑うことの容易さが身に染みます。。
そして個別ルートへ。
凝部に頼まれたヒヨリが、寝ている陀宰を起こすやり取りが微笑ましく、照れながら話題を逸らす彼と寝癖がひたすら可愛いかった。
TVの異世界占いを気にするヒヨリに、陀宰がラッキーアイテムの「手」を差し出して、ようやく握手ができた二人に拍手!
でもラッキーアイテムが「手」って(笑)。
ただ、ヒヨリの好きな占いに詳しい陀宰に、やっぱり過去が気になってしまいます。
その直後、この二人の恋愛ドラマは、陀宰がヒヨリの手を握り初々しくて可愛い反応を見せたもの。
凝部が陀宰をからかうのもわかると思っていたら、突然ヒヨリに頭痛とフラッシュバックが起こり、記憶の一部を思い出します。
どうやら学校を思い出したと言うと、又陀宰が食いついてきて…。
余程思い出して欲しいみたい。
だからヒヨリは明瀬に付き添いを頼んで、陀宰と凝部と学校へ。
その際、明瀬に小さな声で謝る陀宰の誠実さが胸を打ちます。
それにしても凝部の意地の悪い言い方が、本当にムカつく(笑)。
でも、陀宰と凝部の関係も気になるんですよね。
遠慮なく言い合う姿を見ていると、お互いをよく知っているみたい。
そこでまたヒヨリに頭痛とフラッシュバックが起こるのですが、何か思い出すのを邪魔されているような…。
結局凝部については本人からの申告がありましたが、陀宰は話したくても話せない事情があるようで、何とももどかしすぎます。
だから陀宰は、凝部が羨ましいくせにムカつくんですね。
ヒヨリもまた学校の事を思い出すものの、陀宰がヒヨリに優先して思い出して欲しい理由が分からないし、そもそも何故忘れているかも分からない。
これじゃ混乱しますよね。。
それに獲端も前回配信を思い出そうとすると頭痛がするらしく、ヒヨリと同じ症状。
もしや獲端も記憶を消されている?
それも異世界配信側に都合が良いように?
もしそうなら、記憶の意味って。。
そしてまたヒヨリが思い出したのは、校庭の隅での悲しい出来事。
ちょうどその場に陀宰が現れ、思い出した彼女を思わず抱きしめた後、うろたえて「間違えた、失敗した、ごめん」と照れるのが、もう愛おしい。
思い出したのはたったそれだけでも喜ぶ陀宰ですが、悲しい、忘れたくないという気持ちまで思い出したヒヨリが不安になるのはよくわかります。。
それに陀宰の「お前を独りにしない」と言うセリフも気になりますが、服の袖でヒヨリの涙を拭いてくれる仕草が彼らしい。
そしておしゃべりの後の、急な彼の告白。
以前から好きだったと思わせる告白に、ヒヨリが笑顔で帰れるならどんな想いも捨てられるし、この道を選んで良かったなんて、彼の抱えている過去とは一体?
ヒヨリの中でも、もう陀宰の存在が大きくなり過ぎていて、彼が居なくなるのが怖い。
だから、一緒に帰るという彼の言葉に一安心する気持ちも理解出来ます。
それから、凝部が見つけた謎のコントロールルームは色々と怪しすぎ。
施設そのものもですが、パスコードを知っていた廃寺も不審でしょ。
また、学校に行った件について廃寺の「邪魔しない約束」も誰に対してなんの為に?
ヒヨリがこのコントロールルームの情報を明瀬達に話すと、思いもよらない方向に話が進んで、動揺しました。
まさか陀宰がプロデューサー候補に?
それは確定ではないですが、この件でヒヨリが密偵にされるなんて…。
おまけに夜中にシステムダウンを起こした凝部に連れられ、プロデューサーしか開けられない、罰ゲームの保管場所へ。
そこで見たものに、衝撃を受けました。
ヒヨリだけでなく凝部までもショックを受けるくらいな代物で…。
何故、こんな物がこんな形でここにあるのか。
これじゃ陀宰がプロデューサーと疑ってくれと言ってるのも同じです。
そしてヒヨリは陀宰に会って確認します。
相変わらず陀宰は優しいのに、肝心な事は何も言わない。
ヒヨリの彼を信じたい気持ちがと怒りが伝わって、見ているのが辛かった。。
黙っているのは嘘を付きたくないから?
陀宰に信じろと言って欲しい。
だから、ヒヨリの見たものが事実と言って駆け去っていく陀宰が何処か憐れで、ヒヨリも可哀想でした…。
これを皆に話せば間違いなくプロデューサーは陀宰だと確実に疑われるのに、やはりヒヨリは話してしまう。
どんどん過激になって行くドラマを続けることは、デットエンドへの道へ進むだけ。
だからこそプロデューサーの指名が必要だとは分かっていても、陀宰がそうだとは思いたくないのですが。。
でもいきなりドラマ配信が止まって、これでは益々陀宰がプロデューサーだと告げているよう。
そんな時、明瀬の言葉に救われました。
プロデューサーも一緒に全員で帰る。
どうか本当にそうなりますように…。
だからヒヨリが、大切な人の忘れちゃいけない記憶を思い出す為に動いたのが頼もしかった。
凝部をコントロールルームに連れて行き、陀宰の思い出して欲しい記憶を取り戻す為とはいえ、協力を盾にキスを迫る凝部には驚きましたけど、そのおかげで陀宰が駆けつけたのは正解かな?
止めない方が良かったか?
なんて聞きながら、ヒヨリに会いに来てくれた陀宰なのに、何とバングルを操作して、ヒヨリとドラマを!
その意味するところは一つしかないのに…。
そしてヒヨリに、最後のお願いと言って始まったドラマの舞台は学校。
最初から皆を返すつもりでいた、周りを大切にしたかったなど、最後にようやく本当のことを話してくれる陀宰は、何かを吹っ切ったようで清々しかったです。
そして彼の二度目の告白。
一度目を思い出すヒヨリに、あの時は照れくさくてごまかして失敗した告白を、やり直したかったと告げる陀宰。
だからヒヨリを呼んだんですね…。
最後に、好きだよと伝え、今度こそ忘れないでくれ、なんてズルい。
と、まだドラマの途中なのに、ルール違反があったとディレクターに呼ばれて全員が集合。
そして裏切り者を指名する最後のゲームが開始しますが、誰も指名をしない。
それはドラマのせいもあるけれど、今までの彼を皆がちゃんと見ていてくれたから。
だから裏切り者なんていない。
もうここで泣きそうになりました。
でも皆を帰すための行動を陀宰がしようとした時、ヒヨリが全てを思い出して。
彼女の、今度は絶対忘れないと言う温かい言葉と、陀宰の優しさにとうとう涙が溢れてきたのに。
突然、陀宰の勝利宣言!
何が起こったのか最初はわからなかったのですが、そう言えば最初の説明で賭けの話がありましたね。
正直、こう来るか、と。
陀宰は、本来のプロデューサーと、ヒヨリの記憶について賭けをしていたんですね。
だからあれだけ、思い出してくれと切実だった訳で。
消された記憶も強い思いがあれば復元できると信じて。
前回の配信で自分を犠牲にしてに独り残った陀宰ですが、やはり帰りたかった。
それはヒヨリに会いたかったし、好きだと言いたかったから。
そんな我儘に突き合わせたとを謝る陀宰が不憫で堪らない…。
それに最後の彼のセリフは、一体誰に向けて放ったものなのか。
答えがないまま転送が開始され始め…。
射落と明瀬の最後の挨拶の演出には、思わず笑みがこぼれてしまいました。
そしてヒヨリと陀宰の転送のシーンにも。
元の世界に戻って、それぞれのエピローグがありましたが、現時点では意味不明なものも。
でも、金魚のお墓を見に学校で会ったヒヨリと陀宰の他愛もない会話が微笑ましく、異世界で陀宰が凄く我慢してたというのには笑いました。
あと、トモセの伝言にも(笑)。
そして突然のキス。
ずっと我慢してた陀宰にはご褒美かな。
お互いの想いが溢れ出る会話には、異世界での思い出も含まれていて。
今思い返すと、常にヒヨリを気遣う彼の気持ちが理解できますね。
二度目のキスには、二人の夢見た未来が見えるようでした。
バッドエンド
学校でのドラマで、陀宰を信じなかったヒヨリ。
そしてあのスクリーンの並んだ空間に全員が集められ、プロデューサーの指名に。
帰還の途中で陀宰の全てを忘れてしまったヒヨリと、独り残った陀宰。
ディレクターとの賭けに負けた陀宰が選んだのは、異世界に残ること。
お前の孤独が消えるまで一緒にいてやると言ったその目からは、大粒の雫がいくつも床に落ちていて。
彼の本当に気持ちを知ると、切なくて辛くて、こちらも涙が止まりませんでした…。
エンディングの切ないメロディと映像が、物悲しさを更に誘います。
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