※ネタバレ要素がありますので、クリアされてからご覧になることをおすすめします。
明瀬キョウヤ(斉藤壮馬)
いつも前向きで明るいリーダーシップで皆を引っ張り、潔くて熱い男前というイメージの明瀬。
プロデューサーがいると知って始めは怒っていたものの、冷静になって考えた結果、皆を信じると言い切った彼。
「一人の裏切りのために、九人の信頼を捨てるのは嫌だ」。
実に明瀬らしい発言は胸に響きました。
とにかく皆で協力してポイント貯めて帰るつもりと言うのが、いかにも真っ直ぐな彼らしい。
でも本音はプロデューサーを引き込んで仲間にしたいなんて大胆な考えを持っているんですよね。
誰に対しても人見知りせずに気軽に話せるし面倒見も良く、ヒヨリの頭を撫でるのはもう癖のよう。
そしてトモセに対して、「ヒヨリのホームセキュリティ」と言い得て妙な表現がナイスで笑いました。
それにドラマの罰ゲームでヒヨリの声がでなくなった事に怒り、飛び入り参加についても協力してくれると言ってくれて、本当になんて男前でいいヤツ!
そして突如訪れたメンテナンスで、ヒヨリの為に脱出計画を持ち出す明瀬は、真っ直ぐな決断力と説得力を発揮。
とても高校生とは思えない。
結局脱出計画は失敗しましたが。。
それを楽しんでいるディレクターと、おそらくプロデューサーも底意地が悪い。
ただ、それで落ち込んでるだけではない明瀬。
以前家事分担で決めた情報収集の班の作業をやろうと言い出す所がリーダーシップ然としています。
そして陀宰を仲間に引き込む際の過程と人を見る目がすごい。
また、陀宰もヒヨリの声を取り戻すのが先決と、これまた人間的に信頼出来る。
本当に君達高校生?
それにあれだけプロデューサーを仲間に引き込むと言っていたのに、ヒヨリの声を奪ったことに対し腹を立て、失望したと宣言する潔さも、明瀬の魅力だと思います。
その上プロデューサーを説得し、異世界配信を辞めさせるという正義感。
これをヒーローと言わずして何という(笑)。
でもこれが明瀬なんですね。
そして公園で異世界人から情報収集する二人。
スポンサーという謎の人物の情報は、トモセルートで知ってはいましたが、直接聞くとやはり衝撃的。
それに、異世界人がこの前も見たと言ってるし。
異星人が苦手なヒヨリに対して、さり気ない明瀬の気遣いが本当に優しい。
スポンサーについては、陀宰の部屋のメモからも情報が。
これで裏切り者は、キャストの中に二人と判明。
絶望的な空気が流れる中、ヒヨリの声を取り戻すための手段が明らかになりますが、彼女の気持ちを察すると、そう簡単には出来ないですよね。。
でも、そんな彼女の気持ちを忖度する間もなくドラマの再演が始まり、何と飛び入りで明瀬と陀宰が!
不敵に笑う明瀬が格好良くて、こういう彼も魅力的。
それに即決して行動する判断力も凄い。
巻き込まれた陀宰はご愁傷様ですが…。
お陰で無事にヒヨリの声も戻ったし。
そんな明瀬にヒヨリが眩しさを感じるのは当然かも。
その後ヒヨリが見た夜中の庭を横切る明瀬の姿。
何か嫌な予感がするなと思っていたら、何やら調べ物をしていて、ハッキリしたら報告してくれると言ってくれますが、やはり気になりますよね。
また情報班で擦り合わせた、異世界人は成長しているという事実。
ただ成長させる目的は不明のまま。。
ある朝、寝坊をした明瀬を起こしに行ったヒヨリ。
寝ぼけた明瀬に抱き枕にされて、流石に怒ったヒヨリが、彼女と間違えたのか聞いた時、彼が口走った「いたらこんなとこ来てないし」というセリフ。
それって自分の意志でここに来たという事?
そういえば、明瀬の事で話したい事があるって双巳からメールも来てたっけ。
後回しにしたけど。。
些細な事ですが、ヒーローの様な明瀬が少し怪しく思えてきました。。
そこで茅ヶ裂の罰ゲームの暗い雰囲気を吹き飛ばそうと、明瀬がバウンサーに頼んで用意したのは花火。
このシーンはスチルもあって、陰鬱な状況を和ませてくれました。
やはり誰かを疑うのは合わないと言う明瀬に、ヒヨリがお手本として惹かれるのは無理ないかな。
そして個別ルートヘ。
皆を集めた明瀬が宣言したのは、ポイントを集めて全員で帰還すること。
これは散々本人から聞いていますが、実は誰かを疑い裏を取ろうとしていたこともあるとか。
それがあの夜中の行動?
そして、今後誰かを疑う行為には一切加担しない代わりに、助けが必要な時は協力はいくらでもすると。
いかにも真っ直ぐで正義感の強い明瀬の発言に、思わず格好良いと思いました。
何か裏があるかもとは思いましたけど…。
情報班の対策は、ポイント集めの為のドラマについて情報収集。
ヒヨリは明瀬と公園で異世界人の聞き込みをしていると、不意に明瀬が異世界人と握手。
驚くヒヨリに「慣れてるしな」と。
慣れてる?異世界人との握手が?
それに何故か調査に焦っているような感じ。
ここでまた明瀬に対して信じたいのに不信感が募ります。
でも明瀬のヒヨリに対する、頭を撫でる仕草が落ち着くと答えた彼の気持ちは本物でしょうね。
そして定例の報告会の後、昔デットエンドされたヒヨリの友達の動画を見て、やはりショックを受けたヒヨリが飲み物を飲もうとキッチンに行くと、いつもと違う真面目な声色の明瀬と、その報告を制した射落が。
明らかに怪しいのに、それをスルーして部屋に戻るヒヨリを追いかけて来たのはやはり明瀬。
でもそれはさっきの話の言い訳ではなく、ただ動画を見せた責任による謝罪で。
そういう優しさが、彼女を笑顔にさせようと話し続ける彼の魅力なんでしょうけど、さっきの射落との会話の方が気になります。
けれど彼の口から零れたのは「傲慢な卑屈」という言葉。
およそ彼には似つかわしくない言葉ですが、彼も色々な苦労をして来たということは察します。。
でもやはりヒーローになるのが夢と語る明瀬を信じたい。
ヒヨリを励まそうとして、逆に励ましてもらったと語り、そして元の世界に戻ったらまた会おうと、小指を絡めての約束するシーン。
そんな穏やかな時間をギターの音色が優しく彩ってくれました。
それにしても明瀬がヒーロー役のドラマ、めちゃくちゃ格好良かった!
ヒヨリに対して、好きだとか一緒に居たいとか、セリフとは分かっていても、意識し過ぎてドギマギしちゃいますね。
そんなヒヨリの気持ちを知ってか知らずか、明瀬と調査に来た場所は未開放地区。
ここをどうしても調査したい明瀬に、ポイントを貯めてご褒美にお願いすればと助言をするヒヨリの意見に大喜びの明瀬は、またヒヨリの頭を撫でるけれど、その慣れた仕草に対するヒヨリの気持ちは、暗く沈んで。。
今までは妹扱いでも良かったけど、今は彼が頭を撫でたことがあるのがカノジョなのか気になってしまう。
明瀬と一緒にいればいるほど、些細な事が降り積もる。
それはヒヨリが彼のことを…。
そんなヒヨリに、明瀬を信じるなとトモセが忠告。
トモセも夜中に抜け出す彼を見ているし、疑う根拠も説得力もある。
それでも明瀬を信じたいヒヨリの気持ちはよくわかるので、トモセに言われた事は耳に痛かったです。。
ポイントを貯めたヒヨリのご褒美は、未開放地区の開放。
明瀬と二人で夜中に抜け出し例の地区へ。
そこで九人の中ではヒヨリを特別信頼してると言ってくれた彼。
それに照れてるヒヨリも可愛くて、初心な恋人同士のようなやり取りには微笑ましさもありましたが、メンテナンスに入るとまたしても明瀬の不審な行動。
バングルを機械に当てて「俺の腕じゃ無理かな…」ってどういう意味?
腕といえば、トモセルートで見た獲端の作り物が浮かびますが。。
いろいろ不測の事態に遭いながらも無事に宿舎に戻ってホッとしましたが、優しくヒヨリを気遣う明瀬に、どうしても拭いきれない不信感。。
ヒヨリは完全に明瀬を信頼してもう好きになっているから、ずっと一緒に居たい訳で。
だから早く明瀬の身の潔白を証明してほしくて仕方ありませんでした。
なのに双巳から明かされた明瀬の様々な情報が、確証ではないものの、彼をスポンサーだと裏付けているようで。。
そんなことを聞いたら、ヒヨリだって様々な仮説を立てて庇おうとするでしょ。
それが難しいから明瀬に直接聞くことに。
そして明かされた事実には、想定内の答えと予想外の答えが返ってきて驚きました。
それは、ヒヨリが心から明瀬を信頼し、好きだと告白したから得られたもの。
だからヒヨリを妹と思っていた明瀬も、実は「お前を守らせてくれ」と言った時から好きだったと、ヒヨリの告白を聞いて気付いたと伝えてくれました。
そしてヒヨリを抱きしめながら、好きになったら全部黙ってるなんて出来ないと、明かした彼の本当の正体は情報局員。
まさかの正体に、私の心はうなぎのぼりの有頂天状態でした。
本当に良かった!裏切り者じゃなくて。
ですが両親は想定内の方でしたけど。
これで今までの疑問が色々と解消されましたが、まだ疑問のままのものも。
そして明瀬の「ここにいる全員を助ける」には、今までの言葉よりも真剣さが増し、重みが伝わります。
ただ、この世界が許せない、間違っていると糾弾する明瀬は、まるで何かに取り憑かれたようで…。
でも皆にヒヨリの許可無く、俺のカノジョと宣言するあたり、いつも通りですね。
多少トモセが気の毒ですが…。
そのトモセに嫉妬だけでは無いでしょうが、明瀬がいきなりヒヨリに少しだけ強引なキスの後、「俺を待っていてくれるか」と何とも意味深なセリフ。
繰り返される、元の世界に帰すという言葉にも、何か隠しているものを感じてしまい不安になります。。
またディレクターの「稀に居ないはずの人間を思い出す」発言。
何でも削除された人間と強い結びつきがあると、その記憶を蘇らせると。
そして、思い出さないほうが幸せ、とも。
その発言に反応する明瀬が心配ですが…。
その後、ヒヨリに添い寝する明瀬のセリフも伏線なのか、とても意味深。
俺のことを覚えていてくれてとか、もう誰も失いたくないたとか、忘れたくないとか。
益々不安が膨れ上がります。
せっかく裏切り者でないことが分かったのだから、このまま平和に終わって欲しいのに。
翌朝、キッチンで陀宰に話しかけられ、まさか彼まで明瀬が情報局員だと知っていたなんて。
おまけに明瀬の記憶が欠落って、なるほどあの取り憑かれたような態度はこれが原因だったんですね。
そして思い出すべきと選んだヒヨリ。
そこからは射落の協力もありドラマ再演をしますが、明瀬の抱えていた過去が余りにも過酷で、思わず貰い泣きしてしまいました。
両親から離れた理由も、ヒヨリの頭を撫でる癖も、これで腑に落ちます。。
でも、当時の自分の感情をそのまま喋るだけでは罰ゲームの対象に。。
そこにすかざす助っ人として入るヒヨリが頼もしかった。
明瀬を想い、心から彼を信じどん底から引っ張り上げ、励まし勇気を与える姿は、本当に彼のヒーローでした。
ドラマが終わるとポイントが皆貯まったので、トモセルートと同じ展開に。
帰還者を、一人かそれ以外かを選ばせるいやらしい選択。
俺のことを覚えていてくれと言うセリフは、このシーンの伏線の回収ですか…。
そしてヒヨリと明瀬の、なんて綺麗で悲しいキスシーン。
思い出だけをバングルに残して戻ったヒヨリの本音には、また貰い泣きでした…。
数カ月後、異世界配信が停止され、こちらの世界で再会した二人を見て、本当に良かったと胸を撫で下ろしました。
流石に今回はこのままエンディングを迎えそうだったので。
まさかバングルにまで伏線が仕込まれていたとは。
それに過去のキャストの復旧には感動。
早く明瀬が妹に会えるといいですね。
仲睦まじい会話の後は二人の甘いキスシーン。
これからも二人はずっと一緒だと、そんな幸せそうなエンディングでした。
結局、明瀬が交渉したプロデューサーは分からずじまいでした。
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