ようやくクリアしました!
とにかくすごく面白かった!!
攻略キャラクターが9人もいるので、かなり長かったですが、どのキャラクターにも謎があり、本当に飽きずに最後までドキドキハラハラしながらプレイすることができました。
今回は、全体的な感想です。
※ネタバレ要素がありますので、クリアされてからご覧になることをおすすめします。
システム
スタイリッシュで近未来を想定したUIは、オシャレ。
近未来を感じさせる旋律とサウンドが、その時々の情感を盛り上げます。
好感度の表示はなし。
フローチャートでルートを確認し、アイキャッチが出る選択肢に進む感じでしょうか。
ルートも、共通ルートが7章と割と長めですが、キャラクターによっては8章があるものもありました。
個別ルートもボリュームがあり、全体的にはかなりのボリュームになります。
セーブロードもいつものオトメイト仕様で、特に迷うことはありませんでした。
糖度
ヒヨリ以外は全て疑う対象ですので、ストーリー本筋では糖度は低めと言わざるを得ないです。
ただキャラクターにもよりますが、個別ルートに入ってからは一気に展開が甘くなります。
スリルのある展開の中で育む恋愛だけあって、かなりドキドキを楽しめました。
各キャラクターのエンディングは、いままでのハラハラする展開から解放された分、甘さも増した気がします。
特に射落は一番年上の大人だけあって、エンディングの会話は些細ですが大人向けなものも。
疑心暗鬼に囚われた人々が裏切り者を探すストーリーとはいえ侮るなかれ、と言える糖度だったと思います。
攻略順
攻略制限があり、公式の攻略順もあるようですが、先入観なく自分の思うままに進めた方が楽しめると思いました。
始めの三人は公式の順番通りの方が効率がいいと思いましたが、味気ないなと思い至り、その後は思うままに攻略。
その結果、途中で当たりを引いてしまいましたが(笑)。
ちなみに公式の攻略順を知りたい方は反転してください。↓
トモセ→明瀬→射落→獲端→茅ヶ裂or双巳→凝部→陀宰→廃寺→真相ルート
ですが、凝部、陀宰、廃寺、真相ルートは攻略制限があるようです。
普通の恋愛系の乙女ゲームなら、制限が無ければお気に入りのキャラを後回しにしますが、今回は好き嫌い関係無く、裏切り者を最後に回すべく攻略していったのが新鮮で面白かったです。
どのキャラクターも序盤から伏線が張り巡らせており、それが疑心暗鬼になる罠の様に仕向けて作られているのが見事。
もう本当にハラハラ・ドキドキ翻弄されっぱなしでした。
それがこのゲームのみそで面白い所なんですけどね。
限定版特典コンプリートブック
なんと言っても、特典コンプリートブックが魅力。
新旧作品のイラストや相関図、デザインや裏設定など盛り沢山な内容で、読み応えも十分。
また書き下ろしのSSがあり、惹かれて購入しましたが、買って正解でした!
エンディングのその後って気になりませんか?
私は物凄く気になります(笑)。
真相エンドの一年後のストーリーでしたが、じっくり堪能させていただきました。
笑ったり泣いたり大変でしたけど、結局最後は感動しました。
どうか皆の未来が幸せでありますように…。
ただ欲を言えば、それぞれのエンディング後も読みたかったです…。
気になる方はぜひ購入を検討してみて下さい。
総評・まとめ
最初から、周りに裏切り者が居るという状況で、緊張感のあるストーリー。
物語が進むうちに、様々な要素が現れ、どんどん疑惑が膨れ上がるようになります。
あれもこれも怪しく見えてきて、攻略順には本当に悩みました。
とにかく真実が知りたい。
この一心で突き進めていきましたね。
恋愛要素やコメディ調な会話もあり、とても面白かったです。
また主人公のヒヨリは、妹弟が四人の長女だけあって、面倒見が良く優しく思いやりがあります。
それに自分の信念には頑固なところもあり、一本筋が通っている。
ただ守られているだけの女の子ではなくて、自分の出来ることは可能な限りできる範囲で行う姿勢に好感が持てました。
こういうミステリーやサスペンスなどが好きな方にはとてもオススメの作品ですが、恋愛がメインや糖度が高いお話が好きな方には向かないかもしれません。
また周回すれば、なる程と思う伏線も楽しめます。
ここではああいう事を言いながら、本当はこういう事を考えているんだな、など想像力が働いてしまいます。
乙女ゲームの中では、かなり攻めた作品だと思いますが、もっとこういう作品が増えてくれたら嬉しいですね。
できればファンディスクや続編も希望したいです。
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