※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
平教経(CV:河西健吾)
義経と教経が村に来て三ヶ月。
お互いの想いを確かめ合って「夫婦」となってから一月が経ち、偽名を使いそれなりに村の人々とも上手く付き合いながら生活をしている二人。
自然に手を繋いで家路を歩きながら、次々に村人達に声を掛けられ慕われている様子が覗えます。
それにあの教経が、義経の事を村人に「自慢の妻だ」と蕩ける眼差しで言うなんて嬉しい限り。
女性として至らぬところばかりなのに「自慢の妻」と言ってくれたことに義経がお礼を言うと、教経が彼女を抱き寄せ「お前に至らぬところはない」と惚気が堪らない。
それどころか、至らないのは俺の方だと。
義経がそれを否定し「自慢の夫」で大切な人だと告げると、喜んだ教経が彼女に口付けしてくれます。
夫婦となった二人が絆をより深め合い、これから何があっても一緒に乗り越えていこうと誓う姿は、信頼と愛情に溢れていました。
翌日、散歩の帰りに雨に降られてしまい、濡れた教経を気遣う義経を、今度は彼が気遣い彼女を拭いてくれるのが優しい。
おまけに額に口付けまで。
義経を見つめる教経の端正な顔に、男らしさを増し愛情を伴った色気まで加わったらもはや最強では(笑)。
そうして今度は唇に口付けされ、温まるまで抱きしめられて、義経が幸せに包まれているのが嬉しいけど、いつもそこまでなんですよね。
ところが、村の女性たちと仕事をしていると、自然と夫との夜の生活の話へ。
ここにきて、義経と教経がまだ初夜を迎えていないとは思いもしませんでした。
口付けや抱き締められたり、一緒に寝たりはするものの、女として一度も求められたことがないとは、彼女も気になりますよね。
勿論今だって十分に幸せな義経ですが、「心も体も結ばれてこその夫婦」という言葉が彼女を余計に不安にさせるのが辛い。
その夜、様子がおかしい義経に気付いた教経が理由を聞いてくれますが、彼女に手を出さない訳を聞けるはずもなく…。
それでも彼に身を寄せ「大好きだ」と告げると、彼からも同じ言葉が返って来たから「それを教えて欲しい」と伝える義経が健気でいじらしい。
戸惑う教経に、更に「お前と確かな結びつきが欲しい」と勇気を振り絞って懇願すると、その瞬間彼が激しく彼女を求めようとして…。
彼女も女としての期待と喜びを感じ始めていたのに。
でも「駄目だ」と止めてしまう教経は「俺たちにはまだ早い」と。
そして辛そうな声で「理由を聞かないでくれ」と言われたら、追及できない。
彼もかなり我慢しているのはわかりますが、もやもやしたままの義経が気の毒でした…。
それ以来彼の態度は変わらず、信頼と愛情を向けられているのは確かなのに、夫婦として当たり前の行為をやはりしようとしないのは不自然ですね。
彼が何を考えているのかわからず、悩む義経が不憫。
それに教経は村の男達と何やらこそこそ隠し事をしていて、義経が聞いてもはぐらかすし、これじゃ益々彼女が可哀想。
そんな時に二人の前に現れたのは、何と知盛と重衡!
しかも村人達には、教経達が昔下働きをしていたから様子を見に遊びに来たと嘘を言って、しばらく村に滞在することになるし。
おまけに勘で義経達を探し当て、追手を片付けてきたとしれっと言う。
でも二人をからかう様子は相変わらずで懐かしく、面白かったです(笑)。
知盛達が帰ったあと、彼らが義経に触れた場所に上書きだと言って口付けする教経は、かなり嫉妬したんでしょうね。
「お前に触れていいのは俺だけだ」と言う教経に義経も同意するものの、やはりそれ以上触れないのが気にかかります。
すると、平家の落ち武者が山賊になっていると噂を聞いた教経が、村人に指示して自警団を配置。
流石元平家の将、様になります。
それに落ち延びたかつての部下を信じたいが、もし彼らが山賊になっていたら、教経が決着をつけるというのも彼らしい。
でも義経は夫婦としても好敵手としても満たせていないジレンマが。
それに妻として不完全という思いが拭えないのがもどかしいですね。
そんな義経が狩りの付き添いに知盛達を「どうせ暇だろ」と連れ出しますが、知盛に、今の義経はどこか無理をしていると指摘されてしまう。
しかも教経との悩みまで見抜かれて、背に腹はかえられないと知盛達に相談しますが、余りにも明け透けな質問には義経も恥ずかしくて居たたまれなさそう。
それに義経がどうやって教経を誘ったのか知りたいから自分達を誘ってみせろとは、絶対にからかってる(笑)。
そこに駆けつけ教経に、言いたい放題言って去ってしまう知盛達。
彼らと何を話したのか気になって仕方ない教経に、正直に打ち明けられるはずもなく…。
更に彼らに嫉妬する教経は、三人で出かけたことも親しくなることも腹立たしい様子。
何より自分の知らない話題があるのが許せないらしく、何を話していたのか懇願されれば、義経としては「もっと夫婦が仲良くしていくためにはどうしたらいいか」と言う当たり障りのないことしか言えないですよね。
すると自分が嫉妬して突っ走っただけとわかり、赤くなって謝る教経が素直で可愛かったですけど、かなり独占欲が強いことはわかりました。
その後村人の子供がいなくなったと報告があり、他の子供達の護衛を知盛達に任せ、義経たちは村人達と山へ捜索。
無事に子供を見つけましたが、帰りに山賊に囲まれてしまいます。
隠し待っていた短刀で山賊を次々に片付ける教経は流石。
ただ、倒したと思っていた山賊が教経に襲いかかり、何も考える暇もなく体が動いた義経が、刀を拾い山賊を倒す様は凛としていて格好良かった。
でも約束を破ってしまい謝る義経に、彼も油断したことを彼女に謝り、誰かの危機を見過ごせない彼女に惚れ直したと言ってくれて優しい。
また山賊が平家でなかったのは不幸中の幸いですね…。
ただ村人達の質問への答えに窮していると、そこに知盛達が現れてこの窮状をフォローしてくれるとは。
それにしても、義経と教経が、知盛の護衛で出合い結ばれ、刀を捨てて穏やかに生きると誓い合ってここに流れ着いたとは、よくもまあ嘘がペラペラと(笑)。
でも純朴な村人達は信じて受け入れてくれるとは、めでたしかな(笑)。
教経の小屋でホッとした義経達。
知盛の言葉に、また嘘を重ねた罪悪感はありますが、相変わらず口は悪い重衡が励ましてくれたのは意外でした。
それに一生抱えていく秘密はあっても、正しいと思った行動を取ることができるし、剣で自分を磨くことが出来る嬉しさも。
教経と生きていく今と未来を守ると誓った義経がなにか吹っ切れたように清々しかったです。
教経も、流石俺の伴侶と言いながら義経を好敵手として見ていて、それには彼女も心が満たされたよう。
そんな惚気ける二人に重衡が「何で教経は彼女に手を出さない訳?」と爆弾を投げて(笑)。
そして義経が相談したことが教経にばれて、絶句するしかない義経が恥ずかしそう…。
ここで教経が、そこまで義経を悩ませたことを反省してくれます。
それに以前から隠していたことは、彼のけじめだから信じてくれと真剣に言われたら、彼女も信じるしかないですね。
ともすると二人の世界になる二人を、ちょいちょいからかう重衡達には笑わせてもらいました。
翌日、村人から渡された例の隠していたものを義経に渡す教経。
それは、男女が結婚するとき共に食べ祝う習慣の三日餅。
改めて手順を踏んて義経と結ばれた証を作り、けじめをつけるまでは彼女に触れるべきではないとは真面目な彼らしいですね。
惚れた女と結ばれる為にここまでしてくれる教経の思いと協力してくれた皆の真心に、義経も嬉しそう。
そして、義経を愛していると、これからも共に生きていこうと告げる教経に、彼女が「大好きだ!」と言って抱きつく姿が可愛くて堪りませんでした。
その夜、村人達が開いてくれた宴会後、正しい三日餅について教えてくれた重衡と知盛に、驚く教経と義経が少々気の毒…。
まさか順序が逆だったとは(笑)。
でも似た者同士でお似合いですね。
その後知盛達は帰っていき、教経は文句ばかり言いますが、従兄弟同士のやり取りは本当に楽しませてくれました。
そして初夜を迎え、義経が好きなのはお前だけだと言うと、照れる教経が可愛い。
教経が義経を引き寄せ、ずっと我慢し続けたせいで彼女を傷つけるのを躊躇いますが、彼の手を自分の胸に押し付け鼓動を感じさせ、同じくらい求めていることを伝える彼女が愛らしい。
「私を、お前の妻にして欲しい」と義経が乞うと、教経も彼女に「愛している」と告げて漸く彼女の全てを奪っていく姿は、愛する妻を求める夫そのもので男らしかったです。
身も心も結ばれて、教経が起きたら何と答えるか想像している義経が幸せそう。
教経が義経と初夜を迎えるために努力する姿は、真面目て不器用な彼らしくとても好ましいものでした。
関連記事
©2022 IDEA FACTORY/RED