以前セールで購入した今作。
その時は、有料コンテンツもついてのセールだったので、何となく購入したのですが、ここまで面白いとは!
買って正解でした。
今回は、「囚われのパルマ Refrain デラックスエディション」の感想です。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
ストーリー感想
前作から5年前が舞台の為、懐かしい島の住人の姿が皆若い(笑)。
それにシンディーの前身や、狩谷さんの赴任当初などの姿も拝めます。
狩谷さん、この頃からミステリアスだったんですね…。
また新キャラクターとして登場する須田さんと門司くん。
二人共、個性的で癖のあるキャラ。
食えない須田さんには、チアキの秘密やクエストで振り回されましたし、また門司くんの相談員への淡い恋心のようなものが、チアキの嫉妬心を駆り立て、見ていて楽しかったですね。
そして今回は料理が大活躍。
須田さんはもちろん、クエストアイテムをゲットするのに料理が交換条件になるので、雑貨屋と農園を走り回りました(笑)。
肝心のストーリーですが、チアキの背負っているものが、余りにも重くて暗い…。
物語中盤で、チアキにとって相談員が無くてはならない大切な存在になったのですが、彼が記憶を取り戻すごとに、その暗い過去が彼を苦しめるのが見ていて辛かった。
相談員が大切だからこそ、自分から遠ざけようとするチアキの葛藤。
好きなのに、危険に巻き込みたくないという彼の気遣いと優しさに心が痛みました。
それでも彼に寄り添い支える相談員に、彼も徐々に心を開いて行く過程が、とても丁寧に描かれています。
クロイワ財閥の養子でありながら、ある事件でその地位を捨てCIAの諜報員として働くチアキ。
記憶を失っていた彼が自身の背中のタトゥーを見た時の絶望は、どれ程のものだったのか。
目の前が真っ暗になる程の衝撃だったでしょうね…。
それでも遠ざけられても冷たくされても、指切りの約束で彼の頑な心を溶かした相談員に、チアキも彼女への想いを断ち切れないと悟ったのでしょう。
全てを話せば、彼女がいつもみたいに笑いかけてくれないかもしれないという恐怖。
だから本当の事を中々話せない…。
それでも彼女と離れたくない、信じてくれた事を嬉しいと思ってしまう。
それ程までに、チアキにとって彼女は大事な存在なんですよね。
それにしてもチアキの過去は闇が深すぎる…。
河内さんの語る、外交官襲撃事件の被害者である五十鈴大使の隠されたチアキへの想いは、彼の心をある程度救ったようで良かったです。
チアキが養父を殺したという思い違いも、無事にも解消されホッとしましたし、その過酷な生い立ちにも涙しました。。
また、その情報を引き出したきっかけを作ったのは相談員の行動の結果。
彼女のチアキへの想いもまた、大切なものになっていたんですね。
彼を救いたいという一心で、危険を顧みず行動するバイタリティには、ある意味感動しました。
そんな相談員にチアキが送ったブレスレットやノームには、彼女の幸せを願う心や心配する想いが詰まっていて、心が温まりました。
たた、ノームのビジュアルには少し笑ってしまいましたが。
これは狩谷さんのアドバイスの結果なので、仕方ないですね(笑)。
こんなに想い合うチアキと相談員だからこそ、彼の過去を乗り越えて幸せになって欲しい。
彼女にそばにいて欲しい、離したくないと望むチアキには、本当にそうなって欲しいと願わずにはいられませんでした。
それなのに、本土へ帰ることになった時の、もう二度と二人が会うことは出来ないという契約が、あまりにも残酷で…。
好きだと告白したばかりなのに、これは辛い…。
チアキは理解していたんですね。
彼が犯した罪や仕事を思えば、彼女と何事も無く一緒にいられるわけがないと…。
だから、面会での彼女との時間をとても大切にしていて…。
自分がどうなろうと相談員の幸せを願い、彼女への想いを貫き通すと誓うチアキは男前すぎでしょ。
そのせいもあり、最後の面会シーンはドラマチックで切なかったです…。
告白しようとした相談員に、俺は君を愛さないなんて、どんな思いで伝えたんだろうと想像すると、もうチアキが気の毒で仕方なかった…。
ただ、粋なことしてくれた須田さんには感謝です。
エンディングは、章の冒頭のマダムの助言である程度予想が出来るみたいですね。
私の場合、バックファイル5の冒頭で、「風をまつ帆船」と言われたので、まだ未来は未確定ということなのかな?と思いました。
ですので、エンド回収はここからやり直しました。
エンド1は、過去の事件の核心を付きそうなものや、具体的な回答の選択肢を選びました
エンド2は、未来を感じさせるものや、事件の核心からは外れた選択肢をひたすら選択。
ただ、これがやたらと難しい…。
何度もエンディング1になってしまう(泣)。
結局バックファイル4からやり直し、基本は上記の方法で、たまに事件ついて触れたりする折衷案のようなやり方でようやくたどり着きました…。
エンド3は、最初のプレイで自分の思う様にしたので、事件についても未来や現在についてもごちゃまぜで、一貫性がなかった選択をしていましたね。
エンディング1
五十鈴大使達の協力で過去を捨てて、新しい仕事についたチアキがとても楽しそうで安心しました。
教師とは少し意外でしたが、チアキなら教えるの上手そうですね。
彼女に、家族になってほしいから指輪を買いに行こうなんて、もうスマートで格好良過ぎ。
それに一番しっくりするエンディングかなと感じました。
二人のやり取りが微笑ましく、幸せな様子が伝わってきました。
エンディング2
エンド1と同じく、五十鈴大使の協力で新しい人生を送ることになったチアキ。
通訳の仕事は、彼にはピッタリだと思いました。
それに、彼女に手料理を振る舞う彼の姿が尊い。
その上、チアキの口から「幸せ」という言葉が聞けるとは!
それだけ、今の生活が充実しているんでしょうね。
本当に未来に希望が見えるような明るいエンディングでした。
エンディング3
私が最初にたどり着いたエンディング。
相変わらず諜報員を続けているチアキ。
彼の仕事を請け負う様子と、寝ていた彼女を起こしてしまったと気遣うギャップにやられました。
危険な仕事をしながらでも二人の記念日を祝おうとするチアキ。
彼の少しワイルドな笑顔が幸せそうで良かったです。
システム
基本的なシステムやUIは前作と同じ。
相変わらず美麗なビジュアルやスチルには思わずうっとりしてしまいます。
エンドレスモードという、クリアしてからも続けてプレイ出来るシステムが秀逸。
季節の変化に応じて、チアキがメッセージを送ってくれますし、誕生日を登録するとお祝いのメッセージが届きます。
また、メールにスタンプが使用できるようになり、条件を満たせばスタンプも増えます。
私はチアキが送ってくれるスタンプが楽しみでした。
それに須田さんと門司くんもメールを送ってくれるようになり、チアキと重なると返事が忙しくなりましたけど、楽しかったです。
夢アプリは、俗に言うポッキーゲーム(笑)。
失敗すると救済措置なのか、細いプレッツェルが貰えて、何とか全てクリア出来ました。
また、これは有料コンテンツ?だと思いますが、トップ画面でサイドストーリーやアートを選ぶ事ができます。
糖度
ガラス越しの恋愛なので糖度は低いと思われちですが、その状況で育んでいく恋はとてもロマンチックでした。
チアキの背負っているものが過酷なために、余計にそう感じたのだと思いますが、だからこそ情熱的な彼の想いが、切なくも熱く伝わりました。
また定番のガラス越しで触れ合ったり、今作からのチアキを見つめたりする作業にもドキドキさせられっぱなし。
チアキの相談員への想いが強まるほど糖度は高くなっていきますし、特に面談では延長すると彼の想いがより伝わると思います。
照れたり嫉妬したり、からかったり。
ストーリー途中で理由があって遠ざけたり、でも好きだと言ったり。
本当にチアキには翻弄させられました。
有料コンテンツでは、かなり甘い雰囲気も味わえますので、気になる方は検討してみてもいいかなと思います。
まとめ
まさかここまで夢中になるとは思っていませんでした。
正直、ハルトとアオイはエンディングを全て回収するまでしなかったので(笑)。
自分でも驚いています。
おまけにクリアしても、エンドレスモードでチアキや住人達との会話も楽しめます。
まだスチルも全部埋まっていないですし、有料コンテンツも残ってますので、これからじっくり堪能するつもり。
気になる方は、まずは本編をプレイしてみて欲しいです。
更に踏み込みたくなったら、有料コンテンツの購入も検討してみては如何でしょうか?
この世界にどっぷり浸れると思いますよ。
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