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KLAP!! for Nintendo Switch ~奏・紫苑~ 感想・総評まとめ

 

 

※ネタバレしておりますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

キャラクター感想

播磨奏・(CV:岡本信彦

見た目と違い600年以上生きている猫又。

言葉遣いだけでなく性格もジジ臭いけど無邪気で子どもらしい一面も。

 

猫としての習性が強く残っているのが可愛いです。

特に玉遊びは可愛かった(笑)。

 

そんな奏が入学した理由は、もう一度人間界に行くため。

猫だった頃の飼い主が生まれ変わった気配を感じ、探して礼を言いたいなんて、余程良い主人だったんでしょうね。

 

それに茶を点てたり、琴を弾いたり意外と多才。

今まで琴とは縁もゆかりもない暦ですが、奏の琴を初めて聞いた気がしないのは…。

 

また、文化祭の猫カフェでの奏のメイド姿が似合っていて破壊力抜群の可愛さ(笑)。

そんな奏と暦が、お互いに段々心を許していく過程に癒されました。

 

でも猫又のマルから、猫又は死ぬ間際に強い心残りがある猫がなると聞いて、なんだかしんみり…。

 

マルの恩人捜しに協力する暦と奏とカミルですが、その最中に奏の主人の話に。

 

奏は子猫の時に捨てられて、優しい女性に出会い片時も離れずに過ごしたものの野盗に襲われ離れ離れに…。

主人を待ち続けて力尽きた奏の心残りに、とても切なく胸が締め付けられました…。

 

そういえば、暦が見ていると思われる猫の奏との思い出は伏線かな…?

 

それにしてもマルの恩人が亮だとは(笑)。

でも心残りを果たすと、マルが消滅するなんて…。

良かったはずなのに切なくて泣けました。

 

それは奏にも当てはまることなのに、猫又にとって幸せって遣り切れなかった…。

 

暦もショックで落ち込みますよね…。

奏の心残り果たすことを素直に願えないのも仕方ない。

そんな暦の心情を察する奏も、彼女に対する気持ちの変化を意識して…。

 

卒業見込みの実技試験で暴走した生徒が暦を襲った時に、間一髪で日本刀で止めに入った奏。

愛する者を失いたくないという彼が頼もしく格好良かったです。

 

その後、奏の琴の音を聞いて前世の記憶が蘇り、自分が彼の主人の生まれ変わりであると認識した暦。

でもそれを奏に伝えるのを躊躇う暦ですが、彼は既に気付いていて…。

 

主人よりも喪いたくない者が暦だと打ち明け、「愛している」と告白する奏が優しくて…。

 

彼が消えないのは、心残りよりも恋心が生まれたからなんて、本当に素敵。

そして奏の気持ちに応える暦とのキスシーンは、夕焼けの中でとても幻想的でした。

 

恋人同士になった二人のじゃれ合いは、仲睦まじくて微笑ましかったです。

 

ですが、奏の妖力が低下し体調不良で倒れてしまうとは。

 

どうやら奏が暦と出会った時から徐々に彼の生命が削られていたようで、1週間眠ってしまい目が覚めたら記憶喪失とかありえないんですけど。

暦が気の毒すぎる…。

 

おまけに記憶は1日でリセットされ、言葉も失い、そして猫の姿になり行動も猫の様…。

それでも奏と一緒に生きたいと暦が諦めてないのが救いで心強いけど、切なかったですね…。

 

猫の様になった奏と彼の家で暮らし始めた暦が、彼を膝の上に乗せていると急に眠気が来て、目覚めると何と元の姿に戻った奏が!

そして「今戻ったよ」なんて、涙が止まらなかったです。

 

奏が元の姿に戻ってから3年。

二人は結婚して、奏の家に一緒に暮らしていて。

仲睦まじく幸せそうな二人の姿が尊く、奇跡を起こしてくれた神様に感謝ですね。

 

出雲紫苑(CV:杉田智和

暦の先輩教師で、年齢不詳の凄腕調教師。

調教が楽しみで堪らないみたいですね。


言葉は丁寧で柔和だけど、邪悪な笑みが怖い(笑)。

 

また暦を励ましたりアドバイスをくれたり優しいかと思えば、毒を吐くのが紫苑らしいです。

 

ところが紫苑から頼まれて暴走した幽魔を調教するとそれは紫苑で、実は貧乏神だとか。

イメージにそぐわない気が…。

 

しかも暦の陰陽師の血と穢れのないことが、暴走の引き金になったと。

そんな訳で暦のキスには暴走を抑える力がかなりあるらしい。

これからの紫苑の調教が楽しみです(笑)。

 

それにバーやビアガーデン等で、段々暦と紫苑が打ち解けて来たよう。

 

また文化祭で紫苑が暦のために演奏したというヴァイオリンを弾く姿が、格好良くて素敵でした。

とある作曲家が愛する女性に捧げた曲を演奏するなんて、紫苑もやりますね。

 

ところが紫苑が暴走し、暦が調教しても鎮まらない。

そこで暦のキスで紫苑の暴走を抑えるのですが、暦は意識しているのに平静な紫苑に傷付く彼女が気の毒でした。

 

そうして二人は何度も調教の度にキスする間柄に。

 

どうやら紫苑も暦を意識しているのですが、紫苑は貧乏神で不幸の化身。

たった一人の女性を想うことすら許されないなんて切ない…。

 

だから紫苑が、暦を不幸に巻き込みたくないから自分に関わるなと言うのは当然のこと。

 

でも暦は、紫苑と関わらなくなるほうが嫌だときっぱりして凛々しい。

彼女は彼を愛しているのだから。

 

そして暦がよく見る夢は、紫苑と昔出会っていたということかな?

 

紫苑からの忠告の後、暦や日向には小さな不幸が連続して起こり何やら不穏…。

でも暦が壊れたトースターを買うのに付き合った紫苑は、何やら楽しげで和やか。

 

それにケーキを買ってシオンの家で食べるなんて、もうデートですね。

おまけに彼の選んだチョコレートケーキが思い出深いなんて、暦の夢にも出てきたし。

 

良い雰囲気の中、また小さな不幸が起きて。

これは自分のせいで、暦に惚れてしまっているからだと告げる紫苑が男前で嬉しいのに、この現状は辛い…。

 

でも逆に彼の気持ちを聞いて素直に「私も先生が好きだから」と笑顔で言う暦は、それでも距離を取ろうする紫苑にキスをして。

 

そんな彼女に根負けして「共にあがいてみましょう」という紫苑の言葉に救われました。

 

それにしても紫苑が生まれた時から欲し探している一つの言葉を人間から与えられると、彼を貧乏神から解放するとは。

でも色々経験して諦めている彼が哀しいですけど、暦が探したいと言ってくれたのは嬉しかったです。

 

二人で過ごす大晦日は紫苑の誕生日。

暦はもちろんですが、紫苑も優しくて楽しげで微笑ましい。

それに彼女が初めて作った誕生日プレゼントのマフラーも喜んでもらえて何より。

 

でも年を越した途端に看板が暦の上に落ちてきて…。

彼女は頭を縫ったけど、紫苑の絶望は計り知れないほど深く胸が痛い…。

 

それにせっかく暦が二人で言葉を探そうと告げたのに、彼から距離を置くように言われてしましい、彼女が嫌だと言っても聞いてもらえず遣り切れなかったです。

 

そうしてただの同僚に戻った二人ですが、お互い意識はしていて、特に紫苑は彼女に不幸があると反応するのがもどかしい。

 

また、暦は実家で子供のころ紫苑と出会っていたことを思い出し、彼の笑顔を失いたくないと決意するのが頼もしかった。

 

だから急いで逢魔に戻って紫苑に会って話したのに、彼は学校に辞表を出して出ていくなんて。

暦の為に物理的に距離を置こうとしても、逆に追いかける彼女が凄い(笑)。

 

でも今度は溺れた子供を助けようとした暦が溺れてしまい、何とか紫苑が間一髪で間に合って泣きながら人工呼吸するのに、貰い泣きしました。

 

暦も無事に気付いて漸く二人の気持ちが通じ合い、紫苑が発した「幸福」という言葉で貧乏神から解放された後のキスシーンは、神々しかったです。

 

そして幸せを掴んだ二人の結婚式が素敵すぎて、胸がいっぱいになりました。

 

総評

システム

安心のオトメイトシステムの為、セーブやロードなどの基本的なシステム面は快適でした。

 

ただ欲を言えば、クリア後のおまけ的な要素がもう少し欲しかったかな。

チャプタージャンプが無かったのは、個人的に残念でした。

 

イベントCGなどのグラフィックは美麗で、特にロマンチックなシーンはとても素敵でした。

 

またこのゲームの特徴である調教ですが、アクションが苦手な方私でも楽にランクAが取れるほど簡単でした。

でもストーリー的には無くても大丈夫かも(笑)。

声優さんの色っぽい声や息遣い、艶っぽいイラストが見たい方向けかなと思いました。

 

攻略順

最後は奏→紫苑がストーリー的にいいかなと思いました。

それ以外は、好きな順番で構わないかと。

 

ちなみに私は、燈真→カミル→明人→壮介→奏→紫苑の順でプレイしましたが、特に問題はありませんでした。

 

ただ、壮介の話が割とシリアスで深刻なので、気になる方はそれを考慮して先にするか後にするかを決めてもいいかなとも思います。

 

糖度

攻略するキャラにもよりますが、平均するとそれほど高くはないかもしれません。

 

一番糖度が高いと思ったのは明人でしょうか。

行くところまで行ってしまう描写もありますし…。

とは言えもちろんぼかした表現ですが。

 

その分、一緒に入っているファンディスクで補完されているのかなと思います。

 

総評・まとめ

とにかく気楽にサクッと出来るゲームかと思っていたら、良い意味で裏切られました。

 

共通ルートは長めで、金太郎飴の感も否めなかったですが、個別ルートではそれぞれのキャラクターが背負っている事情が明らかになり、泣かされる場面もしばしば。

割としっかりしたストーリー展開が用意されておりました。

 

ヒロインの暦は、どちらかというと熱血タイプの教師。

生徒に対していつも体当たり的に真摯に向き合い気遣う姿に、好感が持てました。

ただ熱血タイプが苦手な方には合わないかも。

 

人間と幽魔、教師と生徒(教師)の関係や、舞台が日本でギャグが好きといと言う方、調教などのシステムに抵抗がない方にはおススメできると思います。

 

ですが、重厚で良く練られたシリアスなストーリーや、外国のファンタジーが好きな方、ギャグが苦手な方には合わないかなと。

 

ただ調教が売りかもしれませんが、決してそれだけではなかったです。

少なくとも、私は何度も涙腺が緩む場面や思わず笑ってしまう場面に多数出会いました。

 

 Nintendo Switch版にはファンディスクも入っていますし、興味のある方はお手に取ってみて欲しいなと思います。

 

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