※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
クイン=シルバー(浅沼晋太郎)
アリスが初めて訪れた、白の領土の領主で教団の教皇。腹黒。
アリスの滞在を快く思っていない為、戻ってきた彼女に対する態度は思った通りの反応でしたね…。
それでもルイスの助け?もあり、言葉とは裏腹に滞在を認めてくれて一安心。
でも結局、余所者を傍に置いて見張るのが一番と、声に出して言っちゃうんですよね。
だからアリスの希望した仕事は、クインが見張れるように彼の側近のサポート。
クインが言えば、側近達も逆らうどころか協力的。
人心掌握の為に、己の見せ方を心得ているところが抜け目ない。
そんな時にクインから親睦を深めたいとティータイムに誘われれば、嫌でも何が裏があると勘ぐってしまう。
ただ「仮に偽物の聖職者だとしても、周りが本物だと言えば本物になる」と言うクインの言葉に、アリス同様何か含みを感じました。
そして彼の語った話は、余所者のアリスを教団の為に聖女に祭り上げ利用するというもの。
最初からそのつもりで滞在を認めたんですね。
勿論アリスにその気は全くないけれど、家主であり雇い主でもあるクインには逆らえない。
そしてその言葉通りに、街で紹介される羽目に。
ここまで計算しているのだから、相当腹黒い教皇です。
そして催しの打合せで駅に来たクインとアリス。
ナイトメアにたっぷり皮肉をぶつけているあたりがクインらしかった。
ですが肝心の打ち合わせには機密事項があるからとクインに冷たく追い出され、領民の前と他領土での扱いの差にアリスが少し気の毒。。
それにボリスがクインを蛇に例えたのには納得。
こずるい、自分では手を汚さない、狡猾などいい話が出てこないのには笑いました。
そして街で起こった事件。
目の前で殺されそうな子供をアリスが放っておける訳がないことを利用し、彼女を聖女として領民に認めさせる。
偶然の出来事が重なったとはいえ、咄嗟に利用するクインは本当に狡猾。
ただアリスのこういう所をクインは気に入ったようですが、本心かどうかは謎です。
催しが開催され、アリスはクインの見立てた服を纏い黒の領土へ。
こういう所は意外と気を遣ってくれるんですね。
それに開催の挨拶を立派にこなしたハンニバルを皮肉でいじめるなんて、流石クイン。
そしてブラッドがクインに向けて放った「真の望み」という一言。
「クインの求める王冠は、民の幸福の上にある」。
教皇なら当たり前のことですが、一瞬眉をひそめたクインには別に思うところがありそうです。。
そう言えばアリスが白の領土に来た頃、クインにも理想があったのに求めていた王冠の色さえ分からなくなっている、と言っていましたね。
すっかり忘れていましたが。
それにジョーカーに聞いた、クインは誰かを崇めたがっているという話も気になります。
催しが終わり、クインはアリスを連れて街へ。
アリスを聖女と崇める人々の視線が以前よりも多い。
「信じさせるのも、また優しさ」だと説くクインに抗議するアリスは、クインに彼の理想を問います。
うまくはぐらかしたクインですが、すぐに何者かに襲撃を受け、銃撃戦の中でもアリスを守りながら退避するのは流石。
流れ弾に当たりそうなアリスも助けてくれたし。
でもあのスローモーションの銃弾と時計の音は?
そしてクインの「もうこの世界の一部になりかけている」「ならば早いほうが」という意味深な言葉。
一体何のことやらと思っていたのですが、礼拝に参加したアリスにクインがいきなりの婚約発表!
しかもアリスの同意を得ずに。
そして仕組まれた婚約の儀式に、クインの「もう逃げられない」という言葉。
完全に嵌められたアリスに、本当に狡猾なクイン。
それは、もうすぐこの世界に組み込まれるアリスの為だと説明するクイン。
すると余所者としての価値が失われるし、教皇の妻という地位は聖女として完璧。
おおよその理由は理解できましたが、それでもアリスにとっては身勝手な言い分だし冗談じゃないですよね。
ですがクインの外堀をどんどん埋めていく様は手際が良すぎ。
それに抗議しても「もう遅い」と。
アリスは、好きでもない相手と結婚してもいいのか一応確認しますが、クインは使えるものは使うとにべもない返事。
何ともそっけなく、またアリスにとっては寂しい答え。
結婚は好きな人としたいと言う、アリスの気持ちがまともなだけに気の毒でした。。
でも、クインは以前ほどアリスの事を疎ましくないと。
それに彼にとっては望ましい未来のはずなのに、一瞬寂し気な影が差したような。。
クインは誰かを崇めたがっているとジョーカーが言っていたのはこれですか…。
アリスがその事を聞くと、どこか寂しそうに自分の空虚さを語るクインが切なくて胸が締め付けられます。
あのクインが誰よりも苦しんで救いを求めているなんて。。
二回目のカジノでは、以前の襲撃を謝るハンニバルの前でアリスを抱き寄せるクイン。
本当は否定したいけど堪えるアリスに冷ややかな顔をするルイス。
そんなルイスに、聖女になる事が嫌かと聞かれ正直に肯定すると、違和感のある笑顔が。。
またクインの態度が優しくなったようで、本気と勘違いしそうなアリスは複雑ですよね。
アリスにしたら、聖女も婚約も了承していないのですから。
でも夜の散歩に誘ってくれたクインは、きっとアリスに綺麗な景色を見せたかったのに「ついで」と言い張る。
素直じゃないけど、見せたいと思ってくれた事は素直に嬉しい。
初めて心から笑ったアリスと満足そうなクインが何だかいい雰囲気なのに、ルイスがアリスに話があると強引に連れ去ろうとして…。
正直、ルイスの言動には驚きました。
普段ペット呼ばわりのアリスの事をそこまで想っていたなんて。
でも、カジノの時おかしかったのはこういう事だったんだすね。
クインと銃撃戦をしながら、アリスの気持ちを自分に向けられないなら三流の男と言い切るルイスの気持ちも分かりますが、あのクインに三流なんて(笑)。
そんなクインは真剣に「幸せにする気はないが責任は持つ」と言い放ちます。
これには正直、はい??の心境。
でも、誰も彼女の代わりにはならないし、神にも渡す気はないと熱く語るクインは何だか格好良かった。
と、いきなり笑うルイス。
どうやらクインの気持ちを確かめる茶番のようで、あっさり退却するのがルイスらしい。
ですがクインはそう簡単には気持ちがおさまらないんでしょうね。
アリスを部屋に連れていき、いろいろ話し続ける彼女の口を強引に塞いで―。
何度も繰り返すキスは、ただ彼の言葉にならない思いをアリスにぶつけているだけのよう。
利用できるものは利用し、決してアリスを手放さない。
そんな言葉さえ愛の言葉に聞こえ、彼の悲しげな瞳を見れば拒めるはずもなく…。
また不意に出会ったジョーカーに、クインには救いであり理想の男性がいたと聞いたアリス。
クインはアリスにその男性の代わりを求めていると言われても困惑するし、益々彼が哀れに思える。
でも王冠についで聞くと、肝心なことははぐらかして教えてくれないんですよね。
彼の師のような人の代わりなんて、アリスには荷が重いような…。
そして三回目のカジノ。
相変わらず白々しい態度とはいえ、あれからクインとアリスの距離感は大分近づいたよう。
ただ婚約についてはまた受け入れられないアリス。
それなのに今度はアリスを枢機卿にすると言い出すクインには、もう何を言っても無駄なのでしょうね…。
それにいくらアリスに執着していても好かれているとは限らないのに、それがクインの求め方だとか。
本当に分かりにくいです…。
でもベッドではお互いをちゃんと受けいれているようで良かった。
叙階の式典が進む中、アリスは何度もクインに考え直すよう説得するも聞き入れてもらえず。
そこでアリスの取った行動には思いがけずびっくりしました。
まさかハンニバルを使って、婚約と司教を断ろうとするとは。
慌てふためくハンニバルが気の毒でしたが、アリスに脅され協力してくれたのは流石。
おまけにルイスとエースが斬り合いになり式典は滅茶苦茶に。
これにはアリスも想定外でしたが。
結局アリスの狙い通りになり、白ワインでやけ酒を煽り不機嫌になるクインの姿は貴重かも。
でも、彼の求めてきた人の代わりにはなれないし、理想を見失っている教団には意味がないとキッパリ否定するアリスは、更に教団をぶち壊して一から作り直すと宣言して逞しい。
そんな彼女に大笑いするクインは、何か吹っ切れたようであっさり婚約を解消してくれますが、それはそれで面白くないアリス。
その理由はまだ認めたくないみたいですが。
でもそれを察したクインも、アリスを手放す気はないと言ってくれたのでホッとしました。
そしてアリスはクインの第一側近として、教団を一から作り直すことに。
その為にまずはアリスの信頼回復が優先と言ってくれるクインとルイスが頼もしかった。
それに徐々に教団やアリス達の信頼も回復しつつあるのが嬉しい。
またハンニバルに謝りに行った際、クインを好きだと見抜かれたのに、遠まわしに肯定するアリスも素直じゃないですね。
ただ、またしても思わせぶりなジョーカーの言葉に、迷ってないとキッパリ言い切るアリスが毅然としていて凛々しかったです。
そんなアリスにマフィアの真似事として、教本に血判をさせるクイン。
アリスの事では、慎重な彼だから。
そしてこれからもお互い皮肉を言いながら一緒に歩んで行く姿が見える気がしました。
ベストエンド
※参考数値:好感度100%、責任感56%
近々行われる大きな祭典の準備に追われるアリス。
祭典について和やかに話し合うアリスとクインの姿が、阿吽の呼吸で心強い。
それにお互いを対等に認め合えるくらい上手くやっているようで何よりです。
ルイスの茶番の舞台では、当時を懐かしむ二人はとても仲睦まじくて。
二人によりを戻してほしい側近の気遣いで、食事を一緒にするクインとアリスは話が尽きずとても楽しそう。
でもそのおかげでアリスはワインを飲み過ぎて酔ってしまったのですが、クインが何かと甲斐甲斐しく彼女を介抱するのが微笑ましかったです。
そして、敬愛していた人が兄だと教えてくれ、ひたむきで真っ直ぐなところがアリスに似ていると言ってくれたクインは、アリスに警戒心がないと言いながら距離を詰めて。
アリスがようやく危険だと気付いてももう遅い。
と思ったらそれはフェイクなんて、クインも相変わらず人が悪い。
でもアリスの薬指に嵌った以前とは別の指輪が、彼の気持ちを雄弁に物語っていました。
例え婚約者じゃなくても他の誰にも渡すつもりはなく、クインのものだという印。
クインに惹かれているアリスだって嬉しいはず。
クインには神は必要なくアリスだけがいればいいなんて、本当に強欲。
でもそれはアリスも同じだから。
普通ではないクインの愛の告白を受けたアリスと彼の夜は、とても甘やかでした。
グッドエンド
CHAPTER SELECT 10th Roulette より好感度8%・責任感0%から
血の血判を痛がるアリスに、マフィアのような契約をさせたクイン。
そして新しい教団としての仕事に勤しむアリス。
クインと教団について話し合う二人は至極真面目で真剣。
それにクインも柔らかくなったようだし、アリスともいい距離感なのが嬉しい。
ですがアリスが仕事の最中に見た白昼夢は、昔のクインと彼が尊敬する人だったのでしょうか?
余程疲れていたのか、着替えもせずに眠っているクイン。
でもそれは狸寝入りで(笑)。
アリスが優しくクインの頭を撫でるなど、穏やかで優しい時間が流れます。
お互いに好意を持つ二人が、この先のどんな関係に変わるのか気になりました。
ノーマルエンド
CHAPTER SELECT 7th Roulette より好感度8%・責任感0%から
夜景を見せたのはついでというクインに「本当についで?」と聞き返すアリス。
そしてルイスの件が引き金となり、アリスを手放さない為に部屋に閉じ込めるクイン。
そこにルイスが食事を届けに来たついでに、真相を話して謝ってくれますが…。
ただ、クインのアリスに対する仕打ちが予想外でした。。
アリスの隣で眠りながら、うなされているクインに救いはないのでしょうか。。
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