前回のジャックとミネットに続いて、今回はネロとカノンの攻略感想です。
カノンはともかく、ネロは普通の青年のイメージしかなかったのですが、いざ蓋を開けるとかなり深刻な秘密が隠されておりました。。。
そしてカノンにも残酷な秘密がありました。。。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
ネロ(CV:下野紘)
王家御用達の商人。
初めて会った時から優しくて気さくで、まるで仲の良い同級生か先輩の男子という印象でした。
おそらく攻略対象の中では一番普通の男子に近いのでは?と思ったくらい、気が許せるんですよね。
愛日梨が落ち込んで泣いていると、どうした?と優しく抱きしめたり頭を撫でたりして話を聞いてくれたり。
こんなことされたら普通惚れてしまうでしょう(笑)。
それにお茶会を開いてくれるのは羨ましい。
好物は人参茶(笑)。
ただ第2階層出身の割には何か秘密がありそうだし、ナイフについてもそう。
そして大切なはずの妹にも触れてはいけない雰囲気が漂っています。
上記に触れると急に冷たくなるネロには、とても過酷な生い立ちや役割があるのを知るのはかなり後のこと。。。
ネロの正体や生い立ちは、既にクリア済みのキャラの中では一番過酷で危険度が高いのでは?と思わせるものでした。
このゲームCERO Dですが、血しぶきなどのバイオレンス部分はネロが半分以上受け持ってるんじゃないかと思うほどでしたので、苦手な方は注意が必要かもです。。
女王の仕事が嫌で仕方ない愛日梨を連れ出して、ネロが頼った芋虫のアサギ。
このアサギがかなりの曲者なのですが、とにかくアサギには逆らえないネロによって、愛日梨とネロの逃避行生活が始まります。
アサギってイケメンだけど怪しいオーラがプンプン臭ってくるんですよね~。
逃避行の生活の中で、どんどんネロに惹かれていく愛日梨の気持がわかりすぎるほど細かく丁寧に描かれていて、思わず愛日梨に感情移入させられてしまいました。
自分を卑下するネロに、ネロは大切な人だと打ち明ける愛日梨がやたらと健気で可愛い。
ネロだって愛日梨に惹かれてるだろうに、わざと愛日梨に追い打ちをかけるような言葉が痛すぎる。。
狂った3月ウサギ。
処刑人の家系。
どうしても生まれた血筋で何もかもが決められてしまう黒の世界では、ネロの家系は致命的に軽蔑の対象なんですよね。。
アサギの計画の準備も関係もあるのでしょうが、束の間の幸せを愛日梨に与えたくて、白の世界へ逃れた愛日梨とネロ。
でも愛日梨の黒の世界の記憶はほとんど忘れているよう。
それよりも思ったよりネロの制服姿が似合っていて、こっちのほうがいいなぁなんて思ってしまいました(笑)。
もともと両想いということもあり、惹かれ合う二人はあっさりと付き合うことになるのですが、ただこの幸せは仮初のもの。
何か大事なことを思い出したい愛日梨に、カノンの「秘密は真実に変わる」と言う言葉が繰り返し何かを告げようとします。
秘密 真実 正解
そして、全身血を抜かれた若い女性の連続殺人事件。
あの明るくて快活で優しいネロの背負っていた現実に、ここでも何とも言えない残酷さと悲哀があり、ただただ救いを求めるばかりでしたね。。
明るいかと思っていた白の世界が思っていたよりも結構暗くて、かなりしんどかったです。。
そしてこの白の世界の本当の意味。
ネロが作った愛日梨を傷つけないための世界。
これだけでどれだけネロが愛日梨を大切に思っているのかが、分かりすぎるほど分かって、泣けてきました。
ネロの制服姿にときめいていたのが遙か遠い思い出になるくらい。。。
そして愛日梨を探しに来たレインから明かされたアサギの計画。
どんどん狂っていくネロに対して、人を殺すことで優しい自分も殺してしまったという愛日梨のセリフが、胸に突き刺さりました。
それに本人の努力も資質も関係なく血で差別される世界では、アサギを頼るしか無かったんだと思うと、ネロに同情します。
そしてそんなネロを全て受け入れる愛日梨がますます健気で愛おしい。。。
それにしてもアサギが外道過ぎて反吐が出るとはおもいましたが、彼も一応血の壁に苦しんでいたんですね。
何とも理不尽な黒の世界。。。
そしてアサギとの決着も泣けましたね。。
ー白ベストエンドー
アリスの血により「狂った死の能力」を開花させたネロのおかげで、ルナのアリスの暴走を狂わせ、無事に二人は白の世界へ。
ただ、ネロはこちらの世界の償いの旅に。
そう、ネロはこちらで連続殺人者だったんですよね。。。
この真面目さがネロのいいところでもあるのですが、残された愛日梨が可哀想。。
そして3年もかけて罪を償って帰ってきたネロ。
最後のラブシーンは、二人のこれからが幸せであることが約束されたような優しいエンディングでした。
ー黒のベストエンドー
ネロにもうこれ以上処刑をさせたくない愛日梨。
アサギの残党の死刑で迷う彼女にアドバイスをくれるカノン。
ネロルートでは、ちょくちょく世話を焼いてくれ頼りがいのあるカノンに好感度UP。
そしてそのアドバイスにより愛日梨の出した結論は素晴らしいと思いました。
ネロも救えましたし、おまけにレインの手伝いとはいえ側近になるとは!
戴冠式を終えたあとの愛日梨とネロのイチャイチャぶりに完璧にノックアウト。
愛日梨と同じように、ネロのスーツ姿に見とれてしまいました(笑)。
これからの二人のそしてこの世界の未来が明るいと思わせてくれる素敵なエンディングでした。
白黒両方のエンディングを見たあとでは、どちらかと言うとサブストーリーの方が甘かった印象がありますね。
「特別な人」の「お前っていじめたくなる」の後、「お前限定だよ」というセリフに悶絶しました(笑)。
バットエンドは白も黒も悲しいエンディングでした。。。
特に白はスチルも含めてやりきれなかったです。。
カノン (花江夏樹)
初めはとっつきにくい性格の帽子屋という印象でした。
アリスの帽子屋といえば、ジョニー・デップの役でしたが、全然ちがいますね(笑)。
無類のお菓子好きで、コンビニのお菓子を買い漁るほど。
当たり前だけど手先が器用。
それに最初から二人の仲は最悪(笑)。
カノンのルナに対する嫌味や態度の悪さは筋金入りだし、ルナも素直じゃないから、ムキになって言い返すし。
でも、この二人、案外似た者同士なんですよ。
口を開けば喧嘩するし、負けず嫌いで意地っ張りで素直じゃない。
稀にルナが素直になるとカノンが憎まれ口を叩きながらも照れたり、その逆も然り。
そしてたまにカノンが見せる優しい笑顔と瞳。
この二人、本当に恋愛するの?
と疑問に思いながらも楽しみになりました。
家庭科の課題で洋服を作ることになるのですが、今まで女王だったルナは当然裁縫なんてやったことがない。
それ以前に、カノンが呆れるというより毒づくほど壊滅的に不器用(笑)。
そんなルナに、嫌々ながらも家庭科の裁縫の手伝いまでするカノン。
でも満更でもなさそうなこさところが、思わずツボにはまりました。
嫌味をかっ飛ばしながらも手伝ってくれるカノンに、ルナも段々と素直になってお礼を言えるようになったり。
いやもう、こういうツンデレな関係っていいですね(笑)。
それにしてもカノンの帽子の小人・・・欲しい。
そうしていつの間にやら手芸部の部長に就任させられたカノン(笑)。
ただ、この賑やかさも今だけだと寂しそうで。
それに時折見せる体の痛みが苦しそうで気になりました。
そんな平和な日常の最中、ルナは自分の血の効力について不安になります。
そしてネロの策略で黒の世界に行くものの、勘付いたカノンが無事に阻止。
ネロ、絶対アサギの所に連れて行くつもりだったよね?
カノンはカノンで、安易に血を小瓶に詰めたルナのことを本気で怒り、それをからかったネロに言い訳する姿が照れ隠しで可愛かったなぁ。
その際、腕に怪我をし軽はずみな行動にしょぼくれたルナの手当をしながら、不器用に慰めるカノンもまた良いんですよ。
ルナもそんなカノンの優しさに気づいていて、、、
青春っていいですね(笑)。
でもその後突きつけられた現実に落ち込むルナ。
もう黒の世界に帰れない。
そんなルナをあのカノンが優しく気遣うのがもうたまらない。
ですがカノンにはやはり秘密がありそう。
スノウとの会話で、王家を憎んでいることや、大切な人がいなくなることに対しての諦めなどが察せられます。
そんな中でも、カノンはルナを黒の世界に返す方法を模索するつもりのようで。
もう二人の恋愛速度が亀のようでじれったい。
また、母を慕っているルナを元気づけるために過去を見せるカノン。
そこで明らかにされたカノンの秘密に、薄々感づいていたものの、やはり同情を禁じ得なかったです。。
女王を批判したせいで、何百年も孤独に生き続けるカノン。
そしてルナはそんな判決をした女王に憤るとともに申し訳無さで一杯に。
謝るルナと必要ないというカノンで、またいつものように言い争いになった際、ルナは自分の本当のカノンに対する気持に気付きます。
やっとこれで恋愛が進む!と思った途端、レインが計ったかのようにカノンの魔法の解き方を伝えにやってきます。
それは二人にとってとても残酷な方法で。。。
どちらを選んでも、どちらも救われないなんて悲しすぎる。。
それでも、カノンは悩まずその方法を一蹴すると思ったのですが、やはりそう簡単には割り切れないですよね。。。
おまけにレインはカノンの引き出しに拳銃まで仕込んでいくし。
カノンルートの、レインは本当に容赦ないですね。。
そして愛日梨の戴冠式の前日、カノンはルナを手紙で屋上に呼び出します。
ルナはドレスを完成させ、カノンに殺される覚悟を。
愛日梨もいじらしいけど、ルナだって意地っ張りで素直じゃないだけで、十分いじらしいんですよ。
いいから、早く私を殺しなさい
なんて格好良くて潔い威厳のこもったセリフに、思わず泣きそうになりました。
そして自分から呼び出しておいて、いざルナが来たら、馬鹿だと罵りながら傷ついているカノンにも。
ここでようやく素直になった二人のキスシーンはとても暖かくて優しくて。
お互いを思い遣る気持ちが溢れた素敵なシーンでした。
ー白のベストエンドー
また体が痛くなるカノン。
実は背が伸びたと気づいたルナ。
それはこちらの世界では、カノンにかかっていた魔法が効かないということで、二人で同じ時間を過ごせることに!
お互いがおじいちゃんとおばあちゃんになった時の話で、カノンの「最低だけど最高だ」には思わず嬉し涙が溢れました。
それにしても、カノンはの体に痛みはただの成長痛だったんですね(笑)。
そして高校卒業後、有名なデザイナーとなっていたカノンは、ルナと帽子屋を開くことに。
とにかく普通の人間としての幸せを手に入れられて、本当に嬉しかったですね。
それにカノンの方は、体は成長したけど子供っぽくて、ルナのほうが精神的に大人なのが意外で面白かったです。
未来が明るい希望に満ちている素敵なエンディングでした。
ー黒のベストエンドー
いつか黒の世界に帰りたい。
そんなルナの願いを叶えるために、カノンはアリスの血を飲んで、ルナがアリスとして覚醒する前に戻すことに。
それは、ルナが赤ん坊に戻るいうこと。
当然カノンと出会う前で、嫌がるルナに構わず魔法をかけるカノン。
そうまでしてルナの希望を叶えたかったのかと思うと、カノンにとってどれだけルナが大切なのか痛いほどわかります。。
そして16年後。
愛日梨の補佐のような仕事をしているルナの元に、帽子屋としてしれっと訪れたカノン。
この二人のやり取りには泣けました。
ルナが思い出して本当に良かった。
それに最後のカノンの生意気な笑顔とセリフに、更に泣かされました。
ー白のバットエンドー
ルナと両想いになって、黒の世界のお店を畳む最後の日に、暴動に巻き込まれたカノン。
永遠の命のはずが、すでに魔法は解けていて・・・。
ー黒のバットエンドー
愛日梨が即位してアリスに目覚めた今、永久に黒の世界に帰れないとレインに告げられ、狂ってしまったルナの世話をするカノンの話。
両方とも救いはないですが白に比べればまだ黒のほうがマシかな。。
カノンルートは、糖度は他のキャラに比べて低いかもしれませんが、私は今のところ、この二人のストーリーが一番好きです。
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