※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
カナタ(CV:大塚剛央)
水の守護聖。
主人公と同じ惑星から、突然守護聖に選ばれた高校生。
まずプレイする際、普通の25歳のOLが高校生に恋をするか?と言う疑問が。。。
ですがプレイを進めていくとそれは杞憂に終わりました。
カナタは、急に守護聖に選ばれた事に対して納得ができず、始めは会うことも育成もできません。。
ですが同じ惑星から来たからか、アンジュには「まだ戻れる」と助言をするなど気遣いも。
悩みながらも徐々に使命と向き合うようになる姿が丁寧に描かれています。
守護聖になると、その存在自体が始めからなかったことにされるようで、そう簡単に受け入れられないカナタ。
その都度アンジュが話を聞いていくうちに、徐々に打ち解けていく様子が可愛かったですね。
アンジュが落ち込むと慌てたり、いつも話を聞いてくれたことに対してお礼を言ったり。
根はとても素直で優しいんですよ。
だからバースへの帰省では、社会人が行くようなレストランに連れて行って喜んでくれた様子が本当に普通の高校生で、連れてきて良かったなと思いました。
そんなカナタは、アンジュに対して、一緒にいると昔を思い出して懐かしくなる反面寂しくもなるけど、最後はいつも自分のままでいいと言われてる気がして気が楽になる、と。
段々と二人の心の距離が近づいている感じが全く不自然ではなく、とても優しくて温かいんです。
そうして親密度上がってくると、水晶玉で見せる
「最近お姉さんのことが気になる」とか
「他の人に取られたらやばい」とか言うセリフがとても愛おしい(笑)。
それにゲーム好きなので、プレゼントにゲームを贈るとめちゃくちゃ喜んでくれるのが、年相応で微笑ましい。
そんなある日の朝、聖殿でいきなり倒れるカナタ。
どうやら辺境の惑星の厄介な案件でサクリアを使いすぎたよう。
心配したアンジュが付き添うのですが、新米守護聖によくあるミスとロレンツォ。
目を覚ましたカナタは、助けを求める声を無視なんてできないし、加減なんて出来なかったと絞り出すように吐き出します。
倒れるまで力を使ったカナタに意見を求められ、守護聖なんだからカナタがいいと思ったことをやるべきと諭すアンジュ。
このことで守護聖としての使命を受け入れようと決意をしたカナタ。
それはいつもカナタの気持ちを理解してくれたアンジュのおかげなんですよね。
でもカナタにはまだ最後の覚悟が出来ないことが。
それは前任者が故郷の思い出をずっと忘れられなかったということ。
長い時間誰も覚えてる人はいない。
元の生活に戻る事を諦めきれない。
そんな想いを聞いて一緒に考えてくれるアンジュは、カナタの気持ちの整理をつけるための帰省を、サイラスに相談をします。
ただし、家族友人の記憶は消えたまま。。。
ところがサイラスの計らいで一時的に家族の記憶を復元し外食という体で会えることに。
普通の話題がとても楽しくて、家族に愛されて育った事を再確認。偶然友達にも会えた。
これで気持ちの整理がついたはず、、、。
ですが、結局さよならも言えないまま、失うものの大きさに涙ぐむカナタ。
アンジュに見えないように、彼女の肩越しに泣く姿がとても痛々しくてこちらも辛い。。
そしてカナタがアンジュにしたお願い。
名前を覚えて欲しいと。
奏多
それがカナタの本当の名前。
他の誰の記憶から消えてもアンジュにだけは忘れないで欲しかったんですね。。
「守護聖になっていろいろ失ったけど、あんたに会えたことは良かった」と呟くカナタは少しは救われたようで安心しました。
ところが寝ようとしたところに突然カナタが、見せたいものがあるとアンジュを連れ出します。
そこは星の間。
カナタが力を使うところを見てほしいと。
それはとても悲しそうで辛そうな顔で、カナタ曰くこの力を使うと切なくなるのだとか。。
道理でカナタのサクリアを使うときの表情が悲しげなんですね。。
そしてアンジュに、ずっと俺のそばにいてと助けを求めながら約束します。
カナタの力はアンジュの優しさあってのものだから。
「オレはあんたのおかげで守護聖になれるよ」
こうして無事に守護聖として生きていく覚悟を固めたカナタは、最初の頃とは違って随分大人になったなと。
もちろん、アンジュの支えあってのものなんですけど。
それでも、普通の高校生が過酷な運命と使命を受け入れたことは、凄いとしか言えないですよね。。
そんなカナタを森の湖に呼び出し。
「オレ、こういう時黙ってらんないタイプみたい。あんたのことが好きだよ」
割と積極的なカナタが見られて、素直に嬉しい(笑)。
おまけに、アンジュのことを一人の男として大切にしたいとか。
急に大人びたな。
OKの返事のあとの喜び方は年相応かなと思ったのですが、その後いきなり「キスしていい?」には高校生なのにドキドキしました(笑)。
ここで最良ルート突入。
「女王を目指すことをやめて後悔しないか?」
「試験を頑張りたいなら全力で応援する」
とカナタから言われ、そんなこと許されるのか?と悩むアンジュ。
と、ここで選択肢。
最後まで頑張るかやめても後悔しないか。
なるほど、こういうシステムなんですね。
セーブデータを取っておけば恋愛エンディングへも進める模様。
もちろん「最後まで頑張る」を選択。
カナタが付き合ってるってことでいいのか確認したあと、もう一回キスさせてからの行動が、本当にあのカナタ?と思えるくらい積極的で、男らしくてドキッとさせられました。
その後、人が来て邪魔されたときの「ちえっ」がやっぱり高校生らしくて、そのギャップにすっかりやられましたけど(笑)。
おまけに、続きは今度に取っとくって。
これじゃOLだって落ちるわな(笑)。
無事恋人になってからのカナタの言動は、高校生らしくも時にはドキッとするようなセリフも吐いたりして見ていて飽きませんでした。
それはデート中だけではなく、執務室を訪れたちょっとした会話や視察でも見て取れます。
特に夜の視察でキスを選んだ時のセリフや、お家デートの帰り際、青空デートでのカナタの襲う発言とか。
呼び名も、お姉さんからあんた、アンジュに変わっていく変化も楽しかった。
最後、女王になったアンジュの前で、サイラスが、カナタが恋人だとバラすのですが、カナタがきちんと自分の気持ちを正直に話したのには、守護聖としてまた大人としての成長を感じました。
そしてサイラスの後押しには感動。
あのサイラスらしくない力強い言葉で肯定してくれたのは、心強いし嬉しかったですね。
そうして迎えた最良エンディング。
ちょっと大人になったカナタの姿が格好良くて、最初の頼りないイメージが吹き飛んでしまいました。
いやほんと、いい青年になったなぁ。。
お互いが故郷を捨ててでも選んだ新しい人生が、幸せそうで本当にホッとしました。
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