※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
フェリクス(上村祐翔)
夢の守護聖。
アンジュと同い年なのですが、なんでもハッキリ言うタイプで仕事に対してはとても厳しい姿勢の持ち主。
出来て当然のことに対しては甘えを一切認めないよう。
アンジュに対して、ヘラヘラしてれば助けてもらえると思ってる根性が許せないなどとかなりキツイ言葉をぶつけます。
また、美しいことにものすごくこだわりがあり、仕事も美しいのが信条のクールビューティー。
仲間や友情、ご都合主義が苦手。
ヒロインと同い年にしては初めから上から目線だし、第一印象はよくなかったですね。。
ただそうなったのは、12歳から守護聖をしているせいか、他人との付き合い方が下手で、自分の考えを黙ってられない性格も影響しているようです。
美しく生きるのに、他人への忖度はバカバカしい。
理想を掲げて生きる事が信条。
自分一人でやるべきことは自分一人でやる。
そんなフェリクスですが、親密度があがってくると徐々に本来彼が持っている優しさや器用さなど様々な表情を見せてくれます。
水晶の洞窟デートでは、アンジュが寒がらないようにストール持ってきてくれたり。
フェリクスが美しいものにこだわるのは、極寒の故郷の寒さに打ちのめされた心が、美しいもので慰められたから。
日常では、執務室の棚の取手を自分で塗るフェリクスの姿も。
どうやらぴったりな色の取っ手が見当たらないようで自分で塗っているのですが、「だいたい揃ってればいいや」なんて大雑把な考えにゾットするそう(笑)。
私は、揃ってなくても別にいいやって思うんですけどね(笑)。
でも、そこはさすが美の追求者なのかな。
他にも、意外と箸の使いが上手だったり。これはわざわざ練習したらしい。
こういうところが真面目ですよね。
そんなある日、とある惑星で美術品の模倣が出現したと報告が。
いつもなら許さないはずのフェリクスが、模倣品から生まれる芸術もあると何やら煮えきらない様子を見せます。
完璧主義だと思っていたアンジュは、その様子に意外さを感じ、一人で何でも抱え込んで解決しようとしてしまう彼に一抹の不安も。。
そして今度は、治安の悪い惑星に頑なに一人で行こうとするフェリクス。
ユエ達他の守護性の言うことに聞く耳をもたないフェリクスに、何かを察したアンジュがその場から強引に彼を連れ出し事情を聞くと、フェリクスの体からサクリアが減ってるのが原因らしいと。。
自分のせいだから自分で責任を取りたいし、他人を巻き込みたくない、誰にも頼りたくない。
それは美しくないから。
ここまで責任感が強いのは、ある意味あっぱれですけどね。。
ですが、そこでアンジュに、自分のポリシーよりも惑星の状態のほうが大切と諭されます。
また、女王だって他の守護聖の力を借りている、それは美しくないの?とも。
アンジュの発言にハッとし、認識を変えたフェリクス。
そして仲間の守護聖の力を借りて何とか事態を収拾します。
よく考えもせず酔った勢いで女王候補の契約書にサインした浅はかで軽率と、今までバカにしていた事をアンジュに謝罪するフェリクス。
そしてこのまま力がなくなった時のために、いきなりの次期守護聖の選定の相談までしてきます。
喜ばない人間がえらばれたらと悩むフェリクスに、自分の会社での失敗談を話して励ますアンジュ。
そんな彼女にフェリクスが優しいんですよね。
浅はかで軽率な女に優しくなってくれて本当に良かった(笑)。
そんなある日、フェリクスが家族の話をしてくれます。
母は女優のような仕事をしていた美しい人で、父は他に家庭があったと衝撃の告白。
母が忙しかったから、孤独な子供時代を過ごしていた彼に突然守護聖に選ばれたという経緯が。。
他人とのかかわりのない狭い世界で生きてきた彼だから、他人を頼る術を知らず、自分で解決するのが当たり前だったんでしょうね。。
そして気づかせてくれたアンジュに、お礼を言うフェリクス。
そんな時、あの治安の悪い惑星の夢の力が正常に到達したと報告があり、ホッとした様子のフェリクスに、こちらも安堵。。
偶然会った森でデート中の雨。
雨上がりは虹色に空が光る様子をアンジュに見せたいとテラスへ誘います。
それは夢のような景色。。
そして以前アンジュがバースで会社の失敗談をしたときちゃんと返事が返せかなったからと、真摯に自分の考えを語ってくれます。
それは、以前のフェリクスなら全く考えなかったであろう方法で、彼も彼なりに精一杯成長しているんだなと感じさせられました。
また、どんな形であれアンジュの隣に立つなら、フェリクスなりの美しく生きる答えを見つけたい。
アンジュがきれいだから。
じゃないとかっこ悪すぎると笑うフェリクスに、本当に随分丸くなったなぁと感慨深いものがありました。
そして森の湖に呼び出し。
フェリクスの力の不安定は、女王不在の影響とのことで一安心。
また、自分の理想を掲げて生きる事。一人でやり遂げることに固執しない、など守護性としての覚悟も語ってくれます。
そして女の子と付き合ったことがないフェリクスの告白は、真っ直ぐで自分を飾らない真摯なもの。
女王の任期が終わるまで待つとまで言ってくれフェリクスにはちょっと感動しましたね。
ただ鈍いアンジュは、女王として自分が好きなのか確認するんですよ(笑)。
「ちゃんと女性として好きだ。そんなのわかるだろ」と色っぽく告げてくれるフェリクス。
それにしても女の子と付き合ったことがないのに2回もキスしてくれるなんて、さすが守護聖様。
そして内緒のお付き合いがスタート。
出会った頃の冷たい態度はどこへやら。
いつも好きだ可愛いと頬を染めて伝えてくれるのには、ついつい頬が緩んでしまいます(笑)。
視察で行ったファンタジーパークのマジックでアンジュが消えたのにかなり動揺したり、デートや帰省ではとても繊細で細やかな気遣いをしてくれる優しい面も。
すっかり人が変わったようなフェリクスは元が良すぎるので、最高の色男になりました。
最良エンディングでは、やっぱりサイラスによって、即位式の場でフェリクスと恋人同士だとバラさせれます(笑)。
そして、試験期間中な彼女を愛していてしまったと、宇宙と同じくらい彼女が欲しいと正々堂々と宣言するフェリクスが、男らしくて格好良かった。
それにしてもサイラスの真面目な発言は説得力ありますね。
エピローグでは、女王になったアンジュがフェリクスを探していると手紙が。
最近働きすぎのアンジュを気遣ってサイラスに話を通してくれたようで、今日は一緒に過ごそうと言うのがいかにも彼らしい。
完璧だと思っていたフェリクスがアンジュを認め、自分も成長することを誓い、そして愛を囁く姿には、一人の人間としての成長と、明るい未来が感じられてとても素敵でした。
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