本当にちょこちょこプレイしていて、中々進まない『ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-』。
でも味わいながら存分に堪能しています。
前回のオルロック、ギルバートに続き、今回は楊を攻略しました。
正直あまり期待をしていなかった楊ですが、私にしてはかなり楊の株が上がりまくったストーリーとなっておりました。
「楊、いったいどうしたの!?」というほど、楊に惚れてしまった私(笑)。
本当は、楊、ダンテ、二コラを攻略してからまとめて感想を書こうと思っていたのですが、どうしても楊への想いがあふれて先に感想を上げてしまいました。
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※若干ネタバレしておりますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
-BURLONE-
楊
ファルツォーネ、ヴィスコンティの2組織を排除後、六凰会からロンドン行きの指令を受けるも中々ことが進まない楊。
それというのも、リーがいなくなったおかげで使える部下がいないことと、楊の上司の袁がブルローネに乗り込んできて、楊にある仕事を持ちかけたから。
今作では楊の上司の袁が、本格的に参戦します。
袁の部下の睿が次席として配属されたり、教国のテオとも手を組んだりと何かと画策する袁。
本当に事あるごとに楊に絡んできて、楊の神経を逆なでしてきます。
また教国側も人事に変動があり、エミリオやオルロックの立場も複雑に。
今まではリリィを守る役割だったオルロックですが、今回初めてリリィの敵に回ります。。
何も感じない袁、何を考えているのかわからないテオ。
そんな袁と教国(テオ)の思惑が絡んで、楊とリリィも次第に追い詰められていき、結構ハラハラさせらるストーリーでした。
今作の見どころとして、無印では本能で生きていた楊が、人間らしい思考や行動をするようになるというのがあげられると思います。
特にリリィが関わる楊の行動一つ一つにはとても小さいですが変化があり、目が離せませんでした。
そんな中でも一番の注目ポイントは、なんと言っても楊とリリィとの痴話喧嘩!
実家に帰らせていただきます!と言って出て行ったリリィとラン。
当然フェイは迎えにきますが、まさかの楊も迎えに来ており、リリィと背中合わせに座ってからのぼそっとした謝罪には悶えました(笑)。
このシーンとスチルは私の中ではナンバーワンに入るほど!
特に、楊の消え入るような謝罪の声がもうたまらない。。さすが声優さん。。
これだけでも無印との違いが明確ですよね。
こんな束の間の平和の最中でも袁の圧力が段々増してきます。
袁は本当に強い。
楊の育ての親というのもありますが、もう完全に思考がぶっ飛んでいて普通じゃない人です。
楊は昔から袁を殺そうとしているのですが、中々うまくいかないよう。
この二人の間に、オルロックまで入り込んでの三つ巴になるので、血生臭い描写は相変わらずです。
オルロックについては、先に攻略をしていたこともありますが、かなり複雑な心境でしたね。。
本当にテオがゲスすぎ。
雑誌か何かで紹介された時には割とイケメンで好感を持っていたのですが、現時点での感想はサイテーですね。。
また新キャラクターの睿ですが、話し方と言い、首の傾げ方と言い、何かとぼけた感じの青年というイメージだったのですが、意外と出来がよく、双子とのやり取りも年相応の言う感じで好感が持てました。
ただ、リリィにはなぜか冷たい。
これも後に理由が明らかになるのですが、それも含めて憎めないキャラクターでした。
BESTエンドでは、楊にとっての因縁の相手袁との決着がつきます。
正直どうやって勝つんだろう?と思ってましたが、まさかの展開に一瞬「え?」となりました。
BESTエンドなのにもしかしたら??なんて心配もしましたが。
ただ、リリィを本気で失うかもしれないという事実に慄く楊には、「あの楊が!」と心が突き動かされるくらい感情移入してしまいました。。
そうしてエンディングでは一生消えない傷をどうしても楊に見せたくないリリィに、楊が放った一言。
聞こえなかったリリィに「二度は言わん」と優しくキスする楊。
リリィも楊に積極的だし。
本当に今までとは違う楊の愛情表現にやられっぱなしのエンディングでした。
あ、そうそう、ここでは便宜上「楊」としておりますがリリィと二人の時は「昴(マオ)」です。
もう、何の違和感なく自然に呼び、呼ばれている二人・・・。
ですが、今回、私が一番語り方かったのがBADエンド。
本当にBADエンドは苦手なのですが、この楊についてはとにかく衝撃の一言でした。
結末も当然衝撃的ではあるのですが、それよりも結果に至るまでの楊のとった行動が、何ともインパクトがありすぎて本当に驚きましたし、そして思わず涙がこぼれました。
この場面のスチルの楊がもう、何とも言えないくらい泣けましたよ。。
たしかに楊にとってはBADエンドなのですが、リリィ(いや、リリィも結果はBADエンドですが)やこちら側から見ると、ただそうとも言い切れないのは、やはり楊がリリィを本当に愛していたという事実がはっきりと理解できたから。
今までリリィに対しての気持ちをずっとはぐらかしていた楊ですが、まさに今際の際にとった行動にその気持ちの全てが現れていました。
これを見てしまうと、もう、楊がとても愛おしくて仕方なくなりました。。。
切ないけれど、楊が初めてリリィへの愛を表現したシーンにはBESTエンドの感動以上のものがありました。。
確かに無印と比べると、人間らしい行動をするようになってきた楊。
とは言え、いい人になったとか、心を入れ替えたとか、そんなことではないんですよね。
あくまでも楊は楊なのですが、微妙に少し変化が訪れて、その変化がとても自然で好ましいものなのです。
私は無印の楊はそんなに好きではありませんでしたが、今作ではイチオシの二コラも危なくなるほど楊に惚れてしまいました。
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