とうとうアンリ以外のメインキャラクターの最後の攻略となった二コラ。
いろいろ迷って最後に攻略しましたが、結果最後にして大正解でした!!
まさにニコラの魅力を余すところなく全て詰め込んだストーリー!
リリイに対する愛はもちろん、ダンテを使命から解放するために、墓守の一族としての運命に抗うニコラの姿を描いたドラマチックな展開となっております。
二コラルートが他のルートと顕著に違うのは、無印からの行動がどういう形であれ全て繋がって今作の結末にたどり着というところかと。。
※以下、公式ブログさんより
無印を含めたこれまでの行動が良くも悪くも、
全てが繋がって1926の結末にたどり着きます。Episodio1926を終えた時。
ニコラという人物が、何を成し得るためにこれまで生きてきたのか、
本作の中で彼に与えられた役割がなんなのか、初めて本当の意味で明かされる
©IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY
簡潔にまとめるとまさにこの通りなのですが、ここにサスペンスやアクション、聖遺物の伝説などいろいろな要素が盛り込まれ、更に極上のラブロマンスに仕上がった映画のようなストーリーでした。
もともと無印では、墓守の一族の使命からダンテを解放するために動いてきたニコラ。その結果、今作では重要な選択を迫られることになります。
生き残っている人が多いこともありますが、様々な要素が複雑に絡み合っているストーリーで、まるでジェットコースターのような展開が目まぐるしく続きます。
感想もとても一筋縄ではいかないくらい、どのようにお伝えしたらいいのかかなり悩みましたが、なるべく素直に思ったままを綴らせていただきます。
★他のキャラクターの感想はこちら↓
※ネタバレありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
-BURLONE-
二コラ
あま~い!!
とにかく冒頭からニコラが甘すぎます!
リリィを甘やかすのはもちろん当たり前なのですが、リリィに対して「どうして昨日は僕のベッドで待っていなかったの?」とかすねたり甘えたりイチャイチャ(笑)。
そうして勢いでつい、寝起きのままでプロポーズ。
でも二コラが返事をくれるまで起きないとか言うものだから、リリィも「結婚するから起きて」と(笑)。
もちろんニコラは本気で結婚するつもりでプロポーズしたらしいのだけど、リリィに軽くあしらわれる始末。
結局リリィが本気だと気付くのは随分先なのですが、その時の二コラの反応がとても見ものです(笑)。
二コラルートでは、開始早々からこのイチャイチャモードが全編通して続きます(笑)。
とにかくリリィに甘いニコラが全開で、ことあるごとに頬や額、唇にキスをするシーンが満載。
(その後の行為ももちろんテキストとしてはあるのですが、今回スチルはありませんでした)。
ですが、イチャイチャだけじゃないのが、さすがニコラ。
優秀なファルツォーネファミリーのアンダーボスだけあって、様々な事件に的確に対処していきます。
今作は本当に事件がてんこ盛りです。
まず、事あるごとにリリィに接近するテオ。
どうやらムッソリーニの書記に何やら命令されている様子。
他のルートと違って二コラルートのテオは、リリィに対して気遣いが感じられますが、二コラはテオを警戒しているよう。
アンリはディレットーレのままで、テオと組んで正体不明の怪我人をかくまっているらしいし、ファシスト党と繋がっているラウルも裏で一枚噛んでいる模様。
そしてマフィア弾圧の世相の中、市長についたのはファシスト党のフェオ。
無印で二コラが殺したロベルトの父親です。
ですので、否が応でもファルツォーネに対する市警の弾圧が顕著に多くなっています。
そんな中、ダンテが市警に逮捕されてしまいます。
そして立て続けに、何者かによる、カジノ、ディレットーレ襲撃と、ヴィスコンティ襲撃と火災が発生。
どうやらここでディレットーレとオリヴァーが死亡した模様。。
遺体には切創があり、この後も同じ傷跡のある無差別殺人が続きます。
また、テオも二コラに接触をはかり何事か持ち掛けた様子。
これらの事件に的確に対処するニコラ。
ここでは、ニコラのリリィに対するある葛藤が見られます。
ファルツォーネファミリーのアンダーボスである以上、当然綺麗事ばかりで解決できる訳ではなく、人殺しなどの手段を用いてダンテを解放しますが、そんな汚い面をリリィに見せたくないニコラ。
それはリリィに嫌われたくないから。
7歳も年下の女の子に、こんな格好悪い、濁ったもの見せられる訳がない。
彼女を想うだけ、踏み出すことができないと臆病な面が顔を見せます。
この辺りが何とも歯がゆいというか、アンダーボスもくそもあったもんじゃないな~とは思いますが、それだけリリィに対しては真剣でデリケートなんですね。
当然、いつも大切なことは一人で抱え込んでしまうニコラが心配なリリィは、「ニコラが大好きだから全部話してほしい」とお願いするのですが、やっぱりリリィに嫌われたくない二コラは、どうしてもリリィに話したくないことは黙っていると伝えます。
でも本当に大事なことはいつか話してくれるとも・・・。
この「本当に大事な事」を話し出せずにいるうちに、業を煮やしたテオによって鍵の乙女についての情報をリリィに暴露されてしまいます。
無印のニコラルートでは、墓守の一族や鍵の乙女について、ほとんど言及されませんでした。
そのため、最後にニコラとリリィが結ばれた時「あれ?封印解けてんじゃ?」と思いましたが、今作ではその代償を支払う事になります。
使命、或いは運命という名の楔によって。
良くも悪くも今作の二コラはこの「使命」と「運命」に翻弄されます。
「聖遺物を守るという一族の使命がありながら、鍵の乙女と一族の裏切りによって教国との約束を反古にした」と罵るテオ。
更に「元々使命によって、ファルツォーネと鍵の乙女の血筋のものは惹かれあう運命。二コラとリリィもその運命によって惹かれあっただけ」と蔑みます。
この辺り、どうやらテオの掴んでいる鍵の乙女の情報は、正確ではないようです。
でも、そんなことはこの時点で誰も知りません。。
その為、テオのセリフに動揺を隠せないリリィは二コラに確かめるのですが、沈黙する二コラ。。。
そんな二コラに耐え切れず、リリィは雨の降りしきる屋外に飛び出します。
そこに二コラが追い付いて・・・・。
ここからの展開が本当に盛り上がるラブシーン!スチルも最高です!
二コラの発する言葉の一言一言が、リリィに対する魂の叫びとなり、痛いほど伝わってきます。
鍵の乙女の伝承を本気で信じていたわけじゃないけど、リリィの存在が一族にとって重要なら、二コラのものにしてはいけない女性なのかもしれないいという予感が、リリィに恋する以前からあったということ。
それでもどうしてもリリィを自分のものにしたくて、リリィが慣れてないのに気づいていたのにも関わらず自分のものにしたこと。
リリィも、二コラより先に自分の方が好きになったと言うのですが、でもこの気持ちは血のせいなのか戸惑ってしまいます。
そんなリリィに「運命だろうと何だろうとどうでもいい!」と叫ぶ二コラ。
リリィを絶対に手放したくないからテオの話を伝えるのが怖かった、二コラ以外の誰かを好きになることが正しいかもしれないなんて考えてほしくもなかった、だからどうしても伝えられなかった。
これだけでどれだけ二コラがリリィを愛しているのかが伝わってきますし、もう目も耳も釘付けです。
刷り込みでも何てもなく、そばに居たから好きになった
運命なんて関係ない
ここから先の二コラの愛の告白は、もうまさに魂の叫び!
ぜひご自分の目と耳で確認していただきたいです!!!
なにより声優さんの演技が本当に素晴らしい!!!!
そしてその後のキスシーンは更に二コラの色気に超悶絶のスチル!
降りしきる雨の中、いつもよりも激しいキスに二コラ(声優さん)の息遣い・・・。
映画のようなラブシーンにうっとりでした。
BADエンドでは、聖堂から逃げ出したリリィをニコラが追うことなく、翌日フランチェスカ邸に戻ります。
そこで冗談に受け取られたプロポーズに対して、二コラが改めてプロポーズ。
教会に挨拶して、二人だけで結婚式の予行演習をするのですが、これがまた幻想的でロマンチックなシーンで思わずうっとり。。
スチルも素敵で、本当に二コラはこういうシーンがよく似合いますね。
ですがその後は急展開。
長くなるので詳細は割愛させていただきますが、血生臭い騒動が目白押しです。
聖遺物で成果が出せないテオを、聖下が見切りヨハンに暗殺させます。
ヨハンの任務はファルツォーネを潰すこと。
リリィを人質にとるヨハン。
「二コラが死ねば人質を解放する」。というヨハンに従おうとする二コラに対しリリィが取った行動は。。。
もうこの展開はよくあるパターンですが、二コラの今までにみたことのない悲痛な表情と叫び声に涙がでました。。
初めてみる本気で取り乱した二コラ。
本当にこれは声優さんの演技にも泣かされましたよ。。。
切なくて悲しくて、そんな彼を最期まで感じ続けたリリィも気の毒すぎ。。
その光景を見守っていたダンテとオルロックも居たたまれなかったでしょうね。。
後日。
強国からも見放されてブルローネを出るために奔走するダンテ達。
淡々と仕事をこなす二コラに誰もが心配します。
その二コラの真意とは、、、。
これも泣けます。。
ある意味二コラはおかしくなってるんでしょうね。。。
死すらも「二人を分かつことはない」。
その方法を知っているという二コラ。
婚約指輪も用意して、リリィの元に向かうつもりなのでしょうか・・・。
一方BESTエンドでは、雨の影響でリリィは熱を出して寝込むものの、二コラが看病をしてくれます。
そして冗談だと思っていたプロポーズが本気だと知って驚くリリィといじける二コラ(笑)。
二コラの「リリィちゃん」はとても微笑ましくて思わずニヤリとしてしまいました。
また、ダンテはテオの話を聞いても二人を祝福する気持ちは変わらないと言い、相変わらずの誠実さを発揮。
ここでニコラは自分たちが生き残るために全ての可能性を探る決心をし、オルロックからファルツォーネの伝承に詳しい人物の情報を得てローマに行くことに。
そこでエミリオと会った二コラは、自分にも封印と解く資格があること、星の定めよりも人の意志こそが未来を形作ることなどを告げられます。
エミリオに会ったあと、大事な買い物も済ませた二コラの帰宅予定日にまたもや事件が発生!
巷で起こっている無差別殺人事件の犯人による襲撃(1回目)。
この犯人、ディレットーレが匿っていて、そのディレットーレ本人やヴィスコンティを襲った張本人なのですが、私には誰だか全く予想がつきませんでした。
ですので、まさかの犯人の正体に超ビックリ!!!
「犯人は楊」
※知りたい方はドラッグしてください。。
「え?どういうこと??」と本気で驚きました。
ここでも、無印での二コラの行動がいい意味でも悪い意味でも影響していたんですね。。
犯人に襲われかなりな深手を負う二コラですが、もういよいよ危ない!という時にオルロックが登場し二コラを逃がします。
そして屋敷にたどり着くも、血まみれの状態の二コラに驚くリリィですが、何とか戻ってきた二コラは一命を取り止めます。
※中途BADエンドではここで死亡。。
目が覚めた二コラは、ダンテにエミリオとの会談の様子を伝えたあと、リリィにも伝えます。
運命という定めがあるとしても、人の意志は運命に打ち勝てる。
僕たちが惹かれあったのは運命だからじゃない。
リリィとの恋は仕組まれたものじゃない。
お互いのうちから生まれたもの。
また、二コラは
汚れ仕事をしている自分を見せたくない。
誰に嫌われてもいいと思っていたけど、リリィにだけは嫌われたくない。
という、自分の抱えていた不安、臆病な気持ちようやくをリリィに正直に打ち明けます。
僕を嫌わないで。僕を信じて
君をずっと守るから。幸せにするから。
僕のことを支えてください。
どんなに汚れ仕事をしても。人を殺しても。
本当に二コラが、どれだけリリィのことが大切で愛しているか。
アンダーボスというポジションで見た目も色男でいかにも自信がありそうな割に、どれだけリリィに対して臆病であるか。
二コラという人物の本質がよく表現されているなと思いました。
そして今までよりももっと二コラが愛おしくなりました。。
余談ですが、二コラのキャラクターCDの歌詞が、本当にこの世界観にピッタリで、何度聴いても泣きました。。。
CVの木村良平さんの情感のこもった歌声が素晴らしく、感情がゆさぶられっぱなし。
気になる方はぜひ聴いてみてください。
あ、ドラマ部分はとっても甘いです(笑)。
数日後、今度はファルツォーネ邸でテオがダンテを襲撃!
ですが、いつものようにオルロックがどこからともなく現れて阻止するものの深手を負います。
そこにかけつける二コラとリリィ。
ここでようやくテオの目的が明かされます。
聖遺物が手に入らないなら、ダンテと二コラの首が必要と政府に要求されたテオ。
裏を返せば、二人の首さえ差し出せば、家族に危害は与えられない。
そう、リリィを守るためにはどうしても二人の首が必要、というところまでテオは追いつめられていたのです。
ですが、ロズベルグ殺害について尋ねたオルロックに正直に答えたところ、事前に動けるはずのない怪我をしたオルロックに、一撃であっさり殺られてしまうテオ。
家族のことさえ話せなかったテオが最後に見たのはリリィでした。 。。
二コラルートのテオは、他のルートと違って、リリィに対して愛情が感じられます。
ここではテオの素性についてははっきりとは明かされないのですが、もしダンテルートと同じであれば、真っすぐに妹を想ってるんですね。。
そう思うと気の毒だし、鍵の乙女の情報を入手するにも、もう少し何かやり方があった気がします。。
少なくとも、オルロックに瞬殺されることはなかったでしょうから。。。
また、オルロックはオルロックで、初めて自分の為に人を殺したことに動揺します。
それだけロズベルグ卿が大切だったんですよね。。
これらの出来事を経て、ニコラは無印から望んでいた未来をつかみ取るために進んで行きます。
ダンテと相談して封印を解くことを決めたニコラは、その話をリリィにする傍ら、一緒に罪を背負ってほしいと指輪を渡します。
でもニコラのこれからしようとする行為を受け入れられないかもしれないから、まだ嵌めないでと。
そして聖遺物の眠る遺跡へ向かうのですが、二コラの取った行動はエミリオの予想を超えるものでした。
火を放つなんてまさに神をも恐れぬ所業なのでしょうね。。
と、そこにやってきたのは、また例の連続殺人犯!
二コラはリリィにある包みを預け、エミリオにリリィを任せると戦闘に。
正直、ニコラがここまで強いとは驚きました。
相手が足に傷を負っているのもありますが、それを見越しての二コラの戦略も功を奏しているのでしょうけど。
前に、二コラがリリィの耳元に「鍛えてるから」と囁いてリリィが真っ赤になったシーンがありましたが、まさかその成果が!?(笑)
また、ここでの壮絶で精悍な表情のニコラは今までのニコラとは別人のようで、思わずスチルに見とれてしまいした。
そうしてようやく一連の事件が幕を下ろします。
遺跡は聖遺物と共に燃え落ち、ファルツォーネを縛るものはもうないとニコラ。
これからは使命に縛られることなく自由に生きるといいと、エミリオ。
もう自由に未来の可能性を選びとれるのです。
エンディングでは、ファルツォーネファミリーを存続したままブルローネを離れニューヨークへ移る決意をしたダンテ。
自分を縛り付けていた使命がなくなることにより、彼自身の望みと向き合うことができた、と二コラに礼を言います。
これは無印でニコラが本当にやりたかったこと。
ここでやっと無印からの二コラの長い長い闘いが報われました。。
数日後、遺跡へ来た二人、
リリィに預けた包みの中身について明かされます。
ダンテと事前に相談して、持ち出し可能であればそうすると決めていた二コラ。
これは教国やマッソネリアに対していざという時の切り札になるもの。
ここまで計算をしていたとはさすが二コラ!
そしてBESTエンド最大の見せ場といってもいい、指輪のシーン!
ニコラにもらった指輪を嵌めてもいいか聞くリリィに対し、改めてプロポーズする二コラ。
ここのニコラ、スチルも合わせてめちゃくちゃカッコいいんですよね!
本当にもう幸せそうな二人の表情に感動!!
今作では本当にいろんな表情のニコラが見られてとても幸せでした!
BADエンドも含めて、ニコラのスチルは全部素敵で表情も豊か。
本当に眼福過ぎて、何度もギャラリーを見直しています(笑)。
ストーリーも一番ドラマチックに感じました。
とにかく二コラファンの私にとっては、最高に素敵で感動的なストーリーに大満足でした!
この感動を余すところなく伝えたく、これでもかなり端折って何とかできる限り短くまとめたつもりなのですが、それでもかなりの長文になってしまいました。。
それだけ二コラルートには魅力があるということで、ご理解いただけますと幸いです。。
ここまで読んでくださった方、お付き合いいただき本当にありがとうございました。
次は「-ALTERNATIVA-」を攻略する予定。
宜しければ、次回もお付き合いいただけますと嬉しいです。
関連記事について
★「ALTERNATIVA」の感想はこちら↓
★ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-(無印)の感想はこちら↓