まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

やっぱり面白い!『大逆転裁判2』感想

 

前作をクリアしてから立て続けにプレイした『大逆転裁判2』。

発売当初にプレイしていたものの、再度やり直してもやはり面白くて夢中になりました。

前作からの全ての伏線が綺麗に回収されて、泣いたり笑ったりのまさに圧巻のストーリー展開。

クリアしたあとは感動の一言では言い表せない、充実感や達成感、爽快感など様々な満足感に浸りました。

 

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伏線の回収

何と言っても、今作の一番の見どころはこの「伏線の回収」だと思います。

前作はそれなりに面白かったものの、やはり中途半端な印象がぬぐえませんでした。

そのため、巷の評判もそれほど良くはなかったとの記憶があります。。

 

前作で解決されずに謎のまま残っていた案件は、ざっと思い出すだけでもこのくらいあります。

 

・アソウギの死

・ジョン.H.ワトソン博士殺害の理由

・「バスカビル家の犬」にまつわる謎

・前作の最後に明かされた4人の名前

・死神の謎

・10年前の事件(プロフェッサー事件)

・バンジークスが日本人を憎む理由

・アイリスの父親

 

これらの謎が今作で全て解明されるのですが、その見せ方がとても秀逸。

ストーリーを進めていくうちに徐々に明かされていくので、そのまま夢中になってプレイし続けてしまいました。

 

魅力的なキャラクターと飽きさせない裁判

レギュラー陣がさらにパワーアップした印象があります。

成歩堂は、前作では巻き込まれながらも必死にもがいている姿が印象的でしたが、今作ではもっと地に足のついた弁護士としての覚悟が見られます。

また前作で帰国してしまった寿沙都さんも、日本で弁護士をするなど活躍します。

ホームズは相変わらずのテンションなのですが、前作のハチャメチャぶりは鳴りを潜め、ホームズ本来の精悍さが垣間見られた印象。

アイリスは、前作でも天才少女でありながら10才という年齢に見合った仕草もみせてくれて本当に可愛いのですが、今作では少し成長した姿も見られて、一番印象に残ったキャラクターでした。

 

バンジークスも魅力がアップした一人。

前作では日本人を憎む死神検事として成歩堂の前に立ちふさがりましたが、今作では予想もつかない立場に追い込まれます。

その際にみせるバンジークスの人間味のある振る舞いに、ホームズ一押しだった私はバンジークス一押しになってしまいました。

 

レギュラー陣はもとより、今作で登場する人物もみな癖のあるキャラクターばかり。

名前の付け方やその経歴などどれも個性的で、特に名前についてはいろいろ想像してしまいました。

 

また、今作でも会話のセンスが素晴らしい!

コメディから感動まで、よくこれだけの脚本がかけるものだと素直に尊敬します。

緊迫した裁判中でも思わずクスッと笑ってしまうセリフがあったり、真実を追い求める姿勢や闘う覚悟などいろいろ感動もさせられました。

特にアイリスに関わるやりとりは、皆が本当に優しくて泣けます。。。

 

肝心の裁判ですが、終盤だけあって逆転の嵐となっています。

裁判前の調査では、中々先に進まず悩んだこともありましたが、寿沙都さんのコメントがヒントとなり、見落としているのに気づかされたり。

証拠品の使い方も本当に見事で、一度調べたものでも再度調べないと証拠品として認識されないなど、かなり作り込んでありました。

 

また、ちょっとチート?ともいえるホームズとアイリスの発明品。

ここぞ!という時に活躍するのですが、これもまた裁判で頭を使っていたので、逆に新鮮で楽しめました。

 

ここからは簡単にそれぞれの話について感想を綴らせていただきます。

 

 
 ※若干ネタバレしておりますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

第1話「弁護少女の覚醒と冒險」

前作第1話の犯人であるイギリス人女性、ジェゼール・ブレットの殺害事件が発生。

 

寿沙都の親友が被告人になり、成歩堂龍太郎という弁護士が無罪を勝ち取るために立ち向かいます。

ここでまさかの寿沙都さんが、男装の弁護士姿(学ラン)で登場!

これはこれでとても凛々しい!本家の成歩堂くんよりも凛々しいかもしれません。

 

また、ホソナガさんや漱石さんなど懐かしい面々も登場し一瞬なごみますが、いざ裁判が始まると一気にその流れに引きずり込まれます。

 

ジェゼール・ブレットの殺害理由については、ちょっとそれだけで殺そうと思うかな?と思いましたが、後々判明する理不尽な領事裁判権について、ここで改めて印象付けしたのかな?という風に考えました。

 

裁判後、漱石から、前作で寿沙都が日本に呼び戻された理由を聞かされます。

それは前作では明かされなかったある事件が原因らしく、それについては第2話で語られることになります。

 

第2話「吾輩と霧の夜の回想」

第1話からの流れで、前作の漱石がらみの事件に関係するもの。

漱石さんの相変わらずのモーションやセリフが笑えます。

 

今回も漱石さんは殺害未遂容疑。

被害者は、漱石さんと同じ下宿に住むペテンシー。

前作で、流れ弾のようなナイフに背中を刺されてしまったビリジアン・グリーンも再び重要人物として関わってきます。

 

事件自体は、イギリスのガス事情など当時の生活面が垣間見え、普通に面白くプレイさせていただきましたが、ラストで予想外の「バスカビル家の犬」に関連するアイテムが登場しちょっと驚きました。

ですが、真相についてはまだ謎のままとなります。。

 

第3話「未来科学と亡霊の帰還」

ようやく時間軸が現在のロンドンにもどり、こここから本格的に成歩堂くんの活躍が始まります。

前作のメグンダルの裁判の影響で謹慎中だった成歩堂が、ようやく弁護士として復帰。

久しぶりにヴォルテックス判事もお目見えします。

 

ロンドン万博で物体瞬間移動の実験中に事故がおこり、実験の参加者メニンゲンが死亡。

どうやら事故ではなく事件らしく、この実験の提唱者のドビンボーが被告人に。

このドビンボー、実ははバンジークスの大学時代の友人で、それとなくドビンボーを気遣うバンジークスが描かれています。

今までのバンジークスの印象とは大分違った思いやりのある一面が見られて、一気に親近感がわきました。

  

この科学実験事件の調査中に、蝋人形館ではある蝋人形の誘拐事件が発生。

操作を進めていくと一見何にも関係のないように思えたこの誘拐事件が、実は重要な関わりがあることが判明します。

 

ドビンボーを犯人に仕立て上げた技師イーノック、被害者メニンゲンの検死を行ったコートニーなど、様々な人間関係も明らかにされ、なんとも壮大な裁判となりました。

 

また、バンジークスに新たに従者が配属されるのですが、ここに来て意外というかやっとというか謎の仮面の騎士として亜双義が復活!

前作での退場があまりにもあっさりしすぎていたので、このまま終わらないだろうなとは思っていましたけど、まさかの仮面姿での登場。

 

そして最後の最後で蝋人形の正体も明らかにされ、これからの展開が嫌でも波乱に満ちたものであると想像に難くない締めくくりでした。 

 

さらにこの章では、バンジークスが日本人を憎む理由が明かされます。 

とにかく色々な事が一気に目まぐるしく展開していき、知らず知らず引き込まれていました。

 

第4話「ねじれた男と最後の挨拶」

いきなりホームズが赤毛姿で登場。

どうやら原作ホームズの「赤毛連盟」のオマージュのようですが、原作とは違った扱い方に。

ですが、赤毛のホームズさんも中々似合ってました(笑)。

 

今回絡んでくるのが、第3話で陪審員だった女性の夫ミテルモン氏の行方不明事件。

行方不明と言ってもたったの1日なのですが、この1日の行動が大変な意味を持っています。

 

そんな中、新たな殺人事件の一報がホームズにもたらされます。

被害者はなんとあのグレグソン刑事!

そしてまさかのバンジークスが被告人!

さらに驚きの亜双義が検事に!

 

更にさらに寿沙都さんのパパこと御琴羽悠仁、日本では裁判長をしていた慈獄政士郎が国際科学捜査シンポジウムに出席するため渡英してきます。

 

こうして舞台が整い、ここから今まで明かされなかった全ての伏線が一気に回収に向かって進んでいきます。

 

正直ここまでレギュラーだったグレグソンがあっさり殺されたのにはショックを隠せませんでした。。

せっかくジーナも懐いて、二人でパリへ行くことになっていたのに。。

 

何故グレグソンが殺されたのか。

どうやって?誰が?何故?

巧妙に仕組まれた事件の真相と罠。

この事件の調査と裁判を通して死神の謎が徐々に解明され、また10年前のプロフェッサー事件の核心にも触れていきます。

その闇の深さには思わず震撼させられました。 。

 

4話ではミテルモン氏の行方不明事件は解決されましたが、グレグソン殺害事件については5話まで持ち越しとなります。

  

また、ここではホームズの相棒の正体も判明します。

初めてプレイしたときにはジョン.H.ワトソン博士にミスリードされていたので、この人物についてかなり驚かされましたが、実際に判明すると妙に納得というかストンと腑に落ちたのを覚えています。

 

第5話「成歩堂龍ノ介の覺悟」

グレグソンの殺人事件から、10年前のプロフェッサー事件にまで及んだ長い裁判。

満を持してヴォルテックス判事が裁判長として登場します。

そうして全ての謎が解き明かされ、怒涛の展開となっていきます。

 

まずグレグソンと死神の関係について。

 

ここではホームズとミコトバの謎解きもお披露目されます。

特にミコトバ教授のダンディで華麗なステップには、驚きとともになんておしゃれなんだと目が釘付けでした!

この謎解きでは二人の信頼関係がよくわかり、時を経ても変わらぬ友情にほっこりしました。

 

二人の活躍により被告人となったのはあの慈獄判事。

さらに亜双義も死神に関わっていたことが明らかになり、 

・ジョン.H.ワトソン博士殺害の理由

・前作の最後に明かされた4人の名前

・プロフェッサー事件の墓場での真相

についての謎が解かれました。

 

そうしてグレグソン殺害の犯人については解決し、バンジークスは無事に無罪となります。

 

ここから10年前のプロフェッサー事件の謎について審議が開始。

 

・プロフェッサーの正体。亜双義の父親について

・亜双義文書(アソウギファイル)

 

この真実解明に向けた怒涛の証言と尋問の流れに圧倒され、トイレに行くのも躊躇うほど目が離せませんでした(笑)。

特に真の黒幕のしぶとさと図太さと言ったら!

当たり前なのですけど、そこを成歩堂と亜双義、バンジークスが詰め寄っていくのが真に迫っていてかなりの見ごたえがありました。

 

最後、成歩堂達がラスボスを追い詰めたものの打つ手が無くなった時、颯爽とホームズが現れた演出には拍手!

ちょっと出来過ぎな気がしないでもないですけど、ホームズ押しの私としては、最後の最後で魅せてくれたホームズに益々惚れ直しました。

 

他、御琴羽教授が寿沙都さんを呼び戻した理由、「バスカビル家の犬」にまつわる謎、そうして最後にアイリスの出生の秘密も明らかとなりました。

 

このアイリスの出生の秘密について、初見プレイ時には号泣しました。

改めてプレイしてもやっぱり感動しますね。

 

アイリスを取り巻く人々の想いに涙。

ホームズの懐の深さに涙。

また、アイリスの言葉にも涙です。

ここは未プレイの方には、是非実際にプレイをして真相を確かめていただきたいです。

 

最後に・・・

大逆転裁判』はエンディングも秀逸です。

この大事件を解決に導いたナルホドくんが選んだ未来に、さらなる期待が膨らみます。

またスタッフロールの演出には、死んでしまったキャラクターも登場し思わず笑みがこぼれました。

こういう粋な演出は大歓迎です。

 

2度目のプレイでも十分にその面白さを堪能できた『大逆転裁判2』。

可能であればぜひSwitchにフルボイスで移植して欲しいです!

そしていつの日か、日本に帰国した成歩堂くんの活躍を続編として期待したいところです。 

 

※20021/7/29 Nintendo Switch/PlayStation4/Steam

で発売されます!

www.ace-attorney.com

 ※2021/7/20修正済み