まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

「女王と海賊の披露宴」感想

ジャスミンとケリーの大型夫婦が活躍するシリーズですが、今回は二人の披露宴と新婚旅行がテーマになっています。

毎回この夫婦が巻き込まれる(巻き起こす?)騒動がどう決着するのか楽しみなのですが、

披露宴と新婚旅行では流石にドンパチにはならないよな〜と思っていたところ、やはりというか流石というか見事にドンパチになりました(笑)。

 

今更?大型夫婦の披露宴

結婚して随分経つ夫婦なのですが、ケリーが「結婚式をやらないか」と発言。

最初にこれを聞いたジャスミンとダイアナは、ケリーの精神鑑定を行おうとしますが、事情を知って実行することになります。

まぁこのやり取りだけでも普通の夫婦ではないとわかりますね(笑)。

 

そんな二人が行う披露宴ですから、当然普通の披露宴であるはずがありません。

いつものお馴染みのメンバーはもちろんですが、共和宇宙連邦主席が3世代そろって出席するなど(しかもそっくりさんとして)、本当に様々な顔触れが集まります。

中には記憶が定かでないキャラクターもいて大変申し訳ないのですが。。。

それでもそんなことが気にならない会話や設定で楽しませてくれます。

 

またこの披露宴が行われた場所にも秘密があり、ジャスミンの過去のある事件の真相が浮き彫りになります。

この辺りの展開は流れるようで、流石茅田先生だなと。

ジャスミンの正義感と、その後に起こる騒動での立ち回りはスカッとしますね。

今回は大型夫婦が主役ですから、お馴染みのメンバーの活躍は控えめに描かれているのが少し残念ですが仕方ないですね。

 

大型夫婦の新婚旅行

これまたケリーの発案で実行することに。

と言っても今回もちゃんと理由はあるんですけどね。

 

まず、新婚旅行の舞台となる豪華客船の宇宙の航海方法が特殊なこと。

そして船内でオークションがあり、ある商品の落札を依頼されたこと。

ルゥの占い。

最後の占いが立派な理由になるというのが、この物語ならではですね。

 

初めは豪華客船での生活や訪れる場所の珍しさを楽しんでいた二人ですが、とうとうオークションが始まります。

必ず落札しなければいけないのですが、この夫婦ものすごい金持ちなので(笑)、落札できないというハラハラ感はないですね。

むしろその後のシークレット扱いの出品の方が盛り上がります。

この商品がルゥの占いの正体なのですが、オークションに出品された経緯や落札までのやりとりが本当によく練られていて読み応えがあります。

今回ジャスミンとケリーは3回オークションに参加するのですが、日常生活でオークショに全く縁がない私は、どれも臨場感が溢れており大変面白く読ませていただきました。

 

ただ依頼を無事にこなしてはい終了、とはいかないのがこのシリーズというかこの夫婦。

当然事件が起こります。

そうだろうなと思いつつ、いつ事件が起こるのかと待ちわびていた私ですが、期待に応えてくれる活躍を大型夫婦は見せてくれます!

この夫婦はやはり戦闘シーンで魅力が増しますね。

平和なお話も面白くて好きなのですが、この夫婦が見せてくれる戦闘シーンは迫力があり爽快です。

デルフィニアの時から茅田先生は、戦闘シーンでキャラクターをとても生き生きと描かれています。

本来あまり血なまぐさいお話は好きではない私ですが、茅田先生の作品は戦闘シーンだけでなく全てにおいてキャラクターが立っているのでいつもあっという間に読み進めてしまうんですよね。。

もしデルフィニア戦記を読んだことがない方は、ぜひ一度お手にとってみてください。

もちろん、こちらのシリーズも本当におすすめです。

 

 

無事に事件を解決した大型夫婦とダイアナは、また旅立っていきます。

今度はどんな事件に巻き込まれる(?)のか、益々楽しみです。