※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
※基本的に情愛ルートを目指してプレイしております。好感度は高め。
久賀源十郎( 佐藤拓也)
城下町組では戦闘に特化している奇虚。
表向きの仕事は番方で、常に江戸の町を巡回しており町人の信頼も厚いようです。
とても几帳面で真面目で頼りがいのあるナイスガイ。
ですが任務の為ならば非情にも。
そんな奇虚である源十郎がどんな恋に落ちるのか。ワクワクしながらプレイしました。
※共通ルートは与市と同じなので割愛させていただきます。
髪切り事件から数カ月後、宵禍の数は減ってある程度平和な世の中。
表向き源十郎の奉公人を名乗っている紗乃ですが、住んでいるのは御庭番の拠点。
三春に、せっかく旗本のお殿様の奉公人なんだから、源十郎に見初めてもらえばなんて呑気な会話をしている頃、当の源十郎を見つめる憎しに燃える二つの目。
あの真面目で信頼されている源十郎に何が?と、心配になります。
ある日の御庭番の報告会では、仇討ち探しの浪人の話題が。
何やら嫌な予感・・・。
源十郎と紗乃が町で聞き込みをしても有益な情報は無し。
そんな時、このまま平和になったら、嫁に行くのに有利だから源十郎の奉公人になりたいと話す紗乃が正直すぎ。
源十郎にも同じ夢を聞くと、このまま宵禍が消えれば、封印されるか消されるかと、穏やかに返事されてしまいます。
奇虚とはそういうものだけど、それってやはり悲しいですよね。
その返事に納得出来ない紗乃の、奇虚が宵禍に乗っ取られる心配がないのなら、望むように生きてもいいはずだと言う持論には大賛成。
ただ、源十郎は困惑するのみですが、奇虚にも個体差があるし源十郎も考えてみると言ってくれてホッとしました。
そこで源十郎が尾行に気付き、相手をおびき寄せると、例の噂の張本人が仇討ちを仕掛けてきます。
この半蔵という浪人、確認が杜撰なんですよ。
仇討相手の名前も赤堀源五右衛門の源しか合ってないし、顔も人相書きでそっくりというだけ。
ですが形人の宵禍で、源十郎には敵わないものの実力と悪知恵があり、まんまと逃げ出してしまいます。
この時点では大したことないと小物思っていたんですけどね。。
三茂達に報告後、紗乃が源十郎の護衛(伝令役)に就くことに。
当然フリじゃなく、夢見ていた奉公人としても働くことになります。
その源十郎の屋敷は、近隣の住人知られない方が立ちまわりやすい為、裏口からの出入り。
いかにも慎重な源十郎らしい配慮ですね。
そして、当然護衛だから一緒の部屋で寝るわけで。
淡々と準備を進める源十郎に対して落ち着かない紗乃ですが、二人のほのぼのとしたやり取りに癒されました。
紗乃の独り言を聞いていないふりをする源十郎の口元に淡い笑みなんて。
それだけでも何だか満足。
紗乃が源十郎と一緒に生活し始めると、意外にも彼は日記をつけている事が判明。
これは自分に起こった出来事の検証の為らしいのですが、いかにも几帳面な源十郎らしい反面、日常生活には無頓着といギャップも何だかいいですね。
でも日記の中身が気になる紗乃が見せてくれとお願いしてもNGでした。
奇虚なら見せてくれても良さそうなんですけど。
その後半蔵と接触し戦闘へ。
何かあるとは思ってましたけど、まさか半蔵が自分の盾にするために、町で集めた形人を操っているのは意外と能力があるし、路地裏に源十郎をおびき寄せるなど、以前より知恵がついてるような。
ですが紗乃の回し蹴りで隙をつくり逃げることに成功!
正直紗乃がここまで出来るなんて思ってなかった。与市の稽古の賜物ですね。
奇虚なら形人を切ってでも宵禍を最優先で処分するべきなのに、ここで源十郎が逃げたのは、形人も含めた江戸の人々を守る事も彼の任務だから。
そう語る源十郎が、凛々しくて男前でイケメンすぎました。
とはいえ源十郎の立場は今までの印象が良かった分、半蔵の撒き散らした仇討ちの噂のせいで悪くなる一方。
なので自宅待機させられる事に。
そこで半蔵捜査は紗乃と与市が組んで行うものの、どうも自宅の源十郎の態度がおかしく思える紗乃。
与市に相談するのですが、邪見に扱われる様子が気の毒。。
ただ相変わらずドライな与市がしてくれた源十郎の「奇虚らしくて奇虚らしくない人」話に少し癒されました。
優しくて親切で温かくて町の人を大切にして。
そんな源十郎がより愛おしくなりました。
与市との捜査で髪切り事件のみつも行方不明になったと判明し、益々不安が増します。。
屋敷に戻ると月光の中で素振りをする源十郎に見惚る紗乃。
何故声をかけなかったか源十郎に聞かれて、思わず「綺麗だったから」と答える紗乃の気持ちがわかるくらい凛々しくて美しい。
でも、男なのに綺麗と言うのが納得できない源十郎に、素振りをしている姿がどれだけ綺麗だったのか事細かに答える紗乃が熱心だし、持論で源十郎を納得させたのもすごかったです。
そしてやはり感じる源十郎の違和感と、目につく立派な脇差。
それから源十郎が紗乃に話してくれた事は、朴訥だけれどとても大切な、それでいて胸を打つものでした。。
後悔。悩み。戸惑い。謹慎を受けてからそんな風に感じていたんですね。。
また一度だけ自分の為に、脇差の刀工を調べたことも教えてくれた源十郎。
この事で、自分のことを不出来だとか処分を願い出るだとかいう、その生真面目さは奇虚故。
それにしても紗乃の指摘が的確過ぎて、こんなに雄弁だったのかとびっくり。
懸命な紗乃のアドバイスが、源十郎のそれこそ心に響いたんだと思います。
だからこそ源十郎の「そんなに私が消えることが嫌なのか」発言には、紗乃同様思わずドキッとしてしまいました。
奇虚らしくて奇虚らしくない。
ようやく与市の言っていた意味が理解で来た気がします。
そんなほのぼのした雰囲気が一変。
どうやら紗乃が半蔵に付けられていたようで、これを好機に、源十郎も一緒に打って出るべきと三茂や与市に訴えるものの、今の彼が城下町に出ると、市中引き回し並の大騒ぎになるとかで却下。
そんなに酷い状況だったとは・・・。
そこで紗乃が思いついた案に思わず拍手!
まさか駕籠とは!
駕籠の中での源十郎と紗乃、外での駕籠舁の御庭番のやり取りには、いい感じで緊張感がほぐれて笑ってしまいました。
それに途中の同心の確認には、ハラハラドキドキ!
どうやって追求を躱すんだろうと思ったら、紗乃の見事なファインプレー!
与市の言う、口に出せないようなことで見事に難関をクリア(笑)。
ですが、源十郎の紗乃に対して「それにしてもお前意外と」の後が聞けなかったのは残念でした。
そして半蔵の隠れ家に突入し、御庭番の作戦通り源十郎が半蔵を消滅させる、まさにその時。
浅間忠峯の名前。
それは源十郎の脇差の刀工の名。
まさか半蔵の父親だったとは・・・。
赤堀源五右衛門は、源十郎を生み出した主人で半蔵の仇。
そして源十郎に木札を壊されたはずの半蔵はまるで幽霊のようで、神から力を与えられたと言い残して消え去り、壊された木札はあのみつの物。
まさかの展開に唖然としました。
神とは、おそらくあれでしょうけど。
自分以外の形人の体に取り憑いて宵禍になるなんて。
ですが壊された木札も幻覚だったようでこちらは一安心ですね。
拠点に帰ると、京士郎から源十郎は拠点には結界が張ってあるから出るなと命令。
そして三茂から例の刀工について説明されることになるのですが、何故か娯楽街の人形浄瑠璃に皆で移動。
もちろん駕籠には源十郎(笑)。
ですが浄瑠璃で明かされた話は衝撃的な物語で、さすがの源十郎も奇虚とはいえ心中複雑ですよね。。
御庭番の皆も反応は様々で、その対比が興味深かったです。
そんな折、幽体の半蔵の仕業で形人の暴走事件が発生。
紗乃は、源十郎を出せと暴れる形人を浄化し、切りがない日々ながらも、ずっと一緒にいるからか源十郎の些細な表情の変化も見逃せるはずもなく。
源十郎も紗乃と話をして、名状し難い自分の気持ちを整理したかったんでしょうね。
源十郎の不安は当然と言えば当然。
持ち主の想いが強ければ、形人は容姿もそっくりになると言うし。
今は封印されていても、もし内面も極悪人だったら?とずっと苦しんでいた源十郎は、どれだけ不安だったのかを思うと胸が痛みます。
今回も紗乃のアドバイスで源十郎の不安を和らげようとしますが、肝心のこまめが今夜に限って与市の元に。
すると源十郎は、こまめの変わりに紗乃を抱き締め。
他意はないとはいえ、紗乃が自分の感情の変化に気付くくらい、ドキドキするシーンでした。
与市もナイス(笑)!
翌日の朝、とうとう待ち望んでいた霊体型宵禍半蔵の倒し方が判明し、御庭番衆が拠点に集まり、むろん源十郎も呼ばれ今後の方針が決定されます。
半蔵が狙うのは宵禍化した形人か、影響を受けた形人。
そして御庭番が交代で三春を護衛する中、帰宅した紗乃が見た、こまめに餌をあげている源十郎がどこか寂しそうで、見ているのが辛い。。
まだ自分の置かれた境遇に折り合いがついていないであろう源十郎に、気を剃らせる話題を振る紗乃。
ここで雪の愛キャッチが出る方を選択。
みつの夢の話を聞いた源十郎は、半蔵は家族という存在だと。
半蔵にとって、源十郎は仇なのに。
どこまでも平行線を辿るすれ違いに源十郎の想いを察すると、とても切なくなりました。。
それに本当なら自分で半蔵を止めたいはずなのに、御庭番の役目を果たせない源十郎は、紗乃にその役目をお願いするんです。
どれだけ辛くもどかしい想いを抱いていることだろう。
と源十郎の気持ちに想いを馳せていたら、紗乃のお腹が鳴って(笑)。
源十郎がこまめに米をあげすぎた為米が無くなり、三茂の家に米をもらいに行く紗乃。
そこで暴漢に襲われ、既のところを源十郎に守られましたが、紗乃を心配するその首には赤い糸が。
何故源十郎の心の封印が解けたのか。
処分されるとわかっていながら喜びを感じる源十郎に、名前も知らない初めての感情。
それは紗乃を失いたくないと思ったから。
紗乃を想う源十郎の気持ちがどれだけ強いのかがわかります。
宵禍退治をお役御免になっても、生きたいと願ってくれた源十郎に、その願いが叶って欲しいと祈るばかり。。
なんて良い雰囲気をぶち壊してくれたのは半蔵。
ずっと霊体で情報収集し、あの暴漢も半蔵の罠だと嘲笑うのが憎たらしい。
源十郎が赤堀源五右衛門ではないことや奇虚という存在も知っていた半蔵は、源十郎の身体に同化してしまいます。
源十郎は何とか半蔵を抑えながら、私を殺しに来てくれと。
そんな酷なお願いを紗乃に残して去っていくなんて、彼女が悲しすぎるし可哀想。。
そして江戸を出た源十郎を御庭番達が追うと、何と紗乃の故郷の社に源十郎が。
どうやら社の神が半蔵に力を与えており、源十郎の体で形人を洗脳し人間を襲う計画を立てているよう。
自分の命を引き換えにしてでも半蔵を止めて欲しい、赤堀と同じ罪背負わせなくないと言う源十郎の、優しさと思いやりや正義感、様々な想いに胸が打たれた途端、半蔵が出現し激しい戦闘へ。
強い。
あの奇虚達がどんどん倒され、残ったのは紗乃だけに。
源十郎への嫌がらせだとしても、性悪過ぎ。
逃げろと言ってくれた与市の言葉に奮起して、半蔵に立ち向かっていく紗乃。
源十郎の心を取り戻してしまった責任を取るという、姿勢と覚悟が凛としてして誇らしかったです。
そして半蔵に「ただの八つ当たり」と叫んだのが効いたのか、紗乃の一撃で半蔵が源十郎の体から無事に押し出されます。
源十郎が漸く体を取り戻し、彼女を抱きしめてからの展開は、緊張が続いた中でホッとさせてくれる感動的なシーンでした。
そして与市の投げた器に半蔵が取り込まれ、最後、源十郎が「家族にしてやれる唯一のこと」を成し遂げた時の凛々しさと格好良さと言ったら!今までで一番では?
それにしても、その時社から聞こえたお礼?の声が気になりました。
あれだけの激闘にも拘らず、御庭番の皆も何とか無事で本当に良かった!
その後の源十郎と紗乃のやり取りが、とても温かくて癒やされました。
情愛エンド
半蔵の一件が解決して、江戸にはかつてない平和が。
朝の鍛錬をしている源十郎の為に朝餉の用意をする紗乃が楽しそう。
おまけに手伝うと言う源十郎に、奉公人だから当たり前と断ると、それも今だけのことだろうと意味深な源十郎の言葉。
半蔵との戦闘でお互いの想いを伝えあったものの、その後の進展は無さそうで。。
紗乃としてはきちんと確かめたいのですが、そこに御庭番の面々がやって来て、心の封印を解く会とやらに。
宵禍がいなくなって暇な御庭番達の会話に和みましたが、でも春画はどうなの?(笑)。
他の奇虚同様、源十郎も興味なさそうでしたが・・・。
それにしても吉宗の粋な計らいは流石ですね。
そして半蔵の墓参りに来た二人。
半蔵に乗っ取られていた時の、彼の幸せな記憶と望んでいた未来。
それは叶わなかったけれど、源十郎が家族の証として引導を渡せたのは良かったのでしょうね。。
その後、紗乃へ「家族にならないか」と言う告白。
半蔵の流した悪評も消え、これからの身の振り方も、求婚するために番方に「今決めた」なんて真面目な源十郎らしい。
求婚もその後の愛情表現についての会話も初々しく、「奇虚だから子は〜」と言う源十郎も微笑ましかったです。
春画はこの振りだったのですね(笑)。
三茂が仲人する祝言、見たかったですね。
悲哀エンド
好感度高め。
七章の雪の愛キャッチが出ないほうを選択。
せっかく分離した源十郎と同化した半蔵。
おまけに例の作戦は失敗。
どうやら神を食ったらしいのですが、あの神でしょうか・・・。
そうして半蔵の源十郎の姿で江戸の人々を殺していく姿が容赦なく、それは三茂も例外ではなく。。
また源十郎の屋敷に囚われている紗乃への仕打ちが本当にゲス過ぎて。。
半蔵の中で心が残っている源十郎が気の毒で切なくて泣けました。
バッドエンド
好感度低め。
七章の雪の愛キャッチが出る方を選択。
半蔵に乗っ取られた源十郎を返して欲しくて、攻撃を仕掛けるも返り討ちにあう紗乃。
あっけなさ過ぎて、遣り切れなかったです。
源十郎ルートは、最初から最後まで真面目で誠実で真摯な源十郎を貫いたストーリー。
紗乃と気持ちが通じてからの愛情表現が、真面目な源十郎らしくて。
キスシーンは大分待たされましたが、源十郎の素直な言動に、私は大満足でした。
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