※ネタバレしておりますので、クリアされてからご覧になる事をおすすめします。
ヴィリオ(CV:内田雄馬)
いつも前向きで明るく真っ直ぐな性格のドラゴンのヴィリオ。
彼には世界に関わる大きな使命があり、その世界を知る為に旅に出たとは少し意外でした。
カリダでは、あまりにも一般常識が無いヴィリオに「普通」を教えるティファリアが親切で、二人が微笑ましかったです。
また情報収集では、何故か街の外に行こうとするヴィリオ。
ティファリアには迷ったと言葉を濁していましたが…。
ラディの人型の件も、誰にでも隠し事はあるとヴィリオは庇って何か意味深ですね。
それにラディが幻獣でないことにも気付いたヴィリオ。
世界の為にラディの額の石の情報を聞き出し協力を仰ぐくせに、自分の事情は話せないとは、彼の秘密が余計に気になります。
公演の打ち上げ後、通信杯で王と会話するヴィリオ。
これにも驚きましたが、彼の使命がそれだけ重要ってことですよね。
それにしても、王子が回復した時のヴィリオの願いがラディについてとは驚きましたが、もっと驚いたのは、王がヴィリオのことを「すべての竜の王」と呼んだことでした。
狂人事件のクルトラでは、街の外で魔物が増えているよう。
そこで街の外へ向かうヴィリオに付いて行ったティファリアが見たのは、魔物のコアに喰らいついて捕食していく赤いドラゴン。
彼から目を逸らさず、どんな姿でどんな行動をしてもヴィリオなのは間違いないし、その行為には理由があると信じる彼女が心強いです。
そして人型に戻ったヴィリオから、魔物を食べて浄化できるのは世界中で彼だけと打ち明けられます。
でも怖がらせたと不安そうな彼に、怖くないと元気づける彼女の気遣いが嬉しい。
ヴィリオはドラゴンの中でも特別な力を持って生まれたマスタードラゴン。
でもティファリアは彼の手を取り、ヴィリオはただのヴィリオだと普通に接してくれるのが、彼にとっては嬉しいでしょう。
それに魔物を食べた後は食欲も無くなり体調が悪くなるみたいで、さり気なくフォローするティファリアが優しく有り難いですね。
また夜に通信杯で王と連絡を取り、ザフォラのイレーズの件を裏でまとめていたとは。
ヴィリオルートは、他のルートと関連があって面白いです。
オリエンスの冒頭で、ヴィリオの「オレはこの旅を終えたら--」には不安しかない…。
ラクリマのレプリカで魔よけのペンダントをヴィリオの為に購入したティファリアの気遣いは嬉しいですね。
でもジーニアが、彼に課せられた使命は重く、だから恋をするなと釘を刺さすなんて余程のこと。
とはいえティファリアはもうヴィリオの事を好きになりかけてますよね。
ヴィリオは使命のせいか、恋愛には興味ないと言っていますが…。
だから彼が魔物退治に行く時に、ティファリアがペンダントを渡してすごく喜んでもらえて良かったです。
また、パスハリアの秘密を聞いたヴィリオが「人生最後の思い出作りは一人で十分」と呟いたのも辛い…。
そして王との通信で、今度はパスハリアの為に「ラクリマ」を預けて欲しいと願い出るヴィリオは本当に仲間想いです。
フェルスでは街中に魔物の気配を感じるヴィリオ。
ティファリアは魔物からの護身の仕方を彼から教えてもらう事になるのですが、その様子が武器を持ってるのに微笑ましかった。
お互い心を許してるからかな。
また、ヴィリオから、かつて地下闘技場にいた魔物は剣闘士に憑りついていた可能性が高いと聞かされますが、まさかアーヴィが魔物化するとは。
そして「これが俺の使命」とヴィリオが止めを刺すと、ティファリアはショーで人の笑顔を増やして魔物を減らすと誓います。
それがティファリアに出来るヴィリオの手伝いなのでしょうけど、本当に健気でいい子。
そして過去を明かしたイーオンの刻印についての秘密もヴィリオは聞き、またしても王との通信でインタリオリングについてお願いをするのでした。
戻ってきたアーテイル。
ヴィリオが1000年前の再現として魔物を封印する為にコリヴスと旅に出るのですが、CIRCUSの皆もついていくことに。
コアアイテムの回収と、精霊の依代としての役割もありますし。
でも旅はこれきりだし、ティファリアともいつまでも一緒にいられない言い切るヴィリオは、本当は皆が一緒で嬉しいんですよね。
でもティファリアもヴィリオも同じ気持ちなのにやはり一緒になれないのは切ない…。
そうして新たな旅の目的は、コアアイテム集め、コリヴスの成長、ヴィリオの魔物浄化の3つ。
最初の都市カリダでは、ヴィリオとラディによって、眠っていたティファリアの両親と再会できました。
これにはティファリアも嬉しくて泣いちゃいますよね。
でも魔物を封印するためには、片割れのワンド、つまりラリーダが必要で…。
何もかも悟っていて、ティファリアの両親のことでヴィリオに感謝しているラリーダはあっさり了承してますが、切な過ぎる…。
彼に謝るヴィリオは、誰も犠牲にしたくなかったから余計に遣り切れないでしょうし…。
そしてヴィリオの魔物食いをCIRCUSの皆で見守るくだりは、仲間の優しさや温かさが溢れていて涙しましたけど、ヴィリオの体調が悪化しているのが心配です。
特にティファリアは余計に不安でしょうね…。
魔物の発生率を抑える為にも、ショーを行うことにするCIRCUS一行。
それはヴィリオの負担を減らすことにもなりますし。
先日の魔物食いから体調不良が続く彼も心配ですが、ティファリアが甲斐甲斐しく世話していて、恋人を意識してるのにほっこりします。
ただ、ヴィリオの魔物食いは誰も変わってあげられないのが辛いですね…。
そしてショーを見に来たティファリアの両親から「竜の花嫁」の話が。
どうやらドラゴンは生涯の伴侶に力を分けることが出来るようで希望が持てたのに、ヴィリオから「その風習はとっくに廃れてる」なんてバッサリ切られるとは、ティファリアが気の毒に…。
でもそのヴィリオがショーの後に倒れてしまい、腹部には魔物に浸食されたような痕が…。
魔物を食い過ぎて浄化が追いついてないとは、どれだけ魔物の増える速度が速いか分かります。
それでもまだ魔物を食べようとするヴィリオを、冷静に諭したティファリアも遣り切れないですね…。
そこでヴィリオの回復を最優先させ、他のメンバーはそれぞれコアアイテムの回収をすることに。
ティファリアは、ジーニアと留守番でヴィリオの世話係となり、ひとまず安心かな。
ザフォラとイーオンはクルトラでコアアイテムの回収。
またオリエンスのラクリマイヤリングの回収は、コリヴスとパスハリアとラリーダ。
カリダには、ヴィリオの看病でティファリアとジーニアが残ることに。
クルトラで、バルトが魔物化してイーオンに殺されるというあっけない最期には、自業自得としか思えなかったですね。
でもこれで無事にラビリントネックレスとインタリオリングを回収できました。
オリエンスでは、レーヴェが昔のマスタードラコンの件を後悔しており、ラクリマイヤリングをパスハリアに渡してくれて、彼の病に関してはこれで一安心。
そしてレーヴェが語った真実。それは友人だったマスタードラゴンラグレスが、世界の礎になったということ。
それってつまり――。
またカリダでは、ティファリアがヴィリオが苦しんでるのに何の力にもなれないことに落ち込んでいて…。
ジーニアが真剣にティファリアを心配して、ヴィリオに恋するのを止めろと言う割に、アドバイスしてくれて有難い。
「ラグレスはどうなったの?」
ジーニアから聞いた言葉をヴィリオに尋ねると、ティファリアにだけは知っていて欲しかったと告げてから、彼は話してくれます。
ヴィリオの今までの言動から薄々予想はしてましたが、やはりという感が否めない…。
ラグレスが魔物を喰らいつくして負の感情を抑えきれず、体ごと封印されたなんて…。
それはヴィリオも同じだと、彼の沈黙が肯定となっているのは残酷な事実。
ティファリアがショックを受けて「いやだ」と言う気持ちもわかるし、ヴィリオの使命も理解できるけれど、切なくて胸が締め付けられます。
ティファリアを怖がらせて謝るヴィリオが、彼女の髪に口づけるシーンは、悲しいながらも優しくて温かい愛情が込められていたように見えました。
そんなティファリアが「竜の花嫁」になって、彼を助けたいと考えるのも自然でしょう。
でも「竜の花嫁」はそう簡単にできることじゃなく、そもそも生涯の番となる誓いの副産物だからと説明するヴィリオは、遠回しにティファリアじゃ無理だと伝えたんでしょうけど、でも本心は…。
ティファリアも自分の気持ちがヴィリオにとって迷惑と感じて、これじゃ彼女が可哀想ですね…。
ショックで、外に出て行くのも仕方ない。
ところが、学術塔では魔物が研究室から逃げ出し、ティファリアが魔物に遭遇し襲われてしまい…。
ヴィリオの回想は、彼の本音が語られていて胸が痛かった…。
それに皆の笑顔から、ティファリアの笑顔を守りたいという気持ちに変わっていたのも嬉しいけど辛いですね…。
彼の使命を考えると、ティファリアの気持ちに気付いていても受け入れられないのがもどかしく悲しい。
そこに魔物に憑りつかれたティファリアが帰ってきて、心の底からの思いの丈を全てヴィリオにぶつけ告白します。
醜い自分をさらけ出しながらそれでも笑顔で告白する彼女に、ヴィリオも守りたかった笑顔を守れないことに愕然。
そして絞り出すように「アンタを失いたくない」と呟いてキスをするシーンは、禍々しくも切なくて泣けました。
その後1週間も眠っていたティファリア。
彼女はドラコンの島パシオで、ヴィリオからドラゴンの力や魔力、寿命を与えられた「竜の花嫁」になったと聞かされます。
彼女はもう普通の人間ではなく、竜と同じ力を持ち同じ時間を生きるものになったから、魔物に取り憑かれても助かったんですね。
それにヴィリオが助けてくれたのは嬉しいけと、そのせいで力が半減したのに限界まで魔物食いを続け、皆にコアアイテムで封印の準備を進めてくれなんて、悲しすぎる…。
でもティファリアが「竜の花嫁」となったということは、ヴィリオが本気で生涯の番と選んだということ。
あのキスにはその想いが込められていたんですね。
なら、やるべきことは一つ。
族長にヴィリオを救う方法を聞き、後悔の証であるラグレスの結晶を手に入れると誓うティファリア。
それはドラゴンの呪いより恐ろしく過酷な試練を乗り越えなければならないけど、勿論彼女は即断即決で潔い。
ヴィリオの方はザフォラ達に任せ、ティファリアとコリヴスはラグレスの結晶がある封印の洞窟へ向かいます。
そこで火、水、土、風の四大精霊の試練を割とあっさりクリアできて、まずは一安心。
セリウスのラリーダを想う気持ちにはホロッとしました…。
その後登場したアーテイルが格好良かった!
でも一番手厳しかった…。
だけどティファリアの勇気と度胸は、もう普通の女の子のレベルじゃなく、アーテイルに向かって、言いたいことを真っ直ぐに伝える姿は凛々しかった。
確かにラグレスもヴィリオも英雄じゃなく生贄ですもんね。
その思いが通じて、アーテイルから力を与えられたコリヴスがまさかのイケメンに成長とは感激しました(笑)。
そして最後はラグレスとの会話で、無事に結晶を手に入れ地上へ。
ラグレスも流石風格があって格好良かったですね。
HappyED
そうして魔物食いを続けるヴィリオを待ち伏せしたザフォラ達と、結晶を手に入れたティファリア達がヴィリオを救うために合流。
皆がヴィリオを心配し、助けるために集まり、彼一人を犠牲にさせないという仲間を想う気持ちに涙腺が緩みました。
ヴィリオは、皆の願いが叶うように人知れず動いていたのですから、そんな彼の為に力になろうとする仲間の絆に感動。
ティファリアが考えた方法は、ヴィリオが集めた負の感情を元の場所へ戻すこと。
ヴィリオは反対しますが、世界中の人を笑顔にすれば負の感情は減っていくはず。
それがCIRCUSの使命だから。
ヴィリオだってCIRCUSの一員。
彼の使命も大切ですが、CIRCUSの使命だって大切ですよね。
竜の花嫁であるティファリアに促され、消えたくないと本心を吐き出すヴィリオ。
今まで自分の使命に縛られていた彼が、初めてその使命から解放されて絞り出す声には、泣かされました。
でも限界を超えたヴィリオは理性を失い暴走。
それを四大精霊が現れ彼を抑えてくれて、光の剣でヴィリオと魔物を切り離すコリヴスが凛々しく男前でした。
ラディも犠牲にならなくて本当に良かった…。
そうして負の感情は世界中の人々の元へ。
一人で抱え込むには膨大な量でも、一人一人への負担なら軽くて済みます。
ティファリアの、負の感情は次の一歩を踏み出すための原動力って良い言葉ですね。
普通の幸せを望むヴィリオとティファリアが、お互いに想いを伝えあいキスするシーンは、とても幻想的で優しさに満ちていました。
一年後。
クルトラの迷宮守となったザフォラは、突然迷宮守を辞めると発言。
でもすぐではなく、あらかた落ち着いてからのようですが、世襲制を変えたいと言いつつ本音は旅に出たいだけ…?(笑)。
オリエンスでは、パスハリアがコリヴス王から直々にラクリマイヤリングの守り人に指定され、人間と精霊の橋渡し役をしているよう。
イーオンはフェルスで治安維持隊に所属し、闘技大会にも出場して鍛錬しているみたい。
アーテイルでは、王位を継承したコリヴスが激務に忙殺されていて気の毒…。
でもジーニアとアレストもサポートしているから、安心…かな。
また王上の正門前の広場ではラリーダがCIRCUSの呼び込みを。
王子を救う為に結成されたCIRCUSですが、団長は何とティファリアで、ルーナやフィロのような新メンバーを加えながら今も公演の旅を続けているのは嬉しい限り。
もちろんティファリアの横にはヴィリオがいて、昔の仲間達も見に来てくれている。
それにジーニアが友情出演してくれて懐かしいですね。
それに今回の特別公演は、何とティファリアとヴィリオの披露宴も兼ねているなんて洒落てます!
白い衣装の二人が、とてもキラキラして眩しくて、本当に幸せそう。
皆に祝福されながら、お互いに惚気あう二人に思わず笑みが浮かびます。
正に大団円の披露宴!
これからもヴィリオとティファリアは、こうして笑顔の花を咲かせていくんでしょうね。
二人に祝福を!
NormalED
魔物食いを続けるヴィリオを待ち伏せしたザフォラ達と、結晶を手に入れたティファリア達がヴィリオを救うために合流しますが。。。
限界を超え正気を失ったヴィリオは、尻尾を振り回し次々と仲間を襲っていく。
結晶で力を戻そうにも、彼が正気にもどらないとそれは出来ない。
そして「恨むならワタシを恨みなさい」と、団長として最後の責任を取るジーニアが凛々しかった。
また最後の役目を果たすと言うラリーダは、カリタスワンドと一緒になり、コリヴスがコアアイテムでヴィリオを封印…。
ティファリアの笑顔を守りたかったのに耐えられなかったと謝るヴィリオが、あまりにも儚くて泣けました。
最後に「愛してる、ティファリア」と告げたけど、彼女には届かなかった…。
パシオで子供たちに御伽話を聞かせるティファリア。
かつてのCIRCUSの仲間たちの活躍が御伽話になるくらい、この世を去って久しいとは切ないですね。
そうしてティファリアはまだヴィリオを愛し続けて――。
何とも切ないエンディングでした。
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