久々にプレイしたタクティクスRPGである本作。
ですので、戦闘のやり方などすっかり忘れておりました(笑)。
ですがやり始めると、可愛らしい見た目のキャラクターに反してシリアスなストーリーや、信念の天秤というシステムに引き込まれて夢中になってプレイしました。
今回は、TRIANGLE STRATEGY(トライアングルストラテジー) 感想となります。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
ストーリー関連
塩と鉄の利権をめぐって3国の争いを描いた群像劇は、重厚で綿密に練られたシリアスなストーリー。
国同士の戦争なので、重要なキャラクターも負ければ容赦なく殺されます。
これが見ていて本当に辛かった。。
おまけに、可愛らしい見た目のキャラクターが殺されると、ご丁寧にきちんと血が流れるのが、本当に残酷で無念ですらありました。
ドット絵と3DCGを融合した美麗なグラフィックは、見ているだけで飽きることなく眺めていられるのですが、どうにもこの殺戮のシーンだけは苦手でしたね。
それでも、自分の運命に立ちふさがる困難を、信念によって切り開いていくセレノアがとても誠実で真面目で、応援したくなるキャラクター。
彼らがピンチにあう度に、胸が苦しくなりました。。
そしてセレノア達の進む道を決めるのは、信念。
MORAL、BENEFIT 、FREEDOMの3つの信念があり、会話や行動によってポイントが貯まり、重要な決断は信念の天秤によって決定されるのですが、これがまた中々思い通りにいかなかった…。
RPGパートで街の散策中に、信念が関係する会話や情報を得たり出来るのですが、キャラクターを説得するための情報が得られなくて、信念の天秤が望んでいた方向と逆に傾いたり。
一応1周目はセレノアルートを目指し、MORALを重視して進めていたのですが、途中で仲間キャラクターの説得に失敗。
1周目は信念パラメータが見られない為、どこでどう間違ったのかわからずじまい。
だから、1周目は自分の気持ちのまま自由に進める方が楽しいかもしれませんね。
それに進むルートによって、仲間になるキャラクターも違うようです。
私はある程度進むまで挿話でキャラクターが仲間になると気付かず、ほぼ初期のキャラクターで進めておりました。
こちらも信念パラメータが関係するらしいので、本当に周回プレイ前提のゲームですね。
戦闘関連
久々のタクティクスPRGの戦闘は正直に言って難しかったですが、やり応えは十分。
地形の行程差やキャラクターの向きや行動順などを考慮する戦闘は、慣れれば楽しいのですが、油断するとキャラクターすぐ殺られてしまう(笑)。
でも、今回は難易度設定があるので、難しいと思ったら難易度を下げれば楽になりますし、何度でも挑戦できる想定バトルもあるので、初心者でも手を出しやすいかなと思いました。
とにかく戦闘よりもストーリーが気になる方には「Very Easy」でサクサク進むのもいいし、より高い難易度バトルを楽しみたいなら「Hard」など、自分に合った難易度で調整できるのが良かったです。
ちなみに私は、最初「Normal」でやり始めたのですが歯が立たず、「Easy」で進めました(笑)。
それでも苦戦することもあり、またキャラクターも多いので誰をどう使うのか悩んだり、悩ましかったです。
ただし、2周目からは想定バトル以外の戦闘は、敵のレベルがあがるので、注意が必要ですね。
まとめ
まず目を引くのは、やはり美麗なグラフィックだと思います。
2Dとの融合は懐かしくもありますが、やはり圧倒的に美しい。
そしてキャラクターは、どんな悪役でも可愛く見える(笑)。
OCTOPATH TRAVELERでも「すごい」と思いましたが、更に進化しています。
そして信念によって進む道が決まるシステムも斬新。
信念がからむ会話は、より一層緊張感を味わいました。
なにより、セレノア達の行く末が気になって、中々プレイが止まらない(笑)。
国同士の争いには、陰謀や策略などが渦巻き、それに巻き込まれるセレノアが不憫で。。
最初は婚姻(といっても政略結婚ですが)のめでたい話から始まったのに、いつの間にやら血生臭い展開になっているし。
でも困難から目を背けず立ち向かっていく姿から目が離せませんでした。
タクティクスPRGが好きな方や、重厚でシリアスなストーリーが好きな方には、とてもおススメできるゲームです。
「シリアスなストーリーは好きだけど、タクティクスPRGはちょっと」と言う方も、体験版がありますので、まずはそちらを試してみたらいかがでしょうか?
万人向けとは言えませんが、多くの方にプレイしていただきたい良作だと思いました。