※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
アヌビス(CV:梶裕貴)
©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki
トト様以外のキャラクターを全員攻略すると、攻略できるようになるアヌビス。
実はバルドルルートのクリスマス文化祭で、ほんの少しだけ出てきてたのですが、詳細は全くわからず…。
なのでどんなキャラクターなのか楽しみでした。
序章でゼウスに、生徒会も部活動もしないを選択するとアヌビスルートへ。
あのゼウスに、平和な学園生活を送りたいと返事をするなんて結衣も随分図太くなったもんだ(笑)。
教室で不思議な物音を聞き、白い何かが飛んで行くのを見た結衣が、皆を巻き込んで学園中を探し回ります。
そして森で怪我をした子犬を助けようとしたときに現れた青年は「カ〜バラバラ」しか話さない。
そこにトト様がやってきて、その青年がアヌビスというエジプトの神で、極度の人間嫌いの為常に身を隠すと聞いて、白い何かの謎が解けました。
とはいえ子犬を殺して転生させるとは、エジプト神話で死を司る神だから??
それに「カ〜バラバラ」しか話せなくても言葉が通じるのは神のなせる技?
結衣の説得で子犬の手当をすることに納得したアヌビスですが、警戒心の強い野良猫のような反応に調教が大変そう。
そんな様子に「問題児がどうなるか見物だ」と楽しげに笑うトト様は、絶対助けてくれないつもりでしょうね。
結衣が中庭に犬小屋を設置すると、他の神様達が戻り始め、アヌビスと対面するのですが、人間嫌いだけじゃなく神様にも警戒心が強い。
アポロンに「シャーッ」と引っ掻くのなんて猫みたいだし、それを注意する結衣はまるで幼稚園か小学生の先生のよう。
確かに問題児ですね…。
しばらく教室での授業は無理そうなので、トト様の言う通り、中庭に登校させて犬の世話をさせることに。
でも犬の名前が「カー」って…(笑)。
それに不登校だった神様達もトト様の脅しで授業に参加してくれるようになって一安心。
ただトト様は、今日は結衣のせいで疲れたからと図書室で休憩ですが、そのせいで不登校だった神様達に同情されて良かったかも?
次の日、結衣がお腹を空かせていると思ってパンを持ってアヌビスに会いに行くと、やはりまだ警戒心が強い。
それでもパンを置いていく結衣は優しいですね。
放課後また様子を見に行くと、しっかりパンを食べていたようで、カーと寝てるアヌビスが可愛かった。
それにカーの散歩では、他の神様達もカーを可愛がってくれて、幾分アヌビスの警戒心もとけたみたいで少し安心。
本当に今までどんな経験をしてきたのか、余程ひどかったんでしょうね…。
カーを挟んでのアヌビスとの会話は、相変わらず何を言っているのか結衣にはわからないけれど、それでも彼女の細かな気遣いはアヌビスにちゃんと伝わっているみたい。
数日後、カーの傷が治って喜びのダンスを踊るアヌビスが素直で可愛い(笑)。
でも元気になったカーの為に野生にかえす決心をするアヌビスが、本当は寂しいのがわかってしんみりしましたね…。
人間嫌いでも、そういう根本的な優しさを持っている子で良かった。
ただカーはアヌビスを選んだようで戻ってきたのはこちらも嬉しかった。
尊じゃないけど、目から汗が流れ出しそうでした(笑)。
日数も経つと、結衣が購買部で昼食を用意してくるのを待つようになったアヌビスとカーが餌を待つひな鳥のよう(笑)。
それに結衣も彼の意図が段々読み取れるようになったみたいで、喜ばしい限り。
放課後、カーと遊ぶアヌビスと結衣は純粋に楽しそう。
転んだアヌビスが、結衣の差し出した手を掴んで笑顔を浮かべたのは漸く心を開いてくれたからかな?
結衣が彼の言葉を急にわかるようになったのも、今まで築いた絆のおかげですね。
このことをせっかくトト様にも珍しく褒めてもらえたのに、カーは突然いなくなってしまった…。
結衣が他の生徒にカーの目撃情報を聞いていることを知っていたアヌビスは、彼女が自分の知っている人間と違うと初めて認識します。
アヌビスはその仕事上、人間の浅ましい部分をたくさん見て恐怖心を持ったけれど、結衣や他の神様達の姿を見て、考えが変わりつつあるよう。
結衣とアヌビスがカーを探すようになり、二人の距離も近付いていたのに、漸く見つけたのは冷たくなったカー…。
動物は死期を悟ると自分から姿を消すこともあると伝える結衣に、助けたことが無駄だったとアヌビス。
幸せになるなんて嘘だった、自分をを騙したと結衣を糾弾して去っていくアヌビスは、余程カーの死がショックだったんでしょうね…。
でもせっかく彼が心を開いてくれたのに、自分を責める結衣がいたたまれない…。
そんな結衣を連れ戻しに来たのはトト様。
アヌビスがカーを埋葬するのに付き合えと。
神に人間や愛を教える義務があるから放棄するなと言いながら、愛は喜びだけではないと助言もくれて、意外と面倒見が良いですね。
カーの埋葬の準備をするアヌビスに、喜びだけじゃなくて悲しみも含めて愛することだと説く結衣の言葉に、アヌビスも何か感じたようですけど…。
でも、カーの事を知った神様達とお葬式をすることになるとは思ってもみなかった。
ただ、やはり泣けますね…。
それにアヌビスが、結衣に謝ってくれて良かった。
アヌビスとの握手は、お互い認めあい許しあった証。
ただ、彼の泣いている姿に胸が締め付けられました…。
その後アヌビスも授業を受けるように。
人間みんな悪いわけじゃないとわかってくれたのは結衣のおかげですね。
それ以来、一緒に登校するようになった二人。
アヌビスがくれたミイラ人形は、もしかしてバルドルルートのトト様が売っていたミイラ…?
それにしてもアヌビスが結衣の手を恋人繋ぎするようになるとは。
アヌビスは特に意識してないみたいですが。
でも結衣は彼に見惚れたりして、意識しているよう。
結衣の弁当の買い出しに、結衣が大好きと付いてくるアヌビスが無邪気で可愛いし、荷物を持ってくれるのも嬉しい変化。
また放課後のトト様の課外授業で、居眠りしても怒られないのはアヌビスだけでしょうね。
一緒に授業を受けている結衣とは態度がえらく違う(笑)。
自室では、メリッサにアヌビスを異性として意識していると気付かされる結衣。
メリッサは本当に頼りになるなぁ。
翌朝、トト様に頼まれたものを取りに外出するアヌビスが気になって、そっと後を追いかける結衣。
一日かけて見つけたそれは、黄金の幹にリンゴのような赤い果実。
そして木から落ちたアヌビスを救おうと下敷きになった結衣を見て、彼女に会えたことを喜ぶ彼は、その赤い果実を彼女に「願いが叶う果実」だと言って差し出します。
それは、アヌビスと結衣がいつまでも一緒にいられるようにという願い。
アヌビスが、結衣達と同じ言語で伝えた「あいし、てる」には、彼を変えてくれた結衣への想いが込められていて。
この言葉を毎日トト様に教わって練習してたなんて健気…。
ここで果実を一緒に食べると恋愛ENDへ。
受け取ると宿命ENDへ。
恋愛END
結衣もアヌビスと同じ気持ちだと伝え、果実を一緒に食べる二人。
すると果実の色が金に変わり、結衣には力が溢れ、アヌビスは枷が外れ元の神の姿に。
果実がくれた力で、結衣もアヌビスと一緒に空を飛んでいるのが気持ちよさそう。
これからもずっと一緒と約束した二人は、夕陽の中で小指を絡めて誓いあい、何だかロマンチックでした。
学園に戻るとトト様が迎えに来てくれて、今回の件はアヌビスを卒業させる為に全て仕組んだと。
さすがトト様です。
そして結衣が神になったと驚きの発言も。
あの果実はやはり禁断の果実だったのか。
結衣がアヌビスと共にいるにはこの方法しかなく、試練を乗り越え運命を共にする資格を得たらしい。
それに神様になった結衣が恐縮していると、あのトト様が、彼女の事を見どころがあると褒めてくれるなんて。
結局はアヌビスの望みを叶えトト様の希望も満たした、トト様の作戦勝ちですね。
アヌビスと結衣が去っていくと、やっと子守から解放されると優しく憎まれ口を叩くなんて、トト様も素直じゃないなぁ。
でもおかげで結衣とアヌビスは一緒にいられて嬉しそう。
結衣にキスをして抱きしめるアヌビスが、本当にによくここまで成長したなぁと感慨深くなりました。
宿命END
果実を受け取る結衣。
ここでの使命を果たしたら、元の世界へ帰らなければならないのに、アヌビスは無邪気にずっと仲良しと、喜んでくれるのが切ない…。
すると枷が外れて卒業資格を得たアヌビス。
でも、卒業の意味を知らなかったみたいで、二人が別れることをトト様に確かめに。
トト様によると、予想外に早くアヌビスが卒業資格を得た為、卒業に関する説明のタイミングを見誤ったと。
せっかく頑張って赤い果実を手に入れたアヌビスに、結衣と別れる運命にあるとキッパリハッキリ宣言するトト様は容赦ない。
ショックを受けたアヌビスは教室を去ってしまったのに、別の道もあったと言われてもね…。
アヌビスを追った結衣の説得に「遠くにいても心は一緒」と言う彼は、ものすごく成長していたんですね。
遠かった心の距離も今はとても近い。
大切なのは心だから。
卒業式も終わりお別れの時。
お互いに忘れないと約束する結衣とアヌビス。
アヌビスが結衣達の言語で「すき」と言うと、結衣も「好き」と返して、じゃれつくのが微笑ましかったです。
でもまさか最後にトト様にアヌビスのことでお礼を言われるとは思わなかった。
元の世界へ帰ると、記憶が無くなっていた結衣。
そこに首輪を付けた子犬がすり寄ってきたと思ったら、「カァ」と声がして顔をあげるとリードを拾い上げたアヌビスが。
久しぶりと言うアヌビスに、彼の名前を何故か知っていた結衣。
ずっと忘れないと約束してたしね。
初めて会ったアヌビスと再会した結衣が彼のことを思い出し、今度こそずっと一緒にいられますように。
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