まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

君は雪間に希う 与一 感想

 

※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

※基本的に情愛ルートを目指してプレイしております。好感度は高め。

与市(CV:山下誠一郎

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食いしん坊なだけかと思ったら料理もできるし、しかも上手い。

愛想がなくぶっきらぼうで、あからさまに面倒くさそうな態度。

でもこまめや動物達には好かれると言う事は、本当は良い人?

表向きの仕事は酒屋の奉公人で何と番頭。

 

こんな彼ですが、源十郎と与市に任務を紹介されている時、与市が天ぷらを紗乃の口に突っ込んだり、実は酒屋の仕事は手際が良くて優秀だったり、寝起きの紗乃の髪を梳いてくれたり意外な一面も持っています。

 

そして髪切り事件の捜査。正体はやはり宵禍。

紗乃も戦うために与市に体術を習うことになるのですが、面倒くさそうにしながらも教えてくれる与一って実は面倒見が良いんですね。

でもいくら手加減してても女の子相手に打撃って・・・・

屈しない紗乃もすごい。

 

それに二十六夜待ちの際に紗乃に贈ってくれたのは、まさかの小刀。

てっきり紗乃が物欲しげに見ていた簪だと思っていたのに。

けれどお庭番という任務は甘くなく、力のない紗乃には一番の武器。

態度はそっけないけれど、きちんと紗乃の事を考えてさりげなく気を遣ってくれてるのが心にくいです。

 

そしてその夜、紙切りに襲われたのは三春。

それを契機に紗乃が囮となる作戦に対する彼女の熱意と、その後能力に目覚め真犯人に雪儀を行うところは、本当に女の子とはいえ凛々しかったです。

これで事件は無事に解決。

 

そして与一ルートへ。

紗乃も柳屋で奉公することに。

それは与市がいるから。

と言っても、色恋ではなく強くなるため、と言うのが紗乃らしいですね。

 

それにしても、与市のモテぶりにはちょっとビックリ(笑)。

当然女子の奉公人達には、与市との関係について聞かれるし。

おまけに紗乃の曖昧な説明も余計な拍車をかけて、与一と恋仲だと噂にまで。

 

それを利用する与一の「虫よけ」発言には思わずなるほどと感心(笑)。

さすがに躊躇する紗乃だけど、今まで以上に稽古をつけてくれるなんて言われたら断れないですよね。

何だか城下町ルートの紗乃って逞しい。

 

この虫よけの「仮恋仲」については、与市から皆に打ちあけるものの、紗乃に予め想定される質問の解答を用意する周到さはさすが。 

 

おまけに奉公人達が陰から見ている中で、わざと恋仲らしい事をする与市に翻弄される紗乃ですが、稽古が逢引なんて、面倒くさがりの与市らしい。

 

一方江戸では最近、言葉を喋る形人が宵禍化したのものが毎日出現。

 

柳屋では、最近流行っている色恋草子に話題が。

何でも内緒で武士が作者として書いており、転写も本人がやっているそう。

しかもそこの娘が病気で、その症状は髪切り事件の時と同じということに、嫌な予感のする紗乃。

 

そして城下町組でその色恋草子武士の捜査を行う事になるのですが、その武士と娘の名を聞いた途端、一瞬与市の反応がおかしい。

紗乃が気付いてすぐに問いただすものの、何でもないとはぐらかされます。

 

その後、稽古という名の逢引中、油断した与市を押し倒し勝ち誇った紗乃だけど、逆に余市に翻弄されされる様が、何とも微笑ましかった。

紗乃は余市の本音を気にするし、余市は「俺が奇虚でも好きになってくれるか」なんて聞いてくるし。

おやおやこれは?

なんて思っていたら、実は里が見ていたとは。

道理で余市があんな恋仲らしい事をしたんですね。

ちょっと傷ついたような?紗乃は、里に「与市の事を本気じゃないなら別れて」なんて言われるし気の毒。。

 

他人が見てないと恋仲らしいことをしてくれないなんて、本当に与市らしいけど。。

今までの与市とのやり取りで彼に惹かれてきた紗乃が、与市の態度に悲しくなり、別れたくないと思うようになる過程がとても自然で共感できました。

 

そして自分を変えたいと強く思う紗乃を応援してくれる与市。

二人の距離も徐々に近づいてるようですが、紗乃はともかく与市の本音が奇虚なだけに気になります。

 

そうして例の武士の家に酒の配達に。

この屋敷の形人が宵禍であることは確信できたものの、やっぱり与市の様子がおかしい。

これは何かあるに違いないのに、彼が素直に教えてくれるわけもない訳で。

紗乃だって気になりますよね。

 

そんな折、町に宵禍が出現。

紗乃が一人で相手をした際、ハッキリと喋る宵禍に驚く彼女。

でも一人で倒したのは立派!

これも与市の稽古の賜物ですね。

 

ただ他の宵禍も全く同じ言葉を喋ることから、残留思念の元となる人物や出来事を捜査する為、与市達は遊郭へ。

 

いつも自分に正直な与市ですが、ここまであからさまに嫌悪を表するのにどことなく違和感が。

宵禍の喋る言葉について楼主に心当たりを聞くと、ありすぎると。

まぁそうでしょうね。。

ただ、遊女ではなく遊女の恋敵にも心当たりがあるらしく。。

 

ここで雪の愛キャッチが発生する選択肢を選択。

 

与市の様子がいつもと違うので、息抜きに誘って元気づけようとする紗乃。

色々気遣いながらお団子を勧めて、与市の笑顔が見たいと告げた紗乃が健気で。

そんな彼女を見て思わず吹き出して笑う与市が、とても自然でつい見惚れました。

また、今まで見たことのない笑顔に胸が高鳴って、自分の感じたことのない感情を意識する紗乃が素直に可愛かったです。

 

そして宵禍のセリフが、色恋草子のセリフであることが判明します。

与市の部屋で一緒に読むもやっぱり様子が変だし、紗乃に甘えてくる与市。

それに最近は柔らかい表情も見せるようにとなってるし、なかなか良い雰囲気かと思っていたのですが、もしやこの草子に出てくる櫛が与市の・・・?

と言う事は記憶が・・・??

 

そこでまた例の草子の武士平岡から酒の注文が。

どうしても娘の部屋に行きたいからといって、与市が取った行動が腹下し(笑)。

 

娘は平岡の妹のようで、彼女が本当の作者であることが判明します。

妹の汐月が目をつけたのは与市の櫛。

自分が売ったと言う汐月に、今までの与市の態度を思い返すと、すとんと腑に落ちました。

それに与市に記憶が戻ってるし。

だからといって、汐月に「男に捨てられた」とかはっきり指摘して刺激を与えるなんて、辛辣過ぎなような気が。。

 

ここでの選択肢も、雪の愛キャッチが出る方に。 

 

与市が冷静になり、紗乃に謝ってくれてとりあえずホッとしました。

 

そして一連の事件は汐月の形人が原因と判明し、平岡家の形人を調査し雪儀をする方針に。

与市の記憶が戻っていたことを三茂たちに黙っていた紗乃を問いただす与市。

ただ紗乃だって与市が処分されるのは嫌だから。

与市の代わりなんていない!と叫ぶ紗乃の気持ちがよくわかります。

 

でも与市の気持ちも痛いほどわかって。。

道具だからって使い捨て、しかも記憶が戻っているのに。。

 

その時紗乃には、与市の首に糸が見えない=心が戻っていない証拠=処分されない、という図式が。

 

ですがいくらそう伝えられても、実際記憶があり、役目から解放されたいと望む気持ちがあるのに、一方的に紗乃に心がないと決められるのは、与市だって納得できませんよね。。 

紗乃だってそんなつもりで言ったわけじゃないんですけど、結果的に与市を傷付けてしまうことに。

 

ここで自分の本当の気持ちに気付いて告白をする紗乃ですが、与市からすれば、心がない自分が好きとかそんなの嘘としか信じられないと。 

与市を好きだと言う気持ちも、与市に嫌われてから気付くなんて間が悪すぎで可哀相過ぎ。。

 

それから10日後、宵禍は増加の一途。

源十郎は武家町、与市は平岡家の捜査なので、紗乃は三茂と、汐月の元婚約者と駆け落ちしたという遊女のいた遊郭の調査へ。 

遊郭に来たことがないという三茂はさすが妻想いで、こんな状況でもほっこりしました。

 

ところが楼主に聞いた情報では、痴話喧嘩で殺生沙汰になり既に二人とも亡くなっていると。

 

また、紗乃と与市の関係がおかしいと気付いた三茂が、奇虚を振り向かせるのは大変だけど応援してくれるなんて本当に良い人だなぁ。

そして紗乃は与市に謝り、もう一度好きだと伝えるために彼に会いに行くことに。

 

汐月に呼び出され、一人で平岡の屋敷に向かった与市。

そこで数体もの宵禍と戦っている与市に紗乃が加勢するものの、苦戦し死を覚悟した瞬間に現れたのは、人間の悪意が好きで宵禍に力を与えている神・比弥衛。

比弥衛は白皙の一族に恨みがあるようですが。。

 

隙をついて逃げ出し、与市に何故一人で汐月に会いに行ったのか問う紗乃に、一応親みたいな汐月を傷付けたので謝りたかったと言う与市。

 

今度は与市が何故助けに来たか聞いてきて、仲間だからと答える紗乃。

本当は仲間よりも大切な存在なんですけどね。。

 

仲間だと言ってくれた紗乃にひどいことを言って傷つ付けたと謝りながら、怪我をした紗乃に簡単な手当をしてくれる与市が優しいかったです。

 

汐月が許嫁に裏切られた件があったから、中々言葉や行動だけでは信じることが出来なかったみたいですね。。 

でも紗乃は身を挺して与市を守ってくれたから、大切な仲間だと思ってると、与市が言ってくれるなんて。

ここからの二人とこまめのやり取りがとても微笑ましかった。

 

ところがそこで智成から、江戸中の喋る宵禍がすべて姿を消したと聞いてお庭番の拠点へ。

 

そこで、皆に平岡家での事の顛末を話す紗乃。

京士郎が指示を出している最中、清彦に一人で汐月に会いに行った件を追及される与市は、処分を覚悟の上で正直に全てを語ります。

 

与市の処分に待ったをかけたのは、紗乃とまさかの三茂。

やっぱり良い人なんですよ、三茂って。

三茂の意を組んで与市の処分は保留になり、明朝城下町組で汐月の元へ向かうことに。

 

その夜、中々寝付けなくて庭を散歩する紗乃を心配して付いてきた与市。

そこで紗乃に以前与市に告白したときの「好き」の意味を問いただし、異性として好きと告白されると今度は照れるのが可愛いかった。 

 

おまけに、あくまでも奇虚だから照れるとか好きになるとか感情はないと言い張りながらも、紗乃の説得で与市が紗乃を好きと認めるところもやはり可愛い(笑)。 

そのあとの口づけを含めたやり取りは、お互い恋仲になるのが初めて同士で初々しかったです。

 

そして決戦の朝。与市と紗乃を見つめる三茂の温かい視線がたまらなく優しい。

 

平岡家では汐月の兄が形人になった経緯が語られ、薄ら寒くなりました。

そして兄に比弥衛が溶け込み巨大な宵禍へ。

朝日にも平然としているなんてまさに神。

 

更に汐月の記した言葉そのものが宵禍へ変わり、キリがない戦いへ。

状況を打開するために、汐月を説得する紗乃。

遊郭で聞いた話を聞くたびに、黒い糸が剥がれていく汐月。

後悔し泣き叫ぶ汐月が気の毒ではあるのですが、上手くいきすぎの感も否めなかったかな。。

 

そして草子の宵禍は全て消え残るは神の宿る巨大な宵禍のとなり、源十郎と与市により神ごと無事に退治。

汐月も紗乃の、雪儀で正気に戻ってひとまず一件落着。

兄の形人の元になった手鏡を弔って欲しいと言う汐月が、本当は優しい人なんだなと感じました。。

 

最後、与市と汐月との会話は切なかったですね。

汐月がありがとうと言ったのが、救いでしょうか。

 

情愛エンド

喋る宵禍がいなくなり、ようやく江戸は平和に。

 

三春の茶屋に城下町組で行った途端、三茂の惚気爆発(笑)。

おまけに与市と紗乃の微笑ましいというか、イチャイチャがいつの間にやらパワーアップ。

与市が紗乃で頭を撫で合う姿や、団子をお互いあ~んしあう二人。

まさか与市がここまで甘えたがりだとは。

初対面の素っ気なさが嘘のようです(笑)。

 

そして吉宗との謁見。

吉宗からはお庭番の任を解き、お咎めなしという粋な計らい。

また汐月について意外な事実も。

それにしても形人の兄は良い人だったのに、本当の兄はどうしょうもない人だったんですね。。

でも死罪は免れそうで、良かったかな。

生きて罪を償う方が大変と言いながら、与市も気にかけているんですね。

 

そして旅にでたいと言う与市に紗乃も賛同。

お互いのいるところが自分の居場所だから。

どこにいても、相手がいれば関係ないって恋仲ならでは。 

見送りはやはり賑やかでしたが、桜太郎も旅に出たらしい様子。

 

最初の目的地は紗乃の故郷に。

途中行商で与市が買ってくれた櫛は、与市の櫛と似ていて。

節約を心配する紗乃だけど、与市が紗乃に贈りたいと思って買ってくれたものだからやっぱり嬉しいですよね。

それに夫婦と言われて否定しない与市は、先の事も考えてしっかりしてます。

 

そして宿屋の夜。

紗乃に膝枕して頭を撫でてもらったり、口づけをねだったりする与市の甘えたがりにすっかり慣れている様子の紗乃達がひたすら微笑ましい。

 

そして汐月の草子下巻は幸せな結末に。

紗乃宛の手紙には、汐月も与市を気にかけているんだとわかって思わず涙が滲みました。

 

最後のキスシーンは「あんたには汐月のような思いはさせない」と誓う与市の決意が真摯で、彼の決意した未来が二人を待っていると思えるエンディングでした。

  

悲哀エンド

5章の雪の愛キャッチで、雪が出ない方を選択。

また最後の選択肢は、花の愛キャッチが出ない方を選択。

  

親玉の宵禍を倒したことで比弥衛にも止めを刺せていたようで、ようやく江戸の町に平和が。

 

そして精神が崩壊した紗乃をかいがいしく世話する与一の姿。

せっかくの暖簾分けの話を断わったのも、紗乃の世話をするため。

源十郎も三茂も紗乃の世話を手伝うと言ってくれるのですが、他人に任せたくないと与市の気持ちもわかるだけに哀しい。。

分からないなりにも何かを察して、与市と源十郎の喧嘩を止めようとする紗乃が痛々しかったです。。

最後のキスシーンと与市の言葉は、切なくて思わず涙ぐんでしまいました。

 

バッドエンド

個別ルートに入ってからは、ほぼ花の愛キャッチが出ない方を選択しました。

また5章の雪の愛キャッチでは、雪が出る方を選択。

 

遊郭へ調査後、紗乃は与市に謝るために平岡家へ。

そこで宵禍と戦う与市をかばった際、紗乃は・・・・

何とも遣り切れないしあっけない終わり方でした。

 

 

初対面の印象が、最後にはがらっと変わった与市。

本当に心がないのか不思議ですが、この謎も全部クリアすれば解けるのでしょうか?

それでも二人が甘えて甘やかされて幸せなら、もうそれで充分満足です(笑)。 

 

 

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