まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

君は雪間に希う 錦次 感想

 

※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

※基本的に情愛ルートを目指してプレイしております。好感度は高め。

錦次

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娯楽街で歌舞伎役者として情報収集している奇虚。一番の年長者で、歳の話は禁句。

自尊心が高くて我儘。

たまに紗乃をからかい遊ぶことも。

見た目によらず怪力の持ち主で、決して怒らせてはいけない人。

そんな大人の錦次が初心な紗乃にどのような恋をするのか、とても興味がありました。

 

娯楽街では他の地域より宵禍が多く出る為、紗乃の挨拶もそこそこに早速仕事で見回りに。

娯楽街は他の地区と違って中々楽しそうですね。

 

そして盗んだ金をばら撒く猫又小僧から宵禍が発生し、早速捜査することに。

そこで五年前に捕まった初代猫又小僧を調べると驚くべき事実が判明します。

道理で清彦の反応がおかしかったのも納得。

当時の吉宗も粋な計らいをしましたね。

 

そして二代目猫又小僧こと瑠璃子が宵禍に。

紗乃の能力もあり何とか退治に成功しましたが、この後の瑠璃子辰之助が心配。。

また錦次達奇虚の非情さも身に染みる思いでした。

 

それにしても、紗乃の初心な反応を面白がって遊んでる錦次が、彼女を見つめたり抱きしめたりしてからかう様子が色気あり過ぎ。

 

事件解決後の打ち上げの賑やかさは、清彦や紗乃、錦次の意外な一面が見られて楽しかったです。

桜太郎は案外常識人なんですね。

 

そして錦次ルートへ。

猫又小僧事件解決からひと月。

 

錦次と紗乃が宵禍化した人の名簿作成をしている最中、錦次に見惚れていたのを本人に追求され、錦次のように綺麗で上品になりたいと言う彼女の気持ちには同感です。

だからと言って、そんなに見たいなら見ても良いと、わざと顔を近づけるのは絶対からかっているからで達が悪い。

 

また最近江戸では、些細な諍いから宵禍化する人間や形人が増え、腕から首までまとわりつくような痣がある人が増えつつあるよう。

 

それは揚座敷で眠る瑠璃子も同じで、話も聞けない状態。。

紗乃は錦次と作成した名簿をお見舞いに来ていた辰之助に見てもらうと、何と瑠璃子と同じ痣を持つ妓楼の遊女を知っていると。

一緒に調査に来ていた桜太郎と視線でお互いのやる事を理解するなんて、紗乃もすっかり御庭番ですね。

でも辰之助が気の毒で見ているのが辛かったです。。

 

その後錦次に報告に行くと、錦次の役者仲間から、紗乃は錦次のここ最近のお気に入りとからかわれる始末。

実際はからかいがいのある玩具なんですけどね(笑)。

そんな錦次が女形に拘り立役をやらない理由が気になります。

 

そして例の妓楼に、何と紗乃が遊女として潜入捜査する事に!

錦次の推薦と言う事と、色事は回避できる考えもあるとのことで決意した紗乃ですが、肝心の回避方法や潜入捜査の技術を教えてくれないなんて、心細い。。。 

その夜、紗乃を珍しく錦次らしい言葉で励ましてくれた彼に、彼女の胸が高鳴るのは恋の始まり?

 

無事に妓楼に阿国の禿として雇われた紗乃。

禿の年齢ではなけれど、あまりにも初心で何も知らない紗乃だから特別扱いに。

なるほど、事前に情報を教えられなかったのはこういう事だったんですね。

 

それにしても阿国があの「出雲阿国」の形人だとは驚きました。

歌舞伎役者にならない理由はわかりましたけど、錦次との繋がりが気になる。。

 

その頃御庭番の会議では、紗乃が話題に。

錦次は三茂から彼女を励ましてくれと頼まれます。

紗乃は愚直だから、励ませば張り切る姿が目に浮かぶという錦次の少し意地悪な考えが、今後どう変わるのか楽しみです。

 

紗乃が妓楼に潜入してから七日ほど、まだ確たる証拠は掴めず。

そんな中錦次の笑った顔を思い出して胸が締め付けられるなんて、余程彼が気になる証拠ですよね。

 

そこに三茂の頼みを聞いた錦次が現れて、何度も彼の名前を呼びながら小走りで駆け寄る紗乃が何ともいじらしい。

錦次の素っ気ない態度なんか気にならないくらい、紗乃が健気で可愛かったです。

 

近所の神社で情報交換中も、錦次とのいつも通りのやり取りが微笑ましかった。

何だかんだ言いつつ、錦次も紗乃をからかいながら気遣ってるところが良いんですよね。

 

そして帰り際に阿国と錦次が出会うものの、錦次の態度が冷たすぎ。

やはりかなり昔からこの二人は知り合いらしいけど、紗乃が勘ぐって落ち込む気持ちがわかるだけに、錦次の簪の事とか色々気になります。

 

そんな時、あの辰之助が瑠璃子以外の太夫と花魁道中!

そして結婚の約束までするなんて。

あんなに瑠璃子璃子だったのに。

 

一方妓楼で例の痣の遊女を発見。

どうやら鳥屋に籠もっていたところを抜け出したらしいのですが、阿国曰く、天女の羽衣と呼ばれる例の痣ができると、人間離れした美しさを手に入れる代わりに気が触れるとか。

ですが長期の休みで羽衣は消え、回復するとも聞かされます。

この時には、そうなんだ~くらいだったのですが。。

 

この件を神社で娯楽街組に報告し、解散後のまさかの錦次の膝枕!

錦次と少しでも一緒にいたい。でも妓楼での激務で眠い。

そんな紗乃に対する、彼女の仕事ぶりへの報酬とはいえ、これは予想外。

 

それに気になっていた阿国と簪の事も聞けたし、紗乃としては一安心ですね。

そして錦次が好きだと自覚しながら眠気に勝てない紗乃と、何気に優しい錦次に癒やされました。

 

妓楼に戻ると、痣の遊女が宵禍に。

紗乃が引き付け間一髪な所で錦次に救われるも、彼の自分の左腕を犠牲にする戦い方に抗議する紗乃の気持ちもわかるし、合理的な考え方をする奇虚である錦次の言っていることもわかる。

 

自分が死んでも代わりはいるし、紗乃の事も守ってくれるという錦次の言い方。

紗乃はただ、彼が好きだし心配だからなのに、この言い方は傷つきますよね。。

 

情で抗議した紗乃に対して、錦次に見込み違いと言われても、自分の言いたいことを全て言い切って立ち去った紗乃が格好良かったです。

ただ、錦次の様子に変化が・・・。

 

錦次の事で悩んでいたのに、いきなり紗乃に久倉と言う商人から水揚げの話が!

これにはさすがに紗乃もショックですよね。。

 

また禿たちから、辰之助のおまじないか複数人にされていると聞かされたり、おまけに逃げ出した遊女を助けようと庇ったら捕まり、手足を拘束されとある部屋に閉じ込められたり。

 

翌日にはそのまま水揚げの部屋へ運ばれ、思い出すのは錦次のことばかり。

まさに踏んだり蹴ったりの紗乃が可哀相すぎ。。

 

と、そこに颯爽と現れたのは錦次。

何と久倉の倍の水揚げ料を払って紗乃の水揚げを阻止してくれます。

 

紗乃の抱きつく姿も可愛かったですけど、受け止める錦次も優しくて。

水揚げを回避する為とはわかっていても、やはり嬉しかったです。

でも、紗乃への仕打ちに腹を立てているとはいえ、拘束していた縄を引きちぎる姿は流石錦次。

 

そして水揚げ当日。

錦次の心臓に悪いからかいは、やはり色っぽくて見惚れますね。

紗乃も錦次に「奇虚だから気持ちに応えられない」と言われても、「それでも構わない」ときちんと告白出来て良かった。

 

そんな紗乃に錦次がもしもの話として告げた「貴方に惚れさせてみせなさい」には、思わずドキリ。

啖呵を切った紗乃も、満足そうにうなずく錦次も、何だかんだ微笑ましくてほっこりしました。

 

ですが錦次が話してくれた簪の話は、しんみりしましたね。。

それに立役が出来ない理由にも。。

形人や奇虚ってそういうものなんですね。。

 

妓楼の調査に加え、錦次を惚れさせるのも目的になった紗乃。

そんな時、紗乃の居眠り中に阿国が間夫と戻って来たらしいのですが、一体誰か気になります。

それに鳥屋の場所も。

 

引手茶屋で錦次と待ちあわせ、鳥屋の場所についてやはり地下だと結論。

ここからが大詰めで緊張感も増します。

ですが紗乃の恋文やら告白やらへの錦次のダメ出しが、いい感じでホッと一息つけました。

 

お互い何もしていない同衾後、朝餉では遊女達にからかわれながら、丑の刻まで部屋で待機。

そして廊下の先で、棚を一押しでずらし地下への入口発見する錦次。

一押しって。。

 

そこで見つけたのは形人の道具の墓場。

何とも酷い。。

 

すると現れた阿国と楼主から、最初に感染したのは辰之助だと聞かされます。

 

早速桜太郎と清彦を呼び寄せ辰之助について聞くと、既に逃げたらしく、牢屋敷の瑠璃子の所にも久しく通っていないと。

璃子が不憫。。

 

辰之助が宵禍化しない理由。

それは自身が感染源だから。

どうやら辰之助は誰彼構わずおまじないをしていたらしく、これでは感染者や心当たりのある人は大勢居るはず。

何だか不謹慎ですが、コロナと似ているとな思いました。。

 

中々辰之助が見つからない中、あの久倉が紗乃に会わせろと妓楼に来て宵禍に。

その時の震える紗乃を見て、「汚い手で触るな」と怒る錦次が最高に格好良かった!

 

ですが久倉を倒した錦次の首には怒りを示す赤い糸が。。

 

紗乃が指摘すると、薄々感づいていたらしい錦次。

理由については渋る錦次ですが、感情がわかる彼女に隠しても意味がなく白状します。

 

切っ掛けは、紗乃を美しいと思ったから。

 

まさか錦次この口からこんな言葉が聞けるなんて。

それも、紗乃から一方的に喧嘩を売られた時というのも、何だか錦次らしい。

 

それからの言葉は、紗乃を想っている気持が伝わるもので。

いつの間にやら、惚れさせていたんですね。

口付のあとこれからいい雰囲気に、というところで紗乃の腕にあの痣が。

紗乃より深刻な表情で心配する錦次が印象的でした。

 

また、紗乃は同じ病の人達を治癒できるのですが自分のはできないし、他人を治癒すると病が進行する始末。

心配する錦次の悲しげな言葉が胸を打ちます。

 

牢屋敷で紗乃が瑠璃子を治療すると、同じく感染していた牢屋番も治癒。

顔が真っ青な錦次が紗乃の腕を確かめるも進行なしでホッとしましたけど、こんな錦次も男前。

 

こうして、芝居小屋に瑠璃子を囮に辰之助をおびき寄せ、同時に痣の患者も集めて紗乃が雪儀して一石二鳥の作戦に出ることに。

 

作戦前日の夜。

紗乃の決意が固く、説得を諦めた錦次。

おまけに自分が宵禍になったら錦次に雪儀をして欲しいと頼まれて、錦次が可哀相。。

でもお互い覚悟を決めた二人の、信頼の固い絆が見えました。

 

そして当日。

辰之助が姿を現し紗乃が雪儀すると、何と一緒にいた阿国が宵禍に。

一連の宵禍事件の真犯人は阿国だったなんて。。

あんなに紗乃に良くしてくれたのに。。

しかも、外には阿国の間夫の宵禍まで。

幽霊みたいにフワフワって、もしかして?

 

阿国と、錦次・桜太郎の攻防は苛烈を極め、その矛先は紗乃へ向かうもしっかり守られているのが心強い。

まさに息もつかせぬ戦闘に目が離せません。

錦次が女形で戦う姿も美しい。

 

けれど錦次の一撃で阿国の本体である笄を破壊。

錦次の、譲れない紗乃との未来。

阿国にも夢見た未来があったのでしょう。

それが哀れでなりませんでした。。

最期、紗乃に浄化されたのが救いかな。。

 

紗乃の痣も消え、いつもの余裕など吹き飛んで、わざと強く抱きしめる錦次。

どれだけ心配したのかが痛いほど伝わります。

紗乃が告白し優しく応える錦次。

目を覚ました観客が囃し立て、心温まるシーンでした。

 

情愛エンド

七章雪の愛キャッチが出ない方を選択。

 

事件が解決し、娯楽街にもいつもの活気がもどり江戸も平和に。

阿国の望みや願いを背負うと決めた錦次が、彼女の笄を挿して歌舞伎の舞台に立つ姿がとても綺麗でした。

 

益々仲が良くなっている辰之助と瑠璃子達。

幕府からのお達しで遊女を楼閣に閉じ込めるのも禁止に。

それに形人の道具も持ち主に戻されたようで、これには本当に良かったと思いました。

 

また、芝居を見に来ていた遊女に囃し立てられる錦次が、紗乃は自分のものだから触れるなだとか、自分は紗乃専用だとか独占欲丸出しなのが面白かったです。

立役にもこだわらないようで、これはこれで観てみたいですね。

 

その後二人は小高い丘に。

御庭番を抜けた二人ですが、桜太郎も抜けて旅に出ることになりその見送りに。

桜太郎とのやり取りは相変わらずで楽しかったです。

 

そして桜太郎が任務中に手に入れた阿国の日記。

それには間夫との出会いや想い、宵禍になった理由が綴られていて、阿国にとっては幸せな時間だったのでしょうね。。

 

「何かに執着して身を滅ぼすくらいなら一人でいた方が」と語る錦次に、紗乃が「自分が側にいる」と告げると、彼のなんとも言えない優しい表情と肯定の言葉にうっとり。

 

そして初めて錦次からの告白。

好意は伝えてくれてはいましたが、言葉では初めて。

口づけのあとの錦次の一言が、とても甘かったです。

 

悲哀エンド

好感度高め。

七章雪の愛キャッチが出る方を選択。

 

錦次を助けるために雪儀の祈りを強める紗乃。 

あと一息で阿国に止めをさせる時に、紗乃の体に変化が。

痣が繋がり、紗乃が阿国と同じ人形の宵禍に。 

阿国を母親と慕う紗乃を、錦次が説得するほど紗乃な怖がり、錦次が哀れで仕方ありませんでした。。

 

そして紗乃が阿国よりも強く錦次に攻撃をしかけ、もう覚悟を決めた錦次が最期に「好きだ」と口にしたとき。

真顔の紗乃が「殺して」と。

 

止めを刺したあとの、錦次が宵禍になる直前の台詞があまりにも切なく、泣きました。

 

バッドエンド

好感度低め。

七章の雪の愛キャッチが出ないほうを選択。

 

錦次を救おうと阿国から気を逸らす紗乃。

ですが阿国の糸に巻き付かれ、苦しみの中で見た、錦次の簪の前の持ち主に関する阿国の記憶。

その姿と名前に驚きました。

そして紗乃はそのまま・・・。

錦次の叫び声が虚しく響き渡ります。

 

 

錦次 ルートは、普段淡々と話す彼の声音の変化も聞き所だと思いました。

久倉から紗乃を救う時の、静かではありながら、ぞっとするような怒りの声音。

からかっているときとは全く違う、甘く優しい声音。

 

もちろんスチルやテキストでもそれは伝わるのですが、やはり声優さんの演技は更に色を添えくださり、とても素敵でした。

 

初めの頃の冷たい声と最後の甘い声を、ぜひ聴き分けて堪能して欲しいです(笑)。

それに遊女の生活についても随分勉強させていただきました。

 

 

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