まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

君は雪間に希う 篁智成 感想

 

※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

※基本的に情愛ルートを目指してプレイしております。好感度は高め。

篁智成(CV:小林裕介

御庭番では新参者の奇虚。

穏やかな性格ですが、基本的に他人とは距離を置きがちで素っ気ない態度を見せます。

特に同僚の東条には冷たいとも言える態度(笑)。

でも何故か紗乃は特別らしく、いつも気を遣い優しい。

智成ルートはこの謎を解く物語でもあります。

 

※共通ルートは國孝と同じの為、割愛させていただきます。

天一坊事件解決後も、紗乃達は武家町の警護をしながら情報収集するも、例の商人の情報は入手できていない状況。

宵禍を操る道具を使わせ、記憶も奪う下手人。

当の天一坊がその商人の顔も買った場所も覚えていないんじゃ、智成の言う通り八方塞がり状態ですね。

 

そんな中、三春の提案で休みの日に江戸郊外に出かけることに。

三春の思惑とは違って智成と京士郎も同行しますが、無口で淡白な彼らの相手は大変そう・・・。

 

案の定、智成は相変わらず紗乃に過保護だし、三春は京士郎に出会った頃からの鬱憤を爆発させましたが、川で水遊びしたりお弁当を食べたり、中々ほのぼのとしたお出かけでした(笑)。

京士郎と三春って本当にお似合いだと思うんですけど。。

 

ただ御庭番の仕事では相変わらず進展がないまま。

しかも残留思念も減ってきた所に、いきなり殺人事件が。

 

殺されたのは現在の老中で、腹部には宵禍の糸が付着した大きな穴が。

目撃者は、天一坊と同じく肝心なことを覚えていない事から、下手人は商人本人の可能性が高いと京士郎。

 

紗那が役に立てなかった自分を責めて無理をしているのが痛々しく、そんな彼女を気遣う智成は優しいけれど、御庭番には向いてないと諭します。 

弱音だって吐きたくなるだろうに、自分も戦いたいと智成に告げる紗乃は立派ですね。

  

下手人の手がかりがない中、自分にもっと白皙の一族の力があればと落ち込む紗乃に、京士郎が紗乃の頭をわさわさ撫で、重苦しい雰囲気が一気に吹き飛びました(笑)。

 

智成と京士郎の「もやもや」のやり取りも面白かった。

智成は京士郎の代わりに紗乃の頭を優しくなで始めるし、京士郎は吉宗のマネをしただけだと言うし。

おまけに、一度も京士郎になでなでされたことがないと怒る三春が可愛かったです。

 

京士郎と三春を二人にするため、庭に出る紗乃と智成。

お庭番の任務以外で智成にやりたいことを聞くと、紗乃と一緒にいたい、と。

彼の中でも奇虚であるのに彼女が気になる理由がわからず、やはり答えが欲しかったんですね。 

 

本来なら、奇虚は宵禍退治ために生み出されたものだから、その必要が無くなったら存在意義も無くなってしまうのですが、その考えも在り方も悲しい。。

 

智成の紗乃への気持ちについての二人の会話は、まるで恋仲に成り立てのようで、とても微笑ましかったです。

 

その後も下手人の情報がつかめない中、紗乃は京士郎の指示で他の老中である丹波家へ。

千江の夫でもある彼は、残留思念の黒い糸に雁字搦めにされて苦しんでいて。。

 

そんな状態の千江の夫が厠に行った際、突然悲鳴を上げ、先に亡くなった老中と同じように亡くなり。。。

 

自分のせいだと、自分だけが異変に気付けたはずだと責めるばかりの紗乃が危うい。

ですがその後、自分を追い込むように捜査を続け、壁の隙間から宵禍を召喚する磨き棒を見つけたのですが、焦りで周りもろくに見えていないような彼女が心配でした。

 

そうして刀研ぎ師の尋問開始。

紗乃の脅しのような尋問で磨き棒の持ち主はわかりましたが、なんだか紗乃が怖いというか、普段の彼女との落差に戸惑いも。。

研ぎ師の長屋で見張っている時の紗乃は、気持ちばかり急いているように見えるし。。

 

そんな時、彼女の作戦を取り入れてくれた京士郎の頭を撫でる仕草で、緊迫した状況がほぐれてホッとしました。

流石お頭!とこの時は思ったんですけどね。。

 

そして緊張で力んでいる紗乃に「そんなに自分をいじめないで」という智成の言葉が胸に沁みました。。

最近紗乃の様子がおかしいと、ちゃんと気付いてくれていたんですね。

その後も、智成らしく優しく気遣う言葉にジンとしました。

 

國孝達援軍到着後、長屋に突入し宵禍発生。

けれどこの宵禍は逃げるばかりで、そして微かに「助けて」と。

 

一方で残った智成と紗乃は長屋の調査をするも下手人は見つからず、とりあえず國孝達と合流しますが宵禍は倒された後。

そこには研ぎ師と思われる老人が無残な姿で倒れていて。。

 

そんな時、京士郎が打たれたと蒼羽から文が。

急いで駆けつけると、そこには吉宗らが集まっており、そしてボロボロになった京士郎の鷹弓懸が・・・。

まさかこんなにあっさりと京士郎がやられるとは想像もしていなかった。

しかも道具の損傷が激しく、復活もないと。。

頭を撫でてくれた京士郎の姿が最後だったなんて、、

本当にかなりショックでした。。

 

また、吉宗の語った事の顛末や、京士郎が奇虚になった経緯には涙が出ました。。

このルートでは、やたらと京士郎がからんでくるなとは思ってましたが、辛すぎます。。

 

京士郎を倒した下手人は、遠隔で術を使えるようで結界も効かない。

宵禍を作り変えることもできる。

今となっては、最初から全てが仕組まれていたとしか思えないほどの用意周到さが伺えます。

 

それにこの状況では、紗乃が自分を責めすぎて限界なのも仕方ないですよね。。

だから智成の「君に幸せになってほしい」には救われました。

逃げよう、には驚きましたが。

そんな智成の首には、青い糸が。。

出会った時から紗乃を特別扱いしている智成ですから、いつかはこうなると思っていましたが。。

 

清彦に見逃されて逃げた二人とこまめ。

二人が逃げるのにも驚きましたが、まさか清彦が見逃してくれるとは思いませんでした。意外と優しい清彦に、ついうるっと。

 

やがて二人が樹海の麓の村で何とか暮らせるようになり安心する一方で、智成は何かこの景色に見覚えがあるような・・・? 

それに新居の掃除は平和で楽しそう。

 

汚れて内風呂に先に入った紗乃が、同じく汚れた智成に一緒にお風呂に入ろうと誘いますが、もちろん他意はありません。

最初困惑していた智成ですが、紗乃が湯屋(混浴)に入った事があると聞いて、すぐに一緒にお風呂に入ると言ったのが、明らかに嫉妬で可愛かったです。

 

二人並んで湯船に浸かっている時に智成が紗乃に告白。

返事は待ってくれると言ってくれますが、色々あったから素直に応じるにはもう少し時間が必要ですよね。。

ただ智成が紗乃と初めて会った時の感覚を、懐かしさと愛おしさと表現したのですが、一目惚れとは少し感じ方が違うような気がしました。

 

その後、智成にしては随分積極的で、彼にもこういう面があったんだと軽い驚きも。

やっぱり奇虚とはいえ男なんですね。

 

そんな平和な生活の中、ひょんな事からこの村に白皙の一族がいた事が発覚。

しかし智成の表情は固い。

紗乃が江戸を救いたい気持ちもわかりますが、智成の彼女を守りたい気持ちもわかる。

 

どうしても諦めきれない紗乃は、その白皙の一家が紗乃の家族であることや、何かがきっかけで樹海の方へ消えたこと、そして紗乃が生まれる一年前に形人がいたことなどを突き止めます。

この形人ってもしかして?

 

結局このことはすぐに智成にバレますが、都合のいいようにしか考えられない紗乃に対して冷静な智成が、まるで以前の希虚のようで。

ただ、私はこの時の智成の意見の方が客観的で納得できたので、紗乃が我儘を言っているように見えてしまいました。。

 

ここで雪の愛キャッチが出る方を選択。

 

紗乃はずっと江戸から、自分の使命から逃げ出したことを後悔していたんですね。。

ここまで手を尽くしてくれた智成には感謝しているけれど、迷惑をかけた人達に償いがしたい。

それには母の事を知る必要があると。。

紗乃に重荷を背負わせたことで、後悔と絶望に打ち沈む智成に、紗乃が感謝し告白するシーンはお互いを想う優しさが伝わって涙がでました。

 

ただ相手の事を想って考え行動しただけ。

お互いがお互いを支えて生きていきたい。

相手を幸せにしたい。

 

ここでの紗乃がの成長が著しくて、眩しかったです。

そして、彼女の願いを叶える覚悟をした智成が頼もしかった。

 

樹海の探索すると残留思念の巣窟があり、古い苦無や周りに刀傷が見つかります。

苦無に触れ突然苦しみだした智成。

そして記憶が戻り。。

 

彼の記憶については、薄々感付いてはいましたが、思った通りのものでした。

これまでの紗乃への特別な態度や、この村に来てからの頭痛など、散りばめられた伏線が回収されていましたから。。

 

そして智成の語る十二年前の真実。

やはり冒頭のシーンはここに繋がっていたんですね。。

 

真実を知るために。

また全てを知っているであろう吉宗に話を聞く為に。

皆に謝る為に。

やるべきことをする為に。

二人は江戸へ帰る決意を固めます。

それがどんな代償を払うのかわかっていても。

この時の智成はの気持ちを察すると、もう冷静ではいられないですね。。

 

久しぶりに戻った江戸は、ひどい有様でまるで廃墟のよう。

巨大な宵禍のあとに普通の宵禍が群れになって後を追う様子がおぞましい。

 

そこで出会った与市は、普段と変わらない態度でホッとしました。。

またお庭番も町民もみな千代田城で籠城中だとか。

犠牲者が出ていないことに胸を撫でおろすものの、警戒心丸出しの御庭番達。

仕方ないにしても寂しいものですね。。

 

そして吉宗との謁見。

まず聞かされたのは、智成たちが逃げだした後の事。

下手人が陽炎のようって。

その下手人が呼び出したのが例の巨大な宵禍。

 

それから紗乃の謝罪。

心が奮い立つ出来事。

それは智成の記憶が戻ったこと。

それを確認したあとに、吉宗が全てを語ります。

 

ここで縁結びの神・比弥那が登場し語ったことで、他ルートも含めて比弥衛の謎が解けました。

白皙の一族が滅んだ影響で、縁切りの神・比弥衛が宵禍になっており止めて欲しいと。

そして奇虚の創り方を授けてもらって今に至るわけですね。。

それに智成の奇虚になった経緯にも納得しました。

 

また、巨大な宵禍は比弥衛であり、神なる宵禍と呼ばれているようで、比弥衛が顕現できるほど力を蓄えさせた者がいたのは確実らしい。

 

話が一段落し、紗乃と智成の処分についての会話で、まさか智成に切腹とは・・・!

智成は最初からこうなる事を覚悟していたよう。

でも紗乃のショックは計り知れないでしょう。。

せっかく一緒に生きると決めたのですから。

 

ここで雪の愛キャッチが出る方を選択。

 

それにしても吉宗も人が悪い!いや、良いのか(笑)。

一瞬ヒヤッとしましたが、吉宗らしいやり方は、やはり粋な計らい。

それに國孝に対する智成とこまめの反応が、いつも通りで緊張が一気にほぐれましたね。

また清彦も口では辛辣な事を言っていても、誰よりも二人を心配していたとわかりホロッとしました。

 

でも紗乃にとって、智成が切腹を覚悟していて黙っていた事は当然許せないし、もしもと考えたら涙も出るのは当然。

そんな紗乃に優しく口づけで涙を拭う智也が、頭痛のせいで本来の口づけがお預けにされて気の毒でした。

 

ところが夜半に目覚めた紗乃が盗み聞きしてしまった吉宗と智也の会話にやはりショックが隠せない。。

心と記憶を取り戻した奇虚の行く末。

それでも最後まで毅然と宵禍と戦う決意をする智也が凛々しく男らしかった。

それに京士郎の鷹弓懸を託されたくだりには、思わず熱い涙が流れました。

 

そこに神なる宵闇が攻めてきたと報告が。結界も城内の誰かに破壊されたよう。

そして智也と紗乃も最後の戦いへ。

 

流石神の宵禍だけあって、その攻撃は半端なく、奇虚だけに攻撃を仕掛け動けないようにしてしまいます。

壊された結界を白皙の一族の力で強化した紗乃が狙われた時に、蒼羽が加勢に!

 

そして不思議な光に包まれた智也の渾身の一撃で、神の宵禍を勾玉ごと撃破!

智也の言う通り、おそらく京士郎の魂が力を貸してくれたのでしょうね。

 

そして紗乃からご褒美をもらえた智也が本当に嬉しそう。

 

最後に京士郎の鷹弓懸が光ってからの展開は、涙なしでは見られませんでした。

  

情愛エンド

江戸に平和が戻り、お庭番達も復興作業へ。

紗乃も手伝っていましたが、以前なら絶対に止めていたはずの智成が「怪我をしないように」なんて言うものだから、希虚達が集まり智成を質問攻めに。

桜太郎の「紗乃のどこが好きなの」という質問に答える智成には、思わずごちそうさまと(笑)。

聞いた本人も閉口してましたしね。

 

三春と京士郎も中々良い雰囲気。

口数の少ない京士郎に「何となく説明をした方がいい気がした」何て言われてしまうと、やはり微かに覚えてるのかな?と微笑ましいやりとり。

なのに錦次が「調教」なんていうから(笑)。

ただ、蒼羽が今でも京士郎に懐いているのが嬉しかったです。

 

また、千江さんの言葉にも紗乃に対する労いや、これから生きていく上での力強さを感じて頼もしかった。やはり老中の奥方は伊達ではないですね。

 

そして吉宗から、下手人が城の屋根で死んでいたと聞かされますが、ただ黒幕に操られていたのでは?なんてまだ勘繰ってしまう私。。

 

智成と紗乃は、神の宵禍の勾玉の浄化が済んだので比弥那の社に奉納に。

今度は智成に頼まれて彼の好きなところを話す紗乃も、惚気が止まらないのは似た者同士ですね。

人通りの中で口づけをねだって断られた智成の「意地悪」と拗ねる姿は可愛かったです。

 

そうして無事に勾玉を奉納後、驚くべき事実が。

何と人間になった智成。

これが比弥那の言っていた、白皙の一族の奇跡なんでしょうね。

希望を呼ぶ「希呼」。

これからも初々しい二人が未来を歩んでいく姿に、希望が見えました。

 

 

※悲哀エンドとバッドエンドは選択肢や条件が細かいので、足跡からの設定にさせていただきました。。

悲哀エンド

※情愛エンドエンドクリア後足跡七章から。好感度高め。条件設定なし。

愛キャッチが出る→出ない方を順に選択。

 

神なる宵禍の拳を食らった智成は陽炎のような姿になりながらも宵禍に止め刺しましたが。。

 

江戸に平和は戻りお庭番も復興作業の真っ最中。

吉宗自身が勾玉を持ち、比弥那への報告へ。

 

そして智成はところどころ透明な姿で、記憶も曖昧に。。

初めてこの体になった時は、あの智成が取り乱したらしく、それだけ彼の絶望が胸に迫りますが、今は悟りを開いたかのように穏やか。

だから紗乃の悲しみや辛さが痛いほど伝わります。

 

それは智成も同じで。

忘れて欲しくない。

例え醜い執着であっても。

約束の接吻もその後の行為も、ただ紗乃に自分を刻み付けたいから。

涙を流す智成が哀れで、とても切ないエンディングでした。。

 

 

※バッドエンド1と2は条件設定「有り」で見られました。

バッドエンド1

足跡六章から。好感度低め。「それでも調べたい」以外は愛キャッチが出ない方を選択。

 

神の宵禍のと戦いの中、結界を修復する紗乃は宵禍に気づかれ、そして・・・。

最期に見た比弥衞が泣いているのが印象的でした。

 

バッドエンド2 

足跡七章から。好感度低め。全てアイキャッチが出ない方を選択。スチルあり。

 

江戸が滅び吉宗も亡くなり、京も大阪も宵禍に襲われた世の中。

智也を選び依存するようになった紗乃は彼と結ばれますが、一生逃げ回った人生は幸せだったのでしょうか。。

紗乃の子供が欲しそうな仕草が心に残りました。

 

バッドエンド3

足跡四章から。好感度高め。情愛エンドクリア後、全て愛キャッチが出ない方を選択。

 

御庭番をやめた方がいいと智也に告げられる紗乃。

逃げてもいいのか悩む紗乃の前に陽炎のような物が現れ、その勾玉から黒い糸が紗乃を・・・。

 

 

智成ルートは、やはり紗乃への特別な想いが軸になっている物語でした。

途中でまさかの事態も起こりましたが、情愛エンドではそれも解消されて本当に良かったです。

それに智成の嫉妬や惚気など意外な一面(紗乃特定)も垣間見られて、こちらとしては満足でした。

 

ただ、十二年前の智成を襲った苦無の持ち主と、神の宵禍事件の下手人の正体(黒幕?)が気になりますね。 

 

 

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