すっかり夢中になってしまった『幻奏喫茶アンシャンテ』。
今回は、イルとミシェルの感想です。
特にミシェルは長くて、感想を書くのにかなり悩みました。。
少しでも楽しんで読んでいただければ幸いです。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
イル(CV:石川界人)
素直といえば素直なのだけど、恐ろしい程の世間知らずで空気を読まない堕天使。
普段はのほほんとしてのんびり穏やかな物腰と話し方だが、霊術を使う際はいつもと違ってしっかりとした言動。
乙女ゲームが大好きな引きこもりで、イグニス曰く「箱入り」。
そんなイルルートは、普段のイルからは想像もできない壮絶な物語でした。。
悪気はないとは言え、公園でイルが引き起こした「子守歌」事件。
監督者としての責任を感じて凛堂に謝る琴音を見たイルは、流石に琴音に悪いと反省します。
このことから、イルが琴音の役に立ちたい、頼られたいという一心で一生懸命手伝いをするようになりとても微笑ましいのですが、ことごとく失敗に終わって落ちこむ様子がとても気の毒で、思わず手を差し伸べたくなる・・・(笑)。
そんなイルが、シーツを失敗せずに干すことができたときの喜びようといったら!
何と素直で無邪気で可愛いことか!
段々人間らしい反応を見せるようになってきたイルに対して、琴音と同様、その眩しい笑顔に悩殺されました(笑)。
一方、多忙になった御門の代わりに狩也の身体検査の担当になった、御門の助手。
ある時、イルの欲しがっていた乙女ゲームを「御門が騒いだ詫び」と言って琴音にプレゼントしてくれます。
この助手の一連の行動に一体なんの意図があるのかは、のちに判明するのですが。。。
とにかく恰好からして怪しさ満点。
何かとてつもないことが起こりそうな、嫌な予感しか感じない。。
どうかこのまま何も起こらないで。
イルが人間らしく成長し、琴音達と幸せに過ごしてくますように。。
ですがそんな願いも虚しく、アンシャンテ周辺で起きる神隠し事件。
それは天使が引き起こした事件。
偶然立ち会った際、右手を失うという大ダメージを負いながらもケロッとしているイル。
これにも驚きですが、更に琴音に対して、乙女ゲームの青年と同じセリフを吐いたことで、ますます不穏な雰囲気に。。
イルは一体何者?
何を隠している?
そこで怪しいと思っていた御門の助手の正体が、天界の「神託の使徒ソリトゥス」と判明し。
イルもまた彼の片翼で「断罪の天使」と判明します。
丁度その時、都合よく現れたゲーム機の中の青年が名乗った名前は「イル・ファド・デ・リエ」。
イルはこのキャラクターを模倣していたんですね。。
だからあれほど、琴音にゲームの進行を確認していたんだ。。
ここで全てが暴かれたたイルは、感情の欠落した人形と成り果てました。。
そしてミシェルが語ったイルとの出会いの話もなかなか重くて・・。
そんな経緯があったとは。。。
イルが乙女ゲームにこだわっていたのは「愛」という感情を理解するため。
だからミシェルはイルを過保護のように扱って、それとなく見守っていたのかと思うと、ミシェルの複雑な心境も察せられますよね。。
薄々感づいていたとはいえ、イルを取り巻いていた謎はかなりインパクトがあり、予想以上でした。。
こんな途方も無い過去を背負っていたとは、あののほほんとしたイルからは想像もできず。。
イルがどれだけ人間になりたかったのか。
シーツ干しが上手くできた時のイルのこぼれるような笑顔は、どれだけ彼が嬉しかったのか理解するには充分です(涙)。
それは嘘偽りない、彼の心からの感情の表れだったはずですから。。
そして、イルの感情を取り戻すため天界カエルムに向った琴音達は、漆黒の翼の美青年堕天使エピロギの助けを得て、イルの救出に向かいます。
そこで明かされたのは天界の不条理なルールとイルの兵器としての使命。
そして「神」のおぞましい計画。
感情が生まれたら堕天使になり、その堕天使を排除する役目を負うのはイル。
おまけに人間をさらって霊力とするなんて。
とんでもない神様もいたもんだ。
また、イルが堕天使になったとても悲しい理由。。。
イルが「愛」という言葉にこだわっていた理由はこれだったんですね。。。
もう切なくて悲しくてとてもやりきれない。
その後、愛を知るため、お互いをそのパートナーとして求めた琴音とイル。
とても優しくて温かくて思いやりに満ちあふれていて、イルに感情が戻って本当によかった(泣)。
ですが、せっかく感情が戻ったイルに更に過酷な運命が。。。
神の自分勝手な「救出」に対抗するための、神を倒すための手段「断罪プログラム」。
それはイルにのみ可能なプログラム。
そのことで苦悩し、琴音を想い涙するイルの姿は本当に気の毒で悲しい。。
やっと求めていた感情を理解できると、琴音と一緒に確かめることができると思っていたのに。
彼が決戦の前日に琴音とのデートで、どんな形になったとしても必ず帰る、というセリフにどれだけの想いが込められていたのか。
だからその後のキスシーンは、本当は嬉しいはずなのに、切なくて仕方ありませんでした。。
そして、決戦当日のミシェルとの会話にも涙。。
全てを見透かし、それでも家族として行ってらっしゃいと見送るミシェルの気持ちも、見送られるイルの気持ちもわかるだけに辛い。。
それにしても、ソリトゥスとの戦闘で、イルのまさかの蹴りやとかかと落とし、剣に計算しない術式には拍手!
イグニス、カヌス、ミシェルに感謝ですね(笑)。
ですがそんなソリトゥスも、本当は友としてイルに側にいてほしかったんですね。。
そして彼もまた堕天しますが、それでも良かったなと感じずにはいられませんでした。
とうとうやってきた神との対決。
そこで琴音に告げられた断罪プログラムの真相はあまりにも残酷で。。
イルの嘆きようから薄々感じてはいましたが、やはりそうきたか、と。
一時的ではなく完全な魂の同一化。
その意味するものは・・・。
琴音の涙ながらの制止を優しく振り切って。
それでもやり遂げる決意したイルは、もうあの箱入りではなく、ひたすら愛する者を守るための、格好良くて頼りがいのある男でした。
そして壊れる前に、イルが琴音に見せた最後の笑顔と、伝えると約束していた「あいしてる」に涙が止まりませんでした。
ベストエンドはそれから一年後。
シーツを取り込む琴音の元に現れたイル。
たった一つの魂の欠片から、琴音への想いを丁寧に拾いあげて戻ってきたイルにはただただ安堵。
お互いの想いを確かめ合うようにキスする二人には、もう祝福しかないです。
本当に良かった!
絶望から、今度は愛によって堕ちたなんて、とっても粋で素敵なエンディングでした。
バッドエンドは、同じく一年後の天界。
神殺しの責任をとるために、人柱になると望んだイル。
カムエルの信仰の対象になったイルは、もう何も感じないただの人形という、切ないものでした。。
ミシェル(赤羽根 健治)
魔界・アスモディアを支配する最強の魔王。
いつもひょうひょうとして、気さくで軽いノリの魔王様。
大抵の問題は本人曰く「チート」級の魔法で解決してしまいます。
そして魔王なのにコーヒーが好きで、かなり知識が豊富。
そんなミシェルですが、他の人外の常連はアンシャンテに泊まったり、住み込んだりしているのに、彼だけは何故か必ず日付が変わる前には魔界に戻るのが不思議でした。
また、意味深なプロローグの意味するものは・・・?
ミシェルの個別ルートは、今までのどのルートよりもある意味過酷で想像を絶するものでした。。
ミシェルたちがいつものようにアンシャンテでくつろいでいると、突然地震が発生して天咲島でみた腕が現れたり、魔族が人間界に侵略してこようとしたり、冒頭から何とも忙しい展開が続きます。
おまけに、魔界の人間の勇者に心臓を刺されたことがあるなんて言うミシェル。
心配した琴音が、イルみたいにこちらに住まないかと提案すると、
「君に嘘をついているから」とどこか苦しげなミシェル。
不安がる琴音を労ってくれたり、アンシャンテで好きなコーヒーの話をするなど普段はとても優しいミシェル。
そんな二人の姿を見たイルが追憶の使徒を思い出したほど(まさかここでその名前を聞くなんて思わなかったけど・・・)。
でも、嘘をついているから、帰らなきゃ行けないなんて、一体どんな嘘なんだろう?とますます気になりました。
琴音もそんなミシェルの事がやっぱり気になる様子。
夜中眠れず喫茶店に降りると、いきなり空間に亀裂が現れ、その向こうにはミシェルを連想させる青年の姿が!
そして琴音を見て一言。
「やっと、見つけた」
ミシェルの嘘といい、この青年と言い、物語に引きずり込み掴みはバッチリなのですが、どうにも不穏な予感しかしないんですよね。。
そして琴音を襲った出来事で、徹夜で琴音の護衛をすることになった常連ズ。
けれどこんな大事な役目なのに、断ってしまうミシェル。
そんなミシェルにイルが、今まで見たことのない残念そうな顔をしていると心配するんですけど、見てないようでちゃんと見ていて、成長してるんだなとちょっと感慨深かった。
ところがまたしても事態は急展開!
以前侵略してきた魔王が琴音に一目惚れして花嫁として攫うという、何ともふざけた展開に(笑)。
この正真正銘の魔王アスモデウスですが、なかなかいいキャラしていて気に入りました(笑)。
ただ、ミシェル達も黙って琴音が連れ去られるのを見ているはずがなく。
いざ魔界ヘ救いに行くものの、懐中時計を見て時刻を確かめたり不意に胸を押さえて「まだ時間はある」と苦しげな表情をしたり。
ちょっと、いやかなりこちらも不安になるんですけど。
おまけにアスモデウスは「ミシェルのことなど知らない」と宣言しちゃうし。
ようやくミシェルが琴音にたどり着くのですが、あっさりとアスモデウスのことを「本物の魔王」と認める辺りとても彼らしい(笑)。
それに、アスモデウスの「貴様はこの女の何なのだ!?」に対するミシェルの回答には思わず拍手!
「全世界で一番大切な女性」
まさかあの、飄々としてとらえどころのない、軽口ばかりのミシェルからそんなロマンチックなセリフが聞けるなんて!
と、喜んでいたのも束の間。。。
アスモデウスと戦っていたミシェルに異変が起こり、そこに現れたあの亀裂と青年。
尋常ではないほど苦しんでいたミシェルが消えたあとには、あらゆるものに恐怖を与える異形の存在が。。。
それがミシェルの嘘の正体。隠していたこと。
彼に近づくものは全てが灰に還るという圧倒的な力。
「琴音には気づいて欲しくなかった」と、まるでいつもの軽口のように言うミシェルが、とても辛そうで。。。
だから琴音の誘いを断り、夜には必ず帰っていたのですね。
擬態の時間制限があったから。。
それに琴音の護衛を断った時の残念そうな表情。。
異形の力を抑えるために黙って自分の世界に戻るミシェルの気持ちを想像すると、本当にやりきれない。。
そして世界一大切な女性についていた嘘の理由。
「この嘘がバレるなんて、思ってなかった。思いたくなかった」
というセリフにその全てが凝縮されています。
琴音を救うために、彼にとってはギリギリの時間でやってきたのに、こんな結果になるなんて。。
アンシャンテでの何気ない日常が奪われてしまった。。
灰の世界でただ一人、彼の悲痛を思うと胸が張り裂けそうになります。。
そしてミシェルとは一切のコンタクトが取れない状況へ。
カヌスとイグニスも、自分たちの世界で起こった異変の事態収拾のために戻ってしまいます。
そんな時、琴音とミシェルのお互いを想う「会いたい」という気持ちの強さからか、アンシャンテに亀裂が発生!
姿は違っても、いつもと変わらない話し方のミシェル。
どんな形でも彼に会えたことに喜びを感じ、ミシェルのマイカップでコーヒーを差し出す琴音。
そんな二人の優しいやり取りに思わず涙が。。
また、ミシェルが好きなコーヒーについて語りだそうとしたとき、悲しくも時間切れに。
次にアンシャンテのドアベルを鳴らしたとき、全てを話すと約束をして亀裂の向こうへ消えいくミシェル。
一体どれほどアンシャンテに、琴音の元に帰りたいことか。
ミシェルの現状を考えると、簡単に叶えることができないと理解できるだけに、やりきれない悲しさと辛さでどれだけ苦しいだろう。。
そんな逢瀬のあと、ミシェルがつぶやいた「人間だったころに戻りたい」という言葉に
「その身がそんなに呪わしいなら、僕におくれよ」という返事があったかと思ったら、
ミシェルに擬態した何者かに琴音が連れ去られてしまいます。
それもイルがソリトゥスに拘束された隙をついて。
まずミシェルが人間だったといことに驚き。他の人外ズとは違って、どうやって人間から人外になったのか。
それにミシェルに擬態したあの青年の正体も気になります。。
連れ去られた琴音が見たものは、人体に有害な大気を持つ灰色の終わりの世界と、琴音をずっと待っていたというミシェルもどき。
今まで琴音が遭遇してきたゲートでの事故を引き起こした張本人が、ここでようやく登場し、琴音を救いに来た本物のミシェルと対峙します。
そしてミシェルもどきが発した「たった一人の同郷の仲間」という言葉。
その言葉に動揺するも、青年に力を奪われ弱った体で、必死で琴音を守りながら逃げ続けるミシェルを見守るしかできず、とても歯がゆい。。
そんなミシェルが語った、現代よりも遥かに高度な文明だった創世記、人間として生まれたミシェルの壮絶な過去には本当に驚きました。
(イルルートで見たあの船は方舟だったのかと納得)。
何万年も灰の墓守として過ごしていたミシェル。
偶然開いたホールで出会った幼いころの琴音と、彼女から渡されたコーヒーの入ったカップ。
そのお礼を必ずすると約束したミシェル。。
あのひび割れたカップにはそんな思い出があったのかと。。
それを大事に大切に持っていたミシェル。
絶望と諦めの境地にいたミシェルを救ったのは幼い琴音であり、今もまた彼の中では大切な存在なんですね。
運命の出会い。
まさにそのものだったとは。
またイルが指摘していた、琴音との出会いの矛盾もこれで解消されました。
瀕死の状態で逃げ続け、やっとゲートにたどり着いた時、またしてもあの青年の邪魔が!
そして語りだした方舟に乗るきっかけとなった大災害の名前、ノア。
創世記。方舟。ノア。
これってもうあれしか浮かばない・・・。
そして無情にもミシェルにとどめを刺す光景には、もう、怒りしか感じなかった。
いかなる理由があろうとも、こいつこそ死ね、と本気で思いました。
ノアにゲートに放り込まれたミシェルは、全ての魔力を失いただの人間に。。
これはこれでなかなかの色男なのですが(笑)、それでも琴音を救いに行きたいミシェルにとっては絶望に違いなく。
でも生きていてくれただけでも本当良かった(涙)。
そしてミシェルや、神の語ったノアの真実。
それはとても驚愕の内容で、とてつもなく壮大な世界の理。
異世界の成り立ちはノアの方舟からある程度予想はつきましたが、人格を持った世界とは、さすがに想像の上を行き過ぎ。
また、ミシェルと琴音を危機に陥れた元凶が神の救済計画だと知り、怒りを爆発させるイルには人間らしい成長が感じられて、こんな場面ですが嬉しくて泣けましたね。。
それに、ミシェルルートはイルルートとかなり関わっていて意外でした。
そして琴音を救うため、御門が開発した薬を頼りに一人終わりの世界ヘ向うミシェル。
男の友情で彼を送り出す凛堂に、もう何回目かわからない涙が。
琴音を一人で助けようとするミシェルに「僕たちを頼れよ!」と叫んだ時も厚い友情を感じたし。
アスモデウスも、意外な男気や的確な指示にはさすが魔王!とちょっと見直しましたし、その憎めないキャラクターも好きになりました(笑)。
ただの人間となってしまったミシェルが、決死の覚悟でノアと対峙したとき、どれほど琴音を想っていたのか。
ですが琴音との同化を望むノアはまさに狂気の塊。
ノアが琴音に見せた彼の過去。
それは確かにとても悲しいし同情もするけれど、でもミシェルに対する感情はただの逆恨みにしか思えなかった。
おまけにミシェルは薬の効果が切れてまたもや瀕死状態に。
それでも琴音への想いだけで立ち上がるも、絶体絶命の危機に陥ったとき、颯爽と現れたのはイル、カヌス、イグニス!
やっぱりめちゃくちゃ頼りになる仲間たち!!ここは熱く燃えました!
彼らも、個別ルートで描かれていた問題をこちらのルートに合わせて無事に解決したよう。
とにかく皆間に合ってくれて本当に良かった! ありがとう!
そしてノアの中枢にたどり着いたミシェル。
でも琴音は既にノアと同化していて、、、。
これには正直、間に合わなかったのかとショックしかなく。。
それでも琴音を見つけたミシェルに、揺るぎない愛を感じました。
もう体もボロボロのミシェルが、ノアの作った偽のアンシャンテで、いつものカウンター席に座って、そして。
「来たよ。会いに来たよ。琴音」
と琴音に最高のコーヒーをオーダーするミシェルに、ノアと同じように自分の姿を作り上げ必死にマスターとして対応する琴音。
そうしてミシェルがやっと伝えられた噓偽りのない本当の気持ちと、それに応える琴音の本音に号泣。
例え崩壊する世界でも、一緒に居たい。
とても優しくて温かくて愛情にあふれる二人の姿は、ただただ感動で涙が溢れるばかり。。
また、二人の影響ですっかり毒気が抜けたノアの最後の願いを叶えた方法が、とてもミシェルらしくて、こちらも泣けましたね。。
いったいどれだけ泣かせれば気が済むんだと本気で思いました。
一時は死ねとか思いましたが(笑)、叶うことならノアにもアンシャンテのコーヒーを飲ませてあげて欲しかったな。。
ベストエンドは、終わりの世界の騒動をきっかけに、各国で異世界と人外の情報が公になった世界。
異世界でもそれぞれの問題を解決すべく動き出したよう。もちろんGPNも。
それはまるでこちらのほうがベストエンドのような気がしないでもない・・・?
ある意味ミシェルルートが大団円ぽいのかも。
そしてアンシャンテでは、存在があやふやになった琴音と、彼女を見つけるのが上手くなり、マスターになったミシェルとの甘い一時が描かれます。
ノアの最後のメッセージで、「琴音」と言う世界が生み出されたなんて、ちょっと想像ができないけど。
それでも。
人外になった琴音と人間になったミシェルの、本当に幸せそうなエンディングでした。
ただ本音を言えば、琴音には人外だとしても実体を持って戻ってほしかったな。
とはいえ、人外と人間の究極の愛がテーマのようだし、二人が心から幸せなのがわかるから。
だからちょっぴり切ないけれど、二人の語る永遠の愛を信じたいです。。。
バッドエンドは、終わりの世界と同化した琴音と、彼女と一緒にいることを選んだミシェルごと崩壊した「存在しない世界」。
誰もいないアンシャンテで二人のことを考える狩也が選んだ未来。
これはこれで一筋の希望が見えるエンディングですが、やはり切ないですね。。
まとめ
アンティークで洒落た雰囲気を漂わせるオシャレなUI。
メニュー画面も、本当の喫茶店のメニューのように工夫されていて、楽しませてくれます。
喫茶店や異世界の様子なども、とても幻想的で美麗なビジュアル。想像だけでは補えない世界観を堪能できます。
立ち絵やイベントイラストCGもちろん美しい。
普段はふざけたり軽口をたたきあう常連ズですが、一人ひとりがそれぞれ深刻な問題を抱えており、それをどう乗り越え克服していくのかが大きな見どころです。
カラフルでポップでスイートな印象とは裏腹に、重厚で過酷なストーリー展開には、涙を流さずにはいられないでしょう。。
そして非力な人間でありながらも決して挫けることなく、彼らと共に立ち向かう琴音は、ヒロインとして応援したくなるキャラクターでした。
そんな魅力的なマスターや常連達に興味があれば、ぜひ喫茶アンシャンテに足を運んでみて欲しいです。
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