もう、何を言ったらいいのか。。
衝撃の真相開示でした。。
※はげしくネタバレしておりますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
※特に未プレイでこれからプレイされるつもりの方は、クリア後ご覧いただくことを強くお勧めいたします。。
ルイ・ロペスについて
ルイ・ロペスについては、黒幕に驚いたものの、正直少し拍子抜け。
あれだけの巨大組織の割に、黒幕は近場の人間だけって。。。
大風呂敷広げるだけ広げて畳み切れなかった感がぬぐえず、真相はちょっとな、という感じでした。
それにヒルダとかイリーナさんについても消化不良のような。。
ですが、カルメンさんがかっこよかった!
フルサークルの開設者だったことも驚きだけど、アレックスを受け入れたカルメンさんの懐の深さと愛情に拍手。
最後のアレックスの秘密を守る云々についてのセリフ、嫌に気を持たせる言い方だな~と思っていたら、案の定次の真相ルートの伏線でしたか。。。
それにしてもヴァレリーさんホント気の毒。。
ゾラの死の真相
ルイ・ロペスよりもこちらの方が衝撃的なストーリーでした。。
もう本当に、大どん!でん!返し!
影の主役、ラスボスもしくは真のボスにふさわしいと言えるアダムくん・・・。
冒頭いきなりアダムの視点から始まり、ペンを落とすとか視界が狭まったりとか不穏な様子にどんどん不安が増大。
ゾラが出てくるあたりで、おおよその真相は想像できましたけど、これは・・・辛すぎる。
正義とは何か
あざやかな悪とは何か
アダムは悪だったのでしょうか?
法に照らせばもちろん悪でしょう。
でも、本当にそうなの?
アダムが悪なら正義って何?
アダムもルカも、テウタを守る為に辛い過去を背負ってきたというのが泣ける。
本当はテウタが好きだったアダムなのに、この過去があるから「見守る」だけだったのですね。
このポジションで非の打ち所がないイケメンで、どうしてサブキャラなんだろう?
主題歌まで歌ってるけど(歌ってるのは石川さんだけど)、一応歌手デビューしてる設定だから?
なんて気軽に考えていたのですが、こういうからくりだったわけですね。
初めから、アダムにこういう役割を割り当ててシナリオ作ったんだろうな。。
それにしても歌詞の「あなたが笑うならば悪になろう」って・・・号泣。
ルカだって辛いよね。
不正を働くほど性犯罪に対して真剣に取り組んでいるっていうのも、これがきっかけではあるはずだから余計に辛い。
そして、アダムを許してと泣き叫ぶルカに涙腺崩壊。
アダムだって、テウタが一生懸命正当防衛のセリフを引き出そうとしてるのに、家族を悪く思わないでほしいとか、優しすぎて泣ける。
つーかゾラがゲスすぎて最悪。。。本当にテウタの家族??
どうしてこんなに優しさと愛情にあふれている人たちが、苦しまなければならないのか。
しかもアダム脳腫瘍って・・・。
頼むから、ヤンにめちゃくちゃ優秀な脳外科医紹介してもらって助けてやってくれ。
そしてラストのテウタの肩にもたれかかっているかと思いきや夢だったというあのシーン。
これ、どっちにも取れますよね?
このまま死んでしまうという展開と、眠っているだけという展開。
死んでしまった方が話としてはキレイなのだろうけど、そんな御託や建前なんてどうでもいい。とにかく生きていてほしい。
世の中死んだと思ってたらちゃっかり生きてたキャラクターなんてたくさんいるし。
おまけにラストの蛍の光とかextraのアダムとテウタのデートの話とか。。
デートの話なんて、真相を知ってから見たら切なくてしょうがないじゃん。
ルカに「そういう気の遣い方は・・・」なんて言っているアダムとルカの友情にも涙。
誕生日パーティーのアダムのお願いも辛い。
今となっては、アダムが元気だったころの映像が全て切ない。。
絶対こういう効果を狙ってシナリオ作ってるとわかっているのに、まんまとその罠に嵌ってしまっている自分。。
ここまで完璧に罠にはまってあげたんだから、ご都合主義でもいいからアダムを生かしたまま FDか続編出してほしいです。
アダムが幸せな未来=みんなが幸せな未来を、見たい人はたくさんいると思う・・・思いたい。。
真相が暴かれてしまったとは言え、例え今までと同じようには行かなくても、家族なら乗り越えられるはずだから。
この仲間たちならきっと大丈夫。
カルメンがアレックスを受け入れたように。
なんとか生きているアダムと、ルカやテウタ達の明るくたくましく生きている姿が見たい。
そして仲間たちとの活躍を見たい。
切に願います。。
あと、いい人だと思っていたサウリ先生。
確かに何もやってないけど、では彼は悪ではないのか?
ヘルベチカも信頼しきっていただけに本当に可哀想。。
続編が出るなら、こいつをみんなでとっちめる話にして欲しい。
まとめ
いろいろと考えさせられた「バスタフェロウズ」。
本当に様々な魅力にあふれているゲームでした。
まず、主人公テウタの魅力。
どこまでも自分に正直で真っすぐな性格。
責任感も強くて、自分の考えをしっかり持っている。
相手の意見を尊重し、鵜呑みにすることなく自分の判断が出来る。
そして何より喜怒哀楽の表情豊かで愛嬌がある。
仲間とのやりとりも、決して守られているタイプではなく、率先して先頭を走っていくタイプで好感が持てました。
そして何といっても時間を遡る能力。
ちょっとご都合主義なところもありましたけど、この能力のおかげでストーリーが展開されていくところがよく練られていて面白かった!
また乙女ゲームにはめずらしくボイス付きでしたが、この声でテウタがテウタとして完成したのではないかと思うくらい私にはピッタリでした。
他の声優さんもキャラクターにピッタリで、その演技力に何度泣かされたり笑ったりしたことか。
テキストだけでは読み取れない感情がリアルに伝わってきて、心を揺さぶられました。
それに音楽もとても良かった!
声優さんの演技と音楽で、どれほど臨場感が伝わってきたことか!
本当に映画のようでした。
キャラクター同士の関係性も重要な魅力の一つ。
テウタとルカとアダムの関係。
テウタとリンボ達仲間の関係。
どれも宝石のようにキラキラしていましたし、そんな彼らとの時間は間違いなく幸せでした。
出来ることなら、もう一度さらに成長した彼らに会いたいです。
・・・と願っていたら、何と続編決定とか!
もうむちゃくちゃ楽しみです!
※2020/12/29更新しました。