まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

やってよかった!『BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)』キャラクター攻略感想

本当に乙女ゲーム・・・?

様々なサイトでレビューの評価が高かったので、あまり期待せずに体験版をプレイしてみたところ、速攻で製品版を購入してしまったくらい面白くて夢中になりました。

 

海外ドラマのような演出とストーリー、事件を解決していくミステリー要素、魅力的なキャラクターと会話のセンス、丁寧に作り込まれたビジュアルやスチルなどのイラスト。

どれを取ってもスタイリッシュでお洒落。

乙女ゲームというより、細かいところ前よく作り込まれたアドベンチャーゲームと言ってもいいレベル。

  

ですので恋愛要素は乙女ゲームとしては控えめかと。。

糖度の基準は人によって何に重点を置くかで違ってくるかと思いますが、単純にキスシーンなどの描写やスチルに重点を置くのであれば、キャラクターによって差はありますがそれほど数は多くないと思います。

ですが、キャラクターの背景とその恋愛過程に重点を置くならば、私はどのキャラクターもストーリーに見合った適切な糖度だと思いました。

人によっては、多少物足りなく感じるかもしれませんが。。

  

攻略対象は5人。

攻略順に感想を綴っていきたいと思います。

※ネタバレしておりますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

 

スケアクロウ

裏社会のボスと自分で堂々と言えるほどのハッカーの実力。

なのですが、とにかく可愛いくて愛すべきキャラクター(笑)。

クロちゃんの、手で顔を覆ってからの指の隙間から目が覗いているスチルがマジで可愛くてたまらないです!

天然で仲間の中でいじられキャラというのも魅力。

クロちゃんのコミカルな言動は、全体を通して私のオアシスでした。

 

そんなコミカルな部分が目立つスケアクロウも、ハッカーとしてある罪を犯してしまった辛い過去が。

その過去では、拷問を受けたり父親が殺されたりなどの出来事もあったようです。

その為、自分に危険がせまると防衛反応なのか無意識のうちに攻撃的な人格のようなものが表面に出るようになり、テウタの首を絞めるという行動を起こしてしまいます。

スケアクロウルートの初っ端でこのスチルがでるのですが、かなり衝撃的でした。

 

そして殺されたと思っていた父親が生きていることがわかって救出に向かうクロちゃん。

そんなクロちゃんをテウタ達が救い出す過程が、スピード感や臨場感があって引き込まれました。

無事に救出に成功したあと、お父さんとの関係も徐々に修復していく様子には思わずじんわり。

逆にBADエンドは、お父さんの救出に失敗して絶望してしまうクロちゃんの衝撃シーンで幕。。

 

過去に自分のやらかした出来事と向き合って、前向きに進んでいこうとする彼には男らしさもあって、本当にいい子だなと。

 

ですが恋愛面では、二十過ぎの男性とは思えないくらい奥手で純粋。

テウカとの恋愛も、本当にピュアで可愛かった。

ファーストキスで歯がぶつかるって(笑)。

この二人にはいつまでも純粋なままでいてほしいです。 

 

モズ

話し方や表情が平たんなせいか、感情が読めないモズ。

でも、ストーリが進んでいくと、モズの人となりがわかってきて徐々に惹かれていきました。

検視局の最年少主任ということもあり、医学的な知識は豊富なのはもちろんのこと、状況を的確に判断する能力にも長けています。

おまけに料理が得意でみんなのお母さん的存在。

 

感情が読めないので冷たいかと思いきや、表現の仕方が不器用なだけで、実はとても思いやりのあるモズ。

 

死に対して自分の信念のようなものを持っていて、人間だけでなく動物にもきちんと向き合おうとしています。

ワンちゃんの下りでは泣かされましたよ。動物はずるいですよね。。これ絶対泣くって。

 

そんなモズには失踪した妹ユズがいるのですが、モズルートではこの妹の行方についても明らかにされます。

これも更にとても・・・泣ける。

何やかやでいろいろ事件が起こるのですが、そんなものが吹き飛ぶくらい、モズがやっと出会えたユズを抱きしめるシーンで号泣しました。

 

モズルートは本当に泣けるエピソードばかりで、モズの行動一つ一つに心を動かされました。。

感情表現があまり表面に出ないだけで、実際は感情豊かなんですよね。

そして優しい。

テウタに自分の気持ちを伝えるシーンには、モズの優しさがものすごくあふれていてこれまた泣きました。

相手に何も要求せずに、とにかく待つって。

淡々と話しているのに優しさが溢れているのがわかるって、声優さんてすごいな、と。

文章だけじゃここまで伝わらないと思いますし。

 

テウタのお兄さんの件で、二人の恋愛どうなるの?って心配になりましたけど、うまく収まって本当に良かった。

モズの恋愛表現にかなり不安があったのですが、最後は男らしくカッコよく決めてくれましたね。

 

モズについて正直ここまで感動するとは思っていませんでしたので、いい意味で裏切られました。

 

余談ですが、共通ルートのスケアクロウとモズの「心臓が口から飛び出ると思った」「面白そうだから見たかった」というような会話には、とてもモズらしくて思わず笑ってしまいました。

 

リンボ

悪徳弁護士と名高い彼ですが、大人っぽい一面と子供っぽい一面もあってどこか憎めないんですよね。

いつもひょうひょうとして余裕を感じさせる言動で、いざとなったらリーダーシップを発揮する様子がとても頼もしい。

基本的に優しくて仲間想い。でも姉さんに弱い(笑)。

 

リンボルートでは、そんな彼の過去にまつわる出来事を紐解いていくことに。

鍵はナヴィードという、リンボの元同僚が握っています。

このナヴィード、初っ端から怪しさ全開(笑)。

リンボに対してかなり根深い恨みを抱いていて、結構な復讐を仕掛けてきます。

特にBADエンドのえげつなさと言ったら。。

テウタについての事細かな解説などの展開は、トラウマになりかねない破壊力で、リンボ同様メンタルやられましたよ。。

 

ただ、そうせざるを得なかったナヴィードの気持ちもわかるんですよね。。

リンボがテウタのことを大事に想ってようやくナヴィードの気持ちが理解できたみたいですけど、それまでは大切に想う人がいなかったのでしょうね。

 

大切な人とその他大勢を天秤にかける時、迷わず悪になると、それをナヴィードに伝えたかったと言ったリンボの気持ちが痛いほど伝わってきて胸に刺さりました。

リンボにとってテウタがそれだけ大切な存在になっているという紛れもない事実。

そんなリンボとテウタを救うために仲間が協力してくれる様子が、頼もしくもありおかしくもあり。気の置けない仲間という雰囲気が伝わります。

 

肝心の恋愛ですが、sideAの中盤まではあまり進んでいないような感じがしていたのでどうなるのかな?と思っていたら終盤一気に加速し、この作品にしては結構糖度が高くて驚きました。

テウタに弱い部分をさらけ出せるようになったリンボには、テウタの存在が拠り所なんだなと。

普段はのりが軽くてテウタをからかってばかりいても、大人モードの時はきっちり男らしく決めてくれる。 

しかも色っぽい。

普段のスチルと余裕たっぷり大人モードのスチルでは、同一人物か?と思うくらい全然色気が違います。

この柔軟さやギャップがリンボの魅力なんでしょうね。 

そしてリンボに甘えるテウタが、本当に可愛くて微笑ましいです。

5人の中では、いわゆる恋人同士の触れ合いやキスシーンなどのスチルが一番多かったと思います。

 

余談ですが、ヴァレリーさんとリンボの関係がとても好きです(笑)。

 

 ヘルベチカ

人気の美容形成外科医。自分の容姿に絶対的な自信を持っている美女(笑)。

いつもテウタをからかい、マイペースで一見突き放すような冷たい言動が多いものの本当は思いやりのあるヘルベチカ。

リンボルートでは、リンボを助けるために率先して動いたり、またデートに遅れたリンボの代わりに代打を引き受けたり。

テウタの新人賞のお祝いを選んだ時も、買い物に出たモズとアレックスにあれこれ指示を出すなど、意外と仲間思いの面も見られます。

 

そんなヘルベチカには過去の記憶がないらしく、彼のルートはその過去に向き合っていくことになります。

このヘルベチカの過去というのが、想像以上に重くて暗い。。

ドラッグ中毒だったというのは、他の仲間にも色々な過去があるのでまぁあっても不自然ではないかなとは思いましたが、イリーナと同じで実は人身売買でコンテナに詰められて連れてこられた不法移民という過去には驚きました。

 

そんな過去のあるヘルベチカですが、当時の仲間と出会ったことがきっかけで記憶を取り戻します。

そこからヘルベチカの心の葛藤が描かれて行き、今までの彼とは全く違う、弱くて臆病な部分がさらけ出されていくのですが、その過程が結構ヘビーでした。。

 

いつも自信に満ち溢れていた彼が、底辺で犯罪者だった過去の自分と向き合い、その過去を背負って今のヘルベチカがあるというのが胸に響きました。

サウリ先生のお父さん具合にもぐっと感動させられました。

 

肝心のテウタとの恋愛部分では、ヘルベチカの臆病な部分や嫉妬などすれ違いが描かれますが、ラストにお互いの思っていることを伝え合って絆が深まったのはよかったなと。

アダムやモズにまで嫉妬してしまう自分を認め、それをテウタに言い出せないことで苦しむヘルベチカ。

ひょうひょうとしているようで、実は臆病な自分と葛藤している不器用なヘルベチカがとても愛おしくなりました。 

とは言え、最後はヘルベチカらしい大人なスチルで流石(笑)!

 

BADエンドは、ヘルベチカになる前の自分に戻る話なのですが切なかったですね。。

でも過去のヘルベチカもイケメンなのはどこか納得しました。

 

 シュウ

リンボと組んでバウンティハンターをしている傍ら、殺し屋を殺す殺し屋、いわゆるキラーキラーという一面も。

いつもどこか気だるげでやる気のなさそうな態度を取っているけれど、頼まれたら文句を言いながら引き受けてしまう人の良さも。

シュウの魅力って、この人の良さだと思うんですよね。

殺し屋というと冷徹な印象があるけれど、シュウは何だかんだ面倒見がいい。

クロちゃんをいじる一方で一緒にゲームをしたり、そういう日常の何気ない生活が自然でいいなと。

 

そんなシュウには、血の繋がりはないけど家族と呼べる存在の人達がいて、シュウルートではこの家族にまつわるストーリーが展開されます。

シュウの殺し屋の面に焦点を当てているので、テウタとの関係も、どうしても生死についての会話がつきまといます。

そう遠くない未来に自分の死が訪れる可能性があると考えているシュウに対して、そんなことは考えて欲しくないと怒るテウタ。

テウタの強い想いに、段々シュウの心が変化していく過程がとても丁寧でした。

 

シュウの兄弟同然のヤンの策略で、議員殺害の濡れ衣を着せられたシュウを救うテウタ達の活躍もそうですが、テウタが攫われた時にシュウが仲間の事をヤンに伝えるシーンでも、仲間同士が信頼しあっている様が感じられて胸が熱くなりました。

最初は敵かと思っていたヤンがいい人で良かった(笑)。性別も気になりますね。 

 

テウタを無事に救出するシーンは、シュウのテウタへの心配や優しさが溢れいて感動なのですが、ヤンがタイミングをはかって声をかけたのが笑えました。

一方BADエンドは、この救出が失敗してリンボ同様テウタが殺されてしまった後のストーリーで、残されたものの描写がなんともやり切れない。。

シュウの復讐のやり方が、それだけテウタを大切に想っていたとわかるだけに余計に辛かったです。

 

sideBではまさかのシュウの手術の話。

シュウを心配するテウタと、心配をかけたくないシュウの行動。

お互いを大切に想う気持ちが伝わるストーリーで、ラストではシュウの家族というものへのこだわりや深い愛情も感じられて、こちらも優しさに包まれました。

 

まとめ

5人を攻略した直後は、リンボとモズ、クロちゃんがいいかなと思っていたのですが、時間が経っていくにつれて、段々ヘルベチカやシュウもよくなり、今では順位がつけられません(笑)。

 

この時点では、ルイ・ロぺスやゾラの謎などは未解決のままでした。

ネットなどで検索していると、なにやら一波乱ありそうな真相ですが、ドキドキしながらプレイさせていただきます。 

 

気になる方はぜひ体験版をプレイしてみていただきたいです!

 

www.mattari-nonbiri.com

 ※2020/12/23修正済み