まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

『バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑』感想

ロベルトと平賀の奇跡調査シリーズの新作です。

今回はFBI捜査官のビルを中心に物語が進んでいきます。

※なるべくネタバレは避けておりますが完全ではありませんので、ご了承の上お読みください。。

 

ビルとエリザベートの結婚

ひょんなことから、フロリダで行われる人気アーティストのライブに行くことになったビルとエリザベート

そこでビルが、とある事をきっかけにエリザベートとの結婚を決意します。

と言ってもこの二人、本当のカップルではなくある目的のために偽装婚約しているカップルなのですが、

偽装とはいえエリザベートがとても魅力的に描かれているので、本当にくっつけたくなります(笑)。

ビルもエリザベートに惹かれているように見えるのですが、

偽装という関係にどうしても引っかかって中々素直になれないようです。

この生真面目さがビルの魅力でもあるんですけどね。。

ビルの煮え切らない態度にいつも、本当にじれったい!早く素直になりなよ!と毒づいていたのですが(笑)、

アダムという牧師との出会いをきっかけにビルに天啓が訪れて、とうとうエリザベートにプロポーズをします。

そうしてビルは結婚式の司祭をロベルトと平賀に依頼しました。

 

やっと結婚!と私は素直に嬉しかったのですが、そうは問屋が卸さない(笑)。

ここである事件が起きます。

 

人気アーティストの溺死から始まった

ビルとエリザベートが結婚式の打ち合わせで人気アーティストの自宅に招かれます。

ところが自宅を訪ねても肝心のアーティストが居ません。

不審に思って家の中に入ると、そこでアーティストの溺死体を発見します。

 

この溺死体は、どうやら普通の溺死に見られるような窒素して苦しんだ様子が見られない模様。

それならドラッグなどで睡眠中に溺れたのかと思いきや、薬物などを使用した痕跡も見当たらないという、監察医も首を傾げざるを得ない状態とのこと。

 

そんな中でもビルとエリザベートの結婚式は行われるのですが、なんとビルが式直前に行方不明になってしまいます。

ビルを見つけるために手がかりを探すロベルト達は、その過程で同じような溺死体が他にもあることを突き止めます。

 

それぞれの遺族のもとに向かい話を聞くと、皆一様に不可解な謎にぶち当たります。

死んでしまった人物と会っていたらしい、他に家族がいたらしい、等々・・・。

おまけにこの調査の最中にビル達を事故に合わせた人物は、なんと歴史上の人物と出会って恋に落ちているのです。

 

いつも思うのですが、藤木先生はこんなに風呂敷を広げて本当に畳めるのだろうか?

どうやってこの状態から科学的根拠で解決を導き出すのだろう?

毎回そんな期待と不安に胸を躍らせて読み進め、成る程!と感動と感心で胸を震わせるのですが、今回も見事期待に応えてくれます。

 

ビルの行方は?不思議な溺死体の謎は?

本当にそんなことがあるのだろうか?と思いつつも、いつも通りの平賀の膨大な知識と科学的根拠に基づく説明で納得させられてしまいます。

そしてエリザベートの逞しさに惚れ惚れしました(笑)。

 

お茶目な?シン博士

私が最後まで気になっのは平賀が事件検証の為の実験で使ったハムスターの行く末。。。

平賀のことだから無体な真似はしないとは思うものの少し心配でした。

でもそんな心配も無事に解決!

シン博士のとっても微笑ましい行動に、最後は笑顔になりました。

ハムちゃんも安心ですね。

 

事件は解決しましたが、また新たな事件が起こる予兆も描かれています。

これから何が起こるのか、ロベルトと平賀の活躍を見守っていきたいです。

もちろん、ビルとエリザベートの行く末も楽しみです。