ホームズを初めて読んだ。きっかけは『大逆転裁判』
言わずと知れた推理小説ですが、私は読んだことがありませんでした。
コナンくんに出てくる程度しか知識がない私が、
初めて小説を読んで見ようと思ったきっかけは、
Kindleで安く販売されていたこともありますが、
一番の理由は数年前に発売された『大逆転裁判』というゲームが
とても印象に残っているから。
『逆転裁判』はご存知の方も多いと思いますが、
『大逆転裁判』の主人公は『逆転裁判』の主人公のご先祖さまです。
ちょっとややこしいですね。
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時代は19世紀。
主人公が弁護士を目指してイギリスに留学します。
その道中で様々な事件が起きて裁判する・・・という流れはシリーズ通して同じですが、メインキャラクターとしてイケメンのホームズが登場します。
イケメンだけどかなりハイテンションなキャラクター。
発明家でヴァイオリンを弾くのが趣味。
そして血の繋がらない女の子と一緒に暮らしています。
それについては事情があるのですが、
事情が明かされた時に、ホームズの優しさに心を打たれました。
というより惚れました（笑）
ストーリーでは「まだらの紐」という作品のトリックが使われています。
当時の私は読んだことがなかったので全くピンときませんでしたが、
先日初めて読んだ時に「なるほど！」と納得しました。
このゲーム、ホームズの他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
それぞれ個性的でキャラクターがしっかり立っています。
伏線の張り方と回収が見事！
ゲームは1と2があり、1で張り巡らした伏線が2で見事に回収されています。
もう本当にお見事！としか言えない。
1をクリアした時は、いろいろ謎が残っていて消化不良でしたが、
2はそんなものを軽く吹き飛ばす勢いの圧巻のストーリー展開でした。
おまけに泣ける。
終盤にある人物の出生の秘密の謎が解けるのですが、
本当に感動して泣きました。
現代版『逆転裁判』ももちろん面白いのですが、
こちらは19世紀の日本とイギリスという設定をよく活かしています。
時代背景の影響で科学捜査に制限があるなかで
ムジュンを探して行く過程がよくできていて、
どんどん先に進みたくなります。
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・・・とまぁこんな具合に思い出深い作品だったし、
特にホームズには思い入れがあったので、
いつか機会があれば小説のシャーロック・ホームズを
読みたいと思っていました。
とうとう小説版シャーロック・ホームズと出会いが！
たまたまKindleで合本版のセールがあったので購入したのですが、
昔の作品だし、今と比べるとトリックも簡単か〜と勝手に想像し、
正直全く期待していませんでした。
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ですが、実際読んでみたらそんな失礼な思い込みがキレイサッパリ吹き飛びました！
確かに時代は昔ですが、そんなこと全く気にならないストーリーとトリック、
そしてやはりホームズのキャラクターが魅力的です。
当たり前ですが、だから現代でも人気があるのですよね（苦笑）
これは本当に目から鱗でした。
それにこれは翻訳の方の影響が大きいのでしょうが、
まず文章が読みやすい。
読解力が貧相な私にとって、
海外の小説って文章が妙に回りくどくて説明的で読みにくいイメージなんですが、
こちらは文章が流れるように頭に入ってすんなり理解できます。
会話も、依頼者が長々と状況を説明する描写が頻繁にあるのですが、
これもまたとてもわかりやすいし、丁寧な言い回しや言葉の選び方に
品がある感じがしました。
ホームズも確かに変わり者のなのでしょうが、
とても紳士的で思いやりのある魅力的な男性に描かれています。
そして言わずと知れた相棒のワトソン。
ホームズの解決した事件の記録をワトソンが紹介していくというのが
物語の基本的なスタンスなのですが、
この手法(？)、どこかでみたな？と思ったら、
島田荘司さんの御手洗シリーズも確かこうだったような。。。
私が知らないだけで、他にもあるんですかね？
とにかく初めて読んだシャーロック・ホームズは大変面白く、
時代を超えて愛される物語だと改めて認識できました。
だからこそ、コナンくんや大逆転裁判など多数の作品に
影響を与えているんでしょうね。
これからも昔の作品だからといった偏見を持たずに、
沢山の作品を読んでみようと思います。
さらに素敵な作品との出会いがあることを願って。。。
シャーロック・ホームズが未読の方、
大逆転裁判が未プレイの方、
興味を持たれたら、ぜひお手にとってみては・・・？
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