まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

『AMNESIA for Nintendo Switch』攻略感想

 

お家時間も長くなり、やりたいゲームも少なくなってきた今日この頃 、以前購入していたこのゲームを思い出しました。

 

冒頭からいきなり記憶喪失の主人公。

8月1日からの1ヶ月の間に自分の記憶を取り戻していくという、乙女ゲームとミステリーが合わさった内容に惹かれました。

 

そしてシチュエーションも様々で、共通ルートがないのも魅力。

初めから個別ルートが楽しめました。

 

今回はそんなアムネシアの魅力を語らせていただければと思います。 

 

 

※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。

キャラクター攻略

シン (柿原徹也

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いきなりキスをしてくるくせに、ぶっきらぼうで冷たい態度。

幼馴染みで年下の彼氏だけど、微塵もそんなことを感じさせないくらいしっかりしています。

それはいつも主人公を気にかけ一番いい方法を選択しているから。

だからそのような素っ気ない態度になってしまうようです。

この厳しさと優しすぎない絶妙なバランスがちょうどツボにはまりました。

 

主人公はバイトの合宿で崖から落ちて怪我をし、記憶喪失という設定。

攻略対象の中では、ミステリー色が一番強いストーリー展開でもあります。

 

シンは重要参考人でありながら、常に冷静で淡々と謎を解いていく。

その姿は少し自分勝手で、こちらは置いてきぼりな印象も感じました。

真犯人を追い詰めるシーンも冷静で、決して声を荒らげたりしない。

年齢の割に少し人間味が足りないなと思いましたが、それは彼の父親にも原因があるのかな。。

真犯人は意外性はなかったものの明確な悪意はなかったとは言え、気に入っていたキャラだけに少しショックでした。

 

ノーマルエンドはスッキリしないものの、シンの潔さや揺るぎない真っ直ぐさが感じられて、これはこれでありかなと思いました。

 

ベストエンドでは、主人公のわがままを聞いて、照れながらも言うことを聞いてくれるのがとても新鮮で、初めてシンの年相応の素直な感情が出てたのでは?

そのギャップに見事にハートを奪われました。

 

 

イッキ(谷山紀章

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イッキが彼氏で同じバイト先ということで、ここから記憶を取り戻していく作戦。

 

目があった異性は誰でも恋をしている気分にさせてしまうという特異体質の持ち主だけど、主人公には効かないという設定のせいか、一見チャラ男のような印象でした。

ですが主人公にはちゃんと優しいんですよ。

気遣いもできるし、女性の扱いもさすがに上手い。

これ、普通に惚れちゃいます(笑)。

 

でも、FCの女性にも優しいというのが何ともモヤモヤしましたね。。。

それには理由があるのですが、わかった時にはスッキリしました。

まぁヤキモキもしましたけど。。

そして繰り返される「あと何日」という表示。

これもなんとなくですが想像はついたものの、見事に鞘に収まって本当に良かったです。

 

ベストエンドでは初めはタラシの権化のようなイッキでしたが、最後にここまでかと思うほど一途な男前になり印象が変わりました。

彼の理性がどこまで持つのか、それとも主人公の方が負けを認めるのか見ものです(笑)。

 

余談ですが、主人公の父親に挨拶する時には、イッキュウと名乗っていたような。。

こっちが本名?? 

 

ノーマルエンドは切ないのかと思ったら、少し未来に希望の持てるお話で良かったなと思いました。

 

 

トーマ(日野聡

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子供の頃から面倒見が良くて優しくていつも気にかけてくれ、兄のような存在。

記憶がない上身に覚えのない危険にさらされ、トーマはまるでナイトのように守ってくれます。

こんなイケメンで頼りになる男性が側にいたら、そりゃ普通に惹かれるでしょう。

本当にそんな存在なのですが、主人公を守るためとは言え、段々その行為自体がエスカレートして行く過程には正直引きました。。

 

監禁って。。。

いや、ストーカーとか変質者などとは明らかに違うとわかってはいるのですが、そこまでする?みたいな。。

まぁ、それも無茶して危ない目にあう主人公のせいなのですが、愛が強すぎて周りが見えないとこうなるという典型・・・。

 

ベストエンドでは、結局両思いなのに片想いという、一番面倒くさい結果でしたが、嫌がらせの件もある程度は終息の目処がついて良かったかな。

とにかく二人がお互い素直になって想いを通わせられたのは嬉しかったですね。

今まで我慢していた分、トーマがこれからどういう行動に出るか楽しみです(笑)。

 

ノーマルエンドは、何だか切なかったですね。。

主人公の知らないところで事件は解決し、トーマもいなくなるという。

 

それにしてもウキョウ怖すぎなんですけど。伏線も未回収だし。。

 

 

ケント(石田彰

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無愛想で堅物で変人。

数学科の院生故なのか、真面目で理屈っぽいし堅苦しい

ですが、クリア後には印象がいい意味で一番変わりました。

 

彼は実際、とても不器用な人なんだなと思います。

主人公を喜ばせたい一心で、イッキにアドバイス受けたり、なるべく自分の気持ちを正直に伝えたり。

一生懸命努力してるんですよ。

その姿がなんだか愛おしくなってきました。

 

徐々に素直に感情を表現していくケント。

もう、キスしたいとか、するとか、本当に院生かと思うほど純情で。

数学で留学するくらい頭いいのに、ものすごく可愛い。

このケントを育てた家族にも納得(笑)。

 

ただ記憶が戻ると嫌われると恐れるケントが、何やら不憫で仕方なかったですね。

主人公も思い出したくないみたいだし。。

でもその記憶はケントの優しさ。

思い出したらきっと主人公は泣いてしまうから。。

確かに当時の言い方には配慮がかなり欠けていたとは思いましたけど、その頃のケントはそこまで気が回らなかったんですよね。

記憶を失った主人公とのやり取りでこういう配慮ができるようになったのも成長の証だと思うと、決して無駄な時間ではなかったと思います。

 

ベストエンドは二人揃ってロンドンへという、当初からは全く想像できないものでした。

でも今では一番幸せそうでしっくりしますね。

 

ですが私はノーマルエンドの方が自然でいいなと感じました。

ケントの最後のメールの文章も、思わずにやけてしまいました。

 

 

ウキョウ(宮田幸季

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この世界は君を殺そうとしている

過酷で苛烈な死の運命

 

見た目も人当たりもいいのに、いきなり人格が変貌するのには本能的に危険信号が。
どのキャラクターの攻略中でも出現し、本当に何者なのか謎すぎて怖い。

ある意味一番興味がある人物でした。

 

それでも理由を知れば納得。

何となくそうかな?と思っていた設定でしたけど、オリオンの存在の理由には思い至らなかったです。あと気温の謎も。

なるほど、そういうからくりがあった訳ですね。

 

あまりにも皮肉で残酷な運命の2人。

何とか幸せになって欲しいとただ願うばかりでした。。

 

ノーマルエンドは、文字通りウキョウが消えた世界。

それは、ただ世界から消えたのではなくて、主人公の記憶からも消し去られ、本来の何もなかったように生きていく、でもとても切ない世界。

 

ベストエンドは、罪を背負ったウキョウを許し支えていく覚悟を決めた主人公と、それを受け入れたウキョウの幸せな日常の様子。

おそらくオリオンとニールであろう二人組に、それが二人の罰だと呟いたウキョウの言葉に思わず涙がにじみました。

 

決して犠牲が伴わないものでは無かったけど、何気ない日常の大切さが身にしみたエンディングでした。

このまま主人公とウキョウ、オリオン達が幸せな未来を歩んでくれますように。。。

  

 

まとめ

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記憶喪失という性質上仕方ないのですが、主人公の個性がはっきりしないし、主体性も感じられない。

ただ、主人公の代わりにオリオンと言う精霊が彼女の気持ちを代弁するので、困ることはないのですが、ヒロインとしての存在感が薄い気がしました。。。

ですが、こういう設定の方が好きな方がいらっしゃるので、そういう方には向いていると思います。

 

それに主人公は誰にも染まっていないということでもあるので、攻略対象によって蘇る記憶や性質も変化し、それはそれで新鮮で楽しかったです。

 

糖度に関しては、主人公の記憶を取り戻すストーリーなので他の作品と比べると若干ですが低めの印象でしょうか。。

でも色々なパターンの記憶と、個性的で魅力的な攻略対象で飽きることはありませんでした。

それにドキッとするセリフやスチルは盛りだくさん!

キスシーンも豊富です。

それ以上の行為はありませんが、セリフでそれらしい事を言う場面も少なくはないので、実際にはそれほど糖度が低いと言うわけでもないかな、とは思いました。

ただあくまでも人によるので。。

私は十分かなと思っています。

 

システムはシンプルでわかりやすいので、迷うことはほぼないと思います。

ただ、既読スキップが少し遅いなとは感じました。 

 

ファンディスクの「AMNESIA LATER×CROWD for Nintendo Switch」は既にSwitch発売済ですし「AMNESIA World for Nintendo Switch」の移植発売も決定しています。

これだけでも人気の高さが伺えますね。

未プレイの方はこれからプレイを始めるいい機会かもしれません。

少なくとも、私は購入するつもりです。

 

 

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