『ジャックジャンヌ』攻略感想 〜立花希佐~
立花希佐(CV:寺崎裕香)
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
攻略メモ
希佐の個人ルートを見るだけなら、どのキャラクターでも構わないので冬公演後のセーブデータから開始し、クリスマスを「一人で過ごす」を選べば進めます。
誰も親密度が高いキャラクターがいなければ自動的に希佐ルートへ。
希佐ルートでは、他にもあおや校長先生などの攻略以外のキャラクターのシナリオも回収できます。
そのため、私は最初からやり直し、休日イベントをなるべくサブキャラクターに充てるようにプレイしました。
結果、モナと衣音以外はシナリオ回収ができました。
この二人については、後日攻略したいと思います。。。
またプレイの際、音ゲーが苦手な私はとにかくダンスを特化してパラメータを上げたのですが、最終公演でまさかの個人賞銀賞!
今まで特化したパラメータでも全て個人賞金賞を取れていたので、これにはショック・・・。
どうしても金賞が欲しかったので、急遽フミのセーブデータから開始し、見事金賞がもらえました。
おまけに親密度が高いので、ちょっとした会話の差分にフミが登場して嬉しかったです。
参考になるかわかりませんが、最終公演での個人賞銀賞と金賞のパラメータを上げておきます。
・個人賞銀賞時パラメータ
・個人賞金賞時パラメータ
・トロフィー
感想
ユニヴェールの至宝、立花継希を兄に持つ女の子。
ユニヴェール歌劇に憧れながら女性の為入学を諦めていたところを、校長の中座秋吏に誘われ、入試を経て無事に入学します。
演技では、男役ジャックも女役ジャンヌもこなせるうえ、相手も自分も変えてしまう不思議な力があり、華にも器にもなれる才能の持ち主。
後にクォーツにはなくてはならない存在に。
自分の事よりも他人を気遣う優しさがあり誰にでも好かれる希佐ですが、 しっかりした信念と覚悟があり、芯が通っていてぶれません。
また、常に謙虚で相手の意見を尊重する柔軟さもあります。
相手の良いところを見つけるのが上手で、相手を励ますこともしばしば。
本当に素直で健気な良い子なんですよね。
そんな希佐ルートでの見どころといえば、継希の存在、中座校長が希佐を誘った真意と田中右の素性、そして「ジャックジャンヌ」の本当の意味でしょうか。。
希佐ルートは、そんないろいろなものを背負った希佐の成長物語でした。
冬公演までは共通ルートですが、クリスマスをすぎると希佐の個人ルートが発生します。
冒頭、校長室での不穏な空気から既に嫌な予感が。。
また、クォーツでも3年生が何やら深刻な様子で話し合っている様子。
フミが発した「最終公演はクォーツを守るための戦い」という言葉と、着々と準備を進めているアンバーの姿も描かれ、 これ、嫌でも「最終公演で何かあるでしょ!」的な展開に、何やら不安を掻き立てられます。。
そうして新年最初の稽古の日。
通常なら、根地先輩から配役発表があるはずなのですが、何と今回は無しとのこと。
その代わりに、衝撃の報告がクォーツ全体を揺るがします。
来期からクォーツがなくなる
平和にエンディングまで進むのでは?と高をくくっていた希佐ルートですが、なかなか一筋縄ではいかないようで、希佐たち同様こちらも心中穏やかではありません。。
どうやら玉阪座の理事会での決定事項で、クラスをひとつ潰して他のクラスの定員を増やし、各分野のスペシャリストを育成する方針に転換したとか。
良く言えばオールマイティ、悪く言えば器用貧乏とも言えるその方針では、伸ばせるはずの才能も伸ばせるはずがなく、校長先生はずっと反対していたらしいのですが。。
どうりで休日に校長室に行くと、電話で言い争う様子や校長先生の焦る様子描かれていましたが、こういうからくりがあった訳ですね。。
また以前田中右が言っていた、希佐がいずれアンバーに来るというような謎めいた発言も、これだったのか!?と勘繰ったり。
理由ははっきりしませんが、玉阪座の本音はどうやら田中右のためのユニヴェールを作ることらしいのです。
また、ここで校長先生から希佐の入学についての本当の理由が知らされます。
クォーツの解体案は以前からあり、それを阻止するためには、継希に並ぶ才能が必要だったという校長先生。
正直、継希の妹というだけで無理して入学させる価値があるのかわからなかったでしょうけど、希佐の今までの様々な功績を顧みれば、その才能は明らか。
ですが、その為に希佐に在学の為の条件をふっかけ大変な思いをさせるなんて、自分勝手すぎやしませんか??
なんてちょっと憤りもありましたが、希佐に「全てのクラスのために。ユニヴェールのために勝ってほしい。どうか頼む」と切実に頼む校長先生を見ていると、校長先生の抱える大人の事情も分かるだけに、何とも複雑な心境でした。。
校長先生にしてみれば、藁にも縋りたくなった心境なんでしょうけど、それにしてもその期待に応えられる希佐と、ユニヴェールの至宝である継希の血筋が気になるところです。。
そしてアンバーにも動きが。。
アンバーの演目が「我死也」であり、しかも瀧姫はおらず田中右のジャックエースだけと判明。
「我死也」は去年の夏、フミたちがズタボロにされた演目。
また、根地先輩でさえ演じきれなかった瀧姫という器。
これだけでも田中右の凄さが分かるのですが、瀧姫に選ばれなかった紙屋と百無の希佐への当たりの強さと言ったら!
まぁ、気持ちは分かりますけどね、、、。
ここで田中右の素性も明らかにされます。
連綿と続く、玉阪座の歴史。
分家である玉阪と本家である中座の諍いの末に、血筋が絶えたと思われていた玉阪には、出自を隠した子孫がいる、と。
その子孫は、中座にはない華を持つ。
そして田中右の本当の名前。
玉阪宙為。
※ここで選択肢がでて、田中右の手をとるとバッドエンドに。
あの天才の田中右に、こんなバックボーンがあったとは驚き。
もしかしたら、その玉阪の絶えた血筋が立花なのかな~なんて思ったのですが、全然違いました(笑)。
玉阪座の理事会は、この玉阪の子孫を担ぎ上るためにクォーツを無くしたいんですね。。
だからと言って、こんな状況をクォーツ生、特に3年生が良しとするはずもなく、当然存続のための行動を開始!
それは、他クラスにはない価値があることを証明するための作戦。
どのクラスよりも印象に残る作品を上演すること。
当初はフミがアドレアとして、そして希佐もシシアもとしてダブルアルジャンヌ体制を敷き、またカイもジャックエースとして主役3人という鉄壁の布陣にしていたのですが、「我死也」を田中右一人で演じるということに、ユニヴェール全体、当然クォーツも士気がガタ落ち状態に。。
そんな状況の中、希佐自身も3人の主役体制にどこか引っかかりを感じていたようで、自分が主役を降り周りを引き立てる決心をします。
そこで稽古中に根地先輩からあるシーンを演じるように言われた希佐。
その演技を見た根地先輩の驚くべき言葉。
希佐一人を主役に据え、クォーツの可能性にかける。
それは性別を超えた天使のような主人公。
「ジャックジャンヌ」
希佐だけの、希佐の為の言葉。
ここで、本ゲームのタイトルでもある「ジャックジャンヌ」という言葉の本当の意味が明かされました!
この言葉にこんなに深い意味が隠されていたなんてまさに予想外!
このゲームにはいろんな仕掛けや伏線が散りばめられていて、本当に感服せざるを得えません。
こうして、「央國のシシア」が誕生!
フミのアドレアからアドラへの変更や、他にもシシアを印象づける演出などが追加されていきます。
ここで根地先輩の「あんな骨のオバケはぶち壊して輝ける未来を切り開くよ」という発言には笑わせてもらいました。
根地先輩の明るさには、本当にいつも救わるな~(笑)。
主役交代のなか、他クラスの応援もあり、短期間で稽古を重ねる希佐たち。
でも悲壮感は全くなく、むしろやる気や活気に満ちていて、期待が高まります。
こうしてアンバーを倒すため、クォーツの存在意義をかけた戦いへ向かっていきます。
街は田中右と希佐の話題で持ち切り状態のなか、迎えた本番当日。
トリはクォーツでアンバーの後という、何とも一番いやな順番(笑)。
予想通りというか予想以上というか、田中右の演じる「がしゃどくろ」は瀧姫を狂おしく求め、そこには居ないはずの瀧姫が見えるという、何とも凄まじい演技。
本当の怪物
誰もが、その才能を認めざるを得ない状況となり、当然、意気消沈するクォーツは戦意喪失。
楽屋では、一番手の創ちゃんなんて気の毒なほど怖気づいてしまうし、皆が何も言えなくなるくらい悲壮感だけが漂います。。
そんな中、希佐は気分を変えるためか一人ホールに出ます。
そこには何とオナカが!
何故?どうして?どこから??どうやって??
何て考えても仕方ないですね(笑)。
オナカと会話することで何かを吹っ切った様子の希佐が、楽屋に戻り皆を勇気づけます。
「田中右宙為なんて怖くない」
「私に力を貸してください」
そしていつもの掛け声を譲ってくれた根地先輩。
「行きましょう、みなさん!!クォーツを守るために!!!」
・・・この泣かせる展開には、いつもながら逆らうことが出来ずついつい涙腺が緩んでしまいます。。
こうして始まったクォーツの戦い。
冒頭シーンの希佐のアドリブ。
根地先輩からの依頼でもあるのですが、これは継希へのオマージュ。
そこから畳みかけるようなクォーツのオールスターの登場に、観客が歓声を上げ、どんどん舞台に引き込まれていきます。
基本的なストーリーは他のキャラクターと同じですが、シシア一人が主人公の為、細かいところで調整が入り、やはり何度見ても飽きることがないんですよね。
そして、他のルートと最も違うのがラストの独唱のシーン。
独唱の直前で撃たれるシシア。
ですが、シシアの願いの為、渾身の力を振り絞って歌うさまはまるで天使のよう。
それは魂の叫び。。。
ここでクォーツの皆と出会った頃の思い出がフラッシュバックされ、嫌でも泣かされます。。
一人で逝こうとしているシシア。
でもやりきって幸せだと。。
どのキャラクターでもラストシーンは悲しい結末なのですが、こちらはシシアの強さと健気さと信念が希佐とリンクし、想像以上に感動させられました。
幕が降りると、まさかの泣いている田中右!
性別を超えたどこまでも透明な人間愛が心地よいと、そして夢を見させてもらったと言う田中右のセリフは、今までとは違って平坦ではない感情のこもったもので、まさに生まれ変わったかのよう。。。
そうさせた希佐に拍手!
余談ですが、舞台挨拶で投げキスすると、希佐のかなり面白い反応が見られます(笑)。
そして見事、念願のクラス優勝!
希佐の個人賞金賞!
3年生は個人賞独占!
一年生も全員個人賞受賞!
ミツキも銀賞!
何とも大団円に相応しい、華やかな舞台でした!
その後、校長先生から、クォーツの存続が決定したと報告が!
当然と言えば当然ですが、それでもやっぱりみんなの苦労を知っているだけに、本当に良かった!
また途中から悪代官のようだった箍子先生もいろいろ事情があるようで、少しだけ気の毒になりました。。
最後のお出かけでは、クォーツ生だけではなく、条件をクリアした人物との挨拶も可能です。
この挨拶では皆が明るく前を向いているものが多く、こちらも幸せな気持ちになりました。
そして最後はオナカ。
ユニヴェール劇場でオナカに舞台の報告を終えた希佐の耳に、継希の声が聞こえたような気が・・・。
気のせい、としてしまう希佐ですが。。。
オナカは継希?
結局、継希については行方も生死もはっきりしたことはわからないまま。
ちょっと消化不良と言えばそうなんですけど、でもこのままはっきりさせない方がいいのかもしれませんね。。
ベストエンドは新入生の入試の手伝い。
冒頭で卒業した3年生のトリオが出てきて、つい数分ほど前に舞台を見たばかりなのに妙に懐かしく感じ、嬉しかったです(笑)。
またみんなが進級し、それぞれ成長した姿が見られて本当に頼もしい!
希佐が模範演技を見せるシーンは、もうプレイ最初のシーンを思い出して感慨深いものがありました・・・。
これからのそれぞれの未来が、ますます希望に満ちあふていると確信できる、最高のベストエンドでした。
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©Sui Ishida/BROCCOLI