このゲームで一番気になったのは「調教」(笑)。
大丈夫かな?と心配しましたけど、無用でした。
ギャグのストーリーがやってみたくてプレイしたのですが、意外とシリアスな展開もあって中々楽しめました。
私が購入したのは「KLAP!! for Nintendo Switch」ですが、今回はその中の「KLAP!! ~Kind Love And Punish~」の感想です。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
キャラクター感想
美作燈真(CV:森久保祥太郎)
喧嘩っ早くて口調も乱暴て、鼻が低いことを気にしている天狗。
とにかく「低い」という言葉に敏感で、ヒアルロン酸で鼻を高くしたいらしい(笑)。
そんな燈真は母子家庭で、幼い弟と妹3人の面倒を見る良いお兄ちゃん。
普段は江戸っ子気質ですぐにクラスメイトと言い合いになるのですが、家族に見せる優しさに心が温まります。
そして父親は天狗一族の長でしたが、どうやら人間界で死亡し、美作家は没落した模様。
暦が家庭訪問した時には、あまりの昭和な住まいに驚きました(笑)。
実はかなりの苦労人なんですよね。
暦に対しては最初は冷たかったものの、調教されてからはその態度も軟化し、不器用な優しが微笑ましい。
運動会の後には、天狗の姿になり暦をお姫様抱っこして飛んで送ったり、夏休みには
お祭りではぐれないよう、ぶっきらぼうに手を繋いでくれたり。
燈真の弟の夏樹に「恋人同士みたい」とからかわれたり。
また、暦が燈真に夕食に招待された時、彼が暴走し調教したあと、何故か突然停電に(笑)。
停電で押し倒される格好になった暦に、彼女といると胸が苦しいと伝える燈真。
いい雰囲気だったのに、家族が帰ってくるのはもうお約束(笑)。
でも送るときにはちゃんと好きだと告白して「俺はおまえのこと独り占めしたい」なんて男らしくて格好良かったです。
ところがここで天狗一族の長の選挙が行われることに。
代々美作家が長を務めていたのですが、父親が人間界で事故で亡くなってから、燈真が未熟ということで世襲できないのが歯がゆい。
燈真も本当は立候補に不安だけど、その弱さを家族に見せないのは家族を大事にしてるから。
でも暦にはその弱さを見せて、燈真がキスしようとすると母親が帰って来る(笑)。
燈真への気持ちが先生だからなのか、それとも違うものなのか悩んでいて、もどかしかったですね。
でも、クリスマスに燈真が照れてムスッとした表情でネックレスを暦にプレゼントしてして、漸く彼女も彼が好きだと認識して告白。
素直じゃない燈真が可愛くて、漸く両想いになって本当に良かったです。
肝心の選挙では、父親の意思を継ぎ、人間と天狗が一緒に生きていける世の中を訴える燈真ですが、2日後が投票日という時に、遥から燈真の父親が人間に殺されたと聞かされるとは…。
しかも母親も源之助から聞いて知っていたのですか。
燈真はショックですよね。。
そんな苦境の中での暦と燈真のキスシーンは、もう教師と生徒ではなく、燈真が大人っぽくて素敵でした。
選挙当日、予想通り源之助が圧勝しますが、実は燈真の父親を殺したのは源之助という衝撃というかやっぱりなという事実が発覚。
本当に腹黒いおっさん天狗なのですが、意外にも遥が一族に真実を話し選挙は無効となり、燈真が一人前の天狗になったら長を継ぐことに。
遙かって最初は鼻の高さを自慢して嫌味な奴でしたけど、本当は良い人だったんですね。
そうして数年後、長になった燈真と暦の結婚式は、紋付袴と白無垢姿の二人がとてもお似合いで幸せそうでした。
周防壮介(CV:梶裕貴)
雪女の母親と人間の父親から生まれたハーフで児童施設で育ったという、かなり特殊な生い立ち。
早く卒業して両親の住む東京に行きたいとは、泣かせます…。
それに美少年のくせに口が悪く、暦をからかったりするんですけれど、ちゃんと彼女を気遣ってくれているんですよね。
また、壮介が母親から誕生日にもらったペンギンのキーホルダーが川に落ち、暦が見つけた時の彼の今まで見たことのない優しい笑顔と素直なお礼は嬉しかった。
壮介は両親と会ったことがなく、でも毎月母親から手紙が来るという。
だからキーホルダーが余計に大切だったんですね。
これで壮介の態度も少し柔らかくなったよう。
でも暦をからかってバカにするのは相変わらず。
それに急に素直になったり照れたりする壮介が可愛いし、二人のじゃれ合いが微笑ましいです。
また母親の為に暦と選んだレターセットで、朝早くから手紙を書く壮介が愛おしい。
でも、明人から壮介が暦に尻尾を振ってると指摘されると、急に彼女と距離を取ったり、それで寂しくてイライラして体調崩したり。
どうやら壮介は自分の暦に対する気持ちに気付いたようですね。
そして三者面談では雪女の長と壮介が険悪で、彼を庇う暦は凛として格好良かった。
壮介と暦の距離も随分縮まったみたいで良かったけど、長の「不浄の子」発言は許せなかった。
また、クリスマスに暦がプレゼントしたスノードームをすごく喜んでくれる壮介が素直で、お返しの本物の雪は彼らしく、気遣いが嬉しいですね。
そうして壮介から「キミが好きだよ」と告白されて、暦も「好きだよ」と返事をして。
ホワイトクリスマスのキスシーンはとてもロマンチックでした。
また、2か月ほど母親から手紙の返事が来なくなり、落ち込む壮介が痛々しい。
同時期に政府の郵便局員襲撃事件が起こり、関連があるはずと見張っていた壮介と暦が見た犯人は何と雪女の長。
でも長は絶対に理由を教えてくれないんですよね。
手紙も切り裂くなんて、本当に性格が悪い。
その手紙を拾い集める壮介が可哀想でした…。
そして卒業したら会いに行くから、母親への最後の手紙の内容を考える壮介と暦。
壮介が不意打ちのキスする程、仲睦まじくて何より。
ところが手紙の返事は、会う事は出来ないという別れの内容にこれじゃ壮介が気の毒…。
そこで東京の両親に会いに行くと、そこには壮介の祖母が。
しかも両親は彼が幼い頃に亡くなっていて、手紙は祖母が書いていたとは…。
あれだけ両親に会うのを楽しみにしていた彼が不憫でやるせなかったですね…。
でも祖母に対する壮介のわだかまりを取ってくれた暦が優しくて救われたのに、雪女の長に祖母が襲われて、両親を殺したのはこいつだと告発。
長の告白は胸糞悪すぎ。
壮介まで殺そうとして激しい戦闘になりますが、愛の力で暦達を守りきった彼が男前で頼もしかったです。
祖母と和解できたのも涙でしたね。
そして人間界に行った罰は、壮介は留年、暦は逢魔からの追放ー。
一年後の東京。
雪と桜吹雪の舞う中での二人の再会のキスシーンはとても綺麗で幻想的で、壮介が大人びていました。
駿河明人(CV:立花慎之介)
「ハゲ」という言葉に敏感(笑)で、幽魔の中でもかなりメジャーな駿河屋の御曹司。
そして最大の特徴は、とにかく女好きで軟派。
暦にもしょっちゅうナンパしてくるのですが、花火を見せるために屋形船を用意とは流石御曹司。
浴衣姿も様になってました。
それに「男と女のつもりで誘った」なんて素直に格好良い。
来年も見に行こうと優しく言う明人を、暦も意識したみたいですね。
また、政府のお役人が文化祭を中止させようとしたのを暦は止められず、明人が駿河屋の名前を出して救ったのも男前。
でも文化祭を救おうとした暦にビビッと来て、後夜祭のフォークダンスの本命にした明人。
ダンスで明人が「俺の恋人になってくれない?」と暦に告白をすると、本当は暦も意識しているのに「生徒として好き」とかじれったいなぁ。
でもいつも軟派な明人が「俺の本気、楽しみにしてて」と言うなんて本当に楽しみでした。
でも暦は教師と生徒、幽魔と人間という関係で恋愛は出来ないと無理に否定しますが、本当は明人の様々なアプローチを意識してドキドキ状態。
明人はそんな関係性を全く気にしてないんですけどね。
また紫苑からは、逢魔では教師と生徒、幽魔と人間の恋愛は禁止されてないと言われて、暦の悩みはあっさり解決。
毎日向けられる明人の真っ直ぐで誠実な好意が嬉しいですしね。
でも明人の取り巻きが嫉妬で暴走し、暦が調教する羽目に。
取り巻きを怒鳴るほど心配して駆けつけた明人が男らしくて、自分の気持ちに気付いた暦と一緒に恋に落とされました(笑)。
そして恋人同士になった二人のラブラブぶりが、幸せそうで微笑ましい。
クリスマスは駿河家のパーティーのはずなのに、バラの花束と手作りの指輪を暦に渡しに来てくれた明人の気遣いには感謝。
その後二人はとても甘く素敵な一夜を過ごせて何よりでした。
ところが駿河家では暦に対して猛反対で、明人に直ぐに別れろと。
そんな家を出た明人を匿ってくれたのは、意外にも燈真。
さすが面倒見がいいですね。
事情を暦に話す明人は実家を「檻」と呼び、彼女の為に駿河を捨てても檻の外に出たいと頼もしかったけど、人様の家でラブシーンはどうかな(笑)。
そうこうしているうちに燈真の家の事が明人の父伸彦にもバレ、暦は侮辱されまくりで。家を出るという明人に対して、伸彦を説得しようとする暦は強いです。
ただ伸彦の方が上手で、学校の援助を打ち切るときた。
勿論、明人と暦を別れさせる為とはいえ卑怯な。
暦が直談判に行くと、駿河家に破産させられた幽魔も来て伸彦を襲おうとするのですが、それを庇う彼女が凛々しく頼もしい。
そして危機一髪のお姫様を救う王子様の登場は格好良かったです。
それに暦のおかげで伸彦も改心したようで、学校の資金援助の凍結も解除され良かった。
数か月後、伸彦との関係も改善されたようだけど、まだ交際は認めてもらえない…。
そんな時に伸彦からウエディングドレスのプレゼントとは、粋なことをしますね。
ウエディングドレスを着た暦を嬉しそうに抱き上げる明人の笑顔が眩しくて、早く結婚したいとはしゃぐ姿が幸せそうでした。
カミル=セッツェリン(CV:木村良平)
吸血鬼なのに血が苦手だったり、十字架も特に怖くなかったり。
その割に日光は苦手らしく、日向先生特性の日焼け止めを塗っているし。
おっとりしていてどこかずれた発言をするので会話にならない印象が強くて、美形なだけに色々残念(笑)。
そして寝る間も惜しんでプレイするオンラインゲーマー(笑)。
でもカミルがゲームしてる時は眼鏡をかけていて、これが結構似合っていてイケメン度がUPしてます。
また暦の頬についたおむすびの米粒を、キスして取るのも美形なカミルだけに色っぽい。
でも本人はキスなんて意識してないんですけどね。
そんなカミルに大学院を卒業出来るほどの学力があるのにびっくり!
いつものおっとり不思議ちゃんゲーマーで子供っぽい言動からは全く想像出来ない…。
おまけに文化祭のベストカップルコンテストで、暦を意識したのは「出会った時」とまともに喋るし。
愛の告白では口下手だから態度で示すと、かしずいて暦の手の甲にキスして、まさに王子様でした。
なのに暦は告白を振っちゃうし…。
まぁ教師と生徒の立場もあるから仕方ないとはいえ勿体無い。
それでも彼女を好きでいてくれるカミルに感謝です。
でも幽魔は教師と生徒の恋愛はOKらしい…。
実技試験で一応合格し、褒美に暦とキスしたいと言い出したカミル。
でも、彼女を恋愛感情と見ているのか確かめる為に一緒にいる時間を増やすことになるのですが、相変わらず彼がずれているのは仕方ないですね(笑)。
また、暦に良い匂いがするとしきりに言いだす。
カミルの吸血鬼としての本能が目覚めたらしく、暦に抱き着いたりするも具合が悪そう…。
どうやら300年目にしてのカミルの初恋がトリガーになったようですが、本人もそれを自覚してから暦を避けるようになって何だか気の毒ですね。
でも暦が怪我をした時「愛しいおまえの血が欲しい」と吸血鬼化したカミルは、いつもの彼とは違った危険な美しさが。
それにカミルからはっきり「恋愛の相手として好き」と告白された暦も、彼の事ばかり考えるようになっていて、彼と同じ気持ちだと告白して両想いになって良かった。
でもカミルの吸血鬼としての本能は彼女にしか向かないし、吸血された人間も吸血鬼になると聞かされて、一緒に吸血鬼になろうと言われても…。
それに門番の和明は、カミルの両親に頼まれて彼を護衛していたんですね。
しかもカミルは本物の王子様。
卒業したら両親の待っている故郷へ帰るカミルに悩む暦が気の毒…。
でもカミルとの夜のデートは、カミルらしくて微笑ましかった。
ただ「先生と一緒に生きたい」と彼の言葉が真剣なだけに切なかったです。
そうして暦が出した結論は、吸血鬼になる事。
またカミルが決めたことは、暦を吸血鬼にしない事。
お互いがお互いを想う気持ちと抱擁に、胸が温かくなりました。
卒業式から数か月後の夜。
暦を訪れたカミルはめちゃくちゃ色っぽくて美男子で、でも中身はそのまんま(笑)。
これからの人生を一緒に歩んでいくという二人のキスシーンがとてもロマンチックでした。
関連記事
©2022 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY