前回はファンタジー作品をプレイしたので、今回は現代の恋愛作品の感想です。
思っていたよりもストーリーが面白く、ステラワースさんで買い直す程すっかりはまってしまいました。
※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
キャラクター感想
上久保 数馬(CV:古川慎)
ちゆきの親友で新人ヘアメイク。
どちらかと言うといじられ役で、どこか憎めない明るい性格なのですが、その裏でずっとちゆきを守り想っていたんだなと思うといじらくして堪らなかったです。
幼馴染で親友という、一番ありがちなポジションの数馬ですが、仕事をしている時の彼は真面目で、プライドも持っている格好いい一面も。
ちゆきが仕事のついでにTV局で母親の情報を探っているのを怪しまれ、たまたま仕事に来ていた数馬が恋人のふりをしてその場をしのぐのですが、いろいろ事情があってこの関係を続けることになります。
ちゆきのおばあちゃんのお墓参りでは、二人共喪服でガラッと印象が変わりましたね。
数馬がヘアメイクを目指したきっかけもわかったし。
でもこの関係は、本当にちゆきが好きな彼には都合がいいのでしょうが、嘘をつき続けるのはいつか無理が生じますよね。
お互いそれを感じていて、でも今までの親友には戻れないというジレンマを抱えているのがじれったく見ていて辛かったですね…。
そんな時に数馬が交通事故に遭い、何と記憶喪失に。
ちゆきもショックですよね…。
でも足繫く病院に通う彼女と数馬のやり取りで記憶が戻った時の「ただいま、ちゆき」「おかえり、数馬」というやり取りがとても好きです。
お互いに好きなのに、その気持ちが恋人のふりのせいなのかどうか悩む二人が水族館でキスするシーンは、とても幻想的で素敵でした。
数馬の怪我も治って、ちゆきをモデルにブライダルヘアにメイクした時の彼女は可愛くて、思わず彼が「花嫁に必要なのは花婿だろ」とキスする気持ちもわかりますね。
瀬名 由稀人(CV:鈴木達央)
とにかくチャラい(笑)。
最初からそんな印象のファッションモデルなのですが、本人も事務所もそのキャラを活かして仕事してるから仕方ないですね。
でも、芝居をやりたくて映画のオーディションを受けて、最終候補まで残ったのは、彼にそれだけの実力があるから。
彼って陰で努力するタイプなんですよね。
それにモデルの仕事にもプライドをもって臨んでいるところが、軽いキャラの印象とギャップがあって惹かれました。
そんなスキャンダルだらけの彼に本気で好意を寄せるモデルの綺羅梨を牽制する為に、由稀人から頼まれマネージャーと恋人のふりをするちゆき。
いつもチャラいのりの由稀人ですが、彼のモデルに対する真面目な姿勢と、ヌードモデルを見たことをきっかけに、ちゆきの中で彼に対する印象が変わっていくのが自然で丁寧に描かれていました。
特に、由稀人のヌードモデルは破壊力抜群(笑)。
でも、彼の父親がスキャンダルで失脚した元プロデューサーなのですが、もしちゆきの父親なら由稀人と兄妹かもしれない。
だから好きになってはいけないと、気持ちを抑え込むちゆきがいたたまれなかったです。
そんな様子のおかしい彼女に気付いて、優しく気遣う由稀人が本当に格好良かった。
由稀人が父親のことを否定してくれて、そしてちゆきも自分の気持ちを正直に伝えた時の「よく、できました」という彼のセリフとキスが本当に温かくて、両想いになったシーンでは一番気に入っています。
ただ彼の父親が、ちゆきのお父さんではないという証拠は予想外でしたけど(笑)。
それに映画の再オーディションでの由稀人の本気度が凄かった。
こちらがもらい泣きするくらいの迫真の演技でした。
もちろんこれが決め手で無事に合格となったのも嬉しかったですね。
それにちゆきからドラマの脚本をもらって感極まった由稀人が彼女を押し倒した時、「久しぶりだから、優しくして」「俺の理性に期待して」には、完全にノックアウトでしたね(笑)。
そうして、ちゆきのドラマの脚本の主役も由稀人に決まって、順風満帆でお互いの道を進んでいく二人が眩しかった。
あと綺羅梨とちゆきが友達になったのも意外で、拗ねる由稀人が可愛かったです。
真木野 春三(CV:川西健吾)
ちゆきと映画の助手として出会った春三。
最初の頃はクールで人見知りで塩対応が目立ちましたが、本当はシャイで気遣いのできる優しい青年なんですよね。
ただ、序盤に監督とちゆきの母親には何もなかったとあっさり分かったのには少し拍子抜けも。
帰国子女で大学にもファンクラブがある程の春三には、アニメオタクという、どうしてもバレたくない秘密がある。
それをごまかす為にちゆきが彼女のふりをするのですが、意外にもちゆきがアニメにはまっていく過程がすごくリアルでした。
春三が勧めるアニメを見たり、一緒に聖地巡礼をしたり、オタクにとってこれだけしてくれる彼女は理想ではないでしょうか??
それに春三もアニメに関する話をする時は物凄く饒舌で、普段の彼とのギャップに笑えます。
そんな時に、ファンクラブの女子にオタクを馬鹿にされた春三が取った行動「オペレーションING」には胸がスカッとしました。
映画オーディションの仲間たちが協力して、オタク男性を格好良く仕上げてるシーンは、是非CGで見たかったです。
冬コミのようなイベントに、春三とちゆきがコスプレ参加するのも楽しかったですね。
また、オタクな春三を許せない父親の監督との確執も、ちゆきが間に入ることですっかり認めてもらいましたし。
奥手の二人が想いを伝えて本当の恋人になり、その初々しいやりとりやキスはとても微笑ましかったです。
それにしても、ちゆきが春三の家に来た時に、彼のジュースにお酒を入れる母親や、春三がちゆきの家に行ったときに「外泊を許す」とメッセージを送ってくる父親に、思わず笑ってしまいました。
そんな父親の期待?に応えたのかどうか、最後は春三も男を見せたのかな?
ちゆきとじゃれ合う姿が、本当に楽しそうで和みました。
西嶋 理玖(CV:前野智昭)
実力派で若手の二世俳優。
礼儀正しくて温和でそつがない。
でも、いつもどこか一歩引いているような感じ。
そんな理玖は、俳優を辞めて舞台美術をやりたいとは意外でした。
でも父親に反対されながらも、その夢を叶える為、ちゆきと同じ大学に通っていたとは、本気度が覗えます。
それに父親を説得させるために、ちゆきに婚約者役と付き人を頼むのですが、彼女にOKを言わせるためのやり方が少しずるい(笑)。
品行方正でスキャンダルなしの彼とは違った一面が面白かったです。
でも本当の彼は面倒くさがり屋で、大学で製作活動中に食事を抜いて倒れていて(笑)。
見かねたちゆきが世話を焼くのですが、その時の理玖はまるで子供の様に拗ねたり我儘を言ったり。
優等生俳優とのギャップに萌えました(笑)。
それでも理玖をの面倒をよく見るちゆきの心の変化も見ていて共感できますね。
まぁ、彼女も彼の父親に自分の母親の事を聞きたいからという理由もあるのですが…。
それでも二人で過ごす時間が、徐々にお互いの距離を縮めてく過程が丁寧でした。
それにちゆきが由稀人と遊園地でデートするのに理玖が嫉妬したり、由稀人に対しては態度が冷たくなるのもおかしかったです。
理玖と父親との確執も、ちゆきのフォローで和解し、理玖が舞台美術に進めることになって良かったです。
ただ、彼女の父親については、やはり理玖の父親も関係なかったですね。
そしてお互いの気持ちを打ち明けた時のキスシーンは、舞台装置の影響もあって本当にとてもロマンチックでした。
「恋に落ちた」なんて、本当にドラマのよう。
あと理玖の誕生日では、クリスマスでお預けをくらっていたから、余計にちゆきと恋人として初めての朝を迎えられて何より(笑)。
理玖が俳優を辞めての大学生活はとても充実しているようで、一緒に作業している楽しそうな二人が微笑ましかったです。
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